今回の話は6~7個くらい同じ星で戦っていきます()
まぁ、温かい目で見守ってください()
ではお楽しみください!
次の日目を覚ますと物凄い倦怠感と頭痛を感じる
「くっ...食事をするのを忘れていた...」
棚の中にある血の入った瓶を取り出し飲み干すと倦怠感と頭痛が消える
シャドーはそのまま神器科の教室へ向かう
扉を開けるともうガルトーラたちが席についていてこちらに目をやると声をかけてくる
「お、シャドー君おはよ」
「シャドー!!!おはよう!!!」
「おはようシャドー君」
「あぁ、お前ら早いな」
シャドーはまだ具合が悪そうにして頭を押さえている
「どうした?具合でも悪いか?」
「いや...昨日つまらないところに行って機嫌が悪くなってそのまま寝たら食事忘れててな、おかげでこのザマよ。まぁ気にせず進めてくれ」
「わかった、今日は神器の対話と使用方法だ」
「使用方法ですか?」
「そうだ、貴様らは基本の使い方すらなっていない。まずはそれからだ」
「わかりました」
そして皆は体育館へ移動する
「さて、まずは使用方法からだ。まずは武器を出せ」
「了解です」
「よしきた」
『滴る雫の如きその斬撃、鋭き一閃は万物をも斬る』
【創刀】シャルドニュクス
『神聖聖剣万物両断世界破滅の神器、その強さが生み出す覇砲は何を見る』
【創短剣】ダーイドレクイドレス
『我を守りし戦帝の神器よ、我の前の災害をこの世から消しなさい』
【創細剣】セルドロイデ
『大地を砕いて万力超人、宇宙を砕いて億力超人、絶望打ち破り希望を育てよ』
【創鎚】ゴルドレイドガルイガルド
『
【創刀】レインドレイド
「んで、使い方ってなにやるんだよ」
「とりあえず一通り今現時点での使い方を見てみよう、転送するぞ」
「了解」
シャドー達は森林地帯に飛ばされる
送られると4人並んで同じ場所に立っていて目の前には自分に酷似した者がそれぞれ立っている
「なにこいつら」
「もう一人の自分じゃないか?俺はこの前もアルデルルの修行で似たようなのを体験したし」
「うおおお!!!!俺がもう一人いるぞおお!!」
「なんか変な感じですね」
『シャドーの時とは違うぞ、こいつらは『ある共通点』でお前たちの前に居る。まぁそれは置いといて課題はそいつらを倒せ、以上』
「了解だ、さてシャルドニュクス。少し手荒にいくぜ」
シャドーは強く地面を踏み込み目の前にジャンプした反動で地面すれすれを飛びながら回転して切り付ける
2Pシャドーはそれを相手も創刀で弾くとすり抜けるはずが相手の刀身を切らずに弾き合う
「ほう...まさに俺の写し鏡か、ならこれはどうかな!」
【二十固め、伍之禍月】
シャドーに赤黒い稲妻が落ちるが2Pシャドーにも同じことが起きる
「あまり俺を真似てんじゃねぇ!俺は俺一人だ!」
強く踏み込み回し切りを繰り出し空高く跳び背中を刺そうとするが全てを創刀でガードされる
次に2Pシャドーは高速で切り付けてくるがシャドーはその刀の斬る方向とは真逆の方向を斬りガードする
シャドーも2Pシャドーも同じ技を繰り出す
花符【オルタンシア・ナイフ】
あじさいの花弁の様な妖力の刃が無数に飛んでいくがそれは相殺され合うがシャドーがとっさの動きで2Pシャドーを斬りつける
2Pシャドーは斬られると同時に腕を刺す
「完璧に俺をコピーしてやがるな...」
シャドーは魔力を溜め空へ放つ
血符【鮮血の雨】
紅の細い槍が雨のように降り注ぐ
2Pシャドーはそれが手の甲にあたり、貫通する
そして2Pシャドーは何かをつぶやく
殺符【Invisible・knife】
見えない刃がシャドー目掛けて追ってくるが見えているかのようにかわし2Pシャドーの真後ろに踊り出て創刀で斬りつけ一旦鞘に終い妖刀を抜く
妖桜【幽桜月下】
刀が月のように眩しく光りを放ち一振りで100回ほどの斬撃が敵を襲う
2Pシャドーはそれを創刀で掻き消そうとするが消えたのは最初の攻撃のみで圧倒的手数に押されその体は粉々になるそして創刀にもちかえ地面に突き刺し上に斬り上げる物凄い斬撃を飛ばし粉々になった物を消し飛ばす
「ふぅ...タバコ吸う暇なかったなぁ...今吸っとこ」
シャドーはタバコを吸う
「さて、洸天のとこでも見に行くか」
シャドーは森の中の枝から枝へと飛び洸天の近くまで来る
「はぁ、なんなんだ。こいつらは」
「...」
「...無反応ですか、まぁいいや」
洸天は創短剣に長めのワイヤーを括り付けそいつに飛ばす、そいつは全く同じ方法で創短剣を飛ばしてくる
洸天ともう一人はそれをお互いに交わしながら掌に陣を召喚する
「おいで、『ミルバレス』」
掌から空を飛ぶハエのようなアリが無数に出てくる、相手も同じ虫を出す
『へい旦那、どんなご用件でっか?』
「あいつを打ち取れ」
『へーあいつでっか?我々と同じ種族出してきてまんがな』
「そうだね、出来るかい?」
『やれるだけやってみるでな』
アリたちはそういうと束になって一斉に襲い掛かる、相手のアリも同じように襲い掛かってくる
アリたちは衝突し争い合う、その間洸天は長い詠唱を小言で呟く
右手には小さい陣が展開されている
『こいつら我々と同じじゃないでがんな!』
「もうちょっと頑張ってね」
洸天が詠唱しているともう一人の洸天が洸天を短剣で刺しに来る、洸天は少し途惑いながらも靴底でそれを止めるが足が貫通する
「ちっ」
洸天の足が白い霧状になる、洸天は片足でなんとか距離を置くがもう一人の洸天は物凄い勢いで突っ込んでいく
洸天は詠唱しつつ空いている左手で短剣を手に取りそれをガードし続けているともう一人の洸天が急に攻撃をやめ高速で動きながら木々を飛び回る
「そう来たか」
洸天は詠唱を止めず上の方へ急いで対比しようとするがその瞬間もう一人に蹴りを喰らうがそれを短剣で切り落とし離脱するが上の方で待ち構えていた小さなアリに体当たりを喰らい一直線に地面に突っ込む
アリとは思えない質量を持った突進だった
「くっ、あの子呼び出してたのか...いつの間に」
「...」
もう一人は木々を飛び回り続けている
「これだともう脱出は無理だな、さてどうしよう」
洸天は何かを考えながら足元に陣を開く、するともう一人は木々を飛び回るのをやめて掌で陣を開き洸天に狙いを定める
洸天も掌で陣を開く、お互い陣の中から巨大レーザーを飛ばす
辺りは衝突のエネルギーで吹き飛ぶがもう一人の洸天が飛び回ったエリアの木々は無事だ
「あ?」
洸天は怒り気味の声でうなる、もう一人は平然とした顔をしたまま短剣を手に取りついているワイヤーを取り何かのエネルギーを付与する。
すると洸天が飛び回ったところが光だし何かの複雑な結界になる
「おわた」
洸天がそういうと結界が強く光り次の瞬間何もかもが無くなった更地になる、そしてもう一人も消えていた
「ふーむ...相変わらず思い切った戦闘が出来てねぇな。次ガルトーラだ」
また枝で移動してガルトーラの近くに移動する
「むおおお!!!」
ガルトーラはもう一人に創鎚で殴りかかるもう一人も同じように殴りかかってきて殴り合いの攻防が続く、どちらも一歩も引かず殴り合っていると二人とも何故か動かなくなった
よく見ると二人とも創鎚の影響で体の至るとこが白い霧状になっており息を切らしているようだ
「くっ!!お主やりおるな!!」
「...」
もう一人は足元に陣を開きエネルギーの推進力でガルトーラに突っ込んでいく、ガルトーラはそれをまるで野球をするが如く創鎚を構える
「こい!!」
「...!!!」
お互いに激しくぶつかり合う、そしてその反動で周りに大きなクレーターができてあらゆる物質が原子分解していく
「おおおお!!!」
一瞬の瞬間にガルトーラがもう一人を空高く打ち上げる、もう一人はそのまま大気圏を突き抜け霧とかす
「勝った!!!!」
ガルトーラは思いっきりガッツポーズをする
「さて、次は...あぁ気が進まんなぁ...」
タバコをガルトーラの頭に落としてまた新しいのを吸う
「お!!!そこに居るのはシャドーではないか!!??」
「あぁそうだ、今からルネの所へ行く」
そう言うと早々と枝で移動しルネを見つけるがなぜか一緒に楽しそうにトランプをしている
「おいおい、お前どこからトランプ持ってきやがった」
「え、あ!シャドー君!これはその辺に落ちてたの!それで落ちてたからついでにトランプをしようと思って」
「戦闘は?」
「うーん、私戦うの嫌いだからパスで」
もう一人のルネも頷く
「なら俺がやろう」
シャドーが創刀を鞘から引き抜く
『おい、一人一体までだ。シャドーは帰って来い、あとルネは倒すまで帰ってくるな』
「え!!」
「ちっ、邪魔が入ったか」
シャドーは鞘にしまい体育館へ戻るとガルトーラが胡坐をかき、洸天は気絶していた
「ふぅ...やっぱ俺はごり押しが一番だな」
「とりあえず結果報告だな」
アルデルルが話しかけてくる
「まずはシャドー、まぁお前は優秀だな。ある程度はなっている」
