「戦って勝てる相手じゃないの。HSSを以てしても、超能力を以てしても。そして――自分より強い者に逆らうのは、最も非合理的なことだよ。お兄ちゃん」
体育祭の第1部が終了し、第2部へのインターバルで、ジーサードの情報とその対応を話していたオレ達は、こっそり隠れて混ざっていたかなめを引っ張り出してついでに話を聞けば、至って真面目に超人であると言うジーサードと戦うなと警告してきた。
実際のところ、オレではジーサードには勝てないことは確定的に明らかだが、だからといって攻めてこられて何もしませんでしたでは済まない問題なのも事実。
「お兄ちゃん、サードと戦わないで。彼は強い。そして、正しいの。彼には2つの願いがあって……あたしは、その両方を支えたい。1つは――彼は、教育係だったサラ博士の教えを守って――悪に虐げられている弱者を救おうと戦ってるの。強大な力を見せつけて、紛争の抑止力にもなろうとしてる。それが
「だが……ヤツはお前のことだって殺しかねないヤツなんだろ?」
「彼のそばにいるって事は、彼を知るって事。それは時に、彼の足を引っ張りかねない。そうなればあたしは犠牲になってもいい。サードとサラ博士の理念のために。そう誓って、彼についていったからね」
本当に、話だけでならジーサードが悪人ではないことが伝わってきて、かなめの忠誠心にも感服するが、かなめのみならず他の仲間もジーサードのためなら死んでもいい覚悟を持つと付け足す。
それほどまでに人としての重要性が高いジーサードは、きっとオレにとっての幸姉みたいな存在なんだろうな。
そう考えると本当に、かなめをジーサードから引き剥がすのは難しい。
オレでさえ幸姉から選択の道を示されなければ、その呪縛とでも言うべき忠誠心からは解放されなかったわけだから。
「キミは――彼を愛しているのか」
そんなかなめをどうすれば真の意味でこちら側に引き込めるかを思考しかけて、不意にかなめを警戒していたワトソンが女子らしい質問をかなめにぶつけたが、素直に首を横に振ったかなめはそれを否定しつつ再び口を開く。
「そんな関係じゃないよ。それに……彼が愛する女性は1人しかいない。さっき言った、教育係のサラ博士だよ。サードが14歳の時、ハーバード大学医学部からロスアラモスに来た人で……研究所でたった1人、サードに優しく接してくれた人。彼女は人工天才による紛争抑止力を、純粋に信じてた」
もしやとは思ったが、その愛しているサラ博士がジーサードの今の行動理念と直結してるのは間違いない。
さらにかなめは懐からサラ博士の写真を取り出して見せてきて、そこには誰が見ても美人だと答える白衣姿の白人女性が写っていた。
が、そのサラ博士のいるロスアラモス・エリートからジーサードが脱走したというなら、それはきっとサラ博士がもう……
と、そこで無駄に察せてしまうオレの予想に追い付くように、あくまで情報として欲したワトソンが現在のサラ博士の居場所を尋ねる。
「――もう、この世にはいないよ。サードの訓練中に事故が起きて、研究所で亡くなったの。サードはそれを自分のせいだって思いこんで……その時から、人が変わったようになった。ロスアラモスから脱走したのも、その翌月だよ」
自分もサラ博士にお世話になったのか、その死を悲しむようにして語った言葉に、尋ねたワトソンは素直に謝罪。
聞きたがりすぎたと頭を下げたが、ジーサードとの衝突を避けられないかと考えた結果で素直に話したところをうかがえたから、どのみち話していた気がするな。
そんな空気を察してか、切り替えるようにかなめが言っていたジーサードの願い。そのもう1つを聞き出そうと口を開いたキンジ。
兄からの質問だからなのか、まだ話すべきと判断したのかはわからないが、即答に近い回答を述べたかなめの言葉に、オレ達は驚く。
「――イロカネの力を手に入れる事。サードはイロカネ関係の事を聞きつけると……調べたなら知ってるよね。心が、普通の状態じゃなくなるの。それが昔は怖かったけど……お兄ちゃんに会ってから、理解できるようになったよ」
