暗黒が行く!   作:廉造

10 / 27
今回リュートらは蚊帳の外になりがちです。


第9話 暗黒は闇の怪物と戦う

 

 

 

殺鬼と遭遇したのが人があまり通ること無い裏の通りなのが幸いだった。

殺鬼のような化け物が街のど真ん中に現れれば混乱は間違いない。そうなれば被害は増えるだけだ。

 

 

しかしここなら、心置きなく存分にやり合える。

 

 

 

 

殺鬼「グガァァアアア!!!」

 

殺鬼が剣になっている両腕を突き刺してくる。

 

 

ネメシスはこの突きを後ろに飛び回避、その際にエネルギー弾を放ちぶつける。

 

 

着弾するも大して聞かなかったのか殺鬼はそれを無視して更に剣を振るい落とす。

 

 

ズバッ!

 

ネメシス「....チッ」

 

 

剣がネメシスの胸を掠り、服が破れ胸の皮膚が少し切られる。

 

まさか殺鬼如きに傷を付けられるとは思わかなった。そう思わせる程怒りの表情を上げるネメシス。

 

 

殺鬼「カカカカカカカ!!!」

一方殺鬼は愉快そうに笑う。

 

 

ネメシス「おのれ.....!」

 

ネメシスは一瞬で距離を詰め顔にエルボーをぶつけ更に力強い蹴りを殺鬼の腹部に入れる。

 

 

この休む間もない強力な二連激をくらい、目を剥き出しにして後ずさりする殺鬼。

 

 

その隙をネメシスが見逃すはずがない。

 

 

ネメシス「ハァ!!!!」

 

悶え苦しむ殺鬼の頭部に拳をぶつけ、回し蹴りを横腹に決める。

 

 

 

殺鬼「ゴガアアア!!!」

 

 

いくら人間になったいえど伊達に100億年存在していたネメシスではない。永い永い時の中、あらゆる戦い方を独学で学んできた。

 

 

短調な動きしかできない下級の闇の怪物に遅れは取らない。

 

 

 

 

しかし人間のネメシスのターンはここまで。闇の怪物 殺鬼の反撃が始まる。

 

 

 

 

5つもある殺鬼の目の色が通常の黄色から赤色に変わる。さながら危険信号のようだ。いや、実際そうかもしれない。

 

 

急に殺鬼の動きが変わる。まずスピードが倍なった。リュートはおろかネメシスすらやっと目が追いつける程のスピードで影に混ざりながら翻弄されるため対応できない。

 

 

そして死角の影から現れた殺鬼の剣の側面がネメシスの横腹に、お返しと言わんばかりにぶつけられた。

 

 

 

メキメキメキメキィィッッ

 

ネメシス「グッ.....ガァ!!??」

 

 

パワーアップしたのはスピードだけでなくパワー。まるで鉄の大玉がぶつかるようなその衝撃はネメシスの体を骨を滅茶苦茶にさせた。

 

 

ネメシス「グァアアアア....!

 

お、のれぇぇぇ!!」

 

 

反射的にネメシスは手刀を殺鬼の顔を斬る。

 

ズバァッ

殺鬼「キアアアアア!!!!!」

 

 

斜めに手刀をされた顔には大きな切り傷ができていた。

 

 

これに堪らず殺鬼は後ろへ下がり、影に混ざって消えていく。

 

 

ネメシス「ぐ....!ま、てぇ....」

 

ネメシスは逃げた殺鬼を追おうとするも途中で意識が途絶えその場に倒れ伏した。

 

 

 

戦いを終始見続けることしかできなかったリュート。ネメシスが倒れ、彼を呼びかける。

 

 

リュート「ネメシス!おい起きろネメシス!ネメシスぅぅ!!!」

 

 

 

人を呼ばなくては....

 

 

リュートはまだ自由に動けなかったが仲間を呼ぼうと警笛を懐から取り出し力強く吹く。するとピーッと甲高い音が響き渡る。

 

 

 

リュート「これで.....」

 

これで仲間か誰かが気づくだろう。人が来るまで....持ち堪えてくれよネメシス....!