「まだ力押しなのが否めないがな。そこが俺の弱点だと言えるだろう」
「そうだな、力押しだけでなくあらゆる面で弱点が見られるがまぁやってくうちになれるさ。あと創刀の扱いは意識して戦っていたのか?」
「まぁ、少しは意識してたな。とりあえずこいつと対話してみたいの一心で」
「そうか、その感覚を忘れないことだ。まあ最後は少し荒っぽかったがな」
「創刀の考えが分かったらそこら辺は改善していくさ」
「後は洸天、お前は確かに創短剣をうまく利用した戦闘方法を使っていたがあれでは無理やりすぎて話にならないぞ」
「すいません、でも対話無しに扱うのが難しくって」
「対話だけに頼るな、しゃべらない創神器だって居る」
「はい」
「ガルトーラは...もうお前に関しては力押しすぎる、もうちょっと頭を使え」
「私は敵を目の前に小癪な手は一切使わん!!」
「お前の場合小癪と言うかなんというか能力使え」
「使っている!!!」
「もっと利用しろ」
「力に全て込めている!!」
「...もういいや」
「んでアルデルル。使い方はできてるんだろう?早く対話させろ」
「さっきも言った通り対話だけに頼るのは良くないが...お前なら大丈夫だろう、他の者はもう一回あそこへ行って出直して来い」
「ういーす」
「シャドーは俺についてこい」
「分かった」
シャドーは特別室と書かれたいかにも安直なネーミングセンスのかけらもない部屋にいれられる
「ここで対話して来い」
アルデルルは扉を閉める
仲は真っ白な空間で平衡感覚が失われるような場所だった
シャドーは創刀を鞘から抜く
「おい、シャルドニュクス。ここなら喋れんだろ?」
『えぇ、そうね...とりあえずなにか質問でもしなさい、気が向いたら教えてあげる』
「うぅん...相当ひねくれた性格だったんだなぁ...まぁいいや、じゃあ質問。今まで俺に使われて嫌だったことを教えてくれ」
『全部よ。全て私の嫌な使われ方だったわ、この前なんて好きでもないケーキも無理やり食べさせられたし...」
「あぁ、やっぱりあれ嫌いだったのか、済まない。あ、あともう一つ謝らないといけないことがあるな。この前はお前にケガさせて済まなかった」
「...?まず私傷なんてついてなかったんだけど...でも私のお腹部分でばっか敵を切ってる時は貴方の剣を辞めたくなったわ、ホント使えないわね。それに私で雑草刈ったりしてたでしょう?あれは屈辱だったわ」
「あぁ...ほんと済まない...」
シャドーは目に見えてへこんでおり髪の色も心なしか赤黒さが薄れていっている
「ただ...いつか絶対にお前を理解して最強に上り詰めてやるさ」
シャドーは創刀をもち構える
創刀は様子を見るように黙っていた
【二十固め、伍之禍月】
「お前がいったいどれほどの妖力と神力を吸えるか試してみたい、きつくなったら言ってくれ」
『私がキツイなんて思うわけないじゃない...」
シャドーは静かに、しかし荒々しく創刀に妖力を流し込む
「まだこのくらいは余裕そうだな」
『当たり前じゃない、まだまだ行けるわ』
「ほう...言うじゃないか、絶対泣かせてやる」
シャドーはさらに妖力を流し込み徐々に神力も混ぜていく
10分ほどしてシャドーは少々限界を迎えつつあった
「はぁ...はぁ...どうだよ、そろそろきついんじゃないか?」
『そんなわけないわ...ずい...ぶん、弱いのね」
シャドーは途中で妖力を流すのをやめ少しだけ自身に妖力を戻す
『ちょっと、なぜやめたのかしら、それに今少し私から妖力を自分に戻したわよね?』
「...済まない、さすがに壊れるのだけは避けたかった。お気に入りの刀が傷つくのはそいつ以上に俺の心が痛む」
『自分の都合で私の限界を見定めないでいただきたいわ』
「...許せ、面白半分で張り合う物じゃないな。怒らせてしまった」
シャドーはタバコを吸う
『許さないわ、ちゃんと私を使いこなせるようになりなさい。そうしたら許してあげる』
「そうだな、じゃああと一つ質問お前を強くするにはどうしたらいい?」
『そうね...なら私のために何でもしてくれるなら一つくらい教えてあげてくれてもいいわよ』
「なんでもねぇ...何して欲しいんだよ」
『なんでもよ』
「期限は...?」
『あら、期限なんてあるわけないじゃない。ずっとよ、ずっと』
「えぇ...」
シャドーはその場で胡坐をかき考え始める
『嫌ならやめてもいいのよ?』
「やめることはないんだが...なんでもねぇ...リスクが高すぎるが...うぅん、いやしかし...とりあえず今何やればいいか言ってくれよ」
『そうね...喉が渇いたわ』
「諦めろ、ここでは作れん」
『そうね、じゃあ諦めなさい」
「やっぱ自分で見つけるしかないか...帰らせろ」
『今回は普通に帰らせてあげるわ、次からは普通に帰れると思わない事ね』
「お、おう」
シャドーは目の前が真っ白になり次に目を開くとそこは教室だった
「ふぅ...ドSな剣って一体...」
シャドーは体育館へ戻りアルデルルへ話しかける
「ただいま、うちの刀はドSだったよ」
シャドーは少し残念そうだった
「そうか、お前も大変だな」
「仲良くできればいいんだが...ドSねぇ...」
「俺の刀とは大違いだな」
「まぁ...プライド持ってるし、俺に合ってるっちゃ合ってるんだが...いや、これから何とかやってくさ」
「そうか、とりあえず今日の授業はこれまでだ。解散するぞ」
「ふぅ、疲れた」
「うおおおお!!!!勝敗が五分五分だったぞ!!!」
ガルトーラと洸天はいるがルネが見当たらない
「洸天、お前はもうちょっと思い切った攻撃をできるようにしろ、そしてガルトーラお前はもう少し頭を使え。俺が言うのもなんだが力だけではどうにもできないものが絶対に存在する」
「うん、そう言われてなり振りかまわず攻撃してたんだけど。うまくいかなかった」
「うーぬ、具体的にどうすればいいんだ!!??」
「洸天は暇なとき来い、時間が空いてたら相手になってやる。具体的には殴るの他に足をかけて転ばせるなど隙を突いたりだな」
「隙か...」
「ありがとうシャドー君」
「大会は個人種目じゃない、お前らもある程度強化しないと俺が負けてしまう、それだけは避けたいからな」
「言うようになったなシャドー」
「...ここに来たおかげで学ぶことが増えたよ、一人じゃできないことも増えたしな」
「それならいいことだ、よし解散だ。シャドーは残れ」
「居残りか、要件は何だ」
「俺についてこい」
「了解だ」
ガルトーラ達は帰宅しシャドーはアルデルルについて行く
すると外はもうすっかり夜だった
少し歩くとアルデルルは何故か風俗店街へと足を進めた
「おい、ここに用あるのかよ」
アルデルルは何も言わずただただ歩いていく
シャドーも不審に思いながらも無言でついていく
「着いたぞ」
アルデルルが止まった場所はなんとドS専用の風俗店だった
「お疲れ様でした、じゃあ俺は用事があるで帰りますね」
シャドーは全身から汗を吹き出し涙目で帰ろうとしている
「まて、この中に用があるんだ。ついてこい」
「...行かないとダメですか」
「俺だって嫌だが...理事長の命令だ」
「理事長...?」
シャドーは目から血液の涙を流す
「そんなに嫌か、まぁ俺もあまり認めたくないし会いたくもないけど...命令だから」
「権力って時に酷いよな...」
「権力以外にも色々あるぜ...」
シャドーは涙を流しながら中に入る
アルデルルも一緒について行く
「いらっしゃいませ、お二人ですか?」
「客じゃないです...」
「この人に用がある」
アルデルルは写真を散りだし店員に見せる
「...どういったご用件で?」
「彼女の部下だ」
「そうですか、では奥の方へどうぞ」
店員に連れられ奥の方に行くと様々な鉄の扉から男性の喘ぎ声らしきものが聞こえる
「...風俗店なんて初めてなのに初めての風俗店がこれかよ...」
「俺はこれで三回目だ」
「なんでそんな来てんだよ...」
「理事長の命令でここに来たのが一回と嫁の連れてこられたのが一回」
「嫁っ!?お前の嫁こんなとこ連れてくるの!?」
「...ああ」
「俺の嫁はまとも...じゃないけど変な性癖持ってなくてよかった...」
「...まぁいいや、あんま気にしてないし」
「着きましたよ」
他の所とは違う少し派手でVIPルームと書かれたボードが貼られた鉄の扉の前に連れてこられる
シャドーは震えた手でドアノブに手を添える
「まてシャドーやめておけ」
アルデルルがシャドーを止めドアをノックする
すると中から理事長がきわどい格好して出てきた
「来たわね」
「はい」
シャドーは震えていて髪の先がどんどん白くなっていく
「それじゃこれが命令書よ」
「分かりました」
「ところでシャドーはどうしたの?」
「...軽い疲労です」
「そう、ならいいわ」
シャドーはその時咳込み掌を見ると軽く血がついていた
(吐血!?)
