明:「ケッケッケ、わかる奴がいるかちょいと気になるな」
とある平日の昼休み、俺はゆりやももかと一緒に高等部の音楽室に来ていた。
「失礼しまーす。先生にお届けモンが…って」
「あら〜」
「見事に無人ね」
「だな」
まぁ、人のいた気配は残ってるからさっきまでここにいた事は確実なんだろうがな。
てか、この時間帯なら音楽室にいるからよろしく〜って言われたのに来てみたらこの有様かよ。
我ながら泣けるぜ。
「ねぇねぇ、どうする明君?」
「そーだな、このまま待ってる案と購買に行ってみる案の二つがあるぜ?」
「そっか、確か音楽室の先生っていつも購買でパンとか買ってるもんね!」
「あぁ、先生曰く“お昼の購買の活気って如何にも学生らしくてとても好き”らしいからな」
それなら最初から音楽室じゃなくて購買に行けばよかったんじゃね?って思うだろ?
ところがぎっちょん、ぎっちょんちょん。
俺らは担任から今日の昼はここ(音楽室)にいるからよろしく〜、って言われてたんだよ。
まぁ、結果はこうなっちまったがな。
「ふふ、三人揃って行っても入れ違いになるのも困るから購買の方は私が行ってくるわ。だから明とももかはここに残ってて」
「おう」
「うん♪」
「それじゃあちょっと行ってくるわ」
テテテーン、ゆりがパーティから抜けました、ってな。
あ、前に言ったかもしれねぇが我が学園の昼の購買の活気は相当excite exciteしてる。
その中で先生を探すとなると多少の時間と何かしらがあるかもだが……まぁ、ゆりならモーマンタイ。
何故ならゆりは俺の恋人の一人だからな。ケッケッケ。
「ゆりっぺ行っちゃったね〜」
「だな。んじゃま、俺達は言われた通り大人しく待「えいっ♪」っとと……」
なんてこった、ももかさんってば急にバックハグしてくるとはな。
「当ててるの♪」
「まだ何も言ってねぇんだが?」
確かに背中にはももかの豊満なたわわの感触がはっきりと感じるけどな。
「てか、急にハグしてきてどうした?」
「うふふ♪明君と二人っきりになっちゃったから私の明君に甘えたいスイッチが入っちゃったの〜♪」
そんな事を言いながらももかは更に力を入れて俺との密着度を上げてきた。
おーおー、そのおかげでたわわの方も更に感じるぜ。
「ねぇ♪このままイチャイチャしようよ〜♪」
「ケッケッケ、イチャイチャって例えばどんな事だ?言っとくが場所と時間的にエッチぃイチャイチャは禁止だぜ?」
「む〜…残念だけど仕方ないよね〜……」
そんでも、頼まれればももかのたわわを揉み揉みする事には明さん的にもオールオッケーってな?
「え〜っと…それじゃあ〜……」
さてさて、ももかさんが一体どんな提案をするのか楽しみだぜ。
「う〜ん……あっ!」
「お?何か閃いたか?」
「うん♪ピアノ♪」
「ピアノ?……成程、だいたいわかった」
要は俺がピアノを弾く所をももかは見たいって訳だな。
「さっすが明君♪ねぇねぇどんな曲弾いてくれるの〜?」
「ケッケッケ、折角だからももかに任せるぜ。優しい曲、情熱的な曲、エロい曲、俺の思い出の曲、この中から選んでくれ」
「むむ〜、エロい曲も良いけど……やっぱりここは明君の思い出の曲にするわ♪」
「おーおー、流石はももかさん。お目が高いな」
椅子の高さは……これで良しっと。
「ほれ、時間が勿体ねぇから早く席に着きな」
「うん♪」
そう言ってももかはルンルン顔で音楽室にある椅子をピアノに近過ぎない絶妙な距離に置いて準備完了。
流石はももか。
この手の事になると手際が良いぜ。
明さんもその手際の良さを覚えたいと思いましたってな。
「んじゃま、始めるぜ」
♪〜♪〜♪〜
♪〜♪〜
♪〜
この曲は俺がまだガキの頃、お袋が時々弾いていた曲だ。
因みに曲名は無い。
何故ならこの曲はお袋が作ったオリジナルの曲だからな。
それでもこの曲がいい曲だったってのは今でもはっきりと覚えてる。
何かしらの作業をしていた親父もお袋がこの曲を弾いてると必ずその作業を止めて目を閉じて静かに聴くぐらいだからな。
そんで幼い頃、お袋が言ってた。
“この曲はみんなを穏やかにさせる癒しの風”ってよ。
当時はピンと来なかったが今ならなんとなくだがわかる。
この音色が風に流されて聴く人を癒す…、これが本当のヒールウィンドってな。
そーいや俺がこの曲を聴かせるのはももかで二人目か。
最初に聴かせたゆりは感動して涙流してたがももかはどうなるんだろうな、ケッケッケ。
♪〜♪〜♪〜
♪〜♪〜
♪〜
「とまぁ、こんな感じで弾いてみたがご感想は?」
「素敵……♪」
おーおー、ももかさんってばこりゃまた見事に心奪われたみてぇだな。
「ねぇ明君、この曲はなんて曲名なの?」
「タイトルは無い。俺がガキの頃にお袋が作った曲だからな」
「そうなの……」
「そんでもまぁ、あえてタイトルつけるなら……“癒ノ風”だな」
個人的なポイントは“の”の字が“ノ”の字って所。
それから悪いなお袋、勝手に曲名決めちまったぜ。
「癒ノ風…。素敵な曲名ね……♪」
「おう。気に入ったか?」
「うん…♪また聴きたくなったら弾いてくれる?」
「どうだろうな。ももかがサービスしてくれたら弾いてやらねぇ事もねぇぜ?」
「んもぅ、それならゆりっぺと一緒にサービスしてあげちゃうわ♪」
「おーおー、ももかさんってば中々のエッチだな」
「だって私達は明君の恋人だもん♪エッチなのは仕方ないわ♪」
「ケッケッケ、それもそうだな」
【終わり】
オマケ1
〜同時刻・廊下〜
音楽の先生:「ふふ♪大漁大漁♪」
ゆり:「運動部の生徒達が悔しがってましたね」
音楽の先生:「昼の購買はまさに戦争だから仕方のない事だわ♪」
♪〜♪〜♪〜
音楽の先生:「あら、誰か弾いているのね」
ゆり:「この曲は……ふふふ♪」
音楽の先生:「……そっか、弾いているのは御剣君ね。聞いた事のない曲だけど素敵な演奏だわ♪」
オマケ2
〜もしも立場が逆だったら〜
明:「ももかゲットだぜ」 (バックハグ
ももか:「いやん♪捕まっちゃった♪」
明:「からの、パイタッチ」 (揉み揉み
ももか:「あんっ♪明君のエッチ〜♪」