暗黒が行く!   作:廉造

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MerryX'mas☆

今日はクリスマスイブですね!
自分は今年も1人でゲームです。しかし皆がそれぞれのクリスマスをすごしてくれればと思っています。


※今回からサブタイの冒頭の『巨悪は〜』を『暗黒は〜』に変えます。


第3話 暗黒は危険種と戦う

 

「グォオオオオオオ!!」

 

 

急に鳴り響く咆哮。その咆哮を聞き場の(ネメシスを除く)全員が凍りつく。

 

 

「こ、この咆哮は...まさか....、ありえない...!」

 

ネメシス「....今度はなんだ?」

 

 

今聞こえた咆哮の方に興味を持ったネメシスは掴んでいたドイルをあっさり解放した。

 

 

解放されたドイルはすぐにこの場から逃げ去ろうとしたが首が折れるその寸前まで強く握られていたのでその痛みで自由に動けなかった。

 

 

 

咆哮が聞こえ小鳥たちが飛び去った直後、今度は足音が聞こえる。低く、大きな足音からして相当の大きさのモノがこちらに向かってくる。

 

 

 

ドイル「ひっ、ヒィィ!!」

ネメシス「....ほう」

 

 

 

道のフチの雑木林から現れたソレは....まるで恐竜...特にティラノサウルスに近い形状をしていた。高さは7m、全長は18m程とティラノサウルスよりは大きめだろうか。

 

しかしソレは恐竜どころか明らかに普通の生物ではなかった。

 

 

頭や背にある大きな角。赤い目が4つ。体色も紫とどう見ても普通ではない。

 

 

 

 

「あれは...『デモンサウルス』!?なんで辺境の地に生息するコイツが郊外とはいえ帝都に!?」

 

ネメシス「デモンサウルス?危険種?なんだそれは。知っているのか」

 

「(危険種を知らない...?)...人に害を与える凶暴な生物達の事を危険種という。危険種はそれぞれランクがありアイツは『特級危険種』....ランクの危険さでいえば2番目に危険な奴だ」

 

ネメシス「ほほう...」

 

 

 

「グルルルル.....」

 

 

デモンサウルス。群れをなすことはなく、個で行動する特級危険種。デモン=デーモンと名についてあるように、デモンサウルスが通った土地の生命は一つ残らず食い散らかされるといわれ一部の地域では『悪魔』と恐れられている畏怖の象徴。

 

特級危険種の中でもその強さと恐ろしさはトップクラスだという。

 

しかし先程警備隊の男が言ったように本来は帝都から離れた辺境の地でしか目撃情報がない危険種。いくら郊外とはいえ今まで帝都に近づかなかったデモンサウルスが、何故こんな所に?

 

 

 

「まさか、あの男に引き寄せられた....?」

 

「何言ってるんですか先輩...確かにあの男変な感じがしますけど、それは有り得ませんよ」

 

「...そう、だな。」

 

 

そうだ。たった1人の人間のためだけに辺境の地にいる危険種がわざわざ来る訳がない。頭ではそう思っていた。なのに....

 

(何故、そんな気がするのだろう....)

 

 

 

 

 

 

一方のネメシス。

 

彼自身この世界のことはまるでわかっていない。が...今目の前にいる巨大生物が自分を『殺しにきた』ことだけは察していた。

 

ネメシス「本能的に『異物』であり、『危険』である私を潰しにきたのか?面白い。人間相手ではウォーミングアップにもならないと思っていたところだ」

 

 

ネメシスは肩を回し、いつでも戦えるよう戦闘態勢にはいる。

 

 

 

 

 

 

そんな中、ネメシスの後ろで伏せていたドイル。どうやらもう首の痛みはひいてきたようだ。

 

ドイル(じ、冗談じゃない!なんでこんな所に危険種が!?今日はなんて日だ...急に荷物から変な男が現れたと思えば部下は皆殺し...そして危険種...!

 

そうだ、これは夢だ。夢なんだ!それなら早く帰ってベッドで眠ろう!うん、そうしよう!)