シャドーは少し驚いていた
理事長はそのまま部屋の中へ消えていった
それと同時にシャドーの髪が赤黒さを取り戻していく
「...大丈夫かシャドー?」
「胃がキリキリする...」
「お大事に」
シャドー達は外へ出ると不思議な安堵感が体を包む
「俺の刀があそこまで酷いドSじゃないことを祈る...」
「俺も他人事ながら祈ってるよ」
アルデルルは理事長から渡された書類に目を通す
「なんて書いてある?」
「シャドーと共に調査隊の者とある星の調査に逝け、だってさ」
「ほう、俺らに死ねと」
「だろうな、とりあえず調査隊の詰所にでも行くか」
「了解」
アルデルルに連れられ詰所へと向かう
シャドーは扉をノックする
「...何者だ?」
「理事長の命令であんたたちと調査をしてこいとのことだ」
「アルデルル、早く外でよう。ニコチン切れて死にそう」
「まぁ待て」
「理事長か、よし中に入れ」
シャドー達はその男に言われるまま入るように促される
中に入ると男が四人と女が一人、それと犬が一匹いた
「犬か...」
シャドーは少し残念そうにしている
「犬か、とは何だ。可愛いじゃないか、名をポチと言う」
「ポチ...ネーミングセンスの欠片もないな」
「む...何だ、アンチなのか?」
「さぁな、犬好きではないだけだ」
「猫か、犬はこんなにも飼い主に従順なのに...」
「それが嫌なんだよ、簡単に懐いたら楽しくないじゃないか」
「私はそうは思わないが...まぁいい」
「さて、では今回の作戦を報告する」
米軍服を着たがたいの良い男性が口を開く
シャドーはそれに耳を傾ける
「今回の作戦はサンドウ星の調査だ、皆も知っている通りあの星は『神の墓場』と呼ばれ調査隊が次々に失踪すると言う謎多き星だ」
「ほう...危険そうだが興味はあるな」
「調査対象は星の遺跡、そして伝承にある『宝具』の存在の証明だ」
「宝具ねぇ...神の墓場と呼ばれるまでに神が死んでるのにその存在が一度も見つかってないんだろ?本当に存在するのか?」
「いい質問だ、宝具の存在は確かに確率で言えば2%以下だ。だが我々はその可能性の元、命を懸けて調査するのが任務だ」
「はぁあ、冗談じゃないぜ。命を懸けても成果が得られない仕事なんてなぁ」
「弛んだことを言うな、命を懸け学園のため死ねるなら本望と言う物だ」
「クールに見えて意外と熱い奴なんだな」
シャドーはあくびをして皮肉っぽくつぶやく
「一々鼻に着く奴だな、そんなに学園が嫌いか」
「嫌いとは言ってないだろ、むしろ好いてるさ。おかげで俺が今以上に強くなれるからな」
「なるほど、ただの強欲者と言う訳か」
「...そう言うことだ」
シャドーは少し目を見開きが髪が逆立つがすぐに目を横に流す
「ではこれより作戦を開始する、先頭はアナザー、各自彼女の指示のもと行動する」
「了解」
シャドー以外はそう声をあげ、遅れてシャドーも了解と言う
「今船を用意する、暫し待て」
それから少しの自由行動が許されアルデルルがシャドーに近寄る
「大丈夫か?」
「なんだ、俺が緊張して固まるとでも思ってるのか?」
「その様子だと大丈夫そうだな、これから行くところは今までとはレベルが違う。やばいと思ったら例え仲間が殺されたとしても真っ先に逃げろいいな?」
「...了解だ、お前が言うんだから相当やばいんだろうな」
「...俺は一度行った事がある」
「あらかたそれでトラウマか何かをもらったって感じだな」
「あぁ、少し昔話でもしてやるか」
アルデルルはシャドーの隣の椅子に座る
「当時お前がここに来るずっと前の事だ、俺は『シャグメス』と呼ばれる特殊調査隊の隊長を任されていた。そしてある日サンドウ星の調査依頼が理事長から届いた、今回と同じようにな。それで俺たちは言われるがままに調査に向かった...だが危険があると気づいたときにはもう手遅れだった、俺は下半身がないまま宙に投げ出され仲間は全滅、俺は命かながら離脱したが重傷だった。それからの事はあまり覚えてない、なんせ逃げるのだけで精一杯だったからな」
「相当やばいな、俺行っても大丈夫かな」
「...まぁ頑張れ」
「おう、とりあえず生きて帰っては来るさ」
「準備が出来た、それでは行くぞ」
各々は荷物を持ち外に停めてある宇宙船へ乗り込み飛び立つ
星外に出るとシャドーは刀の手入れの用具を創る
『滴る雫の如きその斬撃、鋭き一閃は万物をも斬る』
【創刀】シャルドニュクス
鞘から刃を引き抜き磨き始める
「武器を大切にするのはいいことだ、お前も案外見捨てたものではないのだな」
「悪いな、こいつは武器じゃない。こいつはまだ俺を認めてはいないがこいつは相棒だ」
「ほう、見直した。お前も存外熱い奴ではないか」
「ほっとけ」
シャドーはサクランボを刃に近づけると一瞬で消える
「機嫌はいいのか、今日はいつもよりヤバいらしい。お前も気をつけてくれ」
シャドーは鞘にしまい肩にかけて眠る
『
【創銃】イーガルコラレセン
手にはデザートイーグルに酷似した銃が握られ軍服の中にかけてあるガンホルダーにしまう
「よお、お二人さん。なにやってるんだい?」
「ネクラか、何の用だ」
シャドーが鋭い目つきでそいつを見る
「ネクラって...俺そんな暗くみえる?」
「鏡を見ろ、クマが酷い」
「これは生まれつきだ!随分と失礼な奴だな」
「あぁ分かったから騒ぐな、今から俺たちは死にに行くんだぞ。はしゃいでどうする」
「死を前にしてこそ楽観的にってな!」
「そうか、なら良い物をくれてやる」
シャドーは少し細工を施した外見全くチョコレートの球を渡す
「お!良いもんくれるじゃねーの!有難く貰っておくぜ!」
ネクラをそういいチョコレートをもって部屋を出て行った
「ちっ、気づかれたか」
「何かしたのか?」
「あのチョコレートの中身は神殺しの炎を詰めた爆弾だ。あいつは裏切りそうな匂いがしたからいつでも殺せるようにしとこうと思ったんだが...」
「そうか...その読みは当たってるはずだ。あいつは一回この隊を裏切ってるらしい」
「ふむ、とりあえずこの隊の人物を大まかに教えてくれ」
「了解だ。まず先にあのネクラだが...アレイデルンス・パルラ・レセイト、機械神だ。悪い奴じゃないが...次に隊長のリスマルテル・サルセナさんだ。戦神でメリケンサックを主として使う。若干頭が弱く作戦の立案には不向きだな。そしてガロンベルト・バレルさん、この人はとにかく無口だ俗に言う壁職で一時間ガトリングを撃って相手を仕留めるようなタイプだ。最後にレイブンドレス・チェルギネレイド・レッテルさん、この人はほぼ攻撃が出来ない、典型的な回復要員だ。その場の傷は何でも治せるが古傷など時間が経ったものは癒せない能力を持っている」
「ふむ、ありがとう。じゃあ作戦は任せた」
「あぁ任された」
『まもなくサンドウ星に到着する、各自戦闘態勢』
「そろそろか」
シャドーは魔法陣から真っ黒の塊を一つ抱えて妖刀を背中に、創刀を腰に掛け宇宙船のホールへ向かう
「随分と重装備だが大丈夫か?」
「一瞬で軽装備になるから気にすんな、と言うか暑くないか」
「そうだな...少し暑い」
「いよいよだな!!お、俺はこわかねーぞ!」
「聞いてない」
バレルは無言
「暑いな、まぁこれくらい普通か。いいか?ここからは一瞬の気のゆるみも命取りになる、忘れるな」
アルデルルは少し深刻な顔をしてそう注意する
皆はそれに頷く
次の瞬間船内に警報音が鳴り響く
「異変か...困ったな」
シャドーは指を鳴らすと黒い塊は二つの禍々しい気を放つ二つのナイフへと変わりそれを腰に掛ける
『これより不時着する!!エンジンが停止してまともに操縦できない!!揺れるからみんなしっかりどこかに掴まるんだ!!』
シャドーは椅子につかまる
船内が大きく揺れ宇宙船で真っ二つに割れ片方にレセイト、サルセナ、バレルと別れ
シャドー、レッテル、アナザー、アルデルルと一緒になる
船は大きなとがった岩に激突し止まる
辺りを見ると砂嵐が吹いている
「お前ら無事か!」
「ん...大丈夫だ」
「こっちも大丈夫だ」
「...大丈夫」
一緒に落ちた四人から返事が返ってくる
「そうだな、まずここでは無線が利かないようだ、当たり前だな。それと曇って光もなければ創神器は反応しないし能力も正常に機能しない」
「さて、参謀。どうする?」
「そうだな...できれば隊長たちと合流したいが今闇雲に動いても死ぬ時間が早まるだけだからな。ミッションをこなそう」
「では今からこの星全体に妖力のセンサーを流そう。それでなにか大きな跳ね返りがあればそこには何かがあるはずだ」
シャドーは妖力を集め星全体に微弱な波を流す
するといたるところに神の力を感じる
「驚くなよ、何千億超えた神々に包囲されてる」
「ちっ」
アルデルルは刀を構える
シャドーもそれに便乗しナイフを構えアナザーも銃を構える
レッテルも何もいわず刀を構える
すると何千億人だったはずの力はもはや数えきれないほど夥しい量へと変わっていく
「アナザー、牽制銃撃を頼む...できれば刺激しないようにな」
「了解した...」
アナザーは少し遠めの足元に銃を放つ
すると全ての神力が消え去る
「消えた...どうなってやがる...」
「常識外れの場所だな」
「ちっ...」
シャドーはタバコを創り出そうとするが形作られて消える
「...殺してやる」
【二十固め、伍之禍月】!!
