花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「アイス食べたい……」 (´・ω・)

明:「ケッケッケ、朝からよく言うぜ」


〜夕飯〜

とある平日の夜、俺はゆりから夕飯に誘われたんでダークと一緒に月影家に来ていた。

 

因みに英明さん達はいねぇ。

春菜さんは薫子さんと飲みに行って英明さんはパパマンダーとそれぞれ飲みに行ってら。

 

にしてもアレだな。

春菜さんと薫子さんは兎も角、英明さんのパパマンダーのサシ飲みってのは中々の絵面だよな。

 

まぁ、初代ミラージュやアンジェミラージュと和解した様に英明さんとパパマンダーも既に和解はしてるから不安や心配はねぇけど。

 

「………」

 

「………」

 

さて、話を戻そう。

 

英明さんと春菜さん不在の月影家に招待された俺はゆりと一緒に夕飯の支度手伝うつもりだったんだが、ゆりからやんわりと断られちまったんで今はリビングでダークやコロンと大人しくテレビを観ながら完成を待ってる所だ。

 

「……Zzz…Zzz……」

 

んで、ダークはテーブルの上に突っ伏してぐーすかぐーすかと寝てるけどな。

 

「ダークは随分とぐっすりと眠ってるね」

 

「あぁ、コイツは今日一日中ずっと修練の場で裏俺や裏ゆり達とドンパチしてたらしいからな。疲れてたんだろうぜ」

 

なんせ俺が学校から帰って来た時もソファに突っ伏しながら寝てたしな。

 

そんでも、俺の気配に気付いたら直ぐに起きたしゆりから夕飯の誘いがあった事を話したらこれまた直ぐに顔を洗って行く支度を整えたっけな。

 

いやほんと、40秒どころか10秒も掛からない素早い支度だったぜ。

 

「あはは、ダークもすっかり戦闘狂だね」

 

「そりゃ今のダークの半分は俺の情報をベースにしてるからな」

 

俺と同じ戦闘狂になるのも是非もないよネ!ってな?

 

「そう言えばそうだったね。あ、それじゃあダークのノリの良さも明から?」

 

「まぁ、若干ノリの良さの方向性は違うがそーだろうな」

 

わかりやすく例えるなら俺のノリ槍ニキでダークのノリはお竜さん。あ、いや、俺は燕青かもな。

 

「……んが…」

 

おっと、そんな事を話している内にダークが起きてきたみてぇだな。

 

「あはようダーク。よく眠れたかい?」

 

「くっ!バッチリな。ところで夕飯は……ふむ、まだみたいだな」

 

「あぁ、今ゆりが丹精込めて作ってる最中だ」

 

そう言ってリビングの背後…キッチンに目を向ければテキパキと夕飯の支度をしてる月影さん家のゆりさん。

 

ケッケッケ、ちょいと前にももか監修の元に買った部屋着&エプロン、そんでもって鼻歌交じりに支度するたぁ中々に楽しそうだな。

 

明さん的には作業の邪魔にならねぇ様にと髪をポニテに結った所もグッジョブ。

 

やっぱ、ポニテは良い文明と文明破壊者のアルテラさんに教えたいと明さんは思いました まる (←自分のポニテについてはノータッチ)

 

「(くんくん)…この匂いは……間違いなく美味い料理の匂いだ!」

 

「そりゃそーだ。ももかなら兎も角、ゆりがわざわざ危険を冒して大冒険した料理を出す筈はねぇからな。てか、匂いで何の料理かわかんねぇのかよ」

 

「私は明と違って食い意地が張っていないからわからないな」

 

「おーおー、この間試作の7号サイズのケーキをワンホール全部平らげた奴がよく言うぜ」

 

「くっ!甘い物は別腹だ!」

 

「奇遇だな、俺もそうだ」

 

「………」

 

「………」

 

「フッ……」

 

「ケッケッケ……」

 

「やっぱり二人は本当に、」

 

「くっ!みなまで言うなコロン」

 

「柄にも無く照れるじゃねぇか」

 

打ち合わせ無しにこの息の合い様、流石は黒黒コンビってな。

 

「あはは、それならそうしておくよ。…おっと、どうやら料理が完成したみたいだよ?」

 

そーかいそんじゃま、と再びキッチンの方を見るとエプロンを解いてるゆりの後ろ姿…

 

ふむふむ、ポニテがそのままなのは明さんは的にはまたまたグッジョブ。

 

そんでもってももかと同サイズのたわわもまたまたまたグッジョブ。

 

「ゆり、運ぶの手伝おうか?」

 

「ふふふ、大丈夫よ。それよりもテーブルの上を片付けてもらえるかしら?」

 

「へーい」

 

つってもテーブルの上は最初から綺麗に片付いてるから特には……ケッケッケ、あったな。

 

「ほれ、とっとと席に着け」 (強デコピン

 

「くっ!?」

 

「あはは……」

 

まだテーブルの上にいたダークを強めのデコピンで用意されていた席へべしっと飛ばして片付け完了。

 

後は料理の到着を待つだけだ。

 

「くぉぉ、静まれ額の痛み……」

 

「ふふふ、相変わらず仲良しね」

 

たった今のやりとりをそれで片付ける辺り、ゆりも中々いい性格してるな…と思ってもクールな明さんは口に出さずにお盆の上に乗っていた料理を受け取り順々にテーブルへ。

 

「くっ!グラタンか!」

 

「それ以外にもホタテのバター焼き、オニオンスープ、バケットもあるね」

 

「うふふ、デザートも用意してあるけどそっちは食後に食べましょう♪」

 

「ガッテンテン!」

 

「くっ!」

 

「あはは、流石は甘党の二人だね」

 

「えぇ、そうね」

 

ケッケッケ、よく言われるぜ…っておっと、

 

「待てゆり。…ほれ、」

 

一旦立ち上がってゆりを席へエスコート。

招待された身としてはこれぐらいはやらねぇとな?

 

「ありがとう♪流石は明ね♪」

 

「そりゃどーも」

 

ゆりをエスコートし終えたら俺も再び席へ戻りみんなで手と手を合わせて錬成陣!もとい、

 

『いただきます!』

 

さーて、ゆりの手料理を堪能するとしますかな。

 

 

【終わり】




オマケ1

〜デザート〜

ダーク(妖精):「くっ!これは……!」

コロン:「苺のクレープ…いや、苺のミルクレープだね」

明:「ケッケッケ、ゆりは料理もスイーツ系も中々の腕前だな」

ゆり:「うふふ、ありがとう明♪さぁ、食べましょう♪」

オマケ2

〜帰り際・玄関にて〜

明:「んじゃま、また明日」

ゆり:「えぇ」

明:「………」

ゆり:「………」

明:「ケッケッケ、ラブコメかっての」

ゆり:「…ふふふ、そうね」

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