暗黒が行く!   作:廉造

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第2話 巨悪は外道を制裁?する

 

 

正直、何が起きたのか分からなかった。

 

 

警備隊員の男性はおろか警備隊員全員がそう思った。

 

 

 

あの木箱を積んでいる際あの中に人など入っていなかった。ドイルがしつこく見直せと言ってきて何度も念入りに確かめたのだから。

 

 

だがあの褐色肌の男はいきなり木箱から出てきて....ドイルの顔面に足をめりこませた。

 

 

 

 

ドイル「ヒッ、ヒィィィィ!!!いたい!いたいぃぃぃぃ!!!」

 

 

ドイルの顔は歪み(元々歪んだような顔だったが)歯はほとんど抜け落ちた。

しかしドイルはそんなことは気にせず顔の痛みに苦しみ馬車から転げ落ちた。

 

 

ドイル「かっ顔!ワシの顔ぉぉ....!!」

 

「ドイル様!」

「大丈夫ですか!!」

 

ドイルの兵達が心配して駆け寄りドイルを抱き上げる。

 

 

 

 

 

 

そしてドイルをそんな目に遭わせた元凶はというと

 

 

 

ネメシス「ほう。人間にしては頑丈だな。まぁ手加減してやったし当然か?」

 

 

罪悪感なし!?仮にも帝都である程度権力を持っている貴族相手に蹴りをいれたのに反省のはも考えていないようなセリフ!?

 

 

.....いやまぁ確かに内心では『グッジョブ』とは思ってしまったが.....

 

 

 

 

 

 

 

ドイル「こ、こら警備隊員共!何をしている!アイツを捕まえろぉ!」

 

 

「ッ は、ハイ....!」

 

 

 

ドイルに命令されリーダーの男は他の警備隊員達と共に謎の男....ネメシスを捕らえようとする。

 

 

 

彼ら帝都警備隊員は帝都を巡回し時に帝都に蔓延る悪人を捕まえる。そのため隊員達は皆それなりに体を鍛え格闘技も心得ている。

 

並の人間では到底歯が立たない。

 

 

並の人間なら....の話だが。

 

 

 

 

 

まず警備隊員の男女が前、後ろから押さえ込もうと迫る。

しかし押さえ込もうとしたその瞬間、ネメシスは2人の前から消える。

 

 

「「な....!?」」

 

どこに行った?2人だけでなく他の警備隊員達も辺りを見回す。

 

 

 

 

ネメシス「やれやれ...急に襲ってくるとは....私が何をしたというのだ」

 

 

 

男の声がする。全員...ドイルやその兵らもその声がした方に視線を変える。

 

声のしたのは....上。彼らの頭上だった。

 

 

 

「......は?」

 

 

 

 

信じられない光景だ。

 

なんと浮いていたのだ。

 

 

 

褐色肌の男が彼らの頭上...空中に浮いていた。

 

 

 

 

ネメシス「この程度のことで驚くとはな.....おや?」

 

 

空に浮いたネメシスがあるものに視線を止める。それは全身見るに耐えない傷跡を持つ女達が入れられているオリだった。

 

 

ネメシスは颯爽とそのオリの前まで移動しそこに降り立つ。

 

 

ネメシス「全く人間とはいつ、どこの世界でも醜いものだな.....この行為自体に問題はないが...」

 

ふとネメシスは先程蹴った人間、ドイルの方に目をやる。

 

 

ドイル「キサマぁ!このワシを蹴り飛ばしたということだけでも死刑に値するにも関わらず、ワシの所有物にも手を出すかぁ!!!」

 

 

 

 

ネメシス「....このように下らない理由で互いに傷つけ合うからな....」

 

 

まぁ私も人の事は言えないか。そう呟き手を手刀の形にし構える....

 

 

 

ドイル「お、おい?お前何をするつもりだ!?」

 

「まさか....」

 

 

 

 

そのまさか、である。

 

 

 

スパンッ!

