神生学園記   作:汐入 那月

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どうも鐳波です。
今回はユウタ君がなんか酷くて小さい異変のはずがくそ長い超大作になっちまいました(反吐)

ろりあえずお楽しみください


新たなる進化とライバルの誕生

朝起きベッドから這い出てセーター生地のTシャツに黒いジーパン、そしてアキレス腱の付け根まである長い漆黒のコートを着て門から出て幻想郷の紅魔楼へ転移魔術で飛ぶ

家の門の前まで来たシャドーはフリントロック式の銃を両腰に一丁ずつかけコートの中の左側に仕込んだガンホルダーにマグナム銃を掛ける

妖刀を背中に掛け中に入る

 

「あ、父さんおかえり」

リビングまで入るとウロヴォロスがテレビを見ていた

 

「おうただいま。咲夜は?」

 

「今は紅魔館でレミリアの世話してる」

 

「お、それは好都合だ。それとこの前ここに連れてきた奴、あいつどこいる?」

 

「父さんの部屋の隣に空き部屋あったからそこで生活させてるよ」

 

「そうか、ありがとな」

シャドーはタバコを吸いその部屋へ入ると青年はベッドで寝ていた

 

「ふむ、まぁ変わりなくてよかった」

シャドーは椅子に腰かけ灰皿を作り二本目のタバコを吸い始める

 

「....すぅ.....すぅ」

 

「おい、起きろ」

青年の体を軽く揺する

 

「....んん...」

しかし青年は起きる気配がない

 

「はぁ...朝から面倒かけさせてくれる」

タバコを灰皿に置きフリントロックの銃口を真上に向け発砲する

 

「うお!?なんだ敵襲か!?」

青年は銃声に驚きベッドから飛び起きる

 

「やぁおはよう。眠りが深いようだから無理矢理起こさせてもらった」

 

「あ!シャドーさん!!帰ってたんですか?」

 

「あぁ、今さっきな」

フリントロックの弾を詰め直し腰に掛ける

 

「そうなんですか、おやすみなんですか?」

 

「さぁ?ただほとんど動ける奴いねぇから授業無いはずだ」

 

「そうでしか、でしたら稽古をつけてもらえる感じですか?」

 

「そうだな、やることないからお前の相手しに来た」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃあ外でやるか」

 

「はい!」

シャドーはタバコを咥え直し外に出る

 

 

「んじゃ、やるか」

タバコの火を指で消し投げ捨てる

 

「今日はどんな修行を?」

 

「前と同じ戦闘だ。お前は戦闘が弱いからな、そこを鍛える」

 

「分かりました」

青年は戦闘体勢をとる

 

「あ、そう言えばお前の名前を聞いてなかったな。教えてくれ」

 

「あ!自己紹介が遅れました、僕はカトルリーフ・サマンダです」

 

「ふむ、ありがとう。じゃあいつでもかかってこい」

シャドーは新しいタバコを吸い始める

 

「んじゃ行きますよっ!」

周りに白い陣を大量に展開しその中から白い氷柱を無数に飛ばす

シャドーはそれを全て蹴り粉砕する

サマンダは両手で魔法陣を二つ作りガトリングのように白い氷柱を飛ばす

 

「お前は氷魔法が主なのか?」

シャドーは目の前に魔法陣を展開しそこから蒼い炎を広範囲に放つ

 

「いえ、陣から出てくるものはランダムなので僕にもわかりません、今は氷界にでも接続してるんじゃないですか?」

サマンダはガトリングを飛ばしながら言う

 

「へぇ、少しリスクの高い能力だな」

シャドーは氷柱を潜り抜けるように飛び、加減してサマンダに腹にパンチする

 

「ごはっ!...そこまでリスクはないですよっ、接続してもそんないいもの出せませんからっ」

息を切らしながらしゃべり後退する

 

「...ワンパンでこれか、これは人間に戻った方がいいな」

シャドーは種族を人間に変えると背が高く肩まで伸びた青がかった黒い髪でYシャツと黒いズボンに白衣を羽織っている男性の姿へと変わる

 

「わお、変身なんてできるのか、すげぇ」

サマンダは感心しながらも再び足元と両腕に陣を展開し臨戦態勢に入る

 

「今の俺は人間だ。魔術なんて全く使えないし筋力も成人男性並みだ、安心してかかってこい」

シャドーはサマンダを蹴り上げ後頭部に膝蹴りをする

 

「っ!!」

少しよろけながらも陣を展開してる手を拳に変え反撃してくる

それを全て掌で受け止めサマンダに大外刈りをきめる

 

「いって!!」

サマンダはすぐに立ち上がり体勢を立て直してから再び反撃してくる

シャドーはサマーソルトキックを食らわせる

その蹴りを陣で軽減し反動でそれに飛んでから空の上から雨のように氷柱を降らせる

妖刀を引き抜き、刃を地面に刺し岩で自身を覆い氷柱から身を守る

 

「ちっ!」

サマンダは拳の陣を小さくして威力を増し、岩の殴り破壊する

シャドーは剣先から水を吹き出しサマンダへ突進し空中で地面へ投げる

 

「ごはっ!!」

サマンダはそのまま動かなくなった

 

「流石にきつかったか」

シャドーは地面に降りサマンダの近くへ寄る

突如サマンダが起き上がりシャドーのゼロ距離で陣を開き特大のエネルギー砲を喰らわす

シャドーは瞬時に吸血鬼に戻り黒い霧となりサマンダの真後ろで体を再構築し首を掴み背負い投げる

サマンダは声になっていない奇声を放ち吐血しながら再び動かなくなった

 

「ふぅ...流石に今のは驚いた」

シャドーはまた人間に戻りサマンダを担ぎ家の中へ入ると咲夜がこちらに気づく

 

「...殺人?」

 

「違う、殺したけど違う。こいつ死んでもまた勝手に生き返るから!」

 

「だって脈ないじゃない」

 

「死んでも生き返るからいいんだよ、きっと。死んだら...俺の能力でなんかするか蒼痲に頼むか映姫脅して魂戻せばいい」

 

「...流石エゴイズムの塊ね」

 

「それ程でもない。とりあえずそいつはほっとけ、少ししたら起きるだろ」

 

「起きなかったら超純水入り水銀ジュースの刑だから」

 

「...了解です...」

シャドーは冷や汗をかき涙ぐみながら返事をする

シャドーは震えながらサマンダをベッドに寝かせる

 

「さてどうしたものか...起きなかったら超純水入り水銀ジュースの刑だし...」

タバコの箱とライターを持つと咲夜が物凄い勢いでやってきてシャドーの頭を掴み

 

「超純水入り水銀ジュースの刑をされたいのかしら?」

と鬼のような顔をして言う

正直、鬼より鬼らしいと思った

 

「いや、学園でも吸えないしたまにはいいじゃないか...」

 

「反論は認めないわ、従わないと水銀ジュースよ?」

 

「はい...すいませんでした...」

 

「わかればいいのよ」

そう言うと咲夜は鼻歌を歌いまた掃除へ戻って行った

 

「どんな奴でも女には勝てないってのはどこの世界も一緒か...」

 

「まぁ、女は男にどんな残酷な事でもできるからな」

声の元を見るとボロボロになったグレイが部屋に入ってきた

 

「...なにをやった?大体わかるけど」

 

「フランちゃんと一緒に風呂入って軽くイタズラしたらフランちゃんに殺されかけそれがレミリアちゃんにバレて殺されかけ、ここに逃げ帰ってきたらなぜか咲夜さんが事情を知ってて殺されかけた」

 

「殺されかけすぎな。とりあえず俺の大事な妹に手を出した訳だ、死んでもらう」

シャドーは妖刀を構えグレイを頭の先から1ミリ間隔でスライスし、それを横から一ミリ間隔で切って微塵切りにする

 

「ふぅ...いいからお前はさっさと新しい魔術の研究をしやがれ」

 

「え~...そろそろ俺頭痛いんだけど。それに最近は俺が作った魔術を全てまとめた魔導書(グリモワール)とかも作り始めて疲れてるし」

 

「本なら山のブン屋の家に行け、そこのブン屋の彼氏が書き物を得意としている」

 

「へぇ...明日にでも尋ねてみるかな」

 

「じゃあ俺は久しぶりに博麗神社行ってくる。霊夢に小遣いを渡さないといけないからな」

 

「兄さんはほんと霊夢さんに優しいよな」

 

「まぁ、一応育て親みたいなものだし」

 

「実の血縁者には冷たいのな」

 

「そりゃ、弟はサンドバッグだから。じゃあ行ってくる」

シャドーは人里で羊羹と茶葉を買い博麗神社まで階段を駆け上がる

 

「あら、参拝者なんて珍しいわね...って見ない顔ね?」

 

「やっぱわからないか、シャドーだ。訳合って人間の姿になってるんだ」

 

「シャドーってあの背が小さくて女顔の?」

 

「そうそう。あ、土産の羊羹と茶葉な」

 

「気が利くわね!時間あるんだったらうちで少しゆっくりしていきなさい?」

 

「じゃあお言葉に甘えて」

白衣の内ポケットからタバコを取ろうとし、しまう

神社の縁側へ座り霊夢が淹れてくれた茶を啜る

 