「俺に……会ってから?」
「人を愛する気持ち……それは絶対、正しいものだから……あたしはサードを支えたい。彼に、イロカネを与えてあげたい。彼の、愛のために。だからお兄ちゃん、サードと戦わないで。サードは強い。そして――正しい。戦うのは非合理的なんだよ。分かってくれる、よね……?」
うーん、イロカネの力か……
そうなると先日の襲撃は緋緋色金を体に埋め込まれたアリアが目的だった可能性が高いな。
それが今どんな状態かを確認して、ついでにかなめの双極兄妹が実現できるかを実験させたってところが納得のいく予測。
だが、ジーサードが次にどんな方法で緋緋色金を手に入れようとするかはわからない。
アリアごと奪うつもりなのか、それとも『緋緋色金のみ』を奪うつもりなのか。
どのみち現状でアリアから緋緋色金を生きたまま引き剥がすことは不可能だって話だし、かなめがいくら言っても、アリアの危機とあればパートナーであるキンジの答えは決まってる。
「人間ってのは非合理的なんだ、かなめ。俺も超人なんかと戦りたくはないが、ヤツの出方次第じゃ勝敗度外視にならざるを得ない」
オレには最初に予測できた答えだったが、かなめにとっては最悪の答えだったのか、それを聞いた瞬間にプレッシャーを放ち始めたため、反射的にかなめの有効射程から飛び退き、脇腹を狙って繰り出された抜き手のような右手を躱す。
今のは容赦なかったが、躱されたことにはノーリアクションのまま、かなめはゆっくりと口を開く。
「それなら――ここでちょっと不慮の事故が起きるんだよ、お兄ちゃん。まずワトソンが負傷して、お兄ちゃんがHSS化できなくなる。次に一番ザコいあれが足をバッキバキに折られて再起不能になって、お兄ちゃんも手足が折られて、戦えなくなる。でも安心して。お兄ちゃんの看護は、あたしが付きっきりでしてあげるから」
そんな予告をして最初の標的であるワトソンを睨んだかなめに、ワトソンも口内に仕込んでいたらしい折りたたみナイフを取り出して臨戦態勢。
一転して一触即発の状況になって交戦やむなしな空気が流れるが、ここはかなめを止めるのが最良か。
「やめとけかなめ。いくらお前でもワトソンとやる間にオレをこの場に留めておく余裕はないはずだし、その間にキンジを逃がすくらいの事はオレでもできる。そのもたつきはオレ達のシマでは結構キツイぜ」
こう言うとワトソンを犠牲にしてはいるが、重要なのはここでキンジが逃げ切ることで、ジーサードとの戦闘の可能性を残すこと。
それを示すことで衝突の前に止めてしまうのが目的だから、結果的にはワトソンも助けることに繋がる。
まぁ、それでも止まらないなら、オレとワトソンは動けないところまでいくのは確実。
『全生徒に連絡します。ただ今より、
オレの言葉でどこまで考慮したのかは不明だが、その思考の間に中空知の綺麗な声が校内放送で流れてきて、場の空気が若干重苦しさから解放されたタイミングでキンジがかなめとワトソンの間に割って入って仲裁。
「そこまでにしとけ。今の話は、この場ですぐ結論を出せる問題じゃない。ほら。体育祭に戻るぞ。そっちの方が優先事項だ。遅刻したら蘭豹にボコられてケンカもできない体にされちまうんだからな」
言いながらワトソンからナイフを取り上げて、かなめには口にキャラメルを放り込んで物理的に黙らせたキンジ。
かなめもそれで緩んだ顔になってしまうのだから変なものだが、そのかなめの背中を押しながら体育倉庫から出ていく時に、小声でオレに感謝してきたキンジだが、あの場面で交戦やむなしにするほどオレは好戦的じゃないっての。
とりあえず穏便に済んだことでホッとするが、ワトソンもどこかへ行ってしまってから最後に体育倉庫を出たオレは、あの状況になってから明確に気配を放って存在を知らせてきた羽鳥と顔を合わせるために倉庫の脇を覗くと、澄ました顔で壁に背を預けてこちらを見てきた。
相変わらずいちいちがイラつくヤツ。
「いつからいた?」
「んー、中の話はよく聞こえなくて気配だけで探ってたけど、3分くらい前だと思うよ。もちろん戦闘になったら真っ先にアリアに連絡できる準備はしていた」
