12月23日水曜日。
香港は日本よりも赤道に近いので、この時期でも温かい。
そのため街行く人々の格好も日本の季節感に合わず涼しそうなものが多く、とてもじゃないがクリスマスイヴが明日に控えてるとは思えない光景が広がる。
そんな日にオレは、昨夜泊まったホテルの前で幸姉がコーディネートした防弾私服を着てデートの約束をしていた劉蘭を待っていた。
幸姉が勝手に取りつけたデートではあるが、ずっとオレのことを許嫁だと思ってた劉蘭をないがしろにもできなかったため、一応は両者合意でのデートだが、元の関係が関係なだけに見合いデートみたいな様相が拭いきれなくて待つ間に珍しく緊張していた。劉蘭が美人なのも問題なんだよな。
CVRみたいに露骨に美人で無意識レベルに警戒できる女なら緊張はしないが、そうした要素も皆無のビジネスウーマン的な普通の女だし。
「お、お待たせいたしましたっ!」
せめて年下ならもう少し余裕も持てたのにな。
とかなんとか現実逃避気味になっていたら、ホテルの方から出てきた劉蘭が隣まで来てガッチガチに緊張した声でガションガション頭を上げ下げするので思わず笑ってしまうが、目の前にいた劉蘭の姿をちゃんと見て途端に釘付けにされる。
化粧っ気はほとんどないのに、ビックリするほど白く綺麗な肌。
昨日のチャイナ服とは打って変わって今どき女子みたいな七分袖で襟、ボタン周りに装飾を施した白シャツに薄茶色の太もも丸出しのショートパンツ。白のニーハイソックスに茶色の可愛らしい靴、肩から提げる小さなポーチと、ガラリと変わった印象に言葉を失ってしまった。
しかもなんか、オレの好みを的確に突くようなコーディネートに裏を感じなくもない。
ショートパンツとニーハイの絶対領域とか、自然なままの下ろした髪とかな。
「ど、どうかなさいましたか? やっぱり私にはこのような格好は似合わないでしょうか? 生まれてこの方、この様なオシャレはしたことがありませんでしたので、変なら着替えてきます!」
「いや、似合わないってことはない。むしろ似合いすぎててどうしたものかと考えてた」
オレの様子がおかしいことに気付いた劉蘭は、それが自分の格好が似合ってなかったと勘違いしてホテルに引っ込もうとしたが、それを止めつつ正直に言えば、立ち止まってオレを見た劉蘭は途端にボンッ!
昨日も見せた小爆発を起こしてフリーズしてしまった。ちょ、趙煬ぉ!
その後なんとか復活した劉蘭と一緒に移動を開始したオレは、昨日会って話したばかりの劉蘭をほとんど知らないので、歩きながらの会話をするが、まだぎこちなく隣を歩く劉蘭はその姿を見て緊張が取れたオレとは違って余裕がなさそうだったので、簡単な話からしていこうと話題を探す。
「その格好、劉蘭がコーディネートしたのか?」
「は、はい。実は私がどうしようかと悩んでいたら、幸音様が任せろと言ってくださりまして、お任せしたらこのように。ですから私自身のセンスとかではありません」
「あー、なるほど。なんか納得した。道理でオレの弱点を突く格好に仕上がってると思った」
「弱点? と申しますとつまり、京夜様のお好みの姿を私がしているということですか?」
「そういうことだな。正直ちょっと恥ずかしいが、嬉しくもあるんだ。少しだけ幸姉には感謝だな。あとそれを素直に着た劉蘭にも」
それで今日の服装について尋ねれば、正直な劉蘭は幸姉コーディネートであることを明かすが、それで納得したオレが好みの格好をしていると話し、それがわかった劉蘭はめちゃくちゃ恥ずかしそうにするものの、同時に嬉しそうに笑ってもいた。少しだけ緊張は取れたかな。
肩の力が抜けた劉蘭と一緒に地下鉄に乗り、九龍から香港島へと渡ったオレ達は、特に行く当てもなく
「こういう庶民的な店には?」
「京夜様は私が箱入り娘のように見えますか? 今でこそ豪勢な振る舞いをできますが、贅沢をしてきたつもりはありません」
「ああ、そういう格好をしてこなかったってのも?」
「それもありますが、オシャレをしてまで会いたい人がいなかったという部分が大きいです。物心ついた頃から京夜様のことしか考えてこなかったバカな女でしたから。ああ、お気になさらずに。私が勝手にしていたことですので、同情などは不要です」