「この星ごと消してやる!」
シャドーはこの星の全ての妖力、神力を集めようとするがむしろ少し吸われる
運命【ダイス・ロード】
「3...使えないじゃないか...!」
「どけ、シャドー。俺がやる」
「ちっ、クソが」
アルデルルは掌に極小ブラックホールを作るが綺麗に消滅する
「...ダメか」
「...とりあえず探索しませんか?もしかしたら近くに隊長たちが居るかも」
「無駄に歩いて無駄死にするのか?」
「し、しかし」
「シャドーの言う通りだ、ここはしばらくこの辺で...てな感じでいいか参謀?」
「まぁ...それ以外にできることが、なぁ」
「ちっ、魔法陣中漁ってみる」
シャドーは魔法陣を展開してガサゴソ漁る
「シャドー、扇風機持ってるか?」
「芭蕉扇なら」
「貸してくれ」
芭蕉扇をアルデルルに投げ渡す
そしてアルデルルは芭蕉扇を大きく三回振る
すると雲や砂嵐は吹き飛び大きな宮殿が見える
「おぉ...ある意味常識外れだな」
シャドーは芭蕉扇を魔法陣に投げ入れ魔法陣を閉じる
「これで少しは見晴らしが良くなったか」
「宮殿か...中に宝具ある可能性は高いが...」
「資料によるとC-54の宮殿にあると言われているらしい」
アナザーは資料とよく見比べるとそこの宮殿はC-73と書かれている
「これじゃないな。シャドーもう一回妖力を飛ばしてくれ」
「...了解」
シャドーはまた星全域に妖力を飛ばす
今度は妖力に炎属性をまぜる
するとハリネズミのような生物が何兆匹もいて妖力を妨害しているようだった
「なるほど、あの神力の元はこいつらか」
「しかしあいつらからは神力は感じられないぞ?しかも見た事ない種の生物だ、下手に手を出すのは命取りかもな」
「...ならこいつらの居ない所に行って妖力を使ってみては?」
「そうだな、ただ兆超えてる数をどうやって退く?」
「それこそ私の出番だな。一旦あの宮殿の中に入るのは?」
「危険じゃないか?ここに居る奴は皆数が飛びぬけてるから罠も酷い数出てくる可能性があるぞ」
「お前の霧の体質で宮殿内を探ってはどうだ?」
「それが合った、少しやってみるか」
シャドーは親指を黒い霧にして宮殿内を探索する
左側が主に街並みで、右側が主に兵士詰所等があり中央部に王宮がある単純な構造
「左町で右詰所、真ん中王宮だ。とりあえず棚とかもなんもはいってねぇ...」
「危険はないか?」
「トラップ...は、王宮の門が少し怪しいな...ん?町にガキが居る、少し行ってくる」
シャドーは両腕を霧に変えその場所へと向かわせその子供の近くにバレないように隠れ場所が割れないよう声をかける
「おいガキ、どうした」
しかし返答はない
シャドーは手を実体化させ頭を軽くはたく
すると首が折れ頭蓋骨が転げ落ちる
どうやら白骨死体のようだ
詳しく調べると下半身には肉が綺麗に残っている
「状況を話そう、ガキをはたくと首が折れ下半身だけは肉が綺麗に残っていて上半身も綺麗に白骨化だ」
「...そうか」
「...白骨死体か、なにか手がかりになるかな?」
「...王宮の門の気になる所にこの死体を近づけてみようと思うんだが疑問がある。本当にこいつは死んでるのか?」
「気になるとこだな、そっちで見てみて何か変わったとことかないか?例えば何かアクセサリー的なものをつけてるとか」
調べてみると装飾品らしきものは見つからないが上着のポケットから四つ折りの古い紙が出てくる
「古い紙が出てきた。少し危ないが...どうするか」
「...その紙を取って死体に何か変化はないか?紙に呪いが付着してたと仮説すると死体に何か変化があるはずだが」
再び死体を見ると足が完全白骨化していて死体は崩れていた
「今骨が崩れた」
「そうだな、それは呪いではなく恐らくお守りか何か、加護が受けられる物なのかもしれん。見るのはいいが...やはりリスクが高い」
「...ではお守りだと仮定して四つ折りを開いてみては?」
「死ぬんじゃないか?」
「お守りだとしたら少なくとも死にはしないんじゃないんですか?」
「まぁ物は勢いだ。もしなんかあっても俺に影響があるだけでお前らに任せれば問題ない」
「なら俺が開く、生徒を危険に晒すわけにはいかん」
「うるせぇ、てめぇはここでも使える部類だ。黙ってそこに居ろ」
シャドーはアルデルルを無視して紙を開く
紙の中には小さい丸薬が一粒ある
「丸薬が一粒」
「なに?」
「一旦戻るわ」
丸薬を紙に包み元の体に戻りその丸薬を見せる
「レッテル、お前回復要員なら薬剤にも精通はしてるよな?何かわからないか」
「貸して」
丸薬を手に取りよく観察する
「これは...古い技術の薬だ、確か百億年前も昔に使われていたっていう薬だね。確かこれは触れたものに幸運をもたらす薬とか言われてたな、でも等の昔に製造技術は失われ今は写真とかでしかお目にかかれない代物だよ」
「幸運ねぇ...知り合いに幸運の兎なんていたなぁ...幸せ寧ろ喰われたが」
「どうする参謀」
「運か...ただ昔の製造技術ねぇ、シャドーお前がこれを持っていろ」
「了解だ。それとお前らも中に入るぞ、危険な物は門だけだ、少し気を配ればなんとかなるだろう。ただ大人数で入ると起きる罠なども考え各自警戒は怠るな」
「そう言えばいつの間にかハリネズミ達居なくなってないか?」
「それも気になりますがとりあえず宮殿の探索が先かと」
「ふむ」
「少しは探索はしておこう」
シャドーはまた星の全域に妖力を流す
各地にシャドーを超える力がざっと見て数億体
「あ、やっばい。軽く俺を超える力がパッと見で数億体以上いる」
「ここに居ても危険なのは変わりなさそうだな、とりあえず宮殿に行ってみよう」
「そうだな」
シャドー達は宮殿の中に入っていく
「では私とシャドーは王宮、アルデルルとレッテルは町を探索してくれ」
「了解」
アルデルル達は町の方へと消えていく
「まずは門を調べようか、何があるのか気になって仕方がない。安心して探索もできないしな」
シャドーは門の前に立つ
すると突如地面が大きく揺れ、この世の物とは思えない金属音のような音が空に鳴り響く
「あぁ、やらかした」
音は徐々に止みまた静寂が訪れる
「これは後々ひびくやつだなぁ」
「...バカ」
「なんも言えんな」
シャドーは魔法陣の中から煙草とライターを取り出し吸い始め門に触れる
するとまた地震が起きて今度は低い金属音の様なものが同様に空に響く
「学校のチャイムっぽいな」
「確かに、ここは全体で学校だったのかもな。詰所は訓練場町は教室や宿舎、子供の死体は生徒...どうだ、つじつまが合うだろ?」
「そうだな...じゃあ王宮はなんだろうな、これは見るしかないよな」
シャドーは魔法陣の中から空箱を出し門から投げ入れる
空箱は転がり何も起きない
「なるほど、人体か何かじゃないとだめなのか」
シャドーはナイフの柄を握り門をくぐる
再び金属音の様なものが聞こえ今度はカーンコーンと音が鳴る
「チャイムだわこれ完全に」
そのまま王宮に入る
王宮は特に変わった所は無く中は教室の様な見た目の部屋だった
シャドーはまず先に左の廊下へと足を進めると長くやけに暗い道が続いている
「...今昼のはずだよな、やけに暗い」
「そうだな...」
アナザーは創神器に手をかける
「お前、ナイフは扱えるか」
「そうだな、訓練で殆どの武器は使えるようにしてるから問題ない」
「そうか、なら時を見てナイフを投げる。その場で反応しろ」
「無茶だな...まぁいいだろう」
シャドーはそのまま進む
先が見えないほどの長い廊下が続いている
「先に奥を見てくる」
シャドーは左手を黒い霧にしそれを凝固させ奥に投げる
しかしただ真っ暗で何も見えない
「ちっ、何も見えん」
左手を元に戻す
「じゃあ右側に行くぞ、見えないんじゃ危険すぎる」
シャドーは反対側の廊下へ向かう
右の廊下は教室の窓からの光により比較的明るかった
そして左側とは対照的に短い
「ここは左とは違って短いんだな...魔法陣でカギをかけてるのか?」
「少し調べてみるか」
シャドーは壁に手を当て魔素を壁前面にに張り巡らせる
しかし特に何もない
「何もないな、少し教室をのぞいてみるか」
シャドーは四つの教室を一つずつ念入りに調べる
「前に壁とかぶち抜いて酷い事になったからな、しっかり調べなければ...」
そして一番最後の部屋で異様な物を目にする
子供の物と思われる頭蓋骨がピラミッドのように積み上げられており、その周りに手足や体の骨が散乱している
そして少し血生臭い
「ほう...子供の頭蓋骨って本当に脳天の骨は閉じてないんだな。生きててよかった」
「そんなことのために生を見出すな...」
「昔は成人男性とか成人女性の体しかいじることなかったからな、気になってたんだよ。つーかこれは何だ、儀式でもしようといてたのか?」
「さぁ...?悪魔でも呼ぼうとしてたんじゃないか?」
シャドーは黒い霧へとなり骨の隙間などに入り隈なく見通す
「うわぁ...この光景は中々エグいな」
ピラミッドの中心の底の方に小さい銀色の鍵が見つかりシャドーはそれを恐る恐る触れてみると銀ではないらしく安心し、その鍵を持ってピラミッドを崩さないように気をつけながら抜け実体化する
「ふぅ...銀じゃなかった...」
シャドーは異常な程までに震えて安堵する
「銀に何かトラウマでもあるのか?」
「いや...俺の妹のメイドがな、純銀入り超純水ジュースを...ね」
「メイドが主の兄にそんな仕打ちを...ただ触れるのもダメか?」
「お前俺の種族をなんだと思ってやがる、吸血鬼だぞ?銀とかすげぇ弱点だぞ?」
「吸血鬼だったのか、なら大変だな」
「そんでこれは鍵だが...何だと思う?ここに必要なのか?」
「ここにあるんだから必要に決まってるだろ、あの暗い所に持って行ってみてはどうだ?もしかしたら何か道が開けるやもしれん」
シャドーは鍵を内ポケットへと入れまた左側の通路へと足を進める
左側の通路は相変わらず暗く何も見えない
「何もないか...ここは一回奥まで行ってみるか、奥があればの話だが」
「まぁ...時間の浪費なぞいってられんからな、そうするか」
シャドー達はそのまま先へと走る
しかし走っても走っても一向に奥が見えない
「よし、引き返すぞ」
そのまま
「ふむ、やはりそうか。無限ループしてやがる」
「その現象なら知ってるぞ、ルートレス現象といい念により近づけなかったり返されたりとするものだ。多くは暗く人が近寄りにくい場所に多発する。基本的にはそこに近づけたくなかったり別の場所へ導くとされている」
「そうか...ならまずは別の場所に導くと言う考えに従ってみよう、右へ行くぞ」
シャドーは右の通路へと走り壁へ向かう
特に変わったところはない