「あ、そうだ。これ小遣いな」

シャドーは一万円の札束を二つ霊夢の膝の隣に置く

 

「別にお小遣い要らないって言ってるじゃない...」

 

「うるせぇ、ガキは黙ってもらってろ」

 

「別にお金で困ってることはないのよ、むしろあんたに貰いすぎて困ってるんだから!」

 

「じゃあFXに有り金全部溶かしたらどうだ?」

 

「えふ...えっくす?よくわからないけど、とりあえずお金は要らないわよ」

 

「じゃあこの金どうしよ、俺も要らないしなぁ。燃やすか」

 

「ちょっ!?勿体ない事すんじゃないわよ」

 

「じゃあ...折り紙?」

 

「バカ」

 

「だってわかんないし...」

 

「子供になんか買ってあげればいいじゃないのよ」

 

「だるい。この前誕生日プレゼントしたからいいんだよ」

シャドーは札束を消す

 

「じゃあ俺は帰る。じゃあ体に気を付けてな、なにか困ったことがあったら言え。絶対に何とかしてやる」

 

「そう、ありがと」

シャドーは階段を駆け下り走って紅魔楼へと帰る

 

 

「ただいまー」

 

「なぁ兄さん、前から家にいる兄さんの弟子?がさ、目ェ覚まさないんだけど」

 

「マジで!?え、待ってそれやばいわ」

シャドーは吸血鬼に戻り、シャドーの目に三つ首龍の模様が浮かび上がる

そしてサマンダの部屋に行き額に触れサマンサが今見ている物の視る

サマンダが今見ている物はオカマと巻物が綺麗に入れられた棚だった

シャドーはその巻物の位置と自分の位置を入れ替える

 

「どうしたサマンダ、大丈夫か?」

 

「シャドーさん!?ちょっまっ!!」

サマンダはシャドーの手を引いて一緒に逃げる

 

「どぉこへ行くのかしらぁ?」

シャドーはその姿を見た瞬間に性別を女という事実を創る

次の瞬間シャドーは胸が大きくなる

シャドーはサマンダを肩に抱え上げオカマの真後ろに潜り抜けるように移動する

 

「あらあなた見ない顔ね?」

 

「私はこいつの師匠で殺した張本人だ」

 

「へぇそうなの?でも残念、この子は生き返させないわよ?」

 

「なら何か見返りをつけよう、なにがいい?」

 

「見返り?そうね....その子と比例するもの、貴方からのその子の価値に比例するものが欲しいわ」

 

「私からか...なら知り合いに伝手がある、それでどうだ?そいつを好きにしていい」

 

「そうね、ものによるけど」

 

「過去の私だ、自分で言うのもなんだがある程度整った顔ではあるだろう」

シャドーは次元の裂け目を創り別世界線の過去の自分を持ってくる

 

「一応能力を封印しておいた」

 

「...ん?ここどこ?」

 

「あらかわいいでも私の好みではないわ、却下」

 

「じゃあ...子供の頃のグレイか?...いや、だめだ変態すぎる...」

 

「ヒントをあげる、私の好みは宝石よ。それがわかったらまた来なさい、それまでこの子は預かっておくわ」

オカマがそう言った瞬間、シャドーは再び家に帰された

 

「宝石か...」

シャドーはこの世に存在する全ての宝石を創り空中に浮かべる

 

『あらあらまだまだ子供ね、そう言う事じゃないわよ』

 

「オカマの趣味なんて分かるかよ...つか分かりたくもねぇよ...」

シャドーは青い髪にサファイアの様に透き通った青い目をした青年を創る

 

「こんなのじゃだめ?」

 

「ダメダメ、そんなんじゃ私は動かせないわよ」

 

「ちっ...」

シャドーはタバコを吸う

珍しく咲夜が怒ってこなかった

 

「なんで俺がこんなガキ一人のために悩まなくちゃいけないんだ...」

 

「よっ、お困りかい?」

後ろから聞き覚えのある声がしいきなり肩に手が置かれる

少々ビクつきはしたがそこまで驚きはしなかった

 

「アドバンスか、なんだ女の姿の俺にセクハラでもしに来たか」

 

「まあね」

 

「はぁ...まぁいい、それはもうこの際気にしない。とりあえず質問を聞け」

 

「いいぜ」

アドバンスはシャドーの胸を揉みながら真顔で言う

 

「宝石みたいな人間ってどんな感じだろ」

 

「古典的な質問だな、誰からの質問だ?お前が考えてもんじゃないだろ?」

 

「お前の世界のカマ閻魔だ」

 

「閻魔?あぁあの人か、お前あの人になんかしたのか?」

 

「弟子を殺したら返してもらえなくなった」

 

「ひどいことすんなお前」

 

「不意打ちが意外と強力で少し本気が出てな、そしたらぽっくり逝っちまった」

 

「へぇ、その子強いのか?」

 

「いや、まったくのクソザコだ。能力が少し特殊で運で技の強さが決まる感じだ」

 

「ふーん、まぁいいや。で、宝石だろ?例えばお前はダイヤモンドとか」

 

「俺ダイヤなの?」

 

「簡単な感情表現さ、自分がその対象に思い描いた宝石が自分にとってのその人の価値ってこと。例えばお前って世界からしてかなり貴重な存在だろ?だから貴重な宝石、つまりダイヤだ」

 

「へぇ...解説お疲れ」

 

「ん、なんかあったら聞けよ。あとお前なんか今困ってないか?」

 

「カマ閻魔への生贄くらいしか困り事はねぇよ」

 

「うーん、そうじゃないんだと思うんだけど...俺ってさ?サブの能力みたいなのがあってそれが『未来を感じる』って言う奴なんだがそれでちょっと気になってな」

 

「他の困り事は...無いな、欲望しかない」

 

「そか、まぁなんか気になるから今日一日ストーカーするわ」

 

「せいぜい咲夜に殺されないように気を付けてくれ、あいつもストーカーだから」

 

「人間如きに俺が殺せるとでも?」

 

「あいつは人間の皮をかぶった悪魔だ」

 

「それ、お前に対してだけだろ」

 

「あらあら、酷い言い様ね?」

 

「...水銀ジュースだけは、水銀ジュースだけはやめて...!」

シャドーは一瞬で顔が青ざめ小刻みに震え始める

 

「ご、ごきげんよう奥さん」

 

「奥さんじゃなくて私はメイド。貴方には猛毒入り水銀ジュースを飲ませるわよ?」

 

「そんなこと言ってもねぇ?うちじゃ咲夜って言うシャドーとこの嫁さんが居るって宇宙中に広まってますよ?」

 

「ションめ...あいつ許さん...!誰が好き好んでこんな悪魔よりも悪魔らしい女と!」

 

「はーい水銀ジュースね?」

 

「別の拷問で頼む」

 

「じゃあアイアンメイデンで寝てもらおうかしら」

 

「呼んだか?」

 

「それならいいか。おいション、てめぇ全宇宙に広めやがったな」

 

「ん?何を言っている?俺はそんなこと宇宙に広めた覚えはないしそもそもそんなくだらない話題が宇宙で話題になるわけないだろ?」

 

「おっけ、咲夜。アドバンスに猛毒水銀ジュース...ってもういねぇ」

 

「ん~?誰が宇宙中に広まってるって?」

そこには寝癖のついた寝ぼけた汐音が目を擦っていた

 

「...シャドー、嫁連れて少し右にずれろ」

シャドーは汐音と咲夜の首根っこを掴み右にずれる

瞬間何かがものすごい勢いで落ちてきて大爆発を起こす

 

「なにこれ、オカマの呪いか?」

 

「アドバンス」

 

「あの変態か」

 

「変態?」

汐音はまだ寝ぼけてる様だった

クレーターから真っ黒になったアドバンスがゾンビのように出てくる

 

「汐音は見るな」

シャドーは汐音の目を手で塞ぐ

 

「...何しやがるション」

 

「お前がシャドーの嫁を困らせたのが悪い」

 

「はぁ!?なんも困らせてねーし!!てかこいつ嫁じゃねーし!!!」

 

「こいつらがヤってる動画を入手した」

 

「いやいやいや!!それ絶対違うだろ!!」

 

「じゃあ見てみるか?」

 

「おう、見てやろうじゃねーか!!いくらシャドーでも現嫁が居る状態でそんなことするわけ...」

アドバンスはションが出した小さなビデオのようなもので何かを見る

 

「...これまじか?」

 

「さぁな」

アドバンスは失望したような顔でシャドーを見て近寄り肩に手を置く

 

「...シャドー....うん、なんか、なんも言う事が無くなった」

 

「おい待て!咲夜と過ちは犯してないぞ!嘘をでっちあげるな!」

 

「だって実際ビデオがあるし、見る?」

 

「ど、どうせなんか能力で作った物なんだろ」

 

「聞いたことないな、そんな能力」

 

「咲夜!なんか言ってくれよ」

 

「えと...もしかしたらあった...かもしれないじゃない?」

 

「奥さん、少しお話をお聞かせいただけますかな?」

アドバンスが刑事の格好をして言う、同様にションも刑事の格好をしながらシャドーと汐音の前に近寄ってくる

 

「おたくらもちょいと話をお聞かせいただこうか」

 