 

 

そうして彼も間もなく意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けた。この私が。私が作った雑魚兵に。負けた。

 

バカな。認めるものか。そんなバカなこと。

 

 

そうだ負けてはいない。アイツだって手負いだ。

 

だが逃げられた。この私が。あの程度のザコを。

 

逃がした?

 

 

認めるものか。

 

 

 

 

認めるものかぁーーーーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

ネメシス「ッ!!!」ガバッ

 

 

勢いよく起き上がるネメシス。

 

 

....私は確か殺鬼と戦い....ダメージを負い奴をみすみす逃がしてしまった。

 

 

ククク、『アイツら』が聞けば笑いものだな....暗黒エネルギー ネメシスともあろうものが星一つも壊せん奴に負けたなど.....

 

 

 

そういえばここはどこだ?腹や腕に包帯が巻かれている。ここは病院なのか?それにしては妙な感じだが。

 

 

 

「あら起きたのね?確か...ネメシスだっけ」

 

ネメシス「!」

 

 

見知らぬ者が部屋に入ってきて警戒する。女口調のその男は白衣を来ていた。なのでこの男が自分を治療したのだろう...と解釈した。

 

 

ネメシス「....お前は何者だ?何故私を治療したのだ」

 

「あらぁ、思った通りクールねぇ。クールな褐色肌イケメンってのは新しいけど嫌いじゃないわ!」

ビシィッ

 

 

ネメシス「訳の分からないポーズを取るな。質問に答えろ」

 

スタイリッシュ「あら怖い。でもまぁいいわ。

 

 

私の名はDr.スタイリッシュ。警備隊のオーガや貴方の友達のリュートの知人よ。

 

あなたは特に重傷だったからリュートが何度も私に治療をお願いしてきてね。その時はちょっと気分がよかったから治療を受け持ったのよ。」

 

 

ネメシス「リュートが....そうか」

 

スタイリッシュ「あなた2週間も寝ていたからてっきり死んだかと思ってたわ。でもおかげで面白いデータが取れたけどね。」

 

ネメシス「....勝手におれを調べたのか。」

 

スタイリッシュ「だって常人なら死んでる大怪我なのに生きてて更に普通の倍以上の自然回復力で怪我が治っていたのよ。正直治療そのものはほとんどしていないわ。

 

あなた本当に人間?」

 

 

 

ネメシス「人間だよ、今はな」

 

スタイリッシュ「ふぅん....まぁいいわ。面白いものが見れたから治療代はチャラにしてあげる。その代わり色々調べさせてもらうわよ?」

 

ネメシス「....いいだろう。タダで治療してくれたのだ。それくらいさせてやる。(どうせ詳しいことまではわかるまい。何か掴んだらその時はその時だ)」

 

 

 

 

 

それに...コイツはおそらくコイツは科学者。コイツの研究を調べさせてもらったりしよう。

 

 

 

 

 

 

それから数日後、怪我が完治したネメシスはスタイリッシュの研究所を去り、帝都から離れた所にある拠点へと帰ることにした。多分アルも帰っているだろう。

 

 

 

 

ネメシス(...今回の殺鬼との戦いで今の私の力がわかった。まだ完全にこの姿に馴染んだ訳ではないがこのままでは殺鬼はもちろんこの世界の超級危険種とやらの相手も厳しいかもしれん。

 

今後の目標は私自身のパワーアップ、そしてやはり生身では厳しいから私の武器作りか...)

 

 

この世界での当分の目標を決めたネメシス。これらを達成した時、ネメシスは殺鬼を探しリベンジをするつもりだ。

 

 

ネメシス「帝都か外か....どこに逃げたか知らんが今度会うとき....その時は完膚なきまでに叩き潰してやる....!!」

 

 

 

 

 

 

 

その前に、リュートに礼を言こう。ついでに土産も用意せねばな。

 

 

 

続く




戦闘シーン書くのムズイw&Dr.スタイリッシュ登場!


正直ネメシスは闇の怪物を造りだす程のマーッドゥサイエンティストでもあるのでスタイリッシュと相性よさそうな気がしたので絡ませました。当然無理矢理感があるけど....
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。