暗黒が行く!   作:廉造

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第24話 暗黒の発明

 

ナイトレイド アジトに闇の怪物 殺鬼が襲撃してから翌日。

 

 

 

 

タツミ「痛たたたッ!きつくしすぎだって!」

 

レオーネ「男なんだからこれくらいはガマンしろ!ほれもういっちょ!」

ギュウッ

 

タツミ「痛ぁああああ!!」

 

 

 

タツミはレオーネに脇腹を包帯で巻かれていた。昨晩タツミは殺鬼の攻撃によりアバラを折ったのだ。 折ったと言ってもこういった処置を施せば動き回ることは可能な程度のものだが。

 

ちなみにアカメとブラートも体に包帯を巻かれてはいるがタツミ程の怪我ではなく、平然としている。

 

 

ブラート「ま、最初の仕事からいきなりあんな奴を相手にしてその程度で済んだんだ。命があって、良かったなタツミ」

 

タツミ「アニキ...」

 

 

 

マイン「どちらにせよアンタ達ボロボロだからカッコつかないわよ」

 

シェーレ「本当昨日は危なかったですね。もし私達が間に合わなかったら3人共どうなっていたことか....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー昨晩ー

 

 

「ガァアア!!!」

 

 

 

ブラート「どうなってんだコイツ。村雨の呪毒が発動しないうえに、体の半分が無くなってんのに生きてるだと?」

 

アカメ「まず普通の生物ではないのは確かだな。....まさか生物型の帝具か?」

 

 

 

普通の生物なら既に死んでいる状態であるはずなのにまだ生存し動き回る殺鬼を見てアカメは帝具ではないかと予想する。(生物兵器なのであながち間違ってもない)

 

 

「カ....カカ....カッ」

 

 

殺鬼の様子がおかしい。

 

それもそうだ。いくら強力な生物兵器とはいえど殺鬼は所詮は量産型。アカメやブラートから与えられたダメージとえぐられた右半身から自らの体を構成しているであろう闇エネルギーが漏れている。

 

 

 

アカメもブラートも体力を多少消費しているが、殺鬼はかなり体力を消費し弱っている。

 

アカメ「....勝機」

 

ブラート「はっ!死ななくてヒヤヒヤしたが、今のうちにたたき込めるな!」

 

 

 

 

結局コイツの正体は不明だったが、今がコイツを倒せる唯一の瞬間。これを逃せば今後ナイトレイドにとって大きな障害になりうるかもしれない。

 

アカメとブラートは同時に、まっすぐ、素早く殺鬼にトドメを刺しに駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

タツミ「ーーーッ!!!」

 

 

それまで地面に倒れ伏せながら彼らの戦いを傍観することしかできなかったタツミが嫌な予感を察した。

 

何の予感かはわからない。ただとてつもなく嫌な予感。

『アイツの正面に向かったらダメだ』

 

 

 

タツミはそう口にしようもした。

 

 

 

 

しかし遅かった。

殺鬼の表情が笑みに変わる。それはとても邪悪で、背筋が凍るものだった。

 

 

 

 

アカメ・ブラート「!?」

 

2人がその笑みから殺鬼が何か仕掛けると察し足を止めようとする。その合間に殺鬼の口が大きく開かれ、口の奥から眩い光が灯る。

 

 

 

一体何の光かはわからない。ただ一つわかるのは。

 

 

これは避けなければならないということ。

 

 

 

 

 

しかし間に合わない。すぐに離れようとしてもその時には殺鬼の口の中の光が一層輝き始めていた。

 

光が殺鬼の顔全体を包み込むほど発光した。その直後

 

 

 

ズォオオオオオオオオオッッ

 

 

 

殺鬼の口から光の閃光。エネルギー波....わかり易く言えば破壊光線が放たれた。

 

 

 

 

エネルギー波の範囲は狭いものの人2人分巻き込むには充分な大きさ。

そのエネルギー波がアカメとブラート目掛け向かってくる。

 

 

 

ブラート「これは避けられねぇ....、クソッ!」

 

ブラートは咄嗟にアカメを庇うように抱き、エネルギー波に背を向ける。

 

アカメ「ブラート!!??」

 

アカメはブラートの名を叫ぶも2人はすぐにエネルギー波に飲まれていく。

 

 

 

ブラート「ぐぁあああ!!」

 

ブラートが着込んでいる鎧...帝具 インクルシオはエネルギー波の威力による多大なダメージを負い強制的に消滅する。

そして生身でエネルギー波を受けることとなったがほとんどのダメージはインクルシオが受けたため本人にダメージは多少負うことはなくエネルギー波は過ぎ去っていった。

 

アカメはというとブラートが体を張って守っていたため多少の火傷程度で済んでいた。

 

 

 

アカメ「ブラート!なんでこんな無茶なことを!?」

 

ブラート「慌てんなよアカメ。おれならまだピンピンしてるさ。

 

問題はヤツだ。」

 

 

 

 

ブラートは殺鬼の方に目を向ける。

 

 

予想通りだ。殺鬼はえぐられていない、もう片方の腕の剣を構えこっちに向かってくる。

 

 

アカメ「クッ」

 

アカメはこれに応戦しようと村雨を構えようとしたが、その手に村雨がなかった。

先ほど、ついうっかり手を離してしまい村雨が少しばかり離れた所に落ちていた。

 

 

これはまずい。もう殺鬼もすぐそこまで向かってきている。

 

万事休すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、木々の間からレーザーのようなエネルギー弾が殺鬼に向かってきた。

 

殺鬼はすぐにこれを回避、自分を攻撃してきた者を見据える。

それはアカメたちの仲間、先ほどエネルギー弾を撃ったマインを始めとしたナイトレイド一同であった。

 

 

 

マイン「アカメ!ブラート!大丈夫!?

