花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「特に言うことがないっしゅ」

明:「ケッケッケ、そりゃドンマイ」


〜掃除〜

とある休日の昼前、俺はゆりと一緒に朝から閉館中の植物園に来ていた。

 

「ふぃ〜、ちょいと一端休憩だ」

 

「えぇ…。楽しいけどそれなりに疲れはあるわね」

 

「だな」

 

さて、今のやりとりを聞いて邪な事を想像(妄想)した輩、残念ながらその幻想は打ち砕かれるぜ?

 

何故なら俺とゆりは植物園の掃除をしてただけだからな。

 

実は今朝、第何次かは忘れたがダークと仁義なきホットケーキ戦争してたらオリヴィエから電話が来てな?

 

噛み砕いて説明すると植物園の花の掃除やその他諸々を手伝ってほしいんだとさ。

 

んで、今日はホットケーキ戦争以外に特にする事がなかった明さんは二つ返事で了承。

 

折角だからとゆり達にも声を掛けて植物園へ行ったんだがなんと言うことでしょう。

 

用事とかの関係で集まったのは既に植物園にいたオリヴィエとサラマンダー以外だと……

 

・俺

・ダーク

・ゆり

・コロン

・つぼみ

・シプレ

 

の面子となった。

 

んで、その後にくじ引きでチーム分けして……

 

・俺、ゆりの恋人コンビ

・ダーク、コロン、サラマンダーのある意味因縁トリオ

・つぼみ、オリヴィエ、シプレのリトルトリオ

 

の3チームに分かれて作業を開始した訳だ。

 

因みに薫子さんは老人会の集まりでお出掛け中につき今回は不在なんでよろしくな。

 

ほい、説明終わり。

 

「それにしても意外だったよな。サラマンダーがこのチーム分けをすんなりと受け入れた事によ」

 

さっきも説明中に言ったが、あの面子はある意味因縁アリアリの編成だからな。

 

まぁ、編成に不満だったとしてもくじ引きのやり直しは時間がないとかその他色々な事を言って却下する予定だったけどな。ケッケッケ。

 

「ふふふ、サラマンダーもアレで変わってきている証拠ね。知ってる?この間オリヴィエから聞いたのだけど、サラマンダーは最近色々と趣味が増え始めたらしいわよ」

 

「お、そーなのか?」

 

「えぇ、料理は勿論の事でそれ以外にはガーデニングや釣り、裁縫や日曜大工等にも手をつけ始めてるみたいよ」

 

「ケッケッケ、そりゃ良いライフスタイルだな。やっぱオリヴィエとの生活が起爆剤になったか」

 

「そうみたいね。もしかしたらその内明に教えを請いに頭を下げたりするんじゃないかしら?」

 

おーおー、なんてこった。

 

「そりゃ嬉しい様な嬉しくねぇ様な複雑な気分だな。それに俺とサラマンダーが一緒に何かしてたらえりかやオリヴィエが笑いそうだぜ」

 

「ふふふ、二人だけじゃなく私もコロンやダークと一緒に笑ってあげるわ」

 

「ケッケッケ、そりゃどーも」

 

 

*****

 

 

さて、作業してからどれくらい経ったか?

 

結局、俺達の愉快な軽口の叩き合いは手入作業を再開しても続き、あらかた叩き合いが終わったのと同時に手入の方は此方もあらかた終わっていた。

 

いやはや、俺もゆりも口が減らない若者だって事を改めて認識したぜってな。

 

「ほれ、ゆりさんや濡れタオルと水だぜ」

 

「ありがとう明。ずっと話していたから喉がカラカラだわ……」

 

「ケッケッケ、俺もだぜ」

 

ぐび、ぐび、ぐび、虞美人……。

 

ふぃ〜、大袈裟だが生き返るぜ。

 

「んく…。…大まかにしかわからないけど、そろそろお昼かしら……?」

 

「あぁ、確か昼はオリヴィエとサラマンダーが用意してるって言ってたからよ、もうちょい休憩したら行こうぜ」

 

「えぇ、そうしましょう…。…ふぅ……」

 

「………」

 

それにしても、

 

「………」

 

「………」

 

「んく…んく…んく……」

 

「………」

 

「んく……、…何かしら?」

 

「いんや、別に?」

 

「そう……」

 

「あぁ」

 

本当に、

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「怒らないから本当の事を言いなさい」

 

「今のゆりもエロいよな〜ってよ」

 

今更言うのも遅過ぎるが、今回のゆりは作業し易い様に髪をポニテに結って俺とお揃いの髪型。

 

そんでもって服装もこれまた作業し易い様にラフな服装だからももか並の隠れ胸部パーツが隆起。

 

これらに合わせてゆりに元々備わってる色気と運動終わり特有の火照りが中々のエロさを生み出してやがるぜ。

 

「……ばか」

 

「ケッケッケ、俺とて年頃の青少年だからな。つい気に「えいっ」って冷てっ」

 

なんてこった、まさかのノーモーションで仕掛けてくるとは。

 

おのれ月影ゆり、ますます腕を上げたかってな。

 

「……前々から思っていたけど明は頭と心を一度手入した方がいいわ」

 

「だから顔にペットボトルの水をかけて手入ってか?」

 

「えぇ。……水でも被って反省しなさい」

 

「ケッケッケ、泣けるぜ」

 

ゆりだって俺とどっこいどっこいでエロい子なのにそれを隠したり我慢しちまうとは。

 

一言言ってくれりゃ喜んでエロエロを受け入れてやんのに残念だぜ。

 

まぁ、仮にゆりがエロエロをぶつけてきたら明さんも普段は抑えてる内なる獣を解き放ってゆりをたっぷりと堪能。

 

そんでますますこの俺に骨抜きにしてやるけどな。 (悪笑

 

「…もう一回水をかけられるのがお望みかしら?」

 

「まさか。流石の明さんも水をぶっ掛けられんのは一度で充分でございますよ」

 

「そう。それならいいわ。水を無駄にしなくて済むから」

 

「ケッケッケ、もし足らなくなったら俺のを飲ませてやるよ。……口移しでな」 (悪笑

 

「……ばか♪」

 

 

【終わり】




オマケ

〜その後・昼食にて〜

シプレ:「っ!?」

ダーク:「むっ…これは……」

サラマンダー:「フッ、その反応はどうやら当たったみたいだな」

ゆり:「あら、サンドイッチに何か仕込んだのね」

オリヴィエ:「えっと、前に博士から貰った苦い薬草を……」

つぼみ:「当たらなくてホッとしました……」

コロン:「あはは、そうだね」

明:「ケッケッケ、シプレはドンマイだがダークはザマァみろだぜ」

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