そう説明した羽鳥は、すでに制服に着替え終えていて、確かにその手には携帯が持たれてアリアの番号でワンプッシュで電話できるように表示されていた。
「そんなの後付けは簡単だが、まぁそれで納得してやる。それで話はどの程度把握した?」
「サードが悪人じゃないって部分だけ。あとはアリアが……アリアの中のイロカネが狙われているってことくらいだね」
そこまで聞けていたなら説明は不要だな。それならそれで直球で聞いてみるか。
「で、お前はジーサードと戦わずに事を解決する方法はあるか?」
「結果を問わないならばあるよ。聞くかい?」
「それならいい。というかそんなのお前もやりたくないだろ」
……オレの質問も悪かったが、それをわかっててそう答えた羽鳥も羽鳥だ。
真面目な話でこういう対応されると本当に嫌だが、もう慣れかけてる自分がもっと嫌になる。
その慣れかけた応対に「当然だよ」と返した羽鳥とこれ以上話すこともないかと移動しようとするが、不意に羽鳥から口を開いてくる。
「しかし、サードは何故イロカネの力を欲しているのだろうね。すでに超人の域にまで至る彼が、超常の力を秘めるイロカネを使ってでも叶えたいこと……いや、使わなければ叶えられないことがある、ということなのだろうか」
「…………そんなの、人工天才の紛争抑止力としての力をより強くするためとかじゃないのかよ。まぁ、いつの世も天才の考えることは常人には理解できないもんさ」
「それは彼を理解しようとしていないことにはならないかな。案外、そこが根本的な解決の糸口になると、私は思うけどね」
それだけ言って結局自分の意見は述べなかった羽鳥は、そのままオレとは違う方向へと歩いていってしまい、気に食わないが羽鳥の言うことに一理あることを認めつつも、そこではこれ以上思考せずにこれから始まる体育祭の第2部に頭を切り替えていった。
体育祭の第2部は教育委員会の目がない午後5時からのスタートで、第1部などでは物足りない輩が出るために用意された武偵高らしい競技が開催される。
男子は『実弾サバゲー』。女子は『水中騎馬戦』と競技名だけで嫌になるそれは第1部と同じ紅組と白組で行われ、勝つと1万点が加算される。
ちなみに第1部の合計点数はどちらも千点に満たないのでどれだけ第1部が遊びだったかを物語っている。
それでオレも参加する実弾サバゲーは、失格になるのが背中が地面についた時だけで、あとは防弾制服に弾が当たろうがなんだろうが継続。
要は接近戦のお祭り状態になるのだが、去年は不知火に開始速攻で倒してもらって抜けた記憶があるなぁ。
しかしながら今年は我がチームリーダーと、同組になるアリア様の「自分がいるチームが負けるなんてあり得ない」とかいう迷惑な理屈を押し付けられたために、開始即離脱の戦法が取れなくなってしまった。実に面倒臭い。
女子は女子で殴る、蹴る、銃有り――弾はさすがに非殺傷弾や粘着弾など――の野蛮極まりない、観客がいようものなら水着だワーイ! なども言ってられない激闘を繰り広げる、らしい。
実際同時進行で見たことないから感想でしか聞かなかったし。
その辺は後日、バスカービルのセコンドとして実弾サバゲーを避けて観戦するキンジにでも聞こうかと思うが、あれはあれでちゃんと見てこない気がするな。HSSって体質も難儀なもんだ。
そんなこんなで現在、防弾制服に着替え終えてスタート地点でやる気のない顔で隣の武藤と中身のない話をしていたら、この競技が終わるまでどこかで隠れて過ごせばいいのかと考えついてしまい、どうせならわずかながらに女子の水中騎馬戦が行われる屋内プールを窓から覗ける位置にでも行くかと思って、こういうのに食いついてきそうな武藤には「最後まで生き残って英雄にでもなっとけ」とエールを贈ってから開始と同時に散開。
いきなり混戦しそうな中央めがけて走っていった武藤の謎のやる気に苦笑しつつ、ポイントとなる校舎4階の東側へと歩を進めていった。
もちろん道中で遭遇戦はあったが、常に味方の1歩後ろを進むオレに死角はない。
