神生学園記   作:汐入 那月

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どうも、鐳波です。
えぇ、またまた連投です。


反逆の始まり

「ん、なんだクライシス」

 

「一番ヤバい奴が収容されている場所に連れて行ってほしい。未来での顔なじみが居る可能性がある」

 

「未来人の収容所か、別に構わないが・・・何か用事でも?」

 

「そいつがシャドーの育成に使えるのさ。きっと面白いだろう」

 

「・・・別にいいが、面倒なことはするなよ」

 

「あぁ、面倒は起こさないさ」

上機嫌で部屋を出ていき、収容所へ向かう。

清潔な白みを帯びた鉄の扉が連なる廊下のさらに奥へと入ると『収容コード、エスピエーグル』と書かれた札が付けられた扉に行きつく。

 

「レゾン・リヤン、久しぶりじゃないか。無様に捕まりやがって」

クライシスは愉快そうに笑ってタバコに火をつけた後タバコとライターを行使の隙間から落とす。

 

「クライシス、じゃないか。なぁ…ロゼッタちゃん元気?」

元気で気の強そうな男の声が隙間からくぐもって聞こえる。

 

「いーや、プキウムを出てからあってない。それはどうでもいい。今からシャドーの為に学園を潰すふりのごっこ遊びをする。付き合え」

言い終えるとすぐに扉がレゾンによって蹴破られる。

 

「あれ、またデカくなった?」

 

「2.3mだ。行こう」

警報が鳴る中ゆったりとした足取りで笑いながら廊下を渡っている。

 

「止まれ!」

逃げる二人に対して警備の物がレーザー銃のようなもので応戦してくる。

 

「殺る?」

レゾンはクライシスに聞くが顔を曇らせる。

 

「ダメだ。お前、生かしてやるから学園中に「野蛮(バーバラス)」レゾンが脱出し、反逆を企てた「狂人(イノセント)」クライシスが手を組んだと広めろ。できないなら創刀で消えるといい」

 

「き、貴様・・・そんな脅しに乗るとでも思うか!?」

警備員達は構わずレーザー銃をクライシス達に乱射する。

 

「はっはっは。俺もレゾンも神じゃないことを忘れたのか?」

銃を物ともせず、死なない程度にレゾンが可愛がってくれる。

 

「く、お、応援をっ・・・!!」

倒れた一人が無線機のようなもので仲間を呼ぼうとする。

 

「ふん、最初からそうすればいいのになぁ」

レゾンは創鎌を地面に着けて座る。

 

「全くだ。…シャル、これからまた迷惑かけるな」

 

『こちら、本部、どうした』

 

「囚人が一名・・・レゾン・リヤンがシャドーエッジ・クライシスの手によって脱獄を・・・!!」

 

『何っ!?』

クライシスは素早くその警備員の首をへし折って無線機を奪い取る。

 

「今その子の首を折った。俺たちを止めたいなら相応の部隊を持ってこい、ましてや俺は未来の学園を一度潰している。ふふふ…はっはっは!!!」

 

「ひゅう、クライシスくん演技派~」

二人でニヤニヤしながらきゃっきゃしている。

 

~一方警備部隊側では~

 

「くそっ!ふざけた真似をしおって!!」

警備のリーダー的存在の奴が机を叩きながら怒り狂う。

 

「どうしましょう隊長・・・」

 

「どうしましょうじゃ無い!!今すぐ単独ででも撃破できる人材を向かわせろ!!学園の先生方にも協力を要請しろ!!」

 

「りょ、了解しました!!」

隊員がマイクのようなものでそれぞれに応援を要請する。

 

~同時刻クライシス~

 

「こんな狭い所じゃよくないし、体育館にでも向かおうかね」

二人で笑いながら移動する。

 

「よーし、後は待つだけ」

そう言ってティーパーティーを始める、その準備をしているとアドバンスとアルデルルが肩を並べてシャドー達の前に現れる。

 

「・・・まさかこんな形で未来のシャドーに合うことになるとはな」

 

