特にありません。いつもの突然の思いつきです。

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とあるアメリカンジョーク集からの引用及びアレンジ。若干のキャラ崩壊を含みますがご愛嬌でお願いしまーす♪


おバカトリオ、ここに爆誕

 

 

 

 

昼下がりの喫茶店シャノワール。今日は開店以来、コーヒー1杯で居座り、店の奥の方の席でただひたすらに彼氏とだべっていた。互いに店の雰囲気と流れる音楽に身を任せ、随分とリラックスしている。

 

ぼーっとするのにも飽きたので、何気ない話題をイブの方からふる。

 

「イブたちのバンドで、一番頭いいの誰だろ?」

 

すると、彼氏は顎に手をあて、考える仕草をする。

 

「うーん…普通に考えたらまぁ霜月さんかな」

 

「いやあのさ、勉強うんぬんというよりかは地の頭?ってやつだよ」

 

「ああ、ならいい質問知ってる。」

 

「まじで?どんなん?」

 

「うし、じゃあ春日さん呼んでくれる?」

 

「おけ。咲子ー、おいでー」

 

ひらひらと手を振り、メイド姿の咲子を呼び寄せる。

 

「はい、何でしょう?」

 

「いまからコイツが咲子に質問するから、答えてあげて。」

 

「はいっ、分かりました!」

 

「ゴホン、では問題です。」

 

「テレン!」

 

「…一舞、そういうのいいから。」

 

「テンションアゲアゲでいくし!」

 

「へいへい…では改めて。【あなたののお父さんとお母さんから生まれた子供で、あなたの兄弟でも姉妹でも、双子でもない人は?】」

 

咲子は床を眺めて数秒、ぽんと手をうち、回答した。

 

「うふふ、それは【私】ですね♪」

 

「おおっ、さすがだね春日さん。」

 

「へー、なるほどねぇ。」

 

「な?いだろこれ」

 

誇らしげな目の前の男は、口角をあげ、イブにグーサインを送る。

 

「わかった、イブ、他の3人にも聞いてくる!」

 

そう言ってイブは、シャノワールを飛び出し、手始めにサウダージへ向かった。

 

 

 

 

勘定をあいつに押し付けて。

 

 

 

 

 

「おっじゃま〜」

 

「むっきゅん!いぶぶいらっしゃいめう!今、まりりと撮りためたアニメメをしちょーちゅーめう!」

 

「……ゆるゆり?」

 

「可愛い女の子たちがたっくさん出てくるんだよ!」

 

くソンナコトイウヒトニハバッキンバッキンガムヨー

 

「ぶふふぉ……っ」

 

「ん?イブどうしたの!?」

 

「……なんでもフッ…フフッ…ない……クハァ」

 

「ありりー?これはかんっぜんにツボってるめう…」

 

こんなセンスのないダジャレなのに、なぜだか笑いが収まらない。イブはお腹を痙攣させ、床を叩いた。

 

「そりで、こたびはどのようなごようなりか?」

 

「…フー、そうだった。あんた達に質問があってさ。【あなたのお父さんとお母さんから生まれた子供で、あなたの兄弟でも姉妹でも、双子でもない人はだーれだ?】」

 

「えっ、んとんと………難問さんだよぉ…」

 

ふたりは途端に頭にはてなマークを浮かべ、腕を組む。そして数十秒後、めうがこう切り出した。

 

「めう、りんりん先生のところへ……じゃなかった、ちと外のくーきをすって考えるめう〜」

 

「わ、私も行ってくる!イブ、留守番お願いね!」

 

「あ!こらちょっと!逃げんなし!」

 

しかしふたりはイブの静止も聞かず、家の外、もとい霜月書林へと向かった。そしてイブは部屋にぽつんと取り残された。

 

 

 

「ふぅ……仕方ない、ゆるゆり見るか。」

 

アッカリーン アカリハココダヨー

 

 

 

 

「凛ちゃん、凛ちゃん!」

 

「レコード屋にハンコ屋……どうしたのかしら。私は今、ヒストグラムから考察しうる経済動向の理論構築で忙しいのだけれど。」

 

「いぶぶがちょーぜつ難易度高レべべのなぞなぞを出してきためう!秀才りんりん先生の手助けが必要めう!」

 

「あのね、【あなたのお父さんとお母さんから生まれた子供で、あなたの兄弟でも姉妹でも、双子でもない人は?】っていう問題なんだけど……」

 

すると凛は即座にこう答えた。

 

「何かと思えば愚昧な……答えは【私】よ。早く洋服屋の元へ戻って頂戴。」

 

「さっすが凛ちゃん!ありがと様様だよ!」

 

「ななな……!そんな言葉には惑わされないわよリピート屋っ!」

 

「べっつにまりりはなんもしてないめう」

 

……百合展開のわからない筆者でスマヌ。

 

 

 

 

 

 

ソレナラアンシンアンコールワットネー

 

「プッ…ククック……」

 

やはりこの、杉浦綾乃というキャラクターのギャグが自分のツボのようだ。どうしても笑いが止まらない。

 

…しかしこの船見結衣という女の子、他人の気がしないなぁ……

 

そこへ、ドタドタと、階段を駆け上がる二つの足音。まり花たちが戻ってきたようだ。

 

「イブ!答えわかったよ!」

 

「そう、じゃあ言ってみ。」

 

「うん!じゃあめうめう、行くよ!」

 

「らじゃーめう!」

 

「せーのっ!」

 

 

 

 

「「答えは【凛ちゃん!】」」

 

 

 

イブは文字通りズッコケた。どこか抜けてるこの2人だが、頭はいいものだと思ってたのに。流石のイブでも、少し呆れてしまった。

 

「全く……どうしようもないわねー。」

 

「ええー。違うの!?がっかりだよぉ……」

 

「あーめう……」

 

「なんであんた達、こんなこともわかんないわけ?」

 

イブはため息混じりにこう吐き捨てた。そして、やんわりと、この2人のおバカさんに答えを教えてあげることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「答えは【咲子】だよ!」

 

 

ソンナワケナイナイナイアガラヨー

 

 

 

 

 

 

結果報告のため、イブは再びシャノワールを訪れる。

 

「ただいま〜ってあいつは?」

 

「私と2人だと間が持たないからって、イブちゃんが出たあとすぐに帰っちゃいました。それで、まり花ちゃん達はどうでしたか?」

 

「みーんなだめ。まり花とめうはどもっちゃって、凛から答え聞いたみたいなんだけどそれも【凛】っていうので大ハズレ。正解は咲子だけだったよ。」

 

「え……。あ、そ、そうなんですか……。」

 

咲子は、正直面食らった。

 

「このぶんだと、頭の良さ勝負はイブと咲子の一騎打ちになりそうだし!」

 

「あ、そ、そうですね……。」

 

いつもなら、「私よりもイブちゃんのほうがいいですよ♪」というところだが、今日の彼女は……

 

 

 

確実に「おバカ」だった。

 





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