暗黒が行く!   作:廉造

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遅くなりました!

今回はチラッとだけですが原作キャラが登場します。(※サブタイトルの『少女』はオリキャラです)


第4話 暗黒は少女を従える

 

 

帝都 郊外にある道。そこは盗賊や危険種もあまり見かけない比較的安全かつ、道の両端が森になっている緑豊かな場所だった。

 

 

しかし今ではその景色は見る影もなく、辺り一面焼け野原となっていた。

 

 

 

この景色を作り上げた張本人、ネメシスは多少ホコリが付いているが全くの無傷で立っていた。

....ちなみに彼の足元には彼を襲ってきた特級危険種 デモンサウルスの肉片、角、尻尾などの残骸が無造作に散らばっていた。

 

 

ネメシス「ふふ....この私にここまでのエネルギーを使わせる生物が生息しているとは。なかなか面白そうな世界ではないか..... ん?」

 

ふと、ネメシスは背後から人の気配を感じる。

 

 

ネメシス「何者だ?」

 

ネメシスが鋭い視線を背後に向け言い放つ。すると木の後ろからボロボロの衣服を身にまとった赤髪の少女が現れる。

 

 

「.....。」

ネメシス「お前は....さっきオリから逃がした奴らのうちの1人か?」

 

 

ネメシスのその問いに少女はコクッと頷く。

 

ネメシス「何故戻ってきた。故郷は無事なのだろう」

 

「故郷は無事でも私の家族はいない」

 

 

少女はそう言い放つ。恐らく人狩りの際少女の両親に殺されでもされたのだろう。まるで生気を感じられない目をしているのも納得だ。

 

 

ネメシス「だからと言って、何故私の所にきた」

 

「....居場所がない。だから私に居場所を下さい....何でもしていいから、お願いします。」

 

 

そんな目をしているのに....そこまでして生きたいのだろう。少女は頭を下げてお願いする。

 

 

 

ネメシス「....いいだろう。生憎私は子供相手に発情する趣味はない。だが私に仕える以上、もう2度と『普通』には戻れないが...それでもいいのか?」

 

「構わない....生きるためなら何だってする!」

 

 

 

 

「面白い」

 

ネメシスはふとそう思った。帰る場所を失い、ほとんど抜け殻のようになってしまったというのにそれでも生きたいと思うこの少女に興味を持った。

 

 

 

 

 

 

ネメシス「....お前、名は?」

 

アル「アル。」

 

ネメシス「(随分シンプルな名前だな)アルか。....私はネメシス。アル、お前は今からこの世界においてこのネメシスの最初の下僕だ。これからは私の命令に従え...いいな?」

 

アル「....わかりました、ネメシス様。」

 

ネメシス「....昔ならともかくさすがに今の私を様付けするのは似合わないな。洗脳している訳でもないし。」

 

アル「....?なら主。」

 

ネメシス「...まぁそれでいいか。」

 

 

 

かくしてネメシスは少女 アルを引き連れこの世界で行動を起こすのであった。

 

 

 

 

ネメシス(そういえば『あの男』....私と話がしたいと言っていたな。....しばらく準備ができたら会いに行くか。)

 

 

....まずは拠点の確保、そしてアルを鍛えるとこから始めなくてはな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝都

 

 

あれから数日が過ぎた。警護対象のドイルを見殺しにしてしまったためおれや後輩含めた数名の警備隊員は5日牢屋送りの刑を課せられていた。

 

たったこの程度の罰で済んだのも、どうやら既にドイルの不正の証拠は抑えられ、その上想定外の謎の男と特級危険種の乱入があったからだ。

 

 

その上隊長が何とか罪を軽くしてくれたおかげでもある。

 

 

 

そして今日、刑期を終え早速隊長に礼をしに行った。

何度も頭を下げたが隊長は「気にしなくていい」と優しく答え許してくれた。

 

 

 

その後も報告書や反省文等の多くの書類を終わらせ、今やっと我が家へ帰ってこれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ってくるのは本当に久しぶりだ。もう日が暮れた。果たして娘は元気にしているか....

 

 

 

「ただいま。」ガチャッ

 

家のドアを開けた瞬間、ドタドタと奥の方から足音が聞こえる。

 

 

「おかえりパパ!!」

 

久しぶりに会えた娘が勢いよく飛びつき、男もまた娘を抱き上げる。

 

 

「ごめんな、遅くなって....1人で大丈夫だったか?」

 

「うん!お隣のオジサンやオバサンがお世話してくれたし!あ、聞いてパパ。私1人で掃除できるようになったんだよ!」

 

「そうか!それは偉いぞ

 

『セリュー』」

 

セリュー「うん!」

 

 

 

男は娘 セリューと夕食を取り、眠ったセリューを寝付かせた。

 

 

 

 

母親はセリューが産まれた直後に亡くなってしまった。以降男手一つで育て上げてきた(警備隊に所属しているため家に居ない時は近所の友人達に子守を任せていた)。そのためか彼女は自分の正義心が移ってしまったようだ。

 

「私もパパと一緒に警備隊になって悪者を捕まえる!」

 

なんて言っていたっけ。

 

 

「....ふふ」

 

ふと自然に笑みがこぼれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かに純粋で、可愛い娘だな」

 

「!!」

 

 

 

急に聞こえた第三者の声。

 

 

 

後ろの方を見ると、開いた窓に腰をかけた黒い白衣のような服を着た男がいた。

 

 

 

「お、お前は...」

 

目の前にいる謎の人物。いきなりドイルの荷物から出てきて、ドイルの兵を殺し、デモンサウルスとやり合ったあの男 ネメシスだった。

 

 

なんでここに?どうしておれの所に?何故ここがわかった!?

 

 

 

 

 

ネメシス「お前の気は純粋すぎてわかりやすかったからな....ここまで来るのにさして苦労はしなかった。

 

 

さて、約束通り...話に来てやったぞ?」

 

 

 

 

月光を背に、黒衣を羽織ったネメシスが不敵に笑う....

 

 

 

 

続く




相変わらずの安定駄文....


そしてセリューちゃん(子供時代)チラッと登場。『警備隊の男』はセリューちゃんのお父さんでした。
ちなみにまだネメシスと原作キャラは深く関わりません。



今年はこれで終わりです。次回の更新はまた来年となります。それでは良いお年を!
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