 

 

 

デモンサウルスがネメシスに集中している間にドイルはすぐに逃げ去ろうとする。

 

獣相手に背を向けて。

 

 

 

「あっ!先輩、ドイルの奴が!」

「逃げるつもりか...」

 

 

 

ネメシス「...バカな奴だ」

 

 

 

ネメシスが呆れるように吐き捨てる。

 

 

するとデモンサウルスの尻尾が伸び、凄まじい速度で逃げるドイルの体を突き刺す。

 

 

ドイル「ゴパッ....」

 

 

「な....!?」

ネメシス「ふん...」

 

 

 

 

後ろから突き刺され、痙攣するドイルの体。デモンサウルスはそんなドイルを口元まで運び、「バクッ」。一口でドイルを喰らった。

 

 

これが悪徳貴族 ドイルのあっけない最期となった。

 

 

 

ネメシス「まぁあんな奴はどうでもいい。それより、お前の目的は私なのだろう。さっさとかかってくるがいい。」

 

「グルルル....」

 

 

ドイルを喰ったデモンサウルスは改めてネメシスの方に狙いを定め、さっきと同じく尻尾を伸ばし今度は鞭のように叩きつけてくる。

 

 

 

ネメシス「フッ!」

速度はあるが大きい分大ぶりだったためこれをヒラリと避けるネメシス。

 

ふと視線に警備隊の男とその後輩が視線に入り忠告する。

 

 

ネメシス「お前達、気絶している仲間を連れてさっさと帰るがいい。これ以上ここにいると死ぬぞ。」

 

「...お前1人でアレと戦うのか?相手は特級危険種、将軍クラスに準ずる実力でもない限り厳しい相手だぞ。しかも素手...生身で?死ぬ気か?」

 

ネメシス「死ぬ気はサラサラない。それより早く行け。いい加減邪魔だ。」

 

「先輩、今はアイツの言うことを聞きましょう!ここにいたら全滅です!」

 

「...わかった。お前には聞きたい事が山ほどある。必ず喋ってもらうぞ」

 

ネメシス「死ななかったら約束しよう。」

 

 

 

 

警備隊の男とその後輩は他の警備隊員達を背負い帝都の方へ戻っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネメシス「さて、邪魔者はいなくなった。続きを始めよう」

 

ネメシスは手の中にエネルギーを溜めそれをデモンサウルスに向けて放つ。エネルギーの弾。エネルギー弾がいくつも着弾する。

 

しかしそのエネルギー弾もデモンサウルスの強固な鱗の前には役に立たなかった。

 

ネメシス「ほう。思ったより硬いな....」

 

 

 

「グォオオオオオ!!」

 

今度はこっちの番のいわんばかりに叫ぶデモンサウルス。

 

 

先程ドイルを突き刺したのと同じく、尻尾を突き刺し凄まじい速度で向かってくる。

 

 

 

ネメシス「1度見せた技が通じると?ふん!」

 

尻尾の先がネメシスの胸に当たる直前に手で掴みおさえる。

 

ネメシス「...ぉお?」

 

しかし予想以上のパワーに負けそのままの状態で数メートル程後方へ押される。

 

 

 

ズザザザァァッ

ネメシス「...見た目通りの、大したパワーだ。....ん?」

 

 

気づけば周りが暗い。何事かと思い空を見上げるネメシス。

 

 

何と彼の上空にデモンサウルスが浮いていた。

 

 

 

跳躍して飛んできたデモンサウルスの巨大な足がネメシス向けて踏みつけられる。

それで終わりではなくデモンサウルスは何度も何度も、何度も何度も何度も踏み続ける。

 

 

やがて踏みつけるのを終えた頃には辺りの景色が一変。地面に大きな亀裂がいくつも走りデモンサウルスの足元には巨大なクレーターができていた。

 

 

 

 

何かに引き寄せられるように帝都郊外まで近づいたデモンサウルス。

近づいたその瞬間得体のしれない何かを感じ取った。本能的にそれは『ヤバイ』ものだと察しその気配がした場所へと来た。

 

しかしそこにいたのは多少変わった感じのするだけの人間。いざ襲ってみても変わった術を使ったり普通の人間以上の力を持っていた。

 

だがそれだけだ。別に大した力もなかった。自分の敵ではなかった。

 

