読者様方、今までありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!!
※今回の登場人物
明
ゆり
月音
萌香
とある平日の昼、俺は聖杯戦争ならぬ購買戦争から無事に帰還を果たし、戦利品をもっきゅもっきゅと堪能していたんだが……
ーやんのかお前!ー
ーあぁ!我慢の限界だ!いい加減わからせてやる!ー
ーうるせえ根暗!ー
「お?」
「あら?」
「これは……」
「喧嘩だな」
「あぁ、しかも相当exciteしてるぜ」
そんでも、俺を含めた四人とも下手に関わる気は更々ねぇから止めに行くつもりも勿論ねぇ。
ナゼナラ ワタシタチハ ボウリョク ヤ アラソイゴト ハ キライデスカラ。
「まぁ、あんだけ大声出してんなら直ぐに先生が来るだろうよ」
「だね。…あ、そうだ。喧嘩でちょっと明君とゆりさんに聞きたい事があったんだ」
「ん?」
「何かしら?」
恋愛関係以外で月音から質問貰うのも結構久々だな。
確か、かなり前にスコーンの作り方を聞いてきたっきりだったか?
あの時は明さんもスパルタモードで実践しながら教えたからいい思い出になってるぜ。
「あくまで興味本位で聞くけど、二人は今まで喧嘩した事ってあるの?」
「ふむ、それは私も気になるな」
なんてこった、久々に貰った質問の蓋を開けりゃ前にも誰かさん達に聞かれた事のある質問だぜ。
「そりゃ勿論あるぜ。な、ゆり?」
「えぇ、それこそ三週間前だったかしら?その時に久々に明と喧嘩したわ」
あん時の喧嘩は本当に些細な事が原因でおっ始めたんだよな。
ケッケッケ、俺もゆりも変なとこで譲らねぇ部分があるからそれが見事に起爆剤になっちまったぜ。
「へぇ、意外と最近なんだね」
「だな。因みに聞くが喧嘩の原因は何だったんだ?」
「残念だけどそれは秘密よ。流石の萌香達にも言えない事はあるわ」
「右に同じ。たとえ聞いたとしても面白味はまったくねぇよ」
なんせ、下手したらあのダークですら呆れるかもしれねぇくらい本当に些細な事が原因だからな。 (2回目)
「そっか、それなら仕方ないね萌香さん」
「ふむ…、ならば質問を変えよう。二人はその喧嘩をした際にどんな方法で仲直りしたんだ?」
「あ、まだ聞くんだね」
「あぁ、答えによっては今後私達が喧嘩をした時に使えるかもしれないからな」
「あはは、成程ね」
なんてこったその2、萌香さんってば随分な知りたがりでいらっしゃるぜ。
「どーするゆり?」
「そうね…、解決法なら話してもいいわ。それなら恥ずかしい事はしてないもの」
ケッケッケ、ゆりさんや?
その言い方だと喧嘩の原因が恥ずかしい事ってのを自ら言ってんのと同じだぜ?
「…何かしら?」
「いんや、何でもねぇよ。んで、解決法についでなんだがかなりシンプルだぜ?」
「そうなの?」
「おう。なんせ“互いに溜めてたモンを曝け出すだけ”だかな」
「溜めてたモンを曝け出す……?」
「それはもしかしてエ「言わせねぇぞ」フッ、それは残念だ」
おーおー、泣けるぜ。
俺とゆり達の事をエロティックカップルとかなんとか言う奴等がいるが、こっちからしてみりゃところがぎっちょん、ぎっちょんちょん。
実のところ、月音と萌香の方が俺達以上にエロティックカップルだったりするぜ?
現にちょいと前に萌香の妹…心愛から聞いた話によると月音と萌香は……
・毎週末どちらかの家にお泊まり
・一緒に風呂入ってる
・寝る時は半裸又は全裸
・時々薬局から出てくる姿を見かける
とまぁこんな感じでな?
他にも幾つか証言があるが流石にこれ以上は月音と萌香のプライバシーなんで割愛させてもらうとして、とりあえずエロティックカップルの称号は俺達よりも月音達に贈呈してくれ。以上。
「萌香さんのが違うとなると、明君が言う溜まったモンは何を意味してるのかな?」
「んなの、相手への不満だったり要望だったりその他エトセトラだ」
それに、
「いくら恋人同士だからってどんなに仲良しこよししてても何かしらの負の思いは溜まるもんだからな。それなら、ガス抜きの要領で定期的に抜かねぇと体だけじゃなく心までも参っちまうぜ?」
「成程ね。それはよくわかるよ」
「フッ、見た目の割に明は真面目なんだな」
「ケッケッケ、それが俺の魅力ってな。あ、因みに言っとくと溜まったモンを出す手段として俺達は組手やドンパチとかするぜ。な?」
「えぇ、最終的には身も心もスッキリするから爽快でオススメよ」
「あはは、流石は武闘派な二人だね」
「そうだな。だが……組手とドンパチの裏にエロスの気配を感じるのは私の気のせいか?」 (悪笑
おーおー、萌香さんってば中々に悪い顔してやがるぜ。
まぁ、エロスの心当たりも無い事もねぇが……
「ケッケッケ、あえて明さんは黙秘権を行使するぜ」
「…私もよ」
「そうか。ならばこれ以上聞くのは止しておこう」
「そりゃどーも。てか、そっちは喧嘩した時どうしてんだ?」
「僕達の場合は暫く顔を合わせない様にしてるよ。お互いに気持ちを落ち着かせてから会わないとからね」
「なーるへそ」
「でも……うん、明君達みたいに組手をしてスッキリするのもいい方法かもね萌香さん」
「だな。ならば今度喧嘩した時はそうしよう。なんなら月音が望むなら喧嘩していなくても組手をするのもいいぞ。サービスとしてアッチの意味での組手もな♪」
「あはは、それじゃあその時は遠慮せず言うからお手柔らかにお願いするよ」
お、ここで明さんの直感がNT並に覚の醒。
こりゃ、間違いなくアレがくるな。
「月音……」
「萌香さん……」
「月音……」
「萌香さん……」
「月音……」
「萌香さん……」
ケッケッケ、ほれきた。
お二人さんってばやっぱりおっ始めやがったぜ。
「あっという間に二人だけの世界に入ったわね。…どうするの明?」
「どうするもなにも、明さんは馬に蹴られたくねぇから昼飯の続きだ。ゆり、買ってきたマーボーカレーパン食うか?」
「あら、そこはプリンパンじゃないのかしら?」
「あったら食うのか?」
「まさか?流石の私もプリンパンは遠慮するわ」
「ケッケッケ、俺もだ」
「ふふふ、でしょうね」
【終わり】
オマケ1
〜その日の夜〜
明:「そーいや、喧嘩組手が終わった後に俺がシャワー浴びてたらゆりが入ってきた事があったな〜」
ゆり:「………」 (クッションで殴打
明:「ケッケッケ、照れてるゆりも可愛いぜ」
ゆり:「…ばか♪」
オマケ2
〜数日後の月音と萌香〜
月音:「………」
萌香:「………」
月音:「喧嘩はしてないけど、明君達真似……してみる?」
萌香:「それは組手後のイチャイチャもセットでか?」
月音:「うん。沢山イチャイチャしよっか」
萌香:「あぁ♪」