「ふぅむ...一旦アルデルル達と合流するか、町の方へ向かうぞ」
シャドーは二本のナイフを腰の鞘から引き抜き町へ向かうため王宮を抜けると外は夜になっており満天の星空が空を覆っていた
「私たちが探索していたのは朝から数時間程度で夜になる程の時間は経ってないはずなんだが...」
「もしかしたらこの中に居ると時間が倍とかになってるのかもな」
そのまま町の方へと向かう
シャドー達は足音を殺し腹の一部を黒い霧にして辺りに高速でばら撒くが、アルデルル達の姿は発見されなかった
「おっと、ここに居るのは俺たちのはずだから...いやしかしハリネズミみたいなのがなんかしでかしたか...?少し外を見てくる」
シャドーは辺りにばら撒いた霧の一粒を外に出す
しかし何もない
「あいつら何処行った...」
「もしかしたら私たちを探してる可能性もあるぞ」
「しかたねぇ...妖力流すか」
シャドーは微弱な妖力を波として飛ばす
するとアルデルル達がこの町に居ないと言う事とさっきまで感じられなかった星の全景くっきりと感じられるようになっていたが、生体反応が確認されない
「ふむ、これはどちらかが別空間に飛ばされた可能性が高いぞ」
「なに、生体反応が感知されないのか?」
「そうだ、現在ここに居るのはお前と俺だ。とりあえずあいつらを探す程の暇はない。さっさとやるべきことを終わらせるぞ」
シャドーはまた頭蓋骨のあった教室へと向かうとアルデルルとレッテルと思われる白骨死体が横たわっていた
「ほう、ここでくたばったか」
シャドーは丸薬をアルデルルに持たしてみるとアルデルルの腕だけが肉を付ける
そしてまた丸薬を取り頭に付けると頭が元に戻るが生きてはいないようだ
「はぁ...できねぇな。お前簡単にくたばってるんじゃねぇ」
すると左側の通路から何か物音がしてそこに駆けつけると、死んだとされるアルデルルに刀を突き付けられると同時に創刀で防ぐ
「ん、なんだシャドーか」
「なんだ、死んでなかったのか」
シャドーは少しため息をつく
「死んでなかったらなんだ?残念か?」
「あぁ残念だな、そしたらお前の武器を少々拝借しようかと思っていたんだが」
「お前じゃ扱えねーよ、と言うよりレッテルを知らないか?あいつと逸れてここに来たんだが見当たらない」
「ほう、癒し手が居ないのは危ういな。先程お前らの死体があったんだが...何か関係でもあるのか...」
「それとシャドーが鍵を発見しました」
「ほう、鍵か。俺も地下洞くつのような場所を町で発見した」
「地下か、少し気になるな...案内してくれ」
「分かった」
アルデルルに連れられ町の方へ行きとある石造りの一軒家の中に入る
「ここか?」
「そうだ、この机をどかしてくれ。そこにある」
シャドーは机を退かすと中から夥しい量の黒い霧のような物が解き放た外へ逃げていく
「ふふふ、どうもありがとうシャドー。おかげで永い眠りから解き放たれる」
「おーやべぇの出しちゃった」
「バカ!」
そのアルデルルの形をした生き物は霧に包まれ夜空へ消えていく
「あれ結構強そうだったな、やばいかも。まぁいいかとりあえずあいつらは死んだのか」
シャドーは教室に行きピラミッドの頂点にある頭蓋骨を地面に置く
すると地面が大きく揺れピラミッドが崩れ去り、どこかで何かが動く音がする
そしてシャドーは右の通路に向かう途中でT字路になっていたはずの場所が十字路になっており奥に道が出来ている
「ビンゴだな、行ってみるか」
シャドーはナイフの柄を掴みながら足を進めると金色の扉が見えてくる
シャドーは少々警戒しつつ扉を開けようとするが開かない
鍵がかかっているようだった
よく見ると小さな鍵穴がある
「この鍵と合えばいいが...」
シャドーは手持ちの鍵を鍵穴に差し込むがダメなようだ
すると来た道から獣の様な唸り声が聞こえる
「ここで戦闘か、やっとだな」
ナイフをすぐに構えアナザーも銃をすぐに構える
【二十固め、伍之禍月】
シャドーが解放した瞬間に強いレーザーが飛んでくる
ナイフを一旦上に投げ創刀で切り返し鞘に納め空に浮いたナイフを掴む
すると奥からライオンの様な生物が突進してくる
アナザーは上に飛び上がりその獣を飛び越し様に三発撃つが触れる前に弾かれる
「不思議な弾き方だな」
シャドーは走り出し獣に当たる直前で壁を走り背中に強い斬撃を喰らわすがまた触れる前に弾かれる
「ふむ、表面がダメなら今度は中から行ってみるか」
裏縫い一番形【蝉時雨】
黒い霧となり辺りの全ての物を切り刻むとどうやら周りに何か刃物のような物が光速で回転しているのが見える
「やれやれ、もう少し楽しみたかったんだが...」
『滴る雫の如きその斬撃、鋭き一閃は万物をも斬る』
【創刀】シャルドニュクス
呼び出した瞬間にその獣に向かい鋭い居合いを放ちぶった切る
そして獣は唸り声をあげると息絶える
「今回は動いてくれたか...しかしこいつらが居る場合外にも何かいるはずだ」
「分かった」
シャドー達は走って外へ出ると見たこともない生物たちが徘徊していた
その中には現在のシャドーが倒せそうにない生物も混じっている
「よし、中に入るぞ」
シャドーは左通路に向かう
「おいアナザー、懐中電灯あるだろ?」
「そうだな、持っている」
「じゃあよろしく」
「分かった」
アナザーは懐中電灯でそこを照らすとあっさり奥が見えた
「一々人間らしいなここ」
シャドーは奥へ向かうと四つ部屋があり黒い霧になり四つに分散し各部屋を念入りに調べる
すると四つ目の部屋に黒色の大きな生物がいる
「ふむ...あいつが喋れるなら何か聞けるかもしれない」
シャドーはナイフの柄に手を掛けながら黒い生物の前に出る
「お前は話せるのか?」
「アサルサス、ヌレーイパキソ?」
「喋れるのか...済まない、お前の言語は理解不能だ」
「オアスサイオス?キネーキオ?」
「アナザー、翻訳機とかないのか?」
「それならあるが...アトランテ語にも対応してるはずはないが...」
アナザーはバッグから翻訳機を取り出しシャドーに渡す
「もう一回話してみてくれ」
翻訳機を持ってそう言う
「わ...き、ね?」
「わきね?断片的にしかわからんな...済まない、やはりお前の言語は分からない」
「サルセイサス!!パルサ!!!」
シャドーとアナザーの手を引き右の頭蓋骨があった部屋へ連れていかれる
「このっ、なんだこいつ!」
アナザーがとっさに銃口を向けようとするがシャドーはアナザーの頭をはたく
「ばか、こいつに悪意は感じられん。子供の無邪気さとかと似てる感じがする」
「しかし...」
「うるせぇ、ここでは俺がリーダー、お前は飽くまで参謀だ」
「誰がそんなことを!」
「ルルサ!ルルサ!」
「ここか?」
黒い生物は窓の方を指しているようだった
「ふむ、ありがとう」
シャドーは黒い生物の頭を撫で窓を見る
しかし窓から見ても外の景色は変わらない
「何もない...が、そんなことはないはず。この奥か?」
「しかし奥に行って何もなかったら?」
「そうだな、見るだけ見てみる」
シャドーは窓を開くと、外の世界の景色が歪み生物たちが一匹もいなくなった後また元に戻る
「あ、そうだお前。それを上にあげてみろ」
シャドーは大きく伸びた二本の触手のうち左の方を指差す
黒い生物は左の触手を上げる
「ふむ、言葉は通じるのか。アナザー、目当ての宮殿の写真か何か持ってないか?資料はあるんだろ?」
「写真があるぞ」
「そいつをこいつに見せてみろ」
アナザーは黒い生き物にその写真を指差してみせるが首を傾げている、どうやらわからないようだ
「そうか...それはだめか...ならこいつらの服を見なかったか?」
シャドーは足元に転がっているアルデルルとレッテルの死体を指差す
「カルーサ?パキニアーナ!」
「そうか、どこで見たか案内できるか?」
「ルルサ!」
「ふむ、そっちか」
シャドーは黒い生物に着いていく
黒い生物は部屋の外に出て町の方へ向かう
「やはり町で見かけたのか...」
黒い生物はさっきとはまた違ったとある一軒家の中を触手で指す
「ふむ、ここなのか」
シャドーはその建物の中に頭だけを入れる
すると地下に続く階段だけが一つ部屋の中央にあった
「お前は...まだ信用できるか。アナザー行くぞ」
「わ、わかった」
シャドーはナイフを引き抜き部屋へ入りアナザーも黒い生物と共に入り階段を下り始める
「お前が通れる程なんて入り口に似つかわしくない大きさだな...」
シャドーは黒い生物を撫でながら下っているがかなり長い
「...少し飛び降りる?」
「足を踏み外してなんか不味い事になったらどうする?」
「ちっ」
「しかし、随分とここは疲れるな」
「おいおい、まだそんな疲れるほど探索してないだろ」
「しかしだな...」
アナザーは徐々に息が荒くなっていく
「もしかしたら神力が吸われてるかしてるやもしれん。俺も先程から少し自身の弱体化を感じている」
「それは困ったな...」
シャドーは魔法陣を開きガスライターを一つと少し重い赤黒い水晶を三個取り出す
そしてナイフで自分の指を少し切り水晶三つに血をつけると赤い光を放つ
すると黒い生物は突然金色に光り出し辺りを照らす
「ルイーサ!」
「お前光ることもできたのか、お利口さんだな」
シャドーはまた頭を撫でる
そしてシャドーはライターを投げる
ライターは音を立てながら階段を転げ落ちていき音が徐々に聞こえなくなる
「ふーむ、仕方ない。ここで休息をとろう」
「済まない...」
「まぁいい。俺も少し休みたかった」
シャドーは座り赤い水晶を真ん中に寄せて少し深い溜め息を吐くと創刀を取り出し刀身を撫で少しがっくりと頭を落とし鞘にしまい、ナイフで壁をガジガジと削り始める
一方アナザーは目を瞑り寝息を立てていた
「神力が低下しているのは本当みたいだな」
シャドーはコートをアナザーにかけその場で逆立ちしながら腕立て伏せを始める
すると黒い生物も真似して腕立て伏せの様な事をしている
「真似か...なんか赤子を見てるようだな」
それから小一時間するとアナザーが目を覚ます
「寝てたのか」
「1325、1356あぁおはよう」
シャドーは逆立ち腕立て伏せをやめコートを着る
「なんだ、かけてくれてたのか。ありがとう」
「気にすんな。とりあえず体調はどうだ?」
「そうだな、少しは良くなった」
「そうか、じゃあ行くぞ」
黒い生物の頭に肘を起きながらゆっくりと階段を下りていく
休みを終え降り始めてからどのくらいの時間が経ったのだろうか、降りていくが一向に地面は見えず心身共に疲弊していく
「はぁ...相当長いな...覚悟はしていたがここまで長いとは思えないぞ」
「そう、...だな」
「セーサセーサ!!」