相手を前の味方に上手く押しつけて最短距離で目的地へと迫り、一番見えやすそうな教室へと侵入。
予想通り屋内プールの建物と中から漏れる明かりが遠目に見えるが、目を凝らしたところで中の様子など見えそうにない。
双眼鏡でもあればまた違うが、そう都合良く所持してるものでもないし、そこまで用意して見たいものでもない。
理子にも覗きに来てとか言われたから逆に覗きたくない心理も働く。
しかしあれに参加してる幸帆が心配で覗いておきたいのもあるし……うーん……
結局、野蛮な争いに参加する幸帆が心配という大義名分の下で水中騎馬戦を覗くことを決心。
面倒ではあるがオレのクラスに備品であったはずの双眼鏡を取りに行こうとしたところ、何の恨みか明らかにオレを狙った挟撃に遭って、ここで失格になると目的が達せないために結構本気でねじ伏せて先を進み、無事に双眼鏡を入手。
来た道を戻って教室へ入ると、角度的にもう少し高さが必要だったので窓から外へ出てクナイを2本壁に突き刺して臨時の足場を作ってその上に足を乗せ、保険でミズチのアンカーボールを手に持っておく。
さてと、それじゃあ中の様子を見てみますか。
と、オレが双眼鏡を装備したところでふと、屋上に人の気配を感じて真上を見上げれば、いやがった。オレと同じことをしてるやつが。
「……そこから見えるのかよ」
「うーん、生憎と植生する木が上手い具合に視界を塞いでいてね。私もその辺がベストスポットとは思ったんだが、場所を替わってはくれないかな」
「同じ女とはいえ、そうやって観察するのはどうかと思うぞ。あと替わらん」
「それを君が言うのかい。自分の事は棚に上げるとはまさにこの事だね」
目的がオレと同じとは思わないが、屋上の縁に足を組んで座って双眼鏡を覗く羽鳥は、視線を外すことなくいつもの調子で絡んでくる。
こんなことしなくてもあいつならいつでも水着くらい見せてもらえるだろうに。
「かなめの監視なら必要ないと思うが?」
「まぁ、あの直後だからっていうのはあるけど、アリア達がそばにいるし心配はしていないよ。そういうのは関係なく、絶対に水着姿を見せてくれない子達を見たいだけなんだが、君はどうなんだい?」
「オレは幸帆の心配をしてるだけだ。競技が競技なだけに怪我でもしたら大変だろ」
「武偵を志した以上、そのくらいの覚悟はあるとは思うがね。君も大概、過保護な性格のようだ。それにかこつけて他の子達を観察するのも計算の内というわけか」
否定はしないが、目的を達成できたら撤収で構わないくらいには見る気はない。もののついでで見えたらラッキー程度。
いちいち羽鳥の言葉に反応していたらペースに飲まれるので多少無視しつつ双眼鏡から見える光景に集中。
上手い具合に植生する木を潜り抜けた先に見えたのは、アリアとかなめが協力して敵騎を撃破している爽快な場面で、そこに数騎を率いたジャンヌが突撃陣形で畳み掛けていく様は見事。
オレに勝つのが義務と言っていただけの活躍はしているようだ。
しかしながら目的はそこじゃないので、盛り上がるプールの中央からプールサイドへと目を向けると、すでに撃沈させられたのか小鳥や風魔と一緒に応援している幸帆の姿を発見。
パッと見では怪我らしい怪我は見当たらないが、フリルをあしらった花柄ビキニを着ているのにはちょっとビックリ。
昔はワンピースタイプしか着なかったのに、幸帆もオシャレになったものだ。
似合ってるからいいけど、男のいるところでは控えてほしい。幸姉に似て美人だから余計にそう思う。
「ところで、私と君は別の組なのだけど、ここで君を攻撃しても文句はないよね?」
ともかく、幸帆の安否は確認できてホッとしていたら、急に羽鳥がそんなことを言うので上を見れば、怪しい笑みでこちらに銃を向ける姿が飛び込んでくるが、あの位置からでは頭を撃ちかねないからまず撃ってはこないはず。
「その位置からは撃ちにくいだろ」
「牽制が下手だね。たとえ私が君の頭に弾丸を撃ち込もうと、君は確実に避けてくれるじゃないか。自らの優秀な能力を誇りたまえ」
ガゥンッ!
