花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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明:「そういえば、先週の日曜の午後につばめは何の映画を観に行ってたんだ?」

つばめ:「ワイスピのスパコン!日曜なのに結構空いてたからラッキーだったっしゅ!」


〜映画〜

とある平日の夜、俺とゆりはももかに呼び出されて来海さん家はももかちゃんの部屋で三人仲良く映画を観ていた。

 

 

『グ、ゴ、ゴォ……ガハッ……』 (ガクッ

 

『ふぃ〜、意外と呆気ないもんだな』

 

『こ、殺せたの……?』

 

『あぁ、どうやらコイツらは見た目の不気味さと脳筋思考がウリなだけで体の方は大した事ないぜ』

 

『そう、それなら大丈夫…って、なんで落書きしてるのよ……』

 

『ハッハッハ、これでコイツらも少しは愛らしくなるってもんだ』

 

『わからない…この状況でそうゆう事が出来る貴方の精神がわからない……』

 

 

「あはは!この主人公さんってなんだか明君に似てるよね〜」

 

「えぇ、危機的状況なのに緊張感がまるで無い所が特に似ているわ」

 

「かもな。俺もさっきからこの主人公に親近感が湧きっぱなしだぜ」

 

やっぱ、ドンパチ中だったとしてもユーモアは欠かせねぇよな。

 

それと説明し忘れてたが、今俺達が観ている映画は今日の午前中に仕事だったももかがメイクスタッフさんから教えてもらった作品だ。

 

ジャンルは一応モンスターアクションの部類に入ってはいるんだが、たった今の映画内でのやり取りからわかる通り主人公が色々な意味で大暴れするからモンスターアクションなのに結構笑えたりもする。

 

まだ映画は途中だが、もしかしたらこの作品はここ最近観た映画の中でも上位にランクインするかもな。

 

「けど、なんで俺達を呼んだんだ?そりゃ、この映画はモンスターアクションの部類に入ってるがグロいシーンもそれなりにあるけど……これぐらいならももか一人でも観れたんじゃねぇか?」

 

現に、ついさっきモンスターを倒した主人公の事を俺みてぇだって笑ってたからな。

 

「えっと……主人公の大暴れっぷりでだいぶ和らいでるけど、結局はこの映画ってモンスターが出るでしょ?だから私一人で観るのは……ねえ?」

 

「なんてこった、なら何でわざわざ観ようと思ったんだよ」

 

「だって、教えてくれたのが昔からお世話になってる人だったんだもんん…。そんな人にオススメされたら断れないわよ……」

 

「成程」

 

それなら断れなくても仕方ねぇな。

 

「それに、私は明君やゆりっぺと違ってこうゆうのに慣れてないもん……」

 

「おーおー、ももかさんてば中々言ってくれるぜ。なぁ、ゆり?」

 

「そうね。実を言うと私達だってこうゆうのとはあまり戦った事はないわ」

 

「え、そうなの?」

 

「えぇ。ねぇ、明?」

 

「あぁ、そうだな。流石に全部が全部って訳じゃねぇが、俺達が今まで戦ってきた()っこさん共は大抵がメルヘンチックだったりファンタジー系だ」

 

「へぇ〜!」

 

「でも、確かにももかの言うモンスターっぽい敵もいたわよね」

 

「あぁ、影と悪夢獣だな」

 

「影と悪夢獣……?」

 

「そ、詳しい説明は省くが最終的に影は巨大な蟻擬き、悪夢獣もこれまた巨大な蛸擬きに化けやがったからそれなりに大変だったぜ」

 

しかも蛸擬きは斬っても殆んどダメージが無かったからな。

 

いやーほんと、アレはなんてこった案件だったぜ

 

「そうだったんだ…。でも、明君とゆりっぺはなんだかんだで勝ってきたんだからすご〜い♪」

 

 

『バーカ、俺が強いのは大切な仲間達がいるからだ』

 

『仲間達?』

 

『あぁ、俺みたいなろくでもない奴の事を信じて背中を預けてくれる仲間達がいるからこそ、俺はどこまでも強くなれるんだよ』

 

 

「なんてこった、まさか映画の主人公に言われちまうとはな」

 

「ふふふ、ろくでなしなのは明だけじゃなくて?」

 

おーおー、このタイミングでゆりさんってば言ってくれるぜ。

 

けど、残念ながらその程度の口撃じゃこの明さんはちっとも傷つかねぇな。

 

「かもな。けど、こんなろくでなしに対していの一番にメロメロになっちまったのはゆりさんですよなぁ?」

 

「っ……!」

 

ケッケッケ、ゆりにしては珍しく浅はかだったな。

 

「え〜♪ゆりっぺ負けるの早過ぎ〜♪」

 

「仕方ねぇよ。事実なんだからな」

 

「そっか〜♪うんうん、そうだもんね〜♪」

 

「そ〜そ〜、そうなんですよ〜」

 

「ゆりっぺは純情乙女だもんね〜♪」

 

「そ〜そ〜、こう見えてもお姫様チックなシチュエーションに憧れてたりするんですよ〜」

 

「可愛い〜ね〜♪」

 

「可愛い〜な〜」

 

「っ〜〜〜〜!」

 

 

ゴゴンッ!!

 

 

『っ!?今なにか物音が……!』

 

『どうやら漸く親玉がご登場したみたいだな!』

 

 

「……静かに映画を観ましょう」

 

「は(う)〜い!」

 

ケッケッケ、こうゆう風に照れて手が出ちまう所もゆりは可愛いぜ。

 

 

ゴンッ!

 

 

「……ばか」

 

 

【終わり】




オマケ1

〜その後〜

『やれやれ、折角感動的な別れをしたってのにまたこんな所で再会するとはな』

『それはこっちのセリフよ…、よりにもよってなんで貴方が此所にいるのよ……』

『そりゃ此所が俺のお気に入りの店だからな。マスター、ストロベリーサンデーを二個くれ』

『…しかも裏メニューも知ってる。後、普通はこうゆう時ってカクテルを奢らないかしら?』

『お生憎、俺は酒もカクテルも飲めない男なんだよ』

『…まぁ良いわ。とりあえず、また会えた事に乾杯』

『あぁ、乾杯』

〜END〜

――――

ももか:「あはは♪終わり方も独特〜♪」

ゆり:「ふふふ、意外と面白かったわね」

明:「…俺もストロベリーサンデー食いてぇな」


オマケ2

〜今夜は…〜

明:「明日は休日、そしてこの家にはももかしかいねぇ時点で予想はしてたぜ」 (ドサッ

ゆり:「ふふふ、用意してきて正解だったわね」 (〃

ももか:「それじゃあ……♪」

ゆり:「えぇ、今夜は泊まっていくわ」

明:「んじゃま、俺は早速寝袋の用意っと」 (ガサゴソ

ももか:「今更だけど明君って動じないよね〜」

明:「あぁ、すっかり慣れちまったぜ」
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