「...汐音助けて」

シャドーは涙ぐみながら汐音に抱きつく

 

「あー...よしよし、こわくないこわくない」

 

「そうやって幾人の女を落としてきたのだろう!汚い!流石シャドー汚い!」

 

「そのせいで今回一人の少女が犠牲となったのだ」

アドバンスとションが決めポーズを取りながらシャドーを責め立てる

 

「もうヤダ死んでやる...」

腰からフリントロックを取り出しこめかみを打ち抜く

 

「...そうだった、俺死ねないんだった...」

 

「ざまぁ」

 

「俺なんも悪くないのに...」

シャドーは汐音に撫でられながらアドバンスたちを睨む

 

「メイドさん...いや奥さん、貴女から何か言う事は?」

 

「と、とりあえず...私はまだ初めて残ってます...」

 

「「え?」」

アドバンスとションは信じられないような顔で咲夜を見る

 

「おい、アドバンスキャン」

ションは目の前に検査台を出し咲夜を乗せ言う

 

「了解」

アドバンスはなぜか手慣れた手つきで咲夜の体を何かをセンサーのようなもので調べる

 

「これは....!!」

 

「どうした!?」

 

「処女が....」

 

「処女が?」

 

「........ある」

 

「....。」

ションとアドバンスは咲夜を検査台から下しシャドーを見る

 

「良かったなシャドー!」

 

「お前は犯罪者から平民になれたんだ、よかったな」

 

「こうなったらやけ食いだ...」

シャドーは汐音の首筋を噛み血を吸う

 

「しかし、このビデオは一体...」

 

「いや待てよ?シャドーは創り出すと言う最強種の力を持っている、処女を作ることも可能なんじゃ?」

アドバンスが発言した瞬間再びシャドーに貶すような眼差しが向けられる

 

「だから俺はやってないって!」

シャドーはボロクソに泣きながら叫ぶ

 

「信じられないな」

 

「信じられないわね」

 

「ああ、信じられないな」

 

「寄ってたかって俺をいじめて楽しいか!」

 

「ああ楽しいな」

 

「楽しいぜ」

 

「だぁぁぁぁぁぁ!もういい、俺怒ったぞ!」

封印は全て弾け飛び紅魔楼とその一帯を吹き飛ばしとてつもなく大きなクレーターを作る

 

「汐音、お前は山の文の家にでも行ってろ。きっと文字バカが相手してくれる」

 

「?わかった~」

汐音は少し急いだ様子で妖怪の山へと走る

 

「さて...お前たち...覚悟できてるよなぁ?」

次の瞬間アドバンスの首根っこを掴み縦と横から1ミリ単位で切り刻む

 

「おいおいシャドー、俺たちはお前の疑いを晴らしてやっただけだぜ?」

 

「そうだぞ、お前が切れると疑いの目がますます濃くなるな」

 

「知ったことか!てめぇら殺す!」

 

不死殺し【アンリミテッド・フレイム】

そのあたり一帯を不死殺しの炎の竜巻が荒らし回る

しかしションとアドバンスはどこ吹く風のように無視し話を続ける

 

「まぁ待てって、とりあえず咲夜さん。あのシャドーの幼女嫁と一緒に避難しててもらえますか?」

 

「分かったわ、とりあえず怒ったシャドーは大変だから気を付けてね?それと、もうあまりいじらないように」

咲夜は次の瞬間姿が消える

 

「我々の心配は無用です、まだまだこいつにやられるほど弱くはありませんよ」

 

「実際、俺とお前は負けたけどな」

 

「身体能力はあいつの方が上ってだけだ」

 

「まーな、おーいシャドー!とりあえず落ち着けー!」

 

創造世界【ヴァンパイア・ワールド】

シャドーは幻想郷とはまた別の世界を幻想郷内に創り全ての力を無効しながらアドバンスとションを引きずり込む

 

「まぁその程度は織り込み済みなんで」

アドバンスはあらかじめ持っていた理事長特性ジュースをシャドーに飲ませる、ションとアドバンスは世界線に干渉しない物質に自分たちの変化させているので世界効果そのものが通用しない

 

「っ、クソが!何しやがる!」

 

「落ち着かせただけだ、害はない」

 

「落ち着かせる?俺を激昂させたのはどこのどいつだ!俺をこんなにした張本人が何を言ってやがる!」

 

「感情をシャットアウトさせるためだ、仕方ないだろう?」

 

「仕方がない?それはてめぇの都合だろうが!てめぇらのお遊びでこんなにされる筋合いなんざねぇんだよ!」

 

「そう思いたかったらそう思えばいいさ、しかしお前だってかなわない相手が居る。そうだろう?」

 

「もういい、帰ってくれ。そして二度とこの世界、幻想郷へ来ないでくれ」

シャドーはヴァンパイア・ワールドを解き紅魔楼を創り直す

 

「まぁ落ち着けって、ション!何かつかめたか?」

 

「ああ、こいつの脳に干渉してたやつ。どうやら新種らしい」

 

「まじかよ?」

 

「聞こえなかったのか、帰れ」

 

「帰ってもいいけどこのままだとお前も嫁もみーんな食われるぜ?」

 

「そんなことはなんとでもなる、貴様らは俺を侮辱した。それだけに止まらず俺のプライドをも傷つけた。そんな奴とはもう金輪際関わりたくない。帰ってくれ」

 

「悪かったって、謝るよ」

 

「すまなかった、しかしこういう状況下では仕方ない対処だった。わかってくれ」

 

「仕方ないと言えば事が丸く収まると思うなよ...」

紅魔楼は再びシャドーの凄まじい殺気によって倒壊する

 

「ほんと悪かったって」

シャドーはアドバンスの謝罪を無視し棺桶を創り中に入り棺桶を鎖できつく縛りあげる

その棺桶の半径5メートルの草木は枯れ落ち動物たちは魂を抜き取られたかのように次々に倒れていく

 

「うわ、めっちゃ怒ってるな」

 

「シャドーも馬鹿ではない、少し頭を冷やせば時期にわかる。行くぞアドバンス」

 

「え?どこへ?」

 

「とりあえずこいつの脳に干渉せてたやつのとこへ行く、シャドー、ここにそこへの紙を置いておく。頭冷やしたら来い」

 

「だとよシャドー、来たら後でなんかおごってやるから機嫌治してくれよな」

アドバンスとションはワープホールを開きどこかへ消えていった

瓦礫の中からグレイが這い出てくる

 

「うわぁ...兄さん久しぶりに本気で切れてやがる。あの二人組兄さんになにやったんだよ...」

 

「全く...こうゆう風になるとシャドーはなかなか他者に心を開かないからなぁ...」

地下から赤髪の女性が本を読みながら出てくる

 

「全く...これ機嫌直るのに何億かかるんだろ」

 

「下手したら10億年とか行くんじゃないか?」

 

「え~...」

 

「あれ、シャドーくん殻に閉じこもっちゃったの?」

 

「おう、見ろよアレ。半径5メートル内の生命を吸い尽くして近寄れない様にしてやがるぜ...」

 

「前よりも重症だな...さてどうしたものか」

レイラが魔導書を読みながら頭を掻く

 

「とりあえず俺なら5分は耐えれるから行ってくる」

グレイが棺桶に近づく

 

「おい兄さ~ん、出てこねぇと汐音ちゃんのおっぱい揉めねぇぜ~?」

その瞬間グレイに雷が降り注ぐ

 

「やっべ!」

グレイは慌てて棺桶から離れる

他にもいろいろ試したが意味はなく皆は一旦諦め紅魔館の世話になることになった

そして幻想郷が夜の帳に落ちた頃棺桶からシャドーが出てきて手紙を見てその場所へと向かい、到着する

辺りを見たところ、蓮星と似ている砂漠地帯だった

黒い霧となり辺りを散策しアドバンスたちを見つけその場所で体を再構築する

 

「お、シャドーじゃん!機嫌治ったか!?」

 

「直るわけないだろう、しばくぞ」

その言葉はいつも以上にトゲのある物だった

 

「そ、そうだよな。ごめん」

 

「おい、アドバンス、探索に集中しろ」

 

「あ、すまんすまん」

アドバンス達は何かを探しているようだ

 

「何さがしてるんだ?」

 

「オルステイルドクオーツだ」

 

「そうか、全く分からん」

 

「お前がやる世界創造の過程でその世界を小さな鉱石に変え引きこもるいわゆるニート野郎大歓喜の方法だ」

 

「つってもデメリットがあってその世界に入っちまったらもう二度と出ては来れないしこちらの世界にも干渉不能だが今回はイレギュラーだとよ」

 

「つまり俺は利用されたのか。実に不愉快だな、今日は不愉快な事ばかりだ」

 

「利用か、ちょっと違うな」

 

「お前は利用と言うよりは実験に使われたに近い、オルステイルドクオーツに居る状態でもこちらに干渉できるか。という実験にな」

 

「早くそいつを見つけろ、今すぐにでも殺してやる」

 

「だったらお前も探せ、とりあえず異様なエネルギーを発する鉱石が落ちてないかをな」

 

「作る奴によって鉱石は変わるから現物とかはないんだ、悪いな」

 

