花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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お知らせです。
出勤日の変更に伴い、今後は投稿日が水と日になります。

ですので次の投稿は18日の水です。


〜朝始〜

とある平日の朝、俺は何やら顔に当たる感触で起きた。

 

「……あ?」

 

目を開ければいつも見慣れた天井……

 

「あ、起きた起きた♪」

 

よりもお目々に映るももかの顔がこんにち……朝だからおはようか。

 

「よぉ、おはようももか」

 

「おはよう明君♪今日も魅力的なちょい悪イケメンね♪」

 

「…そりゃどーも。お礼に明さんにたわわを揉まれる権利を与えよう」

 

恋人同士だから別にいいよな?

答えは聞いてねぇ。

 

「いやん♪それは魅力的だけどゆりを待たせちゃうからダ〜メ♪」

 

「そりゃ残念。てか、ゆりも来てたんだな」

 

どーりで、部屋の外からいい匂いと一緒に規則的な包丁の音がする訳だ。

 

因みにゆり達が朝から俺の家に来てる事自体については某三枚のメダル風に言うと恋人、合鍵、役得。

 

これで充分通じる筈だ。

てか、通じろ。これまで何度か説明したんだからな。

 

「うん♪ゆりっぺが朝ご飯担当で私が明君を起こす担当なの♪」

 

「成程成程。そりゃ無難な役割だな」

 

ももかの料理の腕は以前よりかなり良くなってるが、それでもまだまだゆりの方が断然上だからな。

 

「でも次は私が朝ご飯作ってあげるから楽しみに待っててね♪」

 

「おう、そうするぜ。んじゃま、着替えるから先に下に降りてってくれ」

 

「そうね。このまま居たら明君に襲われちゃうもんね〜」

 

「おーおー、よーくわかってんじゃねか。現に今も俺の両手はいつでもももかのたわわを揉める様にスタンバイしてるからな」 (わきわき

 

「キャ♪明君のエッチ♪」

 

「エッチなのはお互い様ってな。ほれ、朝から淫らになりたくなかったら大人しく行った行った」

 

「は〜い♪大人しく行きま〜す♪」

 

そう言っても立ち上がりわざとらしくスカートを翻しながらももかは部屋を出て行った。

 

「ケッケッケ、やっぱたわわは揉んどくべきだったぜ」

 

ももかのたわわはゆりのたわわよりも少し弾力があるって違いがあるが、感度に関しては揃って良いからな。

 

“喘ぎ声 朝から聞いて 俺元気”

 

御剣 明の朝の俳句ってな。

 

「んじゃま、着替え着替えっと」

 

 

* * * * *

 

 

さてさて、流石に40秒以上かかっちまったが素早く着替えを終えて一階のリビングに着いた俺が見たのは……

 

「♪〜♪♪〜♪〜♪」

 

「今日の夕方からお野菜とお惣菜がタイムセール、っと♪」

 

楽しそうに鼻歌を口ずさみながらフライパンを振っているゆり&朝刊のチラシをチェックしてるももか。

 

うむ、この光景も中々眼福眼福。

 

「うぃーす、待たせたな」

 

「あ!明君来た来た!」

 

「おう、来たぜ。んでもっておはようゆり」

 

「えぇ、おはよう明♪」

 

「悪いな、朝飯用意してもらってよ」

 

「ふふふ、私が好きでやってる事だから気にしないで♪」

 

「そーかい。因みに献立は何だ?」

 

「冷蔵庫に残ってた肉じゃがを中心にしたメニューよ。それとなめこや大根やアジを味噌汁やサラダ、焼き魚に使ったのだけど良かったかしら?」

 

おーおー、肉じゃがは兎も角、味噌汁にサラダに焼き魚たぁ理想的な朝飯だぜ。

 

「あぁ、俺もそうするつもりだったし夕方買いに行く予定だったからな」

 

「そう、それなら安心したわ」

 

「おう。それに折角俺の為に作ってくれるんだ。何を使おうが俺は気にしねぇし文句も言わねぇ。仮に言うとしたら嬉しさってな?」

 

そんな事を言いながらサービスにウィンクを一発お見舞いしてみたら……

 

なんということでしょう。

すぐ様顔を背けましたが綺麗な髪から覗くゆりさんのお耳は見事に真っ赤に染まっていました。

 

ってな?

 

そーいや、あの番組久しく観てねぇな。

放送自体終わっちまったか?

 

「…ばか。もうすぐ出来るから大人しく椅子に座ってなさい」

 

「へーへー、わーったよ」

 

ほんと、ゆりは照れ屋でいらっしゃるぜ。

 

「ねぇねぇ明君明君♪私にもウィンクしてして〜♪」

 

そんでもって言われた通り椅子に座ると反対側に座ってチラシをチェックしていたももかがそんな事を言ってきた。

 

「そーさな、たわわを揉ませてくれたらしてやっても良いぜ?」

 

「も〜♪またそうやって明君は揉みたがるんだから〜♪このおっぱい魔人め♪」

 

「ケッケッケ、それだけももか達の事が大好きなんだよ。てな訳で大人しく“カコンッ!”…痛っ」

 

身を乗り出してテーブルの反対側に座ってるももかにセクハラしようとしたら後ろから小気味良い音と一緒に衝撃と痛みがこにゃにゃちわ。

 

何かと思って振り返ってみたら足元におたまが。

 

「成程、おたまだけにこりゃ“おったま”げた」

 

「…ふふ…んんっ」

 

そんで目線を上にすると笑ったのを咳で誤魔化し、ジロリと俺を睨むケロちゃんもといゆりちゃんが。

 

「明、何か言う事は?」

 

そんでもその程度じゃ明さんには効果はねぇ。

 

「お、料理出来たんなら運ぶの手伝うぜ」

 

「えぇ、お願いするわ」

 

しれっとそう言って椅子から降りて若干逃げる様にキッチンに向かおうとしたがこのままで終わらないのがこの俺、御剣の明さん。

 

「ゆり」

 

「何かしら?」

 

ゆりの真隣で止まって耳元にボソっと爆弾投下。

 

「……ゆりのたわわも揉ませてくれるか?」

 

「っ、……えっち♪」

 

「……その反応は承諾と受け取るぜ?」

 

「……ばか♪」

 

ケッケッケ、本日の明さんも朝からいつも通りの肉食っぷりってな?

 

んじゃま、朝飯朝飯っと。

 

 

【終わり】




オマケ1

〜そういえば……〜

明:「そーいや、ダークとコロンは?」

ゆり:「ダークはおにぎり持って植物園へ行ったわ。今日は薫子さんのお手伝いをするみたい。そしてコロンは……」

明:「成程、だいたいわかった。ダークに巻き込まれたか?」

ゆり:「ふふふ、そうなのよ」

ももか:「“どうせ暇なんだからお前も手伝え!”って言って連れてかれちゃってたよね〜」

明:「ケッケッケ、ドンマイコロン」


オマケ2

〜同時刻の植物園〜

ダーク:「コロンは私のサポートだ。異論はないな?」

コロン:「あぁ、わかったよ」

コッペ様:「………」

薫子:「あらあら、コッペ様も楽しそうに笑っているわ」

サラマンダー:「…そうなのか?」

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