皆さんはこの正月何処かに出かけましたか?自分は田舎の祖父祖母の家へ遊びに行きました。
そこで飼っている飼い犬にキャ-キャ-言いながら追いかけ回されたのはここだけの話....
タイトル通り今回はお話回なので台詞多めです。
ネメシス「約束通り、話をしに来たぞ?」
いつの間にか侵入していた黒衣を着込んだ男、ネメシスは普通に話してくる。
当然だが男は身を構える。といっても武器らしいものは装備しておらず近くにあった机の上のナイフを手に持つ。
ネメシス「ククク...敵意のない私相手にそう慌てて構えてどうする?」
などとネメシスは口にするがはっきり言ってこれは当たり前の行動だ。
いきなり現れ、特級危険種と戦い始めそれ以降行方不明だった男。確かに後で話を聞かせてもらうとは言った。
...まさかそっちから会いに来るとは思わなかった。そもそも住所は教えてもいない。なのに、まるで最初から知っていた素振りをしている。
「何故...ここがおれの居場所がわかった...?」
ネメシス「さっきも言っただろう。お前の、生命エネルギーである『気』を探ったんだ。他の人間の気と比べお前は良い意味で純粋だったからな。
探すのに時間はかからんかった。」
良く分からないが、何かしらの方法で自分の『生命エネルギー』とやらを辿ってここまで来たらしい。
ネメシス「そろそろ始めないか。私も色々と忙しいのでね。聞きたい事があれば早く言ってくれ。」
そう言いながらネメシスは近くにあったイスに座る。
「(さっきからなんでコイツ偉そうなんだ?).....お前は何者だ、何故ドイルの荷物から現れたんだ。」
いきなり核心を突く質問をしてきたのはネメシスは少し驚いた。
純粋な人間とは思ったがここまで真っ直ぐな者とは思わなかった。
だがネメシスは気にせず話す。自分の事を。『正直に』
ネメシス「...私はネメシス。暗黒物質 ダークマターから生まれた暗黒の存在。前世で色々あって人間に転生し、あの木箱から出てきた」
「は?」
男は唖然する。それはそうだろう。彼に限らず帝都の人全員が聞けば「コイツ何言ってんだ?」と思う。
ネメシスは目の前の男がこのリアクションを取ることを知ったうえで自らの正体を明かした。
何故かって?逆に聞こう。何故正体を隠す必要がある?
普通の転生者は別世界へ転生した際、ほとんどが前世の事を隠す。その理由は転生者それぞれだが、いわゆるヒーローが正体を隠す事と根源は同じだろう。
だが私の場合は違う。私は隠さない。立場が危うくなる?狙われる?変人に思われる?大いに結構!どう思われても仕方ない。それら全てが私なのだから。
今までもそうやってきた。今後もそのやり方を変えることはない。
私は自らの正体は隠さない。
ネメシス「暗黒物質といっても理解できんだろう。簡単にいえば人外だ。今は人間だがな。」
「信じられない...」
ネメシス「信じようが信じまいが、それはお前の好きにしろ。」
「....分かった。あまり理解できてないけど....信じよう。そもそも人外だとすればオリを素手で斬ったりデモンサウルスとやりあえたことに納得できる。」
ネメシス「いや、今は人間だぞ?」
「いや、あの身体能力は明らかに人間のソレを超えていると思うぞ。」
ネメシス「フム...あの程度で人間の域を超えていると?」
「いや、普通そうだから」
ネメシス「そうか....ところで質問は終わりか?」
「いや、まだ聞きたい事がある。ネメシスがデモンサウルスと戦っていたであろうその時大爆発が起きた。あとで調査しに行ったがデモンサウルスの肉体がバラバラになっていた。
あれはお前の仕業なのか?いくら元 人外とはいえどうやった?それとも、まさか『帝具使い』....なのか?」
ネメシス「あぁアレか?さっき『気』がどうとかと言っただろう?その気を攻撃に運用しただけさ。」
そう言ってネメシスが手を開くと手のひらにソフトボール程の大きさの光球が現れる。
「な、なんだこれは?!」
ネメシス「自らの生命エネルギーを攻撃に転じさせた『エネルギー弾』。まぁこれ自体に大きな殺傷能力はない。
このもっと大きいサイズをあのトカゲにぶつけたのだ」
正直未だに理解できていないが、とにかくこのネメシスがデモンサウルスをバラバラにしたらしい。
ネメシス「...ところで先程興味深いことを言ったな。『帝具使い』と。なんだソレは?」
「知らないのか?....って全くの別世界から来たって言ってたな。」
仕方ないな...そんな感じの表情を浮かべ男は説明をする。自分が知る限りのこの帝都の1000年の歴史を。
ネメシス「始皇帝、帝具、そして帝具を目指してと造られた臣具か。興味深い。」
「アンタが倒したデモンサウルスは特級危険種。本来なら将軍クラスかその帝具使いでもない限り倒すのは難しいから...てっきり帝具か何か持ってるもんだと思ったが本当に素手だったんだな。」
ネメシス「人間と化し弱体化したとて私があの程度のトカゲに殺られるはずがない。
特級と言ったがその危険種とやらはランク付けされているのか」
「あぁ。特級含めて5つにランク付けされていて、中でも一番危険度の高い『超級危険種』は帝具の素材にもなる伝説の存在だ。」
ネメシス「ほほぉ....」
超級危険種の存在を知り、ネメシスの目が少し輝きを見せる。
ネメシス「いずれ、その超級危険種とやらと遭遇してみたいものだ。
ところでお前は本当に変わった人間だな。私のような得体の知れない存在と仲良くお話するとは。少なくとも普通じゃないな。」
思えば最初こそ警戒態勢だったがいつの間にかその警戒を解き普通に話し合っている。
「はは....確かにそうかもしれない。でも敵意がないって言ったのはネメシスだろう?」
ネメシス「確かに....ククッ」
ネメシスが不敵に笑う。初めて現れた時からずっと笑っていたがこれまでとは少し違う。
ネメシス「本当に変わった人間だな...だがそれは私も同じこと。お前と話すことが面白いと感じている。今まで見てきたどの人間よりもお前は面白い。」
「ははは、それは喜んでいいのか?」
ネメシス「あぁ。光栄に思え。
ところで名前を聞いていなかったな?」
「そうだったな、おれの名は.....」
男は自らの親指を胸に当て名乗りあげる。
リュート「おれは帝都警備隊の『リュート・ユビキタス』だ。」
ネメシス「リュートか...よろしくリュート。」
続く
今回は台詞多いためグダグダ&セリューのお父さんの名前が付きました。
実のところ名前つけない予定だったんです。しかし話を進めるうえで名無しというのはどうも扱いが難しくなったので急遽名前を付けました。
正直テキトーに付けた名前なんですよね、リュート・ユビキタス。