「こんな砂漠地帯から何かを探すのかよ...」

シャドー達はそのまま数時間探し回る

辺りはすっかり暗くなり月が世を照らす、シャドー達は手分けして探しているがこれと言った成果がない。ここにあるのは砂ばかりだ

 

 

「無いなぁ鉱石」

 

「地表にないなら地中とかにあるんじゃないか?」

 

「それも探しているが...見つからない」

 

「ほんとにここにあんのかぁ?間違えたかション?」

 

「分からない」

 

「分からないって...やけに自信ないな?お前らしくもない」

 

「オルステイルドクオーツは波音が微量すぎるしなにより世界に擬態するため世界の波音に合わせて自己的に自信を変化していく、もしかしたらここの星ではなかったかもしれないな」

 

「分かった、この世界の波音を俺の能力で上げる。それでションが見つけろ、できるか?」

 

「なるほど、いい考えだ。やってみよう」

シャドーは妖刀を鞘から抜き地面に突き立てこの星の自然の波音を上げる

 

「...上げ過ぎだシャドー、しかしおかげで見つかりそうだ」

 

「上げまくった方が分かりやすいだろう、死なない程度にな」

波音を元に戻す

 

「そうだな、よし見つけた。行くぞ」

 

「了解」

シャドーとアドバンスはションに連れられその場から少し離れた廃墟と化した街に着く

 

「随分と廃れた街だな、人の気が全く無い」

シャドーはタバコを吸い始める

 

「この星は随分前に滅んでいるらしい、何が原因で滅んだかは謎だがな」

 

「で、鉱石は?」

 

「この建物の地下だ」

ションは廃墟の建物の中でも意外と新しそうな建物を指さす

 

「不自然なくらいに新しい家だな、最近建てられたものか?」

 

「さあな、ここは何百年も前に滅んだはずだが」

 

「とりあえず入ってみようぜ」

 

「そうだな」

シャドー達は建物の中へと入って行く、中のまるで新品のように綺麗でまるで誰かが毎日綺麗にしているような、そんな感じがする

 

「...これはビンゴなんじゃないか?」

 

「なにがだ?」

 

「お前俺の中に云々言ってただろ?そいつがここに居る可能性が大かもしれん」

 

「そいつは鉱石内部から干渉してきたんだ、出てきたわけではない。だからここがこんなにも綺麗だと不気味だ」

 

「ふむ...なら少し俺が先に見てくる」

 

「まてシャドー、お前は上の階を調べてくれ。俺たちは先に地下に行っている」

 

「了解だ、何かあったら多分俺の妖力が馬鹿みたいに上がるからそれで分かれ」

シャドーはそう言って上の階へ向かう

 

「分かった、おいアドバンス」

 

「ほーい」

アドバンス達も移動する

内装は所々豪華でどこか高級ホテルを思わせるようだった

 

「随分と豪華な場所だな...」

シャドーは調べては階を上りを繰り返し現在は25階を探索している

 

「ちっ、なんもないじゃないか」

タバコを投げ捨て新しいタバコを吸う

 

「お客様、おタバコは困ります」

 

「ん、あぁそうか」

シャドーはタバコの先を指で潰し携帯灰皿に吸殻を入れる

 

「お気使い感謝いたします」

男はそう言うとシャドーの前を横切り食堂と書かれた場所に行く

シャドーはその男についていく

食堂に入ると大勢の人で賑わっていて高級そうな飲み物や食べ物が振る舞われていた

 

「人の気なんてどこにも無かったんだがな...」

 

「どうしましたかお客様?」

さっきとは別の男に話しかけられる

 

「いや、こんなに人が居たのに外じゃ人の気を感じなかったんだが...何故か分かったりしないか?」

 

「はて?人気(ひとけ)がない?外に人が居ないんですか?」

 

「恐らくな、俺が見た感じただの廃墟だ」

 

「廃墟ですか?」

男は食堂にある大きな窓から外を見る

 

「はははっ何をおっしゃいますか、豊かで賑わういい街ではないですか。それともあなたの街はここよりも豊かな土地でこちらが廃れて見えましたか?流石このホテルに泊まるだけの富豪様ですな!はっはっは!」

シャドーは驚いた様子で外を見てみる

辺りは高層ビルが立ち並び緑も生い茂っている

 

「時の巻き戻り...?いや、それはおかしい。とりあえずアドバンスたちと合流しなければ」

シャドーは走って階段を下り始める

しばらく走っているとアドバンスたちが見えてくる

 

「おいアドバンス!外がなんか東京っぽくなってるんだが!」

 

「あ?そんな慌ててどうしたシャドー?」

 

「廃墟だったのがなんか近代都市に変わってんだよ!」

 

「何!?」

シャドー達は急いで元の階に戻る

一階の玄関らしき部分は砂で埋もれていたのでかなり上の方から中へ入った

しかし外が戻ったとなると入ってきた階へ戻ればそこは高層ビルのかなり上の階だろう

しばらくして元の階、20階に戻り大急ぎで外に出るがそこは砂で埋もれた廃墟だった

 

「もっと上がってみよう、これは俺の憶測だが階数によって時代云々が変わるんだと思う」

 

「わかった」

 

「めんどくせぇな」

シャドー達は25階へ向かう

しかしさっきまでの人気はなく、料理の何もかも無くなっていて所々埃かぶっている

 

「あれ...?さっきは人がたくさんいたんだが...」

シャドーはタバコを吸い始める

 

「気のせいなんじゃないか?」

 

「まったく余計な時間を食ったな、おいシャドーここから上の階は調べたのか?」

 

「いや、まだだ。ただ気のせいではないことは確かだ」

 

「....了解した、こちらでも警戒しておこう」

 

「んじゃ俺は内部の20階から下を調べるからシャドーは上、ションは鉱石探しってのはどうだ?」

 

「それで構わん」

 

「了解」

シャドーは階段を上り始める

 

「あ~暇だな~」

シャドーは腰にあるフリントロックでこめかみを打ち抜きながら26階を探索する

また人々で賑わい始める

ここはダンスホールのようだった

 

「一体どうなってんだよ...」

シャドーはこめかみを打ち抜くのをやめずにダンスホールへ入る

ダンスホールは人々が華やかに踊り小スペースではあるがドリンクバーとカジノもある

 

「...カジノか、少しやって行くか」

シャドーは迷わずダーツのところへ向かいダーツの矢を創り構えて投げる

矢は綺麗に真ん中を貫通する

 

「おっと、力加減を間違えた」

周りの人々が騒めくが気にせずスロットを始める

3~4回回してもなかなか当たらないが5回目で777が当たる

 

「今日は随分と運がいいな」

メダルでルーレットのメダルを買いルーレットを始める

 

「偶数で赤、それと27、26、46でいいか」

それぞれを10枚ずつ配置する

ディーラーが回すと奇数の赤、27に止まる

 

「よし!」

20と90で110枚のメダルを手に入れる

シャドーはそのメダルを一枚だけ取り、隣で負け続けてる女性に渡しドリンクバーの所にいく

 

「なぁなぁ、ここでカクテル作りたいから俺と勝負しようぜ?そっちが美味かったらここのカジノでまた稼いでその金をやる、負けたらあんたは廃業。どうだ?」

店員は苦笑してこう言う

 

「流石に店潰されんのは困りますなぁ」

 

「じゃあそっちにデメリットなしでいいや。じゃあやるぞ」

そこらへんから集まってきたギャラリーから適当に4人無理やり椅子に座らせて味見役をさせる

 

「じゃあ...お題はマティーニだ。カクテルの王様と呼ばれるこのカクテルはそいつの技量が試される物だ、楽しみ甲斐があるだろう?」

〈ここで解説!〉

マティーニとはカクテルの王様と呼ばれるステアリングを用いて作るカクテルでありドライ・ジンとドライ・ベルモットを使った物

そしてステアリングとはグラスに氷を組みお酒を入れ棒のような物でゆっくりとかき混ぜて作るカクテルの作り方の一つ

 

「ステアリングは苦手なんだがなぁ...」

シャドーは綺麗に氷を組みお酒を流し込みステアリングする

 

 

「よしできた、じゃあ試飲頼んだぜ」

4人は飲み倒れる

 

「あ、アルコール強めすぎたか」

 

「じゃあこの勝負はなかったということで」

 

「まぁいいや、じゃあ俺はお暇するよ」

シャドーはその場から離れ次の階へ上がる

27階へ上がるとそこは廃墟だった

 

「ふむ...?一体どうなってんだよここ」

シャドーは手に妖力を溜め真上に放出する

 

「こうすれば手っ取り早い」

シャドーはうんうんと頷きその穴から全階層を覗く

すると全て廃墟になっていた

 

「あいえぇ...一回下に戻ってみるか」

シャドーは26階へ戻る

すると廃墟になっていた

 

「さっきのはヤバい事やってしまったか...」

シャドーはとりあえずその場に座って瓶ビールとタバコを創り一服し始める

 

「ふぅ...さてどうしたものか」

タバコを地面で踏みつぶしビールの栓を抜き飲みながら階段を下り、アドバンスたちが居た階層につく

着くとそこは地下駐車場のような場所で辺りには猫程度の大きさの黒い蠅が10匹程いた

シャドーはコバエ取りの巨大版をを創り少し遠い場所に投げる

しかしそのコバエ取りには興味を示さなかった

次にシャドーは妖力で造った球を転がす

黒い蠅は匂いを嗅ぐがすぐにそっぽを向いてしまう

 