 

 

頑強なオリはネメシスの手刀で簡単に切り裂かれた。

 

「え......?」

女達は信じられないような顔でネメシスを見る。

 

 

ネメシス「逃げるなら今のうちだぞ女共。私の気まぐれが続くうちに行くがいい」

 

 

ネメシスがそう発しただけで女達は一斉に外に出た。

故郷の村はドイルらによる人狩りで荒らされたが全滅した訳ではない。皆、故郷の村へ向かい走り去った。

 

 

 

案の定捕まえた女達が一斉に走り去ったことにより、ドイルは激情する。

 

 

ドイル「キサマぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!よくも!よくもせっかく捕まえた女達を!許さん!絶ッ対に許さん!兵よ、アイツを殺せぇえ!!警備隊達もだ!!早くやれぇれ!!」

 

 

 

ドイルの怒号により兵達が武器を構えネメシスに向かっていく。警備隊の者も不本意ながら各々の武器を構え同じくネメシスに向かっていく。

 

 

 

ネメシス「騒がしい人間だ。

まぁ....」

 

 

ドイル兵達の槍の先端がネメシスの顔間近まで迫る。

が、ネメシスは体を後ろにそらし、海老反りになってこれを交わす。その後他の兵が横から剣を抜いてそれを突き刺してくるも腕で流すように弾き逆に拳をいれる。

 

素手にも関わらずその拳の威力は凄まじくそれをくらった兵はその場に崩れ悶絶する。

 

 

続いて警備隊員がネメシスの背後からせまり羽交い締めする...がネメシスの力の方が上回っておりこれをあっさり解くとネメシスは羽交い締めした警備隊員の首元に軽く一撃を入れ気絶させる。

 

 

 

あのドイルとかいう人間とそれに従っている人間達と違いこの警備隊員達は敵意こそ多少あるが殺意はないためこのように気絶させるだけで済ましている。

....しかし彼らと違いドイルの兵は自分に明確な殺意がありなおかつドイルと同じく歪んでいる。

 

わざわざ生かしておく意味もないしこのネメシスに敵意を向けた。手加減する必要はないだろう。

 

 

 

ネメシスはすれ違いざまに警備隊員達を気絶させ...ドイルの兵達は首を捻り取られていた。

 

 

「なぁ!!?」

ドイル「ひ....!!?」

 

 

警備隊のリーダーである男と後輩はあまりに一瞬の出来事であったため頭が追いつかず、ドイルは目の前の一瞬で出来上がった地獄絵図にただただ恐怖した。

 

 

気がつけばドイルの兵は皆首を取られ息絶えていた。ネメシスは真っ直ぐ、そしてゆっくりと....ドイルのもとに近づく。

 

ドイル「く、来るな!ワシは帝都の貴族だぞ!このワシに手を出せば....後悔することになるぞ!?」

 

 

ドイルは貴族の中でも表、裏の様々な人物と繋がっているそれなりの大物。そんな人物を殺したりすれば大勢の人間がネメシスを襲うことになるだろう。

 

ドイルは自分の権力を使い、この後に及んでネメシスを脅してきたのだ。

 

 

それに対してネメシスは鼻で笑いこう言い放つ。

 

 

 

ネメシス「言いたいことはそれだけか、人間」

 

 

 

ネメシスは宇宙誕生直後に生まれた人間とは格が違う高次元生命体。今は人間となり以前の力はほとんど失われたがかつては全宇宙規模の災厄だった存在。

 

そんなカレに人間の脅しなど通じる訳がない。

 

 

 

ネメシスはドイルの首を締め、そのまま持ち上げる。

 

 

ドイル「がっ....!!」

 

ネメシス「悪く思うなよ。ただ私を攻撃してきたお前が悪かっただけだ」

 

ネメシスは締めている手に力を入れドイルの首の骨を折ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

『グォオオオオオオオオオオ!!!!!!』

 

 

「「「ッ!!」」」

ネメシス「ぬ?」

 

しかしそれは突如鳴り響いた1つの獣の咆哮によって止められた。

 

 

 

 

 

続く




なんかネメシスがいい奴...かと思えば別にそうでもなさそうという。

さて最後にあるよう次回は突然乱入してきた危険種との戦いです。
少なくともネメシスからしたら人間よりは戦いごたえはありそうですね。

ちなみにまだ原作キャラとは邂逅しません!しかしそれに関係してるキャラは既にでてるんですよね、はい。(ヒント 帝都警備隊)
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