「励ましか、ありがとう」
シャドーは疲れた笑みを浮かべ撫で、溜め息をつくとまた歩き始める
「アナザー、大丈夫か」
「きついな...」
「仕方ない...少しの間背中を貸してやる」
シャドーはしゃがむ
「...?」
「おぶってやるから早くしろ」
「済まない...」
アナザーはシャドーの背中に身を預けシャドーは立ち上がる
「少しの間寝ておけ、何かあったら教えてやる」
そのまま少し重い足取りで階段を下りていく
数分するととうとう地面に着く
「ふぅ...やっとか」
シャドーは体を揺すりアナザーを起こす
「どうした?」
「着いたぞ」
「そうか」
シャドーはアナザーを起こし水晶と黒い生物で辺りを見回す
するとそこには石造りのロボットや何かの生物の死体などがあり、部屋もいくつかある大きな空間だった
「さて...あいつらは居るのか...」
シャドーは部屋の隅々をじっくりと見て回る
すると一つの部屋でアルデルル達と合流した
次にシャドーはナイフを持ちアルデルルの首元に刃元を突き付ける
「お前は本物か」
「...何をわけのわからないことを...しかしその反応だと上で何かあったようだな」
「まぁな、一回騙されてやばいのを外に出してしまってな」
シャドーはナイフを鞘へしまい黒い生物の元へ戻る
「アルデルル達を発見した。本物かはまだはっきりわからないがな」
「サーソサーソ♪」
「なんだこいつ」
「可愛いだろ、ペット候補だ」
「ふむ、この生物は...って全然わかんないですね、見た事ない種です」
「もしネクラが生きてて合流出来たら調べさせる」
「そうですね、それより何か発見はありましたか?」
「まずはこいつの発見ととある頭蓋骨の山の中から鍵を発見した。あとは鍵がかかってる謎の扉」
「そうですか、こっちも収穫ありです」
アルデルルがバッグから一枚の書類を取り出す
「まずはこれだ、ここはやはり元々は学園だったらしい。こそ書類によればここで何か実験をしていたのではないか?俺が考えるにここは研究者たちの学園だったと推察できる」
「それとこっちでも何かの鍵を見つけました、この形からしてドアとかではなく車といった乗り物の鍵ではないでしょうか?」
「ふむ...ここのロボットたちに適応するかもな」
「それは検証済みです、でもここには使えそうにありませんでした」
「そうか...他に何か変わった所は?」
「ここの生物たちの死体ですが少し調べたところ他の宇宙にはない独自の進化が見られました、恐らく何らかしらの環境に対応するために独自進化したのではないですか?あと伝承にしかない古代生物の骨と思われるものも何個か見つかりました」
「ふむ...じゃあアルデルル、その資料少し見せてくれ」
「いいぞ」
アルデルルに資料を渡されそれをパラパラと目を通していく
何らかしらの実験の研究資料のようだが何についての研究かは分からない
「これは何やってるのかわかるか?」
「すまないが俺にもこのことについてはさっぱりだ、神理論の域を超えている又はここの独自の研究か...ってことだな」
「ふむ...やはりここは研究できそうなものが多いな...宝具以外にも色々持って行こう」
「それよりもまずは宝具だな、ここのはそれを見つけてからでも遅くなない」
「うーむ...しかし情報が増えただけで何をすればいいかだな」
「キャーキュー!!」
黒い生物が妙に慌てた声を出す
「どうした?」
シャドーはとっさにナイフを取り出すと同時に奥の方から金切り声の様な声が聞こえてくる
「各自戦闘体勢を取れ!アナザーはなるべく参加するな」
「...了解だ」
アナザーは後方に向かい銃を構える
「ああ」
アルデルル達もシャドーに続き武器を構える
すると奥から恐竜の様な体を持ちドラゴンの様な翼が生えた生物が顔を出す
「お前は建物の影にでも隠れてろ」
シャドーは黒い生物へ声をかける
「ルー!」
黒い生物はシャドーの指示通り部屋の中へ隠れる
シャドーは壁を上り天井から回転しながら突進攻撃をする
ドラゴンはそれを尻尾で叩き落すがシャドーはそれを受け身を取りなんとか地面に着地する
「あいつは攻撃の際何かしら防御をする、まずは防御パターンを見切れ!」
「了解」
アルデルルは創神器を怪物に投げつけ自身も突進していく、ドラゴンはそれを尻尾で薙ぎ払うが薙ぎ払われた創神器をその瞬間に取り隙をついて背中に斬撃を入れようとしたが次の瞬間ドラゴンは物凄い勢いで回転してアルデルルをふっ飛ばし壁に叩き付ける
「次だ!間髪入れず攻撃して守る隙を与えるな!」
レッテルは何も言わず刀を構え突っ込むそれをドラゴンは尻尾で叩き付けようとしたがそれを見切りかわして尻尾を切断しようとしたが見事に外れる
アナザーは遠方から創銃を構えて間髪入れずに全弾放つ
しかしその弾は創神器の力を帯びておらず全て尻尾に弾かれる
ドラゴンはその瞬間口から高温度の炎を吐き出しすべてを焼き尽くそうとした
シャドーはその瞬間にドラゴンの喉元目掛けて創刀により鋭い斬撃を放つ
今回はまともに機能したようだった
ドラゴンはそれを自身の大きさを変える事により回避した
「ちっ、そんなこともできるのか」
一旦創刀をしまい構える
「お前ら、今この一撃にほぼ全ての力をかける。お前らも便乗して強い技を出せ」
妖符【星降る刃】
約7億本もの武器に均等に付与し妖力を斬撃に乗せて放ちそれらに創神器の力を付与させる
「
そしてレッテルは通常の斬撃、アナザーは創銃による銃撃を放つ
ドラゴンはそれらを尻尾で防御しようとしたが創神器の力により尻尾は切り刻まれ体も所々切り付けられる、するとドラゴンは再び金切り声をあげ小さくなり奥へと逃げていった
「ふむ、あれを防ごうとした当たり創神器を知らなかったか」
「それより止めはどうする?」
「深追いは今の状況ではよくない、泳がせておこう」
「わかった」
アルデルル達は武器をしまう
「あ、でも皮か何かを持ってくる。何か情報に使えるやもしれん」
「分かった、単体で行くか?」
「いや、また逸れると面倒だ。お前ら全員...いや、やめようここで少し休めるだけ休んでおこう」
「ん、了解した」
「珍しくお前素直だな。そんなにもここが怖いか」
「...まぁな、俺だって万能じゃない。恐怖だってあるさ」
「英雄と呼ばれても恐怖心は残るってか」
「あぁ...少し寝る、いいか?」
「任せろ、お前たちも寝ておけ。ここでは神力の低下がみられる、神であるお前らには少し負担があるだろう」
「僕は大丈夫です、シャドーさんは大丈夫ですか?」
「俺は9割かた妖怪の血だからな、問題はない」
「そうですか」
レッテルはそう言うと刀を見つめる
シャドーはナイフをしまい胡坐をかき足の間に鞘を通し、柄を肩にかけて目を瞑る
「...その創神器は、何か形見ですか?大事そうにしてますが...」
「相棒であり俺の越えなければならない壁だ」
「相棒...ですか」
「お前はなぜその刀を握った?戦へ出る決意は何だ」
「決意...」
レッテルは少し考えて上を向く
「本当は決意とか夢とか、そんな大層な物はないんです。父の形見であるこの創神器を手にしてから家庭内で英才教育が始まり無理矢理入学させられでもやめることもできなくここまで流れるようにしてきた感じで...」
「流れに身を任せ気づいたらこんなことに...と。ならばここで戦場にでた決意をみつけるといいかもしれんな、それでなければ残酷な世界で生き抜くなんて夢のまた夢だ」
「僕は...創神器もまともに操れず対話もできません、ただ潜在能力があると言うだけでここの部隊に入れられて...今までも足手まといばかりなってしまい...」
レッテルは苦笑いをする
「対話はそこまで必要じゃないさ、必要なのは関わろうとする心だと俺は思う。結果俺は何を言ってるか分からない創刀の好きな物を一つだけ見つけた、そして今回も得体のしれないあそこにいる黒い生物とも行動を共にすることが出来た」
「関わる心...ですか、でもこいつは僕に対して何も反応してくれない....僕はどうしたら...」
「反応してくれない...ね。父の形見ならまず父の思いを理解することが大事なんじゃないか?その創神器は父と共に行動を共にしてきたわけだから。俺はまだこの世界に来て一週間程度しかいないが相当変わったと思う、ならそれよりも居るお前にはもっと変わる物があるだろうよ、それに気付ければな」
シャドーは内ポケットに手をやるとたまたまタバコが一本入っていた
「た...タバコ...!」
シャドーは泣きながらタバコに火をつけ大切に吸う
「...はは、貴方は面白い人ですね」
笑いながら言う
「ここに来て一本も無かったんだぞ...!」
「そ、そうですか」
「ヘビースモーカには一時間、いや2分もキツイな」
シャドーは吸殻を握りつぶし煙を勢いよく吐き出すと立ち上がる
「さて、そろそろ行くか。体にニコチンが残ってる間にやり切らねぇと死んじまいそうだ」
「そうですね、では行きましょう」
「参謀、起きろ。お前らも起きるんだ!」
皆が目を覚ましアナザーはシャドーに寄ってくる
「とりあえず隊の分配はどうする?」
「そうだな、先程別れて色々面倒になったから固まって動くぞ。敵もどんどん出てくるようになったし数はあった方がいいだろう」
「そうだな、ここはあらかた調べ尽したし後はその鍵があった場所でも調べてみるか」
「うむ、やはりあの王宮近辺に何かある気がするんだ。特にあの扉にな」
「よし、なら早急に行くぞ」
「黒いの、お前も行くぞ」
「ギャー!」
黒い生物も寄ってくる
「この長い階段がありますけどね」
「...あ、やっぱここでずっといない?」
「行くぞ」
アルデルルはシャドーを掴み無理矢理連れていく
シャドーは黒い霧へとなり上の階の入口で実体化する
アルデルル達も瞬間移動を成功させ入口へと移動する
「黒いのも早く来い」
「キュー!」
黒い生物も物凄い速さでシャドーへ詰め寄る
「おーよしよし」
シャドーは黒い生物を撫でる
「そいつ、使えるのか?」
「可愛いのと真っ暗な所を照らせるのと多分アトランテ語ってのを喋る」
「それアトランテ語なのか?ただの鳴き声かと思った」
「今は鳴き声っぽいのしかないだけだ」
「そうか」
シャドーは黒い生物を撫でながら創刀を構え扉を出る
すると外は日が昇り昼になっている
「そこまで長くは居なかったがまた時間帯が変わるか、俺日光嫌いなんだけどなぁ...」
「そのよう...ですね、早めに調べましょう」
シャドーは頭蓋骨があった部屋へと向かう
「ここで頭蓋骨をずらしたらモンスターが現れるようになり金色の扉が現れた」
「ん、そこにあった二つの死体が消えているな」
「その二人の死ぬ運命が消えたかしたんだろう」