「ダメか...でも少し興味はもったか、闇には喰いつくようだな」

シャドーは手を腕にあげ全宇宙から微量の闇を集めそれらを一つにし巨大な闇の球を作り地面に置く

黒い蠅達は闇の球に引き寄せられるように近づいてくる

 

「よし、喰いついた!」

シャドーは嬉しそうに蠅にまたがり撫でる

しかし何の反応もしない

 

「もう飽きた」

シャドーは黒い蠅から降りてさらに下の階層に降りる

すると壁に地下18階とかすれた文字で書かれていた

また地下駐車場だった。一個だけ廃船が停まっている

 

「宇宙船か、ここはほんとにホテルだったのかもな」

シャドーは廃船の扉から入る

 

「中は普通の車と変わらないのか、しかし狭い。なんでこんな物が...」

運転席の椅子の上に目をやるとボロボロの紙が置いてある

シャドーは紙の時間経過を消し、作られた状態へ戻す

この紙はどこかのホテルのパンフレットだった

中を見てみるとそのホテルの地図とおすすめの場所などが書かれていてその写真の中に見覚えのある物が一つあった

 

「これはあれか、さっきまでいたカジノか...じゃあこのパンフレットはここのなのか、地図ゲット」

シャドーは廃船から降り立ち入り禁止と書かれている地下20階へ駆けだす

着くとそこは真っ暗でどこか廃工場の様な場所だった

 

「随分と陰気な場所だな、霊の気配あるしつか目の前にいっぱいいるし...」

シャドーはその中の一人の霊に声をかける

 

「おい、お前。ここで何があったか知らないか?」

シャドーはなるべく警戒させないように声を出す

しかし霊はなにも話さずシャドーは無視されている

 

「やっぱダメか、霊に話しかけた俺が馬鹿だった」

シャドーはタバコを吸い奥へ進む

するとバンドを組んで演奏している霊や、ダンスをしている霊や、座禅を組んでいる霊などの霊がたくさんいる

その中でアドバンスが寝ていた

 

「おいアドバンス...お前はこんなところで何をしている」

シャドーは怒気を孕んだ声でアドバンスに話しかける

しかし無反応

 

「ほう...寝続けるつもりかお前」

シャドーはアドバンスを踏み抜こうとするが足はアドバンスをすり抜ける

 

「こいつも霊...?おかしいぞ、実際にない物が組み込まれている」

シャドーはタバコを投げ捨てまたタバコを吸い1キロほど走るとそこから先は人口に掘られたように思える洞窟が伸びている

それをずっと走っていくとションが見える

 

「おいション、アドバンスが霊になってるんだが」

ションは何も言わずこちらを睨みつけてくる

シャドーはすぐに距離をとり妖刀を構える

 

「....なんだシャドー、俺に用か?」

 

「27階から屋上までを妖力でぶっ放したら全てが廃墟になった、これをどう思う」

 

「....知るか」

 

「ちっ、こいつも使い物にならなくなってやがる」

シャドーは妖刀をしまいアドバンスの所へ戻る

すると寝ているアドバンスの前に人影が見える

 

「おい!お前は何者だ!」

 

「ん?君は誰だい?」

そいつは黒いタキシードを着ていて髪は黄色の少し老けた男だ

 

「質問を質問で返すな、まずはお前からだ」

 

「うーん、私は少し私情があって名は明かせないんだが....レスとでも呼んでくれないかい?」

 

「そうか、あまり信用しがたいがまぁいい、俺の名前はシャドーエッジ・スカーレットだ。シャドーとでも呼べ」

 

「わかった、よろしくシャドー君」

 

「で、お前はなんでこいつの前に居た」

 

「いや、少し気になっただけだよ」

 

「そうか、次の質問。お前何でここにいる」

 

「質問攻めは良くないな、私の質問にも答えてもらうよ」

 

「いいだろう、言え」

 

「君はなぜここに居るんだ?」

 

「ここに目当ての石があってな、それを探しに来てるんだが中々見つからん」

 

「そうなのか、私は調査のためにここにきている」

 

「ふむ、目的が似ているしここはどうだ協力しないか?」

 

「信用できないんじゃないのかい?」

 

「利害の一致と言う奴だ、少しでも目的の邪魔になれば殺す」

 

「物騒だね、まぁ私は構わないからいいよ」

 

「よし、あんたはオルステイルドクォーツについて知っているか?」

 

「あぁ多少は」

 

「じゃあこいつの波音を感じることは?」

 

「生成によって波音は変わるからすぐに感じるのは無理なんじゃないかな」

 

「すぐは無理でも時間をかければわかるんだな?」

 

「微量の波音の違いが分かる程度にはなると思う」

 

「ならばやる価値はある、少し待ってろ」

シャドーは自然の波音をギリギリの少し下まで上げる

 

「さぁ、これでわかるだろう?」

 

「おおこれは凄いけど五月蠅過ぎて集中できないっ」

 

「注文の多い奴め」

波音をもっと下げる

 

「よし、これなら...」

レスは地面に手を添え魔法陣を開く

シャドーはまた新しいタバコを吸い始める

 

「こいつは魔法陣でやらなきゃわからないのか、やっぱションよりは能力の程度は低いか」

 

「...見つけた」

 

「案内頼んだ」

シャドーは自然の波音を元に戻す

 

「了解」

レスは歩いてその場所へシャドーと一緒に行く

着くと目の前にはションが居てその足元に置いてある

 

「なんだよ見つけてったのかよこいつ」

シャドーはそれを拾い上げコートの内ポケットに入れる

 

「それが目的の代物かい?」

 

「あぁそうだ、付き合ってくれてありがとう。じゃあ次はお前の方か」

 

「私はここの調査だ、丁度終わったと思って外に出ようとしたんだが何故か出られなくなってしまって困っている」

 

「やれやれ...今度は別の異変か、多分その元凶は俺だ」

 

「まじか」

 

「マジだ、27階から屋上までを妖力でぶち抜いてな。そしたら色々危なくなった」

 

「ふむそうか、ならそこへ行ってみよう。何かわかるかもしれない」

 

「そうだな」

シャドー達は27階まで向かう

 

「そうそう、俺ここの地図持ってるぞ」

 

「それなら私も持っている、ついさっき地下の駐車場にある車の中で拾った」

 

「奇遇だな俺もだ、二つあったのか?」

 

「車は一つだったはずだぞ」

 

「いや、だからその車の中にだよ」

 

「ああそう言う事か、俺は運転席で拾ったんだ。君は?」

 

「全く同じだ。これは異変だな」

 

「ふむ、もしかしたら俺の見落としかもな。もう一つあったんじゃないのか?」

 

「俺が見たときは一つしかなかったけどなぁ...まぁいいそんなことより脱出だ」

 

「おう」

27階へ着くとそこは廃墟ではなく映画館になっていた、そしてシャドーが開けた穴も完全に消えている

 

「とうとう分からなくなってきたぜ、なんでぶち抜いたはずの穴が消えてんだ...?」

シャドーは手に妖力を溜める

 

「おいおい、ここを消し飛ばす気か?」

 

「いや、こいつらが居る場所で物を壊したら廃墟に戻るのかなって」

 

「うーん、確かに気になるけど...俺が調べた時こんな風景見れなかったけどな」

 

「俺は何回も見たぞ、この下の26階はカジノだった」

 

「カジノ?化け物のか?ここのやつらも人並み外れた姿ばっかだしモンスターの住処なのかね?」

 

「俺が見たのは普通の人間なんだが...人によって見えるのが違うのか...?」

 

「そんなことあるのかい?うーん、どうすればいいのかな?」

 

「知るか、とりあえず...窓から出れるか試してくる」

シャドーは窓から外に出る

瞬間外の景色が一瞬で変わり元の砂漠に変わる

 

「よし、出れた」

窓を見ると廃墟に戻っていてレスの姿は無くなっていた

 

「...帰るか」

シャドーは学園の寮の花瓶と自分の位置を入れ替える

 

 

 

「ただいまー」

 

「お、お帰り」

 

「おう、ただいま。俺は今から理事長の所行くから留守頼んだ」

 

「あ?なんで?」

 

「お前が知る必要はない」

シャドーは珍しく笑顔でそう返す

 

「えぇ~、まぁいいけど」

シャドーは理事長の家の門まで走っていく

 

「おい門番、理事長に用がある通せ」

 

「今は留守だ、出直せ」

 

「やだ」

 

「...。」

門番は何も答えなくなった

 

「理事長は今どこに居る」

 

「私は知らない」

 

「門番が主のすることを把握できていないのか、だめな従者だな。うちの咲夜の方がまだ使える」

 

「...。」

また何も答えなくなった

 

「ちっ、木偶の棒め...あいつらを助けようと思ったがやめだ、もう飽きた」

シャドーは寮へ戻る

 

「お、早かったな。会って来たのか?」

 

「いや会えなかった、ある二人を助けようと思ったんだが...もうあいつらの事は忘れるよ」

 

「助ける?誰を?」

 

「ションとアドバンスだ」

 

