苦労人な大天狗   作:神のまにまに

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とりあえずにじファンにあったものは放出完了。これからどうしようかな。華のさかづき大江山聞きながら考えよう。


第四話

「さて、休暇目当てで飛び出したものの、どこへ行けばいいやら」

鞍馬は今、絶賛迷走中だった。もはや自分がどこにいるかも分からないということは無いが、やはり迷っていた。

「第一、今回の異変はその内に収まるんだがな。休暇に釣られたか・・・」

どれだけ休暇に餓えているんだという事だが、実は彼、三十年前から働きっぱなしである。休暇の一つ欲しいどころではないだろう。

「まあ、その辺を飛んでいたら誰か見つかるだろう。第一村人みたいなものだ」

そんな都合良く人が現れるわけないだろうと言いたい所だが、その辺は抑えて頂きたい。

「と、発見ってあれは・・・博麗の巫女か。霊夢・・・だったかな?まあいい」

鞍馬は仕事モードに口調を切り替える。

「また天狗?今日はよく見るわね」

「また?ああ、烏天狗にでも会ったのですか」

―――『また』というなら、文は負けたのだろう。今度これを口実に、仕事をさせてやろう。

そんな事を考えた鞍馬だった。

「まあね。あんたはこの異変について、何か知ってるの?」

「知らない、と言えば嘘になります」

「そう。ならあんたをボコればいいのね」

「何故そういうことになるのですか?」

「問答無用よ!」

なんだか理不尽に弾幕ごっこが始まった。

―――ルール スペル枚数・三枚 残機・三 ―――

「・・・面倒ですね」

鞍馬はひたすら弾幕を避け続けていた。作戦としては、避け続けて相手のスタミナが切れるのを待つという作戦だったのだが、さすが博麗の巫女というべきか、全く動きが鈍らない。某怪物狩人ゲームに出てくるスタミナが減らなくなる薬でも飲んでいるのだろうか。もちろんGのほうを。

「っと!そんな事を考えている暇ではありませんね」

飛んできた弾幕を紙一重で避ける。この光景が先ほどからずっと続いているのだ。変わりのない光景が続くというのは、苛立ちが湧いてくるものである。痺れを切らしたのか、霊夢はようやくスペルを使った。

「霊符『夢想封印』」

複数の光弾が発生し、その全てが鞍馬へと向かう。避ける鞍馬だが、光弾は鞍馬を追尾する。

「それは反則でしょう!?」

全ての光弾が鞍馬に命中する。霊夢はやったか?と思ったが、それはフラグである。

「強風『三人連れの鎌鼬』」

スペルを宣言する鞍馬。宣言が終わったあと、彼を中心に多数の大玉が全方位に飛ぶ。結構な速度な速度もある。その後に、まるで刃の様に並んだ小さな弾が、霊夢に向かって大量に飛んで行く。どれもかなりの密度だ。霊夢はそれらを全て避けていく。少々キツそうだ。さらに鞍馬は弾幕を撃とうとする。次はどんな弾幕が来るのかと身構えた霊夢に向かって撃たれた弾幕は、

「・・・は?」

どこぞの⑨が撃つ弾幕よりも易しい弾幕だった。

「・・・あんた私を舐めてるの?」

「滅相も無い。こういうスペルなだけですよ」

状況としては、鞍馬が一度撃墜され、霊夢は無傷。鞍馬が少し不利である。

「まあ、いつまでも逃げていては埒があきませんからね」

鞍馬がスペルを取り出す。

「魔風『提馬風』」

鞍馬を中心として、大量の大玉が反時計回りに飛んでいく。そして、その大玉の間を通り抜けるように小さな弾が飛んでいく。

「この程度?これならさっきの烏天狗の方が強かったわよ」

「そうですか。けれど、一つ言っておきます。まだスペルは終わってませんよ?」

「はぁ?何を・・・」

言っているの、と続けようとした霊夢に向かって、かなりの速度の弾が直線的に飛んでいく。それに反応できなかった霊夢は撃墜される。

―――落とせただけ儲けものだな。

鞍馬はそんな事を考えた。最初から、鞍馬は真剣などではない。遊んでいるのだ。なぜならこれはごっこ遊びなのだから。

「~ッ!今のはルール違反じゃないの!?」

「何を言いますか。油断したあなたが悪い」

挑発的な言葉にカチンと来たのか、霊夢はもう一枚のスペルカードを取り出した。

「夢符『封魔陣』」

霊夢を中心として放たれる札。さらに、円の形をした弾幕が放たれる。札が動くので鬱陶しい。

「って、おわっ!?」

いつの間にか目の前に弾幕が迫っていた。もはや避けられる距離ではない。弾幕は、鞍馬の顔面に直撃した。

「アイタタタ・・・顔面セーフとかないんですか?」

「ある訳無いでしょうが。てかいい加減本気出しなさいよ。これじゃ面白く無いわよ」

「むむむ、困りましたね。あまり力を見せたくないのですが・・・」

「なに?なにか理由でもあるの?」

「私が強くなり過ぎます(ドヤァ」

「・・・・・・」

「すいません謝りますからその痛い人を見る目をやめてください」

割りとガチで痛い人認定されそうな鞍馬である。

「しかしですねぇ・・・本当にあまり力は出したくないのですよ。むむむ・・・あ」

何かを思いついた鞍馬。おもむろに懐からスペルカードを取り出す。

「本気かはわかりませんが、運が良ければ本気ですよ」

「どういうことよ?」

「こういうことです」

鞍馬がスペルを宣言する。

「風神『一目連の気まぐれ』」

数分後

「はい、私の負けですよ」

「なんなの、よ。最後、のアレ、は・・・」

霊夢が息を上げながら言う。かなり疲れているようだ。

「種明かしは出来ませんね。ですが一つ言うとすれば―――

―――あなたは運が良かった」

そう言った後、鞍馬は飛び去っていった。

「・・・あ、異変のこと言うの忘れてた」




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余談ですが作者の好きな東方BGMは
1位 華のさかづき大江山
2位 佐渡の二ッ岩
3位 御伽の国の鬼が島です。
基本的に和風チックなのが大好きです。
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