「ふむ、では俺たちはここを調べる。お前たちは左側を調べてくれるか?」
「了解だ」
シャドーは黒い霧を髪の毛から三つだけをこの部屋に残し黒い生物やアナザーと共に左側の探索へ向かう
左側は相変わらず光が無ければ無限ループをするようだったが赤い水晶の光によってループすることなく前に進む
「黒いの、お前ここに居る時変わったことあった?」
「ルルサ!」
「そっちか、分かった」
黒い生物は最初に自分が居た部屋へと導く
「ほう、ここに何かあったのか」
「キャルラオ?」
「うん?済まんまだルルサ以外通訳不可だ」
「ル~...」
残念そうに下を向く
「済まん済まん」
シャドーはなだめるように撫でる
「シャドー、本来の目的を忘れるなよ?」
「分かった。分かったよお堅い奴だな」
シャドーは両腕を霧に変えこの部屋全ての物に注目して調べる
「何処が怪しいか触手で教えてくれ」
「クオー?」
触手は部屋全体を指さす、どうやらあまりわからないようだ
「そうかそうか」
シャドーは手を実体化させ黒板を少し下に押し上にあげる
そして黒板の裏を調べると赤色のボタンが見える
シャドーはそれを放置して掃除用具入れを開ける
一般的な掃除用具しかなかった
「そうだな、見つかるものは赤いボタンのみだった」
「赤...かわざわざ目立つ色を目につかない場所へ作った理由は...」
「赤が一般的だっただけだろ、深く考えると頭が持たんぞ。とりあえず押してみようと思うが...まずはアルデルルの考えを仰ぐか」
シャドーは霧を小さな口へと変えアルデルルを自分のいる部屋へと誘う
その際、左の廊下には光りを灯しておく
「どうしたシャドー」
「そこの黒板の裏に赤いスイッチがあるんだ。お前の考えを聞きたい」
「スイッチか...怪しいな」
アルデルルはスイッチの場所に行き詳しく調べる
シャドーは辺りに気を配っている
「...これは自爆スイッチなのか?」
「僕にも見せてください」
レッテルも黒板の裏を詳しく調べている、その間アルデルルは何か別のものに気がかりのようだ
「どうした、何か気になる物でも?」
「...いや、何でもない」
「そうか」
するとレッテルが立ち上がりこちらを向く
「これは隠し階段のスイッチだと思います、自爆スイッチに見えたのは押さないためのカモフラージュでしょう」
「ふむ、ならば押してみるか」
シャドーは迷いなくボタンを押す
大きな地震と共に何かの仕掛けが動く音がした
「よし、ビンゴだ」
「今の音は十字路の方か?」
「何が動いたか見てくる」
シャドーは子指を黒い霧にさせ十字路へと向かわせる
すると十字路の中央の床の丸い模様がなくなり隠し階段が出来ていた
「中央に丸い階段が出来ていた。とりあえずそこに降りてみよう」
「そうだな...全員で行くのか?」
「そうだ。やはり別れるのだけは避けたい」
「そうだな、では一緒に行こう」
シャドー達はその階段の元に行き下り始める
階段は暗く壁には小さな蝋燭だけが置いてありあまり光源としての役目を成していない
しばらく階段を下りていると奥に銀色の扉が見えてくる
「ほう、金色の次は銀色か...アルデルル、開けてくれ」
「わかった」
アルデルルは扉を開こうとするが開かない
「シャドー、銀の鍵を貸してくれ」
「おう」
シャドーは手持ちの鍵をアルデルルに投げ、アルデルルはそれを使い扉を開ける
「開いたな」
「警戒は怠るなよ」
シャドーは創刀と妖刀を鞘から抜き扉の中に入る
扉の中は奥行が広く、大きな部屋が広がっていてよくわからない機械や大量の本棚、バイオカプセルのガラスが破損していたり倒れていたりしている
そして両脇には三つずつ部屋が分かれている
シャドーは創刀と妖刀をしまい全体を黒い霧に変え合計六つの部屋を念入りに調べる
一つ目の部屋は手紙が置いてあるがただの恋文であるようだ
二つ目の部屋は本棚が多く一冊の本を抱えた遺体が転がっていた
三つ目の部屋は一つだけ機械が置いてありまだ稼働しているようだった
四つ目の部屋にも機械が一つ稼働しているようだった
五つ目の部屋は武器などが置いてありそれぞれまだ使えそうだった
六つ目の部屋は食料などが置いておりまだ食べれそうなものが多い
「ふむ...本だけでも持ってくるか」
シャドーは二つ目の部屋の遺体から本を取り持ってくる
「お前ら、ここらで休息をとろう。六つ目の部屋にまだ食えそうな食糧もあるから料理でもできるだろう」
「そうだな、調理器具は持ってきているしレッテルはさっき休んでないだろ?休んでおけ」
「ではシャドーさんも...」
「あぁ、こいつはいいんだ」
「?わかりました」
「アナザーも休め、ここで殆ど楽に動けるのは俺だろうから見張り云々は任せろ」
「俺も調べるくらいはするさ」
「お前にはトラウマがあるからもしもの時に困る」
シャドーはコートの裏側に金具で止めてある赤い液体の入った瓶を取り出し飲み干す
「いざってときは逃げるさ、とりあえず俺はさっきの四つ目の部屋を調べてくる」
アルデルルはそう言うと四つ目の部屋の探索に向かう
「ストックはあと一つか...心許ないな」
シャドーは創刀と妖刀を地面に立て柄の先の部分に掌を置き目を瞑り精神を研ぎ澄ます
後ろには黒い生物が丸くなり寝ていた
某アニメスタジオのまっくろくろすけのように見えて少し可愛い
少しするとアルデルルが戻ってくる
「交代だ調べてこい、その後考察だいいな?」
「了解」
シャドーは妖刀を鞘にしまい創刀を肩に乗せ一つ目の部屋に行き文を手に取り読み始める
そこには一人の男性がとある女性に宛てた恋文であることが分かる
「ふむ...恋文なぁ。人間時代は何枚か貰ったな...破り捨てたけど」
よく見ると恋文の下に小さな封筒がある
開くと中に青色の宝石が一つ入っていた
「他に何かないか...」
宝石を内ポケットにしまい髪の毛一本を黒い霧にして隅々を調べるがなにもない
「次は本棚の場所行くか」
シャドーは二部屋目の本棚から本を流し読みながら黒い霧で辺りを探索する
本の中にはあらゆる生物の生態情報や謎の鉱石の精錬技術、アトランテ語の辞典等々が記載されている
シャドーは魔法陣を運よく開き本棚ごと魔法陣へぶち込む
「よぉし、これだけでも持ち帰ればある程度は命の保証はあるだろう」
シャドーはまた妖刀を抜き二つの刀を肩にかけてアルデルル達の元に戻る
「色んな本と謎の宝石手に入れた」
「ほう、少し見せてくれるか?」
シャドーは魔法陣を大きくして外から本棚を見せる
そして内ポケットから青色の宝石も見せる
「本の中身は...いいや、今は止めておこう。それよりお前は他の所を調べてくれるか?俺はここを守る」
「了解だ」
シャドーは三つ目の部屋へ入り機械に目をつける
画面には何かの文字がたくさん表示されておりタッチパネル式のようだ
「ふむ...アトランテ語なのか?」
シャドーは本棚からアトランテ語の辞書を取り何とか解読を試みるがシャドーには理解できない言葉が多く解読はできなかった
「まずはこれを地球対応型にしないとダメか...戻ったら頭いい奴にさせるか」
シャドーは本棚に辞書を戻し、部屋の探索に移る
髪の毛を黒い霧に変え部屋を隅々まで調べるが、有益な情報は手に入らなかった
「じゃあ今度は武器庫っぽいところだな」
シャドーは霧を戻さずに五つ目の部屋へ向かい自分の目と霧で隈なく探す
そして一本の槍に目を惹かれる
槍は鋭い刃を持ち、柄の部分には竜らしき生物の紋章が彫られている
神力でもなければ妖力にも当てはまらないが何か憶えのある力を感じる
シャドーはその槍をベルトに通して引き続き探索を再開する
目を凝らして調べるとどうやら武器や防具といった物にも竜らしき生物の紋章が彫られている
旗などもありやはりそこにもその紋章がある
「ここは何かの軍事国家か何かだったのか...?」
シャドーは次に六つ目の部屋、食糧庫へと向かった
「五つ目の部屋にこの槍の柄の部分にある竜らしき物の紋章が防具や旗にもあった。恐らくここは滅んだかいまでも現存している軍事国家か何かだと俺は思う。それとその槍からは何か不思議な力を感じるから調べておいてくれ。俺は食糧庫を調べる」
「不思議な力...ねぇ」
シャドーは黒い霧を部屋の中にいれ自身と共に詳しく探索する
よくみると食料と思われていた林檎や
素材はシリコンのような柔らかい物でできていた
そして一つの蒼黒い林檎があった
シャドーはそれを手に取りポケットへと入れる
軽く調べるが何も見つからず外に出てくる
「なんか蒼黒い林檎を手に入れた」
「ん、では情報交換だな」
「そうだな」
「まずは俺からだな、まずここの機械だがどうやら何かの制御装置のようだ。下手に触ると危ないからそのままにしといた」
「ふむふむ、俺はさっき話した通りだな。あと食糧庫にあった野菜とかは全部シリコンみたいに柔らかい物質でできていた」
「シリコン...か、とりあえずあらかた調べて分かったことは?」
「うぅむ...食料は無くとも何とかなっているからそれはよし、休息場所もまたここのような場所もあるからその都度見つけていけば何とかなるはずだ。それにあの黒い生物もいるしな」
「なるほどな、情報はどうだ?宝具の在り処とかわかったか?」
「それなんだよなぁ...情報が増えていく一方で肝心な物が出てこない。まるで何かに妨害を受けているかのように」
「確かに...俺には何か変えてほしいと言われているような気がするがな、とりあえず奥の方も調べてみるか?」
「いや、俺たちも少し休んでおこう。いざと言うとき力が出なければ困る」
シャドーは創刀と妖刀を鞘に納め魔法陣の中からあらゆる生物の生体情報の書かれた本を開くが何が書いてあるか全くわからない、そしてシャドーは黒い生物が載っていないか調べる
するとそれらしいページを見つけたがやはり謎の文字でわからない
「ふむ...全く分からん」
シャドーは諦め本棚に戻しその場で胡坐をかく
「ここの星独自又は失われた文明の文字かもな、ある程度はわかるがここの機械の文字が読めない以上本の文字も読むことは難しいだろう」
「ふむ...よし、お前らそろそろ起きろ、行くぞ!」
「ん、了解だ」
「...了解」
アナザー達はは目を覚まし奥の部屋へと足を進める
道は長く横には壊れたバイオカプセルやそれの制御装置と思われる物が大量に立ち並んでおり奥に進むごとに謎の生物の死体が増えていく
しばらくすると一個だけ扉が見えてくる
シャドーは死体を見ていくと白骨死体から喰われた死体や最近殺された死体などがある
「お前ら、この部屋に何かいる可能性が高い。気をつけるんだ」
シャドーは創刀と妖刀の柄に手をかけ扉を蹴り開ける
中には人間の白骨死体があるだけで何もない
シャドーは天井を見あげるが何もなかった