「わお、なんかやってたの?」

 

「とある星でオルステイルドクォーツと言う石を探してたんだがその途中でころころ景色が変わる不思議な廃墟でアドバンスは霊に、ションは木偶の棒になってたからとりあえず置いてきて理事長に考えを聞こうと思ったんだが...居ないなら仕方ない、死んでも構わないさ」

 

「ほう、それはバスタルーツ現象だな」

 

「知ってるのか」

 

「少しな、通常廃墟や使われなくなった場所などにみられる現象だ」

 

「ふむ、どうすれば直る?」

 

「うーん、直し方かぁ。基本そのタイプは怨念やらでその怨念の記憶に入って見られる現象だからなぁ、その怨念を何とかせにゃならんぞ」

 

「ふむ。そうかありがとう」

シャドーは廃墟に置いてきた花瓶と自身を入れ替える

そして走って地下17階へ向かうとやはり黒い蠅が居た

 

「怨念とかによりこの現象は起き、こいつらは宇宙の闇に集まる。見たところ群れで動くようではないしここに10匹もいるのは異常だ、ならカギはここにあるとしか思えない」

シャドーは部屋全体を目を凝らして見る

 

「...他の駐車場の階よりも圧倒的に暗い。やはりここは何かあるのか」

 

「あ、シャドー君。こんなとこに居たのかい?」

 

「あぁ、レス済まない。一瞬お前を裏切った」

 

「直にいうね、正直なのはいい事だけど」

 

「嘘は嫌いなんだよ。だがここの現象を少し知ってるやつから情報を得た。まずこの現象はバスタルーツ現象で怨念からなる物でその怨念の持ち主の記憶でコロコロ場所が変わる、そしてこの蠅は宇宙の闇に喰いつくみたいなんだ。そして俺の疑問を言おう。まずこの蠅が喰いつく時点でこの現象は怨念からなる物ではない、そして記憶だった場合俺が人間に見え、お前は怪物に見える時点で同じ場所に二つの記憶があるからおかしいからこれも無い。これからしてこの現象はもうちょっと捻られた物だと思うんだ」

 

「ふむ、なるほどね」

 

「そんでここに証拠があるとふんでいるんだが...ただ他の場所よりも暗いとしかわからなくてなぁ...」

シャドーはタバコを踏みつぶす

 

「なるほどねぇ、そんじゃまぁここらを探索してみるか?」

 

「そうだな、色々試してみるか」

シャドーはこの階層全体に微弱な妖力を流し何か無いかを調べる

ただし何の反応もない

 

「ただの平面か...」

 

「なぁ、なんかここおかしいぞ」

 

「ん、どれだ?」

 

「ここ、ここの場所」

レスは何もない空間を指さす

 

「...なんもないけど?」

 

「いやこの空間...えっとここだけなんか空間の情報がおかしいんだ」

 

「空間の情報か。切ればいいのか?」

 

「単純に切ればいいってわけじゃないんだな、ここの情報とその辺の情報がかみ合ってないんだよ」

 

「ふむ...じゃあどうすればいいんだ?」

 

「どうすれば...か、具体的な解決方法はないんだよ」

 

「そんな細かい事はどうでもいいから今俺が出来ることを教えてくれ」

 

「そうだね、とりあえずもう少しこの辺を調べたいからもう一回上を見てきてくれるかい?」

 

「分かった」

 

『滴る雫の如きその斬撃、鋭き一閃は万物を切る』

【神器】シャルドニュクス

名を呼んだ瞬間手には強く湾曲し柄には鍔が無く、鞘は白く鞘に蛇が巻き付いてるかの様な刻印が彫られている刀が手に握られていた

そして刀の抜くと黒い刀身に刃文は赤黒い刃が見える

 

「こいつ使うのも少し久々だなちょっと使いたいが我慢だ」

シャドーは残念そうに鞘に納め地下16階へ上がる

着いて周りを見渡すとお約束と言わんばかりか豪華な車などが点々と停まっている

 

「はぁ...またか。とりあえずレスに連絡を取ろう」

シャドーはレスの手に無線通信機を創り自分の手にも同じものを創る

 

「レス、聞こえるか?」

 

『ん?なんだ?どこから声が...』

 

「俺だ。シャドーだ、とりあえず上がってみたんだが...また人がたくさん居る所に来た。お前からしたら化け物の巣窟に見えるだろうが」

 

『あぁ、これか。で、また風景が見えるようになったんだな?』

 

「そう言うことだ、とりあえず探索しておく。何かあったら連絡する」

シャドーはもう一階上ると少し廃れたショッピングモールが広がっていた

 

 

「ここは数年前に潰れたばかりか、何か無い物か」

シャドーは分身を創り片っ端から店の中を探索する

分かったことは潰れてからそう時間が経っていないせいか商品はちゃんとあるし使えるようだった

 

「レス、地下15階を探索してるんだが近年潰された感じのショッピングモールを発見した。商品もしっかり残ってるしまだ使えるようなものが多い」

 

『最近か...ここは数百年前に滅んでいるはずだけどなぁ』

 

「ここだけ時間経過が延滞している可能性も考えうるかもな」

シャドーはもう一つ階層を上がる

そこは東西南北に地下鉄道が広がっている

ここは何処よりも新しく見えている

 

「流石にここには何もないだろ...」

すると北の方から電車が来る

 

「人はいないが機能はしている感じか。おいレス、そろそろ戻っても大丈夫か?」

 

『ふむ、収穫なしか...ここからの脱出とこの異変の解決共に未解明だなぁ』

 

「もう我慢できん...少々人を殺してくる」

シャドーは階段を駆け上がり片っ端から人間を探し始める

 

『まて!早まるんじゃないシャドー君!!』

 

「俺は血も足りないし殺意のはけ口がないんだよ!!」

 

『落ち着くんだ!とりあえず戻って来い!一つ手がかりを見つけた』

 

「くそが...なんでこんな時だけ見つかるんだ...」

シャドーは目の前に人間を10人ほど創りナイフを創り切りかかり最後の一人だけを蹴り飛ばし頭だけを吹き飛ばす

 

「ふぅ...今行く」

シャドーは物足りなさそうな顔をして一人の人間の血を吸いながらレスの元へ戻る

 

「殺ったのかい!?」

 

「自分で創って自分で殺した」

シャドーはカラカラになった人間の死体を投げ捨て、タバコを吸う

 

「理不尽な...」

 

「やっぱ人形の血は美味くない。早く帰って汐音の血を吸わなければ...で、手掛かりってなんだよ」

 

「さっきの亀裂の情報を解析してみたんだけどあれは宇宙を構成している宇宙原子の情報成分だった」

 

「ふむ...だからあの黒い蠅も反応していたわけだな」

 

「察しがいいね、その通りだよ。でも肝心なのはここからなんだ、そもそもなぜこんなところに宇宙原子があるか...だ」

 

「誰かが意図的にここと宇宙を繋げた、とかは考えられないのか?」

 

「意図的か...考えられなくはないけど僕は違う方法を考えてるな」

 

「なら創ったのか?」

 

「そうだね、僕はそう考えてる。正確には元々宇宙だったとこにここを作った、って考えだよ」

 

「そうだな、ただあくまで創ったと言う可能性があるとしか思えないよな、まず何の理由があってここを創ったのか、そして何故この場所だけに宇宙原子を残したのか...」

 

「そうだね、そこが疑問だ」

 

「うぅむ...よくわからん。考えるのはお前に任せた、俺は殺すことしかできん」

 

「そうは言われてもなぁ...具体的なことが何一つないんじゃなぁ、とりあえずもう一度上とか下を調査....するか?」

 

「意味がないだろ、もうほぼ調べつくした」

 

「そうだな...ではここが誰かの手によって作られたと仮定しよう、その場合「なぜか」だな」

 

「待て、少し俺に考えがある」

シャドーは内ポケットからとある石、もといオルステイルドクォーツを取り出し宇宙原子のある空間へ近づける

 

「...何も起きないな」

 

「意味無かったか」

 

「他に手は?」

 

「一番下に使い物にならなくなってる知り合いがいる、運によるが蹴とばして正気に戻れば少しは希望がある」

 

「了解だ、行ってみよう」

 

「いや、動くのがめんどくさい。少し待ってろ」

目の前に石ころを創りションと石を入れ替える

 

「これで良し」

シャドーは勢いよくションの頬を蹴り飛ばす

ションは反動で勢いよく吹き飛びコンクリートの壁に埋まる

 

「いい加減起きろション」

シャドーは埋まってからも右に二回蹴りを入れそのまま足を踏み潰す

 

「.....。」

 

「全く無反応だな、まるで魂が抜かれたみたいだ」

シャドーはそのまま何回も蹴り続けるが、ションは無反応を貫き通す

 

「...あまり俺を待たせないほうがいい、俺は待つのが嫌いだ」

シャドーは封印を全て解き創刀を構える

 

「うーん、これはもしかして...まてシャドー君、原因が分かったかも知れないぞ」

 

「そうか」

シャドーはションの腹に創刀を突き刺す

 

「いくらやったって無駄だよ、それ生命体じゃない」

 

「そんなのは知っている、ただこいつ自身に恨みがあってな」

 

「そうじゃないんだ、これは精巧に作られたコピーだ」

 

