「全砲門撃てぇ!!」
41センチ砲が火を吹く。
《長門さんですか?》
明石からの通信。
「あぁ。援軍としてここに来た。」
《この基地を棄てたはずでは?》
「…。
すまなかった。
味方が残っていないという情報を
鵜呑みにしていた。」
《そうですか。
いつか戻って来ると信じて待ち続けて
絶望を与えられた我々は「すまなかった!!」…。》
「身勝手かもしれない。
頼みがある。
もう一度だけ海軍に戻って来てくれ。
この通りだ。」
《まぁ、“ご協力”感謝します》
「バァニングラァーブ!!」
金剛の三式弾が敵を焼き尽くす。
「行くわよ!北上さん!!」
「了~解。大井っち」
魚雷が敵を沈める。
「素敵なパーティー始めましょ?」
駆け抜ける駆逐艦。
一気に増えた味方。
深海凄艦の数の利が少なくなった。
姫side
撤退しかない。
報告を受けて判断する。
拠点へ引き上げ態勢を整えて
奇襲部隊を作り不意討ちを行った方がいい。
「退きましょう。
これ以上犠牲者を出してはいけない。」
「姫!?よろしいのですか?」
「良い。」
総員撤退!!!
指示が飛ぶ。
ここで死ぬ訳にいかない。
ここで消えて行く訳にはいかないのだ。
殿をまかせられた艦隊が
必死に時間を稼ぎ次々に沈んでいく。
撤退中の艦載機の回収を失敗して
事故が多発する。
指示が混乱して
衝突する機体が増えていく。
それはそうだ。
誰がこんな事予想しただろう。
100隻以上の深海凄艦の大軍が撤退に追い込まれる。
砲撃 雷撃 爆煙 衝撃
悲鳴
そこは地獄絵図
そもそも、
3隻の艦娘に半分以上の戦力を削りとられて
そこに支援艦隊が到着する。
この海域の勢力を結集していたために、
これ以上の損害がでると
(ギリギリであった)制海権が奪われてしまう。
ル級は困惑した。
酷い戦況だ。
自分たちに理解さえ不可能な攻撃で
自分たちを破壊する敵。
これだけの勢力が負けたなんて信じることができない。
キュイーーン
ブワァ~!!
島から出たとんでもない大きさの
黄色い光が視界を埋めた。
全身を焼く痛みを感じる事さえなく
この世から爪も残さず蒸発した。
撤退中の部隊をも一気に焼き尽くすメガ粒子の塊。
「メガ粒子の塊をぶちこんでやる!!」
明石の作った大口径メガ粒子砲。
威力は凄まじく、
敵陣の中腹まで一直線に貫いた。
深海凄艦の新型艦娘の撃破の失敗。
研究鎮守府の名称変更。
この戦いの中でたくさんのことが起きた。
「海軍に力を貸してくれないか?
頼む!!」
「解りました。
貴女方にご協力いただいたから
今回の戦いに犠牲が出ないで済みました。
我々も貴女方に必要となるならば
協力しましょう。」
今年もよろしくお願い致します‼