 

 

 

 

 

そういえば、人間達があっちに向かって逃げたな。

 

 

 

 

デモンサウルスは次のターゲットとして逃げた警備隊員達を見定めた。そんなに時間は経っていないし早く走ればすぐ追いつくだろう。

 

 

デモンサウルスは警備隊員達が向かった方向。帝都の方向へ顔を向ける。

 

その時だった。

 

 

 

 

「どこへ行くつもりだ。トカゲ。」

 

「!!!!!」

 

 

 

 

 

急に聞こえた、聞こえるはずのない声。

 

 

デモンサウルスは後ろを振り返る。

 

まさか、そんなありえない。普通人間ならあれだけでミンチになるはず。なのに、なんで....

 

 

 

 

ネメシス「子供のように足をジタバタと...受けるこっちの身になってほしいな」

 

 

 

なんで全くの無傷なんだ!?

 

 

着ている服はところどころ破れている。だが肝心のヤツの肉体には傷一つ付いていない....!

 

 

 

 

「が、ガァァァ!!」

 

ネメシス「どうした。まさか恐怖しているのか。トカゲのクセに多少は知性があるようだな?」

 

 

 

ネメシスが言う通り、デモンサウルスは恐れていた。自分の攻撃が通じなかったから?いやそれもあるが違う。

 

もっと根源的な何かだ。その得体の知れない何かにデモンサウルスは恐れていた。

 

 

デモンサウルスは目の前の人の形をした異形に畏怖していた。

 

 

 

「ガ....ガァアアアアアアア!!!」

 

 

恐怖したデモンサウルスは自らの生命エネルギーの殆どを削り取る奥の手であるブレスを放つ。

 

それはもはやブレスというより超巨大レーザー。小さな村の一つや二つ、簡単に消し去る程の巨大なブレスをネメシスは片腕を突き刺すだけで簡単に相殺した。

 

 

「!?!?!?!?」

 

 

信じられないだろう。自分の命を削る技。まさに切り札ともいえるブレスがたった一つの拳の突きだけで相殺されたのだから。

 

 

 

ネメシス「大した力だ。ならお返しに見せてやろう。...ま、都合上全力ではないがね」

 

 

ネメシスの手の中に超高密度の膨大な謎のエネルギー....『暗黒エネルギー』が溜まっていく。

 

 

 

「ギ...ギ...!ギャアアアアア!!!!」

 

 

デモンサウルスはネメシスに背を向けて走り去る。戦意を失う程、ネメシスが恐いからだ。

 

 

もちろんネメシスは逃げるデモンサウルスを見逃すはずがない。

 

 

 

ネメシス「...サ ヨ ナ ラ」

 

 

ネメシスの手から放たれた黒い閃光が....ネメシスの目の前の景色を全てのみこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、....大丈夫か?」

 

「はい大丈夫です先輩!でも本当によかったんですか、アイツ。危険種相手に素手で....」

 

「奴なら多分大丈夫だ。それよりデモンサウルスがあの男に夢中になっている間にもっと離れるぞ」

 

「はい!自分も若いうちに死にたくないですしね!」

 

「全くだ。おれだって家で娘が待ってる。こんな所で死ぬわけにはいかない。」

 

「はは、それじゃあ死んでも死にきれませんよね!早く帰りましょう!」

 

「あぁ。」

 

 

 

 

いかにも死亡フラグ的なセリフを吐く2人。だが幸いにもそのフラグが回収されることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!!

 

「「!?」」

 

 

急に鳴り響く轟音。揺れる大地。

 

 

 

何事かと2人は後ろを振り返る。

するとどうだろう。ネメシスとデモンサウルスが戦っているであろう場所。そのあたりで巨大な爆発が起きていた。

 

 

 

一体何があったのか...とにかく今の2人には知る由もないだろう。

 

 

 

 

 

続く




相変わらずの駄文ww

それにしてもネメシス チートですね。転生して弱体化してるのに生身で特級危険種を瞬殺....
転生前はどんだけ強かったんだよwって話ですがよく考えれば全宇宙規模の巨悪だったのでこれぐらいが妥当ですかね?


それでは良いクリスマスを!
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