「へぇ、上手いこと作るものだな」

ションの体は突き刺されたままだが次の瞬間微塵切りになっている

 

「感心している場合じゃないだろ」

 

「満足、じゃあ原因を調べに行くか」

 

「そうだね、とりあえずこの人が居たところに行ってみるか?」

 

「そうだな、俺につかまれ」

レスはシャドーに掴まると一瞬でションが居た場所へと移動している

 

「ここか...特に変わったとこはないね」

 

「...?少しあの壁おかしくないか?」

シャドーは壁に近寄り色んな所を触り始める

 

「ん?ここか?」

レスも一緒に探しているとレスが急に立ち上がる

 

「お、見つけたか?」

 

「ああ、これは扉だな。しかも何かの封印式が施されてる」

 

「ほう...封印か、これは俺の得意分野だ...しかし初めて見る術式だな、少し時間をくれ」

 

「了解した、じゃあ私は他のとこをこういった見落としがないか調べてくる」

 

「頼んだ」

シャドーは術式を一つ一つ詳しく見ていくと一つだけ何か見覚えのある様な術式を見つける

 

「これはグレイが作った封印式に似ているな...」

シャドーはその術式を真逆のものに並び替える

すると封印はあっさり解け中に祠のようなものが見える

 

「レス、封印が解けたから戻ってきてくれ」

 

『こちらも発見したよ、このビル一帯に結界が張ってあるんだ。そちらの用が済んだら地上20階に来てくれ』

 

「了解だ」

シャドーは祠に近づき辺りを調べ始める

すると祠の中には子供を模った小さな石像がある

 

「幽かに何か力があるな...魔力に似ている」

シャドーは自分の指から魔力を出し石像の力と結合させる

瞬間建物内に大きな地震を感じるがすぐに収まる

 

「何が起こった...?とりあえず20階だ」

シャドーは階段を駆け上り20階へと辿り着く

そこは再び綺麗なホテルになっていた

 

「...?レス!」

しかしレスの姿は無い

 

「お客様、どうなされましたか?」

 

「いや...知り合いが居たんだが、どこかへ行ってしまった」

 

「左様でございましたか、その方のお名前と貴方のお名前を教えていただけますか?」

 

「レスがそいつの名で、俺はシャドーだ」

 

「承りました、その方を探してみます」

男はそう言うと目の前にテレビのような画面の映し出す、どうやらこいつはロボットのようだ

その画面からはこのビル全てのマップが映し出され全ての階からレスを探しているようだった

 

「見つかるか?」

 

「申し訳ございません、そのような人物が見つかりませんでした」

 

「そうか、済まなかったな。俺も一応ここで探してみるよ」

 

「お役に立てず申し訳ありません」

 

「いや、気にしないでくれ」

シャドーは地下20階に向かう

そこは何かを工事している最中のようだ

立ち入り禁止と書かれていた扉には管理室と書かれている

 

「管理室...?ここは立ち入り禁止だったはずだが...何かまずい事でもあったのか?」

シャドーは体を黒い霧にし、二粒子だけを中に入る

 

(...?洞窟がない、ただ自然にできてるような穴だったから洞窟はあるはず...)

シャドーは地下17階で実体化する

 

 

「ここには黒い蠅が居たが...やっぱいないか。宇宙空間すら消えてやがる...そう言えばビルに結界が張られているのか...」

シャドーは壁を触るが何も感じられない

 

「やはり地下20階か...いや、上も探すか、とりあえず一番上から探してみるか...」

シャドーは屋上まで駆け上がる

見たところは電波塔と巨大なソーラーパネルが設置されている

そして辺りを見回すと前に窓から見た景色と全く同じだった

シャドーは一回ホテルから出てみるが廃墟にはならずきれいな街並みが一望できるだけだった

 

「ふむ、これで確信を持った。ここは未来でも過去でもない、恐らく俺は空間に引き寄せられたんだろう...」

するとビル内から大きな警告音が街全土に鳴り響く

 

「おいレス!聞こえるか!」

 

『....シャ.......い....』

 

「仕方ない、ティンダロス!済まないが力を貸してくれ」

するとビルの角が青黒い靄がかかり皮膚がただれている犬が現れる...と思いきや出てきた空間に引き戻される

 

「ティンダロスでも来れない空間...随分とやばい空間のようだ」

もたもたしていると内部で大きな爆発音と発砲音が聞こえてくる

 

「悠長にしている暇はなさそうだ」

シャドーはその音をたどりその場所へ着く

するとそこでは強盗らしき人物とSPらしき人物たちが撃ち合いをしているようだ

 

「...あのショッピングモールでは内争があった痕跡があった、つまりはこれがそう言うことか。ここでこいつらを助けるとそれこそ元の場所に戻れなくなるな」

すると後ろから幹部らしき人物が出てきてSPたちを一瞬でブラックホールのようなもので引きずり込み後には血と銃のみが残る

そして幹部とその一味は上に向かう

シャドーは気づかれないように地下20階へと降りる

すると管理室は爆破され、死体や肉片が周りに飛び散っている

シャドーは三つ首龍の目を使い死体の過去を視る

工事最中に機械のようなもので管理室が破壊され大穴ができ、その後一人の男が能力のようなもので作業員たちを爆破し吹き飛ばしていた。そこでこの死体も息絶えたようだ

 

「...お疲れさま」

シャドーは目の前で手を合わせ大穴をまっすぐ進むとまた行き止まりへ突き当たるとそこには長い梯子が置いてある

すると上の方からまた発砲音がなる、今度はマシンガンのようなもので撃ちまくる音だ

 

「またか、とりあえず行くか」

シャドーは31階まで駆け上がりそこからは黒い霧となり32階へと上ると声が聞こえてくる

 

「おいやめろ!我武者羅に撃つな!!」

一人が大声で言う

 

「シネシネシネシネシネシネシネ!!!!」

もう一人がマシンガンでなにかれかまわず撃ちまくる

 

「おい奴を止めろ!!」

 

「きゃあああ!!!」

 

「うわあああ!!」

 

「お母さん!!どこ??!!」

 

「たすげでぐれーー!!」

 

「おいやめろ!俺は味方...がっ!!!」

そこは地獄絵図と変わっていた

血が吹き荒れ人が断末魔と共に死に、生命が次々に途絶えていく

 

「...人間ていうのは本当に残念な生き物だな。元々は同じ種族だったというのが恥ずかしくなってくるぜ」

 

『お母さんどこ?』

脳内に何かの声が聞こえる

シャドーは【ベクトルを操る程度の能力】を創り出し、その能力で声の向きでその声を発した子供を探し出す

瞬間とてつもない衝撃と共に何か重要な情報が頭に流れてくる、同時にシャドーの目前は元の廃墟と変える

シャドーはその情報を紙に載せ変換する

そこには何か子供の落書きのような物で祠が書かれていた

 

「これってあの祠か...」

周りを調べるとシャドーが開けた大穴に血が飛び散っていたり頭蓋骨が転がっていたりし山積みになった頭蓋骨の隣に子供の大きさの黒い染みがある

シャドーは白いユリの花を創りそこに置き手を合わせる

そして外に出る

外は元の砂漠に戻っている

 

「...さて、後始末だ。レス、聞こえるか」

しかしトランシーバーからは何も聞こえないがベクトルの力がレスのトランシーバーの反応を受信する、どうやら地下からだ

シャドーは地下16階に降りる

するとそこにはレスと同じ服をきた骸骨が横たわっていた...手には古びたトランシーバーを持って

服の裾から古びた写真を取り目に通す

そこにはレスと思われる人物とシャドーがよく知っている人物が映っていた

これは...洸天だ

 

「洸天...こいつはその父親か。済まない、少し一人で動き過ぎてしまったようだ。じゃあ、俺はやることをやってくるよ」

シャドーはそこに墓を創り地下20階へと降り、祠の所まで走る

そこにはちゃんと祠があった

シャドーは頭痛が走り情報が暴れ出す

それを瞬時に紙に移し替える

 

『祠の下に...』

 

「祠の下?」

シャドーは祠の下を見る

そこには子供と思われる人物の骨があった

 

『ありがとう』

 

「...ちゃんと寝れるか?」

 

『うん、これで戒めから解放されるよ』

 

「ならよかった、これからはたまに顔出しに来るよ。ここの掃除もしなきゃな」

 

『...あの時、僕は何が起きたのかわからなかった』

 

「あのとち狂ったやつの銃の乱射か」

 

『うん、男の人がいきなり鉄砲を撃ちまくってもうどうすればいいかわからなかったんだ。そしてらいきなり世界が真っ白になって気づいたらこの祠になっていたんだ』

 

「それは君の力だ」

気づくと真横にションがいた

シャドーは思わず肘で腹を抉る

 

「あっぶね」

しかしギリギリでかわされた

 

「力ねぇ...この子に能力でも?」

 

「ああ、そうだ。当時ここは宇宙で名のあるホテルとして活用されていたがその富豪たちの財産やら何ならを狙って強盗集団が押し寄せた、そいつらは名のある神や神殺しの集団で構成されたトップ集団、たちまち護衛の人たちは全滅したが32階で一人の男が強盗集団の一人に銃向け発砲、しかしかすり傷しか与えられなかった...ここまではいいか?」

