深海凄艦side
ヲ級
を旗艦とする羽根付き捜索艦隊が
いくつもいくつも作られた。
万が一を考えて
艦載機が仲間に助けを求められるほどの
距離を持ちつつ
運用され、
この海域の隅から隅までしらみ潰しに探す
そんな計画である。
はずだった。
突如沈黙する電探。
…。
……。
………。
通信も繋がらない。
得たいの知れない空気がその場を支配した。
艦載機を放ち、
索敵を開始。
しかし、
遅すぎたのだ。
悪夢はもう、そこまで来ていた。
やつらはそう、
誰にも知られず彼女らに死を与えるためにそこにいた。
キィーーーーン。
キィーーーーーーーン。
ドドドドドド!!!
突如現れた
緑色の戦闘機によって
次々と落とされる艦載機。
圧倒的なスピードで
あり得ない起動で
音さえも置き去りにして艦載機を襲う。
対空砲火。
しかし、何の意味も持たない。
空に黒煙が上がるだけである。
音速の五倍のスピードを誰が落とせようか。
ヒューーーーン
ヒューーーーーーーン
紅い単眼の鋼鉄兵が空からおりてきて、
それぞれの武器を構える。
イ級のロ級の鼻先で
その手に持つマシンガンが火を吹く。
中にある弾薬に引火して沈む。
そんな地獄絵図を背景に無情にもザクⅡ達は暴れ回る。
戦艦の顔めがけてザクバズーカをためらいなく発射。
爆発と同時に消し飛ぶ首。
ザクⅡに取り付かれたヲ級の抵抗する腕が
そして、首がヒートホークによって
ボトッン
切り落とされて海に沈む。
ヌ級の最後のあがきにと残しておいた艦載機は、
口を開けた瞬間に
飛び込んできた
ザククラッカーの爆発によって
誘爆。
臓物を撒き散らせながら沈むこととなった。
ザク達は、
敵や敵であったモノを遮蔽物や足場にして狂ったように踊る。
ドダイYSとドップが制空権を強引に敵から奪い取り、
空高く舞う。
5つの艦隊
約30隻の深海凄艦の連合艦隊は、
わずか一隻の空母によって消された。
逃げようとする敵は、
空からのビームで蒸発した。
出来上がったのは、
辺り一面に広がる死体。
屍の山。
炎上する空母。
地獄絵図であった。
天龍side
「…。なんだよこれ。」
目を背けたくなる惨状。
「きっと彼女だね。」
こんなに沢山の艦隊を1人で撃破するなんて…。
「時雨。本当にこいつはあいつ1人で殺ったのか?」
「多分、そうだと思う。
あの娘ならそれが可能だし、
本気に成って艦載機を容赦なく使えば…
こんなこと簡単だっただろうね。」
俺たちは、とんでもねぇやつを追っているということか
深海side
「報告します‼」
「どうしましたか?」
「第6偵察隊が全滅しました。」
「30機の深海凄艦が全滅!?
化け物ですか?!」