 

てか何なのよあのバケモンは!?」

マインは再び殺鬼に銃型の帝具 パンプキンの銃口を向ける。

 

 

ラバック「なんなのアイツ。あんな奴おれの結界には引っかかてないぞ?!」

 

シェーレ「とにかくアカメとブラート、そして新人さんを救助しましょう。」

 

レオーネ「あの2人がここまで苦戦するとはね、腕がなるなぁ!」

 

 

 

 

ゾロゾロとナイトレイドが集まり殺鬼を囲んでいく。万全だったならまだしも今の状態の殺鬼では、あまりにも不利な状況。

 

 

 

その光景を遠くから見ていた謎の女性は下唇を噛み、少し悔しそうな表情を上げた。

 

 

「時間をかけすぎたわね。一つくらい帝具を回収したかったのだけれどこのままじゃ殺鬼がやられるわ。

 

ここは退散ね。」

 

 

 

女性は背を向けその場から離れ闇に消えていく。それに呼応するように殺鬼もまた影の中に消えていったのだった。

 

 

 

 

シェーレ「消えた...?」

 

アカメ「また影の中に.....。まさか逃げたのか?」

 

 

 

 

動けるメンバーは周囲を警戒しながら辺りを探索した。しかしもう遠くへ逃げたようで殺鬼は見つからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメ「奴の正体も目的も結局何もわからなかった。だが奴はかなりの深手を負っている。

 

また私たちを襲ってくると想定してもそれはかなり後でだと思う」

 

 

ナジェンダ「フム....。謎の怪物か。生物型の帝具かもしれんがそれほど危険なら駆除した方がいいかもしれないな。

 

それにしてもタツミは本当大変だったな」

 

タツミ「全くだよ。それに、殺しも一回もできなかったし....。」

 

レオーネ「いやいや今回は仕方ないって。ほら、タツミはもう少し休んでな」

 

 

アカメ「1時間後に食材の狩りに行くからその準備を忘れるな」

 

タツミ「いや、もう少し休ませてくれませんかね!?」

 

 

 

 

タツミの苦労はまだまだ続くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーネメシス邸ー

 

やぁ諸君。久しぶりだな。

 

私だ、ネメシスだ。今私はイエヤスの特訓 午前の部を終わらせ今あるものを発明している。

 

 

ちなみに武器の類いではない。武器はこの暗黒の腕(ドゥンケル・ファウスト)だけで充分だからな。

 

 

 

 

アル「主、紅茶を淹れました....って何を作っているんですか?」

 

 

制作の最中、アルが紅茶を持って私の部屋に入ってきた。うむ、匂いは私好みのものだ。

早速礼を言ってそれを受け取り飲む。匂いの割に味が薄くないか?

 

 

アル「あの主、無視ですか?さっきから何を作っているんです?」

 

ネメシス「おっと、すまない。

 

 

 

 

今の帝都はとても危険だ。それこそ命がいつ無くなるのかも分からぬほど混沌としている。

 

 

私は問題ないがアルやイエヤスが死ぬなんて事になったら困るからな。もし最悪死ぬような状況になっても問題ないものを作っている。

 

これだ。」

 

 

 

ネメシスは制作途中であるソレ....氷のように透明な六角形の結晶だ。光が反射するとそこがほのかに虹色に輝くその美しい結晶。

仮にも女性であるアルはそれについ見とれてしまった。

 

 

 

アル「キレイ....主、これは一体....?」

 

ネメシス「これは『ソウル・コア』。我ながら安直な名前だが、その名の通り心臓の代わりをしてくれるものだ。

 

 

これはまだ開発途中な試作品なため、落としただけで割れるただの結晶体だが、これを死んで間もなく、そして五体満足な死体の胸に埋め込むと心臓と直結し死者を蘇生することができる。

 

 

まだ完成してないしその原理も後々話すが、とにかく世界の理をガン無視した代物だと思え。」

 

アル「し、死者蘇生....?本当にそんなことが可能なんですか....?」

 

ネメシス「可能だ。(前世で何度もやったことが、あるしな。)」

 

 

 

死者を蘇生させる結晶 ソウル・コア。

 

その原理は当たり前だが非常に複雑でとてもではないが口で説明することはできない。

 

 

なお、簡単に言うと帝都に漂うマイナスエネルギーをソウル・コアが吸収、コアの中でマイナスエネルギーがプラスに変換されそれが生命エネルギーとなり死者を蘇生させ体を動かすといったもの。

 

 

 

どうやってマイナスエネルギーをプラスに変換するのか。コアの中はどういった構造なのか。

 

 

それら等々の説明が非常にメイド臭い。とにかくマイナスをプラスに変えて、それのプラスの力で生きかえる

 

 

と思ってくれ。

 

 

 

 

 

まぁまだ完成には時間がかかるが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでいきなり話が変わるが最近....いや前々から思っていたことなのだが.....

 

 

私が拠点として住んでいるこの屋敷。実はアリア邸より少し小さいがデカイ、広い。

 

そして庭はとてつもなく広い。そんな広い所に住んでいて住人は私を除いてもアルとイエヤスのみ。

 

 

 

イエヤスは修行させねばならないので必然的に家事等々はアルただ一人が受け持つこととなる。

 

流石にそれは悪い。

 

 

 

 

 

 

そうして私は思ったのだ。

 

 

 

 

 

ネメシス「従者募集しようかな....」

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

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