「ふぅ...思い過ごしか...」
コンクリート造りのシンプルな部屋でその中心には死体がおいてあり何かを握っていた
シャドーはそれを奪い取り見る
どうやら金の小さな鍵だった
「よし、お前ら。一旦この部屋から出て王宮に戻るぞ」
シャドー達はゆったり歩きながら王宮へと戻り十字路の中心にある階段を下り金の扉に手持ちの鍵を差し込むと錠が開く
「よし、次も警戒して入れ」
「警戒とか言いながらさっき扉を蹴り開けたじゃないか」
「あれは敵がいたらその反射で殺そうと思っただけだ。次は慎重にいく」
シャドーが扉を開けるとそこはモロ校長室で様々な書類や高価なティーセットが飾られており
金の鎧や、難しそうな本もたくさんある
「ふむ...少し本を見るか」
よく本を見てみると内容は分からないがこの星の地図のようだ
「お、これこの星の地図っぽいぞ」
「地図か...これはいい収穫なんじゃないか?」
「そうだな、文字は相変わらず分からないが...」
他にもよく見てみると文字は相変わらず分からないが何かの兵器の設計図などが記載された本が多数ある
その中に一冊だけ英語で記された本があった
「英語か...フランスの方が得意だがまぁ読めない事もないか」
シャドーはそれを詳しく見てみる
そこには宝具の在り処とその使い方が大雑把に記されていた
「...大雑把だな。この星の西半球のどっかって...」
手掛かりになりそうな本を魔法陣に入れる
本棚の中には一冊、日本語で書かれた本があった
シャドーはそれを開くがそれは日本の文字ではあるが文体が狂ってる
中学生の英語のテストに単語を文に並び替える問題があるけどそれの高難易度日本語版だ
なんとなく読めた、内容はどうやら日記らしい
そしてその中のとある一文が目を引く
「校舎、地下、使う、出る...?こいつ何言いたかったんだよ」
シャドーは引きつった顔で困惑する
「まぁ、一旦出ようぜ」
「そうだな」
「うむ、そうしよう」
シャドー達は出口に向かいドアノブに手をかけるが開かないことに気づく
「あ、俺たち閉じ込められてる。そうかさっきの本は出るための鍵か...校舎に行く」
シャドー達は校舎に行き十字路の階段を降りる
「さて...何を使えばいいのか...」
「うーん、使う...か」
「使うと言ったらなんでしょうか?...物?人?」
「あ、黒いの。お前分かる?」
「キー?」
「済まんかった」
シャドーは親指の爪を噛む
「あ、蒼い林檎か青い宝石何かに使えるんじゃね?」
シャドーは青い林檎と宝石を取り出すが頭には疑問しか思い浮かばない
「蒼林檎か...となると問題はどう使うかだな」
「この宝石をこの林檎に押し込むとか?」
「宝石なら鍵とかじゃないですか?果実は...あ、ちょっと待ってください」
レッテルは持参した絵本を取り出して開く
「昔話の類か?」
「これです、この絵本に登場する神話の蒼い果実...これその果実と似てませんか?」
そう言ってレッテルはバックから取り出した絵本の挿絵を見せてくる
「確かに似ているな、林檎っぽい」
「使い方は書いてあるのか?」
「え?えっと...あ、これです、『神の座に置きし時扉の鍵の道しるべとなる』...?」
「神の座ねぇ?どこにあるんだよそんなの」
「それを探すのがお前の仕事だバカ者、早く霧になれ」
「お前、俺の事パシリだと思ってないか?」
シャドーは鋭い目つきで殺気を全開にしてアナザーを睨む
「正解だ、お前のその体質は本当に探索に良く向いている」
「ちっ、お前後で覚えておけ。いつか絶対殺してやる」
シャドーは殺気立たせながら霧に変わり辺りを舐めるように見始める
「殺気を放つのもいいが大概にしろよ、何かにその殺気を気づかれたらまずいからな」
「機嫌が悪い奴に説教するかよお前」
シャドーは殺気を何とか抑え込む
「アナザーも言葉に気をつけろ、こいつはパシリじゃない仲間だ、しかもこいつはこう見えて多数の偉業を成し遂げている。生意気に思えるかもしれないが心は純粋なものだわかってやれ、いいな?」
「了解です」
「ふっ、俺だってやることはやってるのさ」
最初に身に来た時となんら変わりなく何も見当たらなかった
「しかしあれだ。何も見つからん」
「神の座か...当て字で考えてみよう」
「当て字...大きな椅子?神聖な椅子、伝説の椅子...」
「髪の座?」
「お前はバカか、命がかかってるんだぞ。ふざけるのも大概にしろ」
「まぁ、そうだな。流石にふざけすぎた。しかし、そうだな...神の座なんて言われてるんだからなんか神々しい雰囲気は発してるんじゃないか?」
「とは言われても、そんな雰囲気全くないぞ」
「ちっ、これじゃあお手上げだぞ」
「神々しいか...これも当て字にしてはどうだ?」
「神々しい...ですか、やっぱり神聖とか偉大とかですかね?」
「もっと簡約的に、だ」
「簡約...」
「でっかい、とか強かったり?」
「後は宝物や大切な物」
「レッテル、少し絵本を見せてくれ」
絵本を見ると1人が蒼い果実を持ちその後ろで人々が祈りを捧げており
真ん中に光り輝く鍵穴が描かれている
挿絵の下には文章が綴られている
『果実を持つもの、王の座にて時を待つ
時が来たりて王なるもの神の座に赴き
神の座に置きし時、扉の鍵の道しるべとなる
鍵を手にし時、神の地へと足を運びたまえ
知識と神道の地へ...』
『心せよ、神の力を
心せよ、神の知識を
そして知れ全てを
神の名は『デ...ン...』...』
最後一文は掠れて読めなかった
「果実持つ者は俺で...王の座にて時を待つ...か。少し思い当たる節がある、着いてきてくれ」
シャドーはそう言うと奥の部屋へ入る
しかし何もない
「ここにも無いか...」
「なぁこう考えるのはどうだ?この絵本に知識って書いてあるだろ?それと果実、これをひっくるめると知識とは機械とかの事じゃないか?」
「絵本って物事を飛躍しすぎてる部分もありますしね、神とはいわば人々の神、つまり機械とか文明とか偉人の事ではないでしょうか?」
「機械か、その発想はなかった」
シャドーは扉を出て三つ目の機械が置いてある部屋に入る
「さて、俺の感が正しければいいがな」
「でも来てどうしましょう?椅子とかなんてないですよね?」
「椅子ねぇ...椅子だけに固執し過ぎるのはやめた方がいいかもしれん。あくまで神の座と言う名称を使っているだけで地位などの名称を示している可能性も少なくはない」
シャドーはモニターに触れる
「地位...名称?」
「ここの力、ここの機械か...こういうのはどうだ?神とは地位で機械の地位、つまり高度なコンピューターのこと。まとめるコンピューターの中枢って感じだ」
「しかしそれと蒼い林檎でどんな繋がりがある?」
「もっと柔軟に考えろ、これは本当に食べ物か?」
「食い物ではないだろうが...これが鍵に変わるとでも言いたいのか?」
「俺は少なくともそう考えている」
「しかしですね、確かに形を変える物質はありますがこれからはその反応が見られませんし変わるのは環境とか温度とか...」
「はいもう一度」
「え?えっと...環境、温度?」
「そう環境、温度だ。ここの機械たちはマッドな機械が多いがどれもこれも遺伝子や原子の変換に多く使われる機械に近い、もしかしたらそれもまた変えられた偽りの形なのではないか?」
「それをさっき調べてたんですか?」
「まあな」
シャドーは再び絵本を開き今度は全ページを読む
前のページや次のページは所々掠れているが読むことは出来た
その中に機械とバイオカプセルを使って鍵らしきものを変えている一面があった
「ビンゴ」
「これをやれってか」
シャドーは機械の隣にはレバーとボタンがありシャドーは半ばやけくそでレバーを引く
すると機械の上の部分が開き中からバイオカプセルのような物が出てくる
「おぉ、なんだこれ」
シャドーはボタンも押す
しかし反応は無い
「待てむやみに押すな、自爆でもされたらかなわん。多分押す順番があるんだ、絵本のここ、少し掠れているが赤と青そしてって書いてある、だから赤と青を押してその後ここの緑か黄色を押すんだろう」
「でも黄色と緑の押す順番は書いてないですよね?」
「そこは...こいつの運に任せよう」
「ええぇ...」
「なら緑を先に押してみよう」
シャドーは赤、青、緑、黄の順番でボタンを押していく
すると画面のパネルが開きちょうどリンゴ一個置けそうな窪みが現れる
「勝った」
シャドーは蒼い林檎を窪みに嵌めると同時にパネルが閉じ、カプセルの中に蒼い林檎が現れる
「ビンゴだなこりゃ」
「シャドーさんやるう!!」
「運だけはなんかいいんだよなぁ」
「まぁ、今回は褒めてやる。よくやった」
カプセルの中のりんごが徐々に姿をICカードの様な形に変える
「これなら思い当たる節が俺にある、これをもってもう一つの機械部屋に行くぞ」
「もしかしたら似た感じで今度は青い宝石かもな」
シャドーはカードを取り、アルデルルについていき四つ目の部屋に入る
「これだ、俺が一人で探索してるときにたまたま見つけた仕掛けがある」
「ほう」
そういってアルデルルはパネルに触れる、するとまたパネルが開き丁度カードを入れられそうなものが現れる
「これに入れればいいのか?」
「いいんじゃね?流石にそこまでは俺もわからない、しかし他にカードらしきものを見てないしな」
「まぁそうだよな」
「もっとよく探してみては?」
「シャドーが探したがなかった、そうだろ?」
「あぁ、ミクロ単位で探したがなんもなかった」
シャドーはカードを入れる
すると機械から謎の言葉が聞こえ少しだけ周りが揺れる
揺れは少し長めに続いたが徐々に止み静かになった
「お、どこかで何か動きがあったみたいだな、部屋を出てみようぜ」
「そうだな」
シャドーは二つの刀を抜き外に出てアルデルル達もそれに続く
扉に手をかけ開けるとあっさりと外に出られ外は夕方になっていた
「夜に出歩くのは得策とは思えない、今日はこの宮殿で一夜を過ごそう」
「しかしこれでここは終わりだな、収穫物は?」
「古代の技術などが載ってる本と青い宝石、地図、黒いの。特に黒いのは大収穫だぜ」
「一番いらない気が...」
「キー!!」
シャドーは目にもとまらぬ速さで創刀を抜きアルデルルの首から1ミクロの距離まで刃を詰め全殺気をアルデルルへぶつける
「...んだよ」
「可愛いは正義だ、それを理解しろ青二才め」
「青二才はどっちだ、ペットは大事だがこれを収穫と言うお前の方が無知だと思うぞ」
「しかしこれに助けられたこともまた事実ですし...」
「キュインデル!!」
「本当失礼な奴だよな黒いの」
シャドーは刀をしまい殺気を収め黒い生物を撫でる
シャドー達はひとまず宮殿内で一夜を過ごす