「・・・・なぁクライシス、どうせ何か思惑があるんだろ?」

 

「甘ったれた事言ってんじゃねぇよアドバンス。ほら、俺を殺しに来いよ」

クライシスもレゾンも創神器を構える。

 

「俺ちゃんも構って欲しいなぁ…」

 

「面倒くせーなぁ」

 

「捕まえて吐かせる、それだけだ」

二人も創神器を構えて先手でアドバンスが仕掛ける、同時にアルデルルがシャドーとアドバンスの位置を入れ替えてレゾンにアドバンスが斬りかかる。

クライシスが腰を大きく反らせて創刀で防ぎ、素早く創鎌を高く持ち上げて振り下ろす。

それをアルデルルが操る創神器が一瞬防ぎその間にアドバンスが空中に逃げ空中から光速で創神器を落とす、同時にアルデルルがレゾンとクライシスの足を地中から現れた紫色の手で掴み動きを封じる。

それはクライシスの虚無臓から分泌された無によってすり抜けることに成功して、アルデルルに向かってレゾンとクライシスの呼吸がぴったりと合った猛攻撃を繰り出す。

アルデルルはそれにとっさに反応しレゾンの位置と自分の位置を変え、入れ替えた瞬間クライシスの後ろから斬りかかる。

その創神器を奪い、無理やり屈服させてアルデルルの腹に突き刺し、レゾンもそれを見てアドバンスの目に切先を突き刺してから脳の方まで切り裂く。

 

「ちっ、こいつら流石につえーな」

アドバンスは瞬時に再生させレゾンを切り刻む。

 

「・・・流石だなシャドー」

屈服させられた創神器に思い出の記憶を流して元に戻しレゾンとクライシスの位置を入れ替えた瞬間アドバンスがクライシスを切り刻む。

 

「おいおい、何やられてんだ。起きろ!」

レゾンの残骸を思いっきり踏みつけるとビクッと肉塊が震えて元の姿に戻る。

 

「ふいー、あぶねぇ。助かったよ」

首をゴリゴリ鳴らしてからタバコを咥え直して素早くアドバンスの太ももを斬りつけに行く。

 

「錬創術を使って作戦をねってる暇はなさそうだな」

アドバンスはあえてふとももを切らせて切られた足を光のロープに変換しレゾンを地面に固定してから創神器で心臓を一突きにする。

 

「俺がなんとかしてみよう」

 

「そうはさせないぜ。レゾン君も楽しんでるんでな」

クライシスはアルデルルに右足、左足と蹴りを入れてから体を回して肘を顎にねじ込み、腰を強く抱きしめてジャーマンを決め込む。

 

「くっ」

ジャーマンを決められた瞬間地面をワープホールに変換しワープ先をクライシスの背中に固定して創神器で突き刺す。

しかしクライシスは自分の細胞粒子の配置を創神器を避け、丁度アルデルルをすり抜けるように組み替えて地面に足を突かせる。

同時にクライシスの状態と自分の状態を入れ替え後ろに距離を取る。

 

「おいおい、俺はあまり錬創術を使ってない、それにシャドーで言う我鬼転生すら解放してない。それなのにこのざまか、俺が強化を行っていないならせめて縄でちょいキツめのぐるぐる巻きにしてくれるくらいの今季を見せてくれよ」

クライシスは袖をまくって少し力を出す。

 

「ふん、それだけの力を持っていてよく言う」

瞬間、アルデルルそ姿が消えクライシスの四肢が消し飛ぶと同時に紫色の鳥籠のような物にクライシスを押し込み固定する。

それをみてアドバンスが同じように地面に固定されているレゾンを光の檻に四肢のもいだレゾンを入れて固定する。

 

「これでいいだろ」

 

「貴様の無の部分は切り離した、これで脱出はできん、降参しろ」

 

「どうせこいつならすぐ出てくるぜ」

 

「この檻はただの鳥籠じゃない、それとお前はどっちの味方なんだ」

 

「別に?俺は誰の味方でもねーぜ?」

 

「ふん、変質者が」

アルデルルはそう言ってクライシスを更に頑丈に固定する。

 

