花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「住まいが伊豆の国市内なのでどうなるかと思ったけど無事でした!それとちょっと前からTwitterデビューしたっしゅ!」

明:「つっても呟き率は低いけどな」


ID:@Tsubame_no_tabi


〜入門〜

とある日の休日、俺はオリヴィエと一緒にいつきん家に来ていた。

 

「お〜い、たのも〜〜」 (トントン

 

「明はここの門下生だからやる必要ないでしょ……」

 

「そりゃそうだが、一度ぐらいこうゆう事をやってみたくなる時があんだよ」

 

普段は色々アレだが、俺とて青春真っ盛りの男子高校生。

所謂“男の浪漫”って呼ばれるもんにはまだまだ憧れたりするお年頃ってな?

 

「ふーん…。あ、門が開いたよ」

 

「だな」

 

因みに、これはどうでも良い事だが俺はいつきん家の道場みてぇな木で作られた門が開く“ギギギ…”って音が結構好きだったりする。

 

ん?何故かって?

そりゃあれだ、雰囲気が出てっからだ。

 

「こんにちはオリヴィエ!明さん!お待ちしていました」

 

「おう、今日はよろしくな」

 

「はい!」

 

 

………

……

 

 

さて、テクテクと道場へ移動した俺達だが今回のメインは俺じゃなく今現在年の近い門下生と組手中のオリヴィエ。

 

「どうぞ明さん」

 

「ん、ご丁寧にどうも」

 

メインじゃねぇ俺は道場の隅でいつきと一緒に茶をしばきながら大人しく見学中だ。

 

 

―そこっ!―

 

―くっ!―

 

 

ズズズッ…、からの、はぁ〜……。

他人が淹れるお茶はどうしてこんなにも美味いんだろうな。

 

 

―はっ!―

 

―な、なんのっ!―

 

―そこっ!―

 

―ぬおっ!?―

 

 

「うん。やっぱりオリヴィエはいい動きをしますね」

 

「あぁ、サラマンダーとの数年間の旅は伊達じゃねぇな」

 

それにオリヴィエは実戦経験から自分の背が低いからこそ出来る動きを完璧に理解してるから相手からしてみれば厄介な事この上ねぇってもんだ。

現に、門下生は防戦一方だからな。

 

「それにしても、まさかオリヴィエがうちの道場に入門してくるだなんて思ってもいませんでしたから驚きました。やっぱり、明さんがサラマンダーとオリヴィエに話したんですか?」

 

「いんや、向こうから話してきたぜ?」

 

「え、そうなんですか?」

 

「あぁ、この間サラマンダーと会った時にな。…“確か、明堂院は武術家の娘だったな?いきなりで悪いが、オリヴィエを入門させてくれないか?いやなに、大した訳はない。

ただ、これをきっかけにオリヴィエが夢中になれる事が増えてくれれば私としても嬉しく思う”ってな」

 

「あはは!それは確かに嬉しいですね!」

 

「だな」

 

今日は薫子さんと花の買付に行ってるからオリヴィエの事を俺に頼んだが、サラマンダーはもう立派なパパマンダーだぜ。

 

「んで、オリヴィエの方も“ボクは構わないよ。身体を動かすのは好きだし落ち着くからさ。

それに道場でならいつきやゆりとも勝負が出来るから”って言ってたぜ」

 

「明さんとは……?」

 

「俺とはあんまり勝負したくないとさ。こいつは悲しくて明さん泣けてくるぜ」

 

って言いつつも、オリヴィエの気持ちもわからなくはねぇ。

 

いくら加減はするとはいえ、自他ともに認める戦闘狂と勝負したがる奴はテメェも同じ戦闘狂か余程武術(武道)が好きな奴だけってな?

 

「…えっと、オリヴィエの代わりにボクが相手になりますから元気出してください!」

 

そして幸いにも俺の傍にはそんな武術(武道)大好きっ娘がいらっしゃってくれたぜ。

 

そういえばいつきは前々から俺やゆりを目標であり越えるべき壁とか言ってたな。

 

「サンキューないつき。その時が来たら是非ともよろしく頼むぜ」

 

「はい!」

 

余談としてちょっくらアレな事を言うとゆりは“壁”っつーよりも“メロン”だよな。

 

ん?

ゆりの何処が壁っつーよりもメロンだって?

バーロ、恥ずかしいから言わせんなっての。ケッケッケ……

 

「えっと、明さん?悪い顔してますけど何か……?」

 

なんてこった、こいつは失礼しやした。

 

「気にすんな、いつもの事だからよ。それよりも勝負の行方は……成程、だいたいわかった」

 

「はい。勝ったのは…」

 

 

―両者そこまで!―

 

―勝者、オリヴィエ!―

 

 

「まぁ、当然と言えば当然だよな」

 

「あはは、そうですね」

 

「けどまぁ、あのオリヴィエでもそれなりに時間がかかったって事は門下生の実力がそれなりにある証拠。いつきを見ればわかるが流石は明堂院流。門下生もよく鍛えてるぜ」

 

「ありがとうございます!」

 

「んじゃま、門下生達に歓迎の意味でもみくちゃにされてるオリヴィエを救助して俺は帰“ちょっと待つぜよ!”…るのは無理みてぇだな」

 

「明殿!折角来てくださったのですから是非とも某と一戦!」

 

おーおー、熊さんってば中々に燃えていらっしゃるぜ。

 

「どうします明さん…って、聞くまでもないですね?」

 

「あぁ、お望み通り一戦交えてやるよ」

 

「感謝しますぞ明殿!」

 

「んじゃま、着替えてくるから待ってろ。それといつきにオリヴィエ」

 

「はい?」

 

「何?」

 

「いずれ越えるべき壁として、そして入門祝いにちょっとした技を見せてやるから確りと見てくれや」

 

「はい!」

 

「うん」

 

「素直でよろしい。さーて熊さんよ、今回は飛ばしていくから覚悟するんだな」

 

「の、望むところぜよ!」

 

 

【終わり】




オマケ1

〜その後〜

―膝蹴り!からのっ!!―

ズンッ!!

―ぐはぁ!?―


オリヴィエ:「熊本さんの身体が浮いた……」

いつき:「もしかして今のは……弧累抜き!?」

オリヴィエ:「弧累?何それ?」

いつき:「弧累は長く続く攻防の中で防御しているからこそ意識下から外れて孤立している箇所……、簡単に言うと弱点だね」

オリヴィエ:「本当に簡単に言ったね。つまりは弱点を明が突いたって事?」

いつき:「うん、相手が防いでる所を強引に突く……。聞くだけだと簡単そうに聞こえるけど、弧累抜きは余程足腰を鍛えてないと出来ない技なんだよ……」

オリヴィエ:「なんていうか、明って本当にデタラメだよね……」


オマケ2

〜実は…〜

明:「へぇ、弧累抜きって言うんだな」

オリヴィエ:「知らないで使ってたんだ……」

いつき:「やっぱり越えるべき壁は高い……。けど、壁が高ければ高いほど挑む甲斐がある……!」
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