暗黒が行く!   作:廉造

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第16話 暗黒は再びアリア邸に戻る

「ゴハァ!!!」

 

賊の頭である大男が壁を壊しながら屋敷の外へ吹っ飛ばされた。

大男は両足がちぎられ、武器を装着していない方の腕がねじられ有り得ない方向を向き、とにかく瀕死の状態だった。

 

 

ネメシス「どうした?死なないように痛めつけたのだぞ。お前には少し聞きたいことがあるからなぁ。」

 

アル「....。」

 

ネメシスによって助けられたアルはネメシスが賊を一方的に残虐になぶっているその姿を見てまともに見ていられずつい目を逸らしてしまう。

 

ネメシス「...アル。この私に付いてくると誓った以上、この光景から目を逸らさずによく見ておけ。慣れてもらわねば困るからな。」

 

アル「....わかり、ました。」

 

 

主がそう言うので嫌だがアルはその光景を目に焼き付けようと改めて見続けた。

 

 

 

「た、頼む....殺さないで、くださいぃぃい!!」

 

ネメシス「おいおい...お前は賊の頭なんだろ?人を殺したことあるだろ?どうせ命乞いした者を何人も殺してきたんだろう?

 

ま、そんなことはどうでもいいんだ。私が聞きたいのはお前達が身につけていたこの武器、これは一体なんだ?」

 

 

ネメシスが興味もったのはその武器。ただの武器や帝具ならともかく、この賊が身につけているその武器は腕と一体化している。

帝具や臣具程強力でもないが普通の武器でもないこの武器をたかが賊がどうやって手に入れたのか知りたかったのだ。

 

 

「こ、この武器はある日現れた変な女がくれたもんだ...。」

 

ネメシス「ほう?その女は何者だ?」

 

「し、知らない!これをくれた直後に煙のように消えてそれ以来会ってない!!」

 

 

どうやら本当に知らない様子。ネメシスは少し残念そうな表情を浮かべ、暗黒の腕(ドゥンケル・ファウスト)を鞭状にして構える。

 

 

ネメシス「...その女とやらとコンタクトを取りたかったが....。聞くだけ無駄だったな。」

 

それだけ言うと鞭を振るい大男の顔を吹き飛ばす。頭部を失った体は首元から血を吹き出しながらその場に倒れ伏した。

 

 

 

ネメシス「まさか拠点に帰ってきてまでゴミを掃除するハメになるとはな。

 

とにかく、会えて嬉しいよアル。成長したな?」

 

アル「私もです、主。主はあまり外見は変わっていませんね....。」

 

ネメシス「そうか?よく見るとちょっと老けて見えるぞ?

 

それはともかく今までどこにいたんだ?リュート達は今何をしている?」

 

アル「....そうですよね、主はしらないんですよね...。」

 

ネメシス「....。何かあったらしいな。とにかく中で話を聞こう。私の留守の間に、何があったのか。」

 

 

 

 

2人は屋敷の中に入りネメシスはアルから話を聞いた。リュートが死んだこと、アルとセリューが警備隊となったこと....とにかくネメシスがいなかった間の自分の全てを話した。

 

 

 

ネメシス「そうか....リュートは...死んだのか....。」

 

 

アル「すみません...あの時私にもっと力があれば助けられたのに...。」

 

ネメシス「いやお前に責任は無いし既に過ぎた事だ。気にすることは無い。むしろよく2人で生き延びたな。」

 

 

ネメシスはそう言ってくれたが表情が少しばかり浮かない様子だ。やはり唯一心を開けた友人が自分の知らない間に死んだということはショックなのだろう。

 

 

ネメシス「...もう安心していいぞ。これから私は帝都を中心に活動する。よほどの事がない限り帝都から離れん。」

 

アル「本当...ですか?もう私を置いては行かないのですか?」

 

ネメシス「約束しよう。我が唯一の従者よ。

 

そうだ、実はお前に土産がある。」

 

 

アル「え?!私に、土産..?」

 

 

 

なんと気前の良さか。ネメシスを知る次元戦士が見たらどんな反応をするだろうか....。

ネメシスはズボンのポケットを探る。

 

が、ポケットには何も入っていなかった。

 

ネメシス「...アレ?おかしいな...。」

 

アル「どうかしたんですか?」

 

ネメシス「いや、ポケットに入れていたはずなんだがな....。肌身離さず持っていたはず....。...あ、」

 

 

 

ネメシスはアルへの土産をどこに置いたのか思い出した。それは昨日の事...アリア邸で眠りにつく前だ。

 

 

ネメシス『....今日は歩き過ぎたな。別に疲れた訳ではないが...早く寝ておこう。

 

 

....寝ている時に潰れたらいけないな。これはここに置いておこう。』

 

 

 

そう言いポケットから小箱を近くの机に置いたネメシスは直後にベッドに入り夢の世界にダイブした。翌日の昼まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネメシス「....あの時昼まで寝てしまってつい小箱の存在を忘れてしまっていた...。くそ、私とした事が..!!

 

すぐ取りに行ってくる!!」

 

 

アル「あ、主?もう日もくれていますから日が開けてから取りに行っては...。」

 

 

いつの間にか日は暮れ夜になっていた。わざわざこんな遅い時間に取りに行かなくてもいいのでは...とアルはネメシスを引き止めようとしたがネメシスはそれを拒んだ。

 

 

ネメシス「悪いがそう言う訳にはいかん。これは私の意地だ。何としても今日中にプレゼントする!」

 

アル「気持ちは嬉しいんですが、その、館の方にも失礼になるのでは...」

 

ネメシス「あんなサド一家の事なんかどうでもいい。すぐ帰る!」

 

 

そう言いネメシスはとんでもない速度で夜空を飛び立ち、いつの間にか空の向こうに飛んでいっていた。

 

 

アル「...そう言えば飛べたんでしたね。あれなら今日中に帰ってこれそうですね....。」

 

 

それにしても私への土産...少し気になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び立って数十分後、ネメシスはアリア邸の前に降り立つ。

 

 

ネメシス「さて着いた訳だが..どうせここの奴らは私のことを警戒しているだろうな....。ま、そんな事関係ないか。」

 

ネメシスは暗黒の腕を振るい門を豪快に破壊して進入する。

 

 

 

「な、侵入者....!?」

 

「アイツは確か....」

 

 

進入した直後に見つかったか。まぁ想定できていた事だが何か様子がおかしい。

まるで私が来るその前から何かに対して警戒していたような。

 

 

そこまで考えるとアリア邸の兵達が急に倒れる。正確には疾風の如く現れた何者かが兵達を斬り倒したのだが。

 

ネメシス「....ほほう。」

 

兵達を斬った者。それは少女だった。長い黒髪が特徴的な美しい少女。だが可憐な少女には似合わないその目つきはさながら暗殺者のようだ。いや、実際暗殺者なのだろう。

 

 

「...標的ではない?お前は何者だ?」

 

少女が獲物である日本刀を構えネメシスを警戒しながら問う。

 

 

ネメシス「名前を聞くならまずそちらから言うのが筋だろう。まぁいい。

 

 

私の名は暗黒エネルギー ネメシス。宜しくお嬢さん?」

 

 

 

 

かくしてネメシスは暗殺者集団ナイトレイド....その一人であるアカメと初遭遇した。

 

 

 

 

 

 

続く

 




なんやかんやでアカメとコンタクトしたネメシス。

はて、一体どうなるやら....。
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