「言い合ってる所悪いけど、出れたよ」

体の表面に何かもやみたいな物纏われていて、それは一部に集まり、消えていく。

 

「ちっ、面倒な体をしているな」

 

「だから言ったろうに」

アドバンスは洞察力によってクライシスが抜け出した原因を突き止め、クライシスの後ろに回り込み切られた左腕の部分から何か液体のようなものを突っ込む。

クライシスはアドバンスの首を締め上げ、腕は取られず、左腕の切り口からも何も注入されていない世界線をねじ込む。そして一気に地面に叩きつける。

 

「クライシス~、俺も助けてくれよ~」

レゾンがダルマ状態のまま体をぷらぷらさせて遊んでいる。

 

「ば~か、それくらい治せるだろ。何遊んでんだ」

レゾンは溜め息を吐くと鎖を錆びさせて地面に転がり、自分は手足が元通りになっているという悪戯を成功させる。

 

「さぁ、デスサイズで遊ぶのも飽きただろ。やっちまえ」

クライシスの合図と共にレゾンが動き、クライシスは今よりさらに力を出して全身に無をまとったタックルをアドバンスに繰り出し、レゾンは創鎌の先を地面に打ち付け天高く跳びあがり鎌をバイクのように扱い二人を切り殺しに行く。

 

「こいつら止めるとか無理じゃね?」

 

「泣き言言ってないで戦え、諦めたらそこで終わりだってのはお前の好きな言葉だろ」

 

「はぁああ、面倒くせーなぁ」

アドバンスはまずクライシスのタックルを空から降ってきたもう一つの創神器で地面に叩きつけるようにして動きを封じ手に持っている創神器でレゾンの鎌を空彼方に弾き飛ばし再び四肢を切り刻む、同時にレゾンの体を光速で振り回し遠心分離させ粉々にする。

 

「お前も終わりだ」

アルデルルがそう言うと叩きつけられているクライシスの真下にワープホールを開き無限に落ち続ける空間に放り込んで閉じ込める。

 

「終わったか?」

 

「さーな」

 

「おまたせ」

消滅ギリギリまで力を解放して狭間すらも捻じ曲げ現実世界に戻ると大量の無がなだれ込んでくる。

 

「ちっ、面倒くさいな」

アルデルルはその無に対して攻撃を仕掛けようとする。

しかしそれよりも早くクライシスが手を下す。

 

「お前たちは居ない」

そう呟いただけで無は空間の狭間ごと消える。

 

「ひゅー、さすが錬創術、えげつねーな」

 

「運命を作るか、ふざけた真似を」

 

「でもお陰で被害ゼロだぜ?」

 

「うるさい、俺はこいつを殺す、それだけだ」

 

「へぇ・・・」

アドバンスが一言そう言うと逆方向に光のエネルギーを流し込み分解される前のレゾンをその場に召喚する。

 

「・・・なんの真似だ」

 

「いんや?言ったろ、俺は別にどっちの味方でもないって」

 

「貴様・・・」

 

「おーい、クライシスーこいつは俺が足止めするってことで借りはチャラでいいか?」

 

「およ、クライシスくん本気モード?なら俺ちゃんも頑張っちゃおっかなぁ!!」

アルデルルを創鎌で器用に粉微塵にして火をつける。

そしてクライシスはアドバンスに殴りにかかる瞬間耳打ちをする。

 

「協力ありがとう。だがお前はこっちに来てはいけない。立ち回りをよく考えろ、そして…シャドーを良い方に導いてくれ、俺は憎しみによる力と精神面を強くしてやれるくらいしか出来ないからな」

そう言い終えてからアドバンスの意識を暗転させる。

 

「な、るほどね、じゃあまぁ、お前の言う世界ってのを見せてもらおうかね・・・」

アドバンスはそう言ってその場に倒れ込み二人は全滅した。

 

「さぁ、呼姫を迎えに行ったあと理事長と話しに行くぞ」

 