 

「うむ」

 

「その男は極度の恐怖症でかすっただけの物に対して逆上し誰彼構わず撃ち殺し始めた、その瞬間少年は目の前で人が殺されそのショックで『全てを無かったことにする力』で運命を変え空間を捻じ曲げ世界を欺けるほどの幻を創り出したんだ、それが今回のここの現象の正体『バスタルーツ現象』だ。」

 

「つまりは神の都合でここいらの人達は殺されたのか...」

 

「そうなるな、宇宙原子があったのはコピーする際に瞬間的に一度星が無くなり再構築の際に混ざり一部となった、ハエが集ったのは濃縮された天然宇宙原子の食べるため、食べて分解からのまた黒くするの過程で一部にしか原子が確認できなかった、これも伏線だ」

 

「...この子も生きてたら相当な能力者になってただろうにな...幽々子に少し掛け合ってみるか」

 

「今回の異変は複数の力が働き至る」

 

「複数...か。ならまだ他にもあるのだろう?」

 

「そうだ、元凶を潰すぞ。「対象の未来を創り見せる」力で見せられていた幻、俺達が未来を捻じ曲げられ同じ場所に居るのに認識できず変なコピーまで見せていた今回の異変の首謀者Aを」

 

「散々俺らをいじってくれた分、お返ししないとな」

シャドーは狂気的な笑みを浮かべ抑えきれない妖力を開放する

 

『お兄ちゃんたちどこ行くの?』

 

「俺らは今からちょっと人を殺しに行ってくる。悪いおじさんをな」

 

『う、うん』

 

「おいシャドー、あまり子供を怖がらせるな」

 

「済まんな、嘘をつくのは苦手でな」

何か嫌な力を感じ、シャドー達は階段を駆け上がり屋上へと上る

虹色の白衣を着た年寄りがそこに居た

 

「お前か」

シャドーは鞘に手を添える

 

「な、なんだ君は」

 

「シャドーエッジ・スカーレット。貴様を今日殺す者だ」

 

「殺す?何を馬鹿なことを、今大事な実験の最中なんだ。邪魔をするな」

 

「邪魔をするなって言うとな...邪魔しちゃいたくなるんだよ」

 

「実験とは何だ?」

ションはシャドーの背中を掴み止める

 

「せっかくこの一帯に怨念をため込んだんだ、何か月も何年も何億年もだ。そして今日やっと完成する!!私の悲願!!!」

 

「怨念?」

 

「そうだ!!神々をだましここの奴らが世界を破滅させる兵器を作っているというがせネタを正義感の強い神たちに渡し殺し合いをさせた!!ちょっと誤算はあったものの計画は達成、人々の怨念が大量に手に入った!!」

 

「...」

 

「流石は半無...考えがクソだな...それ以上口を開いてみろ、首が撥ね飛ぶぞ」

シャドーの妖力が見る見るうちに上限を超え始めていく

 

「しかしあのガキだっ!!腐ったゴミみたいな屑能力で俺の計画は丸つぶれっ!!妙な力で俺の無の力を弾きここら一帯を自分の結界で覆いやがったっ!!!だがそれもこ今日までだ!!そいつの結界を何とか避け集めた怨念で悲願を果たす、そう!『怨念による世界超新星爆破計画』を!!!」

 

「てことはあの子の力はこいつの力を抑えて宇宙を守っていたわけか」

 

「怨念による超新星を起こせば世界は怨念で溢れかえりたちまち世界は大混乱!!狂って踊ってハッピーエンドだ!!!」

 

「ション...どいてろ、お前を殺したくない」

ションは陣を開き退散する

 

【二十固め、伍之禍月】

 

「朽ち果てろ...!」

しかし見た目としては何も変わっていない

しかし次の瞬間とてつもない赤黒い雷光がシャドーに落ちて雷光は消える

 

「朽ち果てろ!!!???それはお前だろうがっ!!!!!」

半無は片手から無剣を取り出し切りかかってくる

 

「遅いな、止まって見える」

シャドーはもう半無の後ろに移動しており10回創刀で切り付ける

 

「あああああ!!!!??????」

半無は即座に体勢を立て直し無の柱を作り飛ばしてくる

 

「お前が死なないと...あの子が安心して成仏できないんだよ」

足を動かしたかと思うと半無の後ろに移動していきなりしゃがみ足をかけ地面に刺した創刀の柄の部分で体を動かし半無の顔面を蹴る

半無はその攻撃を無剣で回避し目の前に無で創り出したエネルギー砲を放ちまくる

それを軽々とかわしため息をつく

 

「さて、そろそろ死んでくれ。あの子をこの世に縛るのは少しでも短い方がいい...が苦しませないと俺の気が済まない」

シャドーは一瞬で半無の目を突き刺し、真下に振り下ろし巨大な逆十字架を創り出しそれに創刀の力を付与し張り付ける

 

「はああなあああせえええ!!!!」

 

「さてさて、拷問と言う名の料理の始まりだ」

全ての指の爪を1枚ずつゆっくり剥ぎそれを湯につける

 

「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!」

 

「痛いか?やめて欲しいか?」

 

「やめでぐれぇええぇええ!!!!」

 

「そうかなら辞めてやる!痛いならそれを切り離せばいいよな!?」

シャドーは指を全て切る

そしてメスを創りそれで体を切り裂き肋骨の骨を1本ずつへし折っていき遂には首を捻り外し綺麗に脊髄を取り出す

 

「じゃあお前でも役に立てる事を教えてやる!お前の脳は無のようだ、だからそれを研究資料にしてやる!」

 

「や、やめろおおぉおお!!!???ごの脳がどれぼどのがぢがじっでいるどが!!!???」

 

「知ってるぞ、だからこそのものさ!よかったな、貴様は今俺に認められているぞ!必要とされているぞ!」

シャドーは狂気の笑みを浮かべながら創刀で抉り出し、半無は息絶える

 

「ふぅ...ション、終わったよ!」

シャドーは満面の笑みで近寄ってくる。もちろん血まみれで

 

「そうか、楽しそうで何よりだ」

 

「あ~...誰か忘れてる気がする」

 

「...ほっとけあんな奴」

 

「青...変態...うぅ頭が...」

 

「おいおい、ほっとけとはひどいなぁ」

アドバンスは例の少年を連れて出てくる、しかも少年には体がある

 

「おや、君はあの時の子か!?」

 

「お兄ちゃん!」

少年はシャドーに抱き着く

 

 

「よくやったアドバンス!」

シャドーは少年を抱きかかえ片手でアドバンスの腹を創刀で突き刺す

 

「何をした?」

 

「ここら一帯を俺の力で時を巻き戻し全てを歪ませた」

 

「それだと世界に大きな混乱を招く、分からないのか?世界の破滅に導く火種だぞ」

 

「知ったこっちゃねーな、俺はなり振りかまわずのアドバンスだぜ?」

 

「今回だけはアドバンスに同意だな」

創刀を鞘に納め少年の頭を撫でる

 

「はぁ...俺怒られたくない....」

 

「それにしてもこの子はほんと美味そうな匂いだ、さすが良い能力を持ってるだけある」

 

「え!?」

 

「おい、シャドーやめろ!!」

 

「シャドーそれはNGだ」

 

「バカ、冗談だよ。将来良いライバルになりそうだ。そうだション、石見つけたぞ」

 

「そうか、よかったな」

 

「貰ってもいいか?良い剣になりそうだ」

 

「とりあえずシャドー今回は疲れただろ、後始末は俺がやるから休みな」

 

「はぁ?疲れるどころか拷問でいい反応見れて元気だぜ」

 

「だからだよ、一般人がその血まみれの姿見たらドン引きだぞ」

 

「何それ楽しそう...」

 

「やめろシャドー行くぞ」

ションはシャドーを連れて帰る支度をする

 

「じゃあな少年~縁があったらまた会おう」

 

「ありがとうお兄ちゃん!!」

 

「まるで英雄だな」

 

「そんじゃ強くなった時のために武器を先にやろう。俺愛用の短剣だがな」

シャドーは刃元に魔法陣の書かれた鞘付きの短剣を渡す

 

「うん!!僕絶対に強くなるよ!!!」

 

「地球に来たらシャドーという名前を聞くといい。俺の名はシャドーエッジ・スカーレットだ」

 

「ライバルが増えたなシャドー」

 

「だな、生きる意味が増えたぜ」

 

「行くぞシャドー」

ションたちは少し宙に浮き大気圏まで昇る

 

「ここの星は元々神だろうと妖怪だろうと力を押し込める超粒子の塊なんだ、だから神も人も同じ目線で観光できたわけだよ」

後ろを振り返ると窓から人々がこちらに手を振り見送ってくれている、よく見るとそこにレスの姿が見える

 

「あいつも生き返ったのか...良かった」

 

「行くぞ」

瞬時に学園へとワープする

 

「ふぅ...あいつが強くなって帰ってきたらそく鼻っ柱折ってやるぜ」

 

「さて、俺は用事がある。じゃあな」

ションはそう言ってどこかへ行ってしまう

シャドーは寮へ入りベッドにダイブすると共に眠りにつく




やることはやりました、それではみなさんおやすみなさい
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