オレ自身が普段全く使わないために忘れがちな『死の回避』の存在を示しながら、この状況でそれが仇になることを理解した瞬間に発砲してきた羽鳥。
弾丸は寸分の狂いもなくオレの正中線を撃ち抜く軌道で迫ったようだが、オレの体は弾丸が放たれる直前からすでに回避に動いて重心を右へと傾け急所を軌道からズラして左肩に命中する。
当然、防弾制服の上からなので貫通しないが、鈍痛が体を襲うのと同時に即席のクナイの足場が絶妙なバランスを崩して壊れてしまい、地面へ真っ逆さま。
すぐにミズチを使って落下は防いで着地するが、ワイヤーと壁の凹凸を上手く使って落下速度を緩めながら屋上から降りてきた羽鳥は、2階の高さまで来てワイヤーを切り着地。
左肩を庇いながらバックステップで距離を取ったオレに対して銃を向けたままゆっくり近付いてくる。
そんな羽鳥に警戒していたら、後ろの茂みから不知火のやつが華麗な急襲をしてきて焦るが、体がこういった奇襲に慣れて――主に京都武偵高で愛菜さん達によって――いたため、逆に最適なカウンターを発動し倒そうとしてきた腕を絡め取って足を払い変則的な背負い投げで地面に倒し、そのまま不知火をブラインドに羽鳥の銃を一瞬封じてクナイで弾くと、倒れ込むようなタックルで羽鳥を押し倒してしまう。あ、危なかった……
「これは僕が戦犯かな」
「いやいや、君の奇襲は見事だったよ。私もこの距離まで来て気付いたほど完璧な
なんとかこの場を切り抜けて、倒れた羽鳥から離れて左肩の調子を戻していると、上体だけ起こした不知火と羽鳥がオレを見ながらに反省会を開いていたが、人を変人呼ばわりするな。
自分でもあれに反応できたのはたまたまだと思ってるんだから。
「というより不知火。お前いつからそこにいたんだよ」
「そんなに長くはいなかったよ。ここに隠れた時にはもう羽鳥君が屋上から猿飛君に銃を向けていたからね」
反省会と呼ぶには適当すぎる内容で終わったのにはどうかと思うが、一応気付けなかったこともあって不知火にそれだけ尋ねておくと、色々と謎の多い男はそれだけ言って立ち上がり「頑張ってね、猿飛君」などと爽やかな笑顔で言い残して去ってしまい、羽鳥は羽鳥で落ちていた銃を拾ってから明らかに聞こえる舌打ちをしてからどこかへと行ってしまった。
その後10分ほどしてから白組が勝利した旨のアナウンスが流れて、実弾サバゲーは無事に終了。
公約通りに勝ったのでアリアとジャンヌからの折檻を免れたオレは、蘭豹の謎理論によって体育祭の合間に取るはずの食事を今から食べるために小鳥達の待つ場所へと向かうのだった。
まっ、なんだかんだでいつもよりは楽できた1日だったから、それはそれで良かったのかもしれん。