「は~い」

二人は呼姫の居る捕虜を捕らえておく場所に向かう、そこは捕虜用の場所というよりはVIP用の建物といった感じの豪華な家だった。

 

「ん、なんじゃお主、妾に何か用か?」

 

「シャドーを訓練するために学園を裏切り壊滅に追い込むごっこをするんだ。…強制じゃないから好きに答えろ、俺らについてくるか?」

 

「なんじゃ妾抜きでそんな面白そうなことやろうとしてたのか?実行する前に来るのが普通じゃろて」

 

「う、うぅむ。お前は弱いくせに争い事が好きだよなぁ。わかった、なら理事長の所に行くぞ」

クライシス達はその場から理事長宅の中にワープする。

 

「・・・面倒を起こすなと言ったろ」

 

「いやぁ、すまん。もうあの時点で決めてたんだけどな。まぁ、なにかきつめのミッションや危険な依頼は俺の方に寄越してくれたら何とかするから、それで許してくれ」

笑って門の方へ出ていきエレメントと光、闇全属性を練りこんだ魔法陣を展開してプキウムクスムサーへの道を開けて強制的に潜水艦の様な船を引きずり出す。

 

「お、久しいねこの船も」

 

「これからはこいつで第六宇宙の惑星間を移動する。まぁ、当たり前のことながら襲撃等は受けるだろうが…こいつの素材も普通じゃない。ここの神なら一桁しかこの船に傷をつけることが出来る奴はいないだろうな」

扉を開けると二人の少女が下りてくる。

 

「やぁ、久しぶりだね。クライシス」

ファンシーなTシャツに水色のフード付きのパーカーにデニム生地のスカートを着た少女がクライシスと握手をする。

 

「お久しぶりです、シャドーさん」

World Fuck!と書かれた黒地のTシャツとデニム生地のスカートを着た少女も降りてくる。

 

「あぁ、久しぶりだなレミー。でももうクライシスって呼んでくれ、この時代には昔の俺が居るから混乱する」

 

「あー、そうでしたね。で、呼び出したってことは…反逆ごっこですか?」

レミーは長い黒髪をわさわさしてこもった熱を外に出している。

 

「そうだ。これから地味に苦労するかもな」

タバコを咥えて中に入って船を離陸させる。

 

「これからどこへ行くのじゃ?」

 

「あぁ、俺が未来でアジトにしていたブローケルツって惑星があってな、入り組んでいる割に抜け方さえ覚えれば楽に住める場所がある」

 

「そこに行くんですね?」

レミーはモニターに自分のデータを移す。

 

「あぁ、自動操縦頼んだ」

そう言うと呼姫とレゾンを連れて二階のトレーニング場に行くと、見慣れた奴がごろごろしていた。

 

「…来るなって言ったんだけどなぁ。なぁんで自分のこれからの立場を考えない訳?」

クライシスが困った顔をする、するとトレーニング場の端っこからアドバンスが顔を出す。

 

「いやぁ、バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」

 

「はぁ…分かった、来てしまったなら仕方がない。俺の計画を話そう。これから俺たちはあらゆる犯罪を遂行し、知名度を上げる。俺が悪事を働けば働くほど裏切り者である俺に、完膚なきまでに叩きのめした俺にシャドーは相当の憎悪が働くだろう。そしてあいつは最強になるという曖昧な目標から俺を殺すという具体的な目標に切り替わる。俺を殺さなければ学園は勿論のこと、宇宙が滅ぶからな」

ニヤけながらこれからの大まかな流れを説明する。

 

「って、ことはもう学園には戻らないのか?」

 

「そうだな、恐らくそうなる。ただ俺のポジション…つまり学園最強の座はすぐシャドーが埋めてくれるさ」

 

「面白そうじゃねーか、俺も混ざるぜ、あ、止めてもついていくからな!」

 

「乗られたのは俺の責任だ。帰れとは言わないが…性犯罪を犯したら殺すから」

そう言ってからトレーニング場を学園の体育館に似た空間に変える。

 

「ならまずはアドバンスの修行だな。レゾンと組手でもしてろ」

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