話の掴みとしてまず、藍幇でも高い位にいる劉蘭が庶民的な思考を持つのかと質問すれば、少しムッとしてから当然と答えられて、申し訳なく思いながらそういった経緯でオシャレとも縁遠かったのかと思えば、これも半分正解程度でまたもオレのせいっぽかったので、本当に劉蘭にとってオレの存在が大きいことに理解がいく。一途すぎるって……
「……そういえば、誠夜がオレの代わりに会った時に速攻でバレたって幸姉が言ってたんだが、何でわかった? あまり嬉しくはないが誠夜はオレとほとんど容姿的に変わらないし、オレと会ったこともないだろ」
一途すぎると言えばと、ふと昨日の幸姉がそんなことを言っていたのを思い出して切り替えるようにそんな質問をしてみる。
会ったこともない人間にオレと誠夜をすぐに見抜けられるわけもないはずなのだが、質問された劉蘭はちょっとだけモジモジする素振りをしながら、
「えっと、笑わないでくださいね。あと、怒らないでくださいね」
と、なんか前置きするのでそんなつもりは微塵もなかったオレがすぐに約束すると、ポーチから定期入れのような物を取り出した劉蘭は、それを開いてオレに見えるように両手で持って胸元で掲げるのでそれを見れば、オレの写真が入っていた。
しかもおそらくは超最新。オレが先日、鏡高組に乗り込んだ際に単分子振動刀を振り回してた時の寄ったオレ。ちょっと私服なのが見えてるしな。
「これは……諸葛か?」
「はい。実は10月の始め頃でしょうか。静幻が京夜様にお会いしたと話してくれて、次にお会いする事があったらお写真をと頼んだら、先日いただきまして。これのおかげで誠夜様との微妙な違いがわかりました」
顔を真っ赤にしながら悪いと思ってるのか謝る雰囲気で話した劉蘭だったが、別に怒る要素は全くないだろ。
会ったこともない許嫁の顔を見たいと思うことの方が自然だ。
むしろ今までそういったことをしなかったことの方が驚き。真田の家にでも要求すれば写真くらい見れたはずなのに。
いや、それができてればこんなことにもなってないか。欲がないというか、奥手というかだな。人のこと言えないけど。
「写真はいいよ。気にしてない。これからも持ち続けるかはわからないけど、処理する時は燃やすか何かしてくれな。あんまり矢面に立つ人間じゃないからさ」
「そんな、京夜様のお写真を燃やすなんて。これは私の一生の宝物です。大事にします。たとえ許嫁の関係が解消されても、私の気持ちが本物だった証なのですから」
「……にしても、オレもダメだな。それ、諸葛の隠し撮りだから、そういうことさせないようにしてきたつもりだったのに、自信なくすわホント」
「そ、そうなのですか!? てっきり両者合意の上で撮影されたものだとばかり。京夜様の凛々しいお姿を綺麗に収められていましたし、これはそれを引き伸ばしてお顔をアップにしたものでして」
写真についてはもういいかと諦めたのだが、その写真を大事に抱きながらにオレを好き好き大好きみたいなアピールをする劉蘭にどんどんこっちが恥ずかしくなってくる。
やめてくれホント。オレはそんな好きになってもらえる人間じゃないんだよ。
「どうしてそんなにオレに好意を向ける? 今まで顔すら見たことなかった男だろ。許嫁ってだけでそこまで入れ込めた理由はなんなんだ?」
だからオレはつい、劉蘭の気持ちを無視した心ない質問をぶつけてしまったが、写真をしまってから劉蘭はゆっくりとその胸の内を明かした。
「……結婚相手がいるというのは、私にとって唯一の自慢だったのです。然したる才のない私でも、将来を約束した方がいる。たとえ名前だけしか知らない方でも、その存在は私にとって大きな、とても大きな原動力となりました。日本には良妻賢母という言葉があると聞き、私もそれを目標に花嫁修行をしました。将来困らないように日本語も勉強し、京夜様に誇れるお仕事がしたくて、今の藍幇の改革を進めています。もちろんそれはきっかけにしか過ぎませんが、私の全ての始まりは京夜様にあったのです。京夜様がいたから、今の私があるのです。ですから私にとって京夜様は、許嫁であったのと同時に恩人でもあったのです」
オレの知らないところで、オレをそんな風に想いながら生きてきた子がいる。
それを実感する劉蘭の話にオレはどう返していいのかわからなくなる。
ありがとうでも良さそうなわけだが、特別オレが何かしたわけではないので違う気がするし、相づちを打つだけでは変な感じになる。
何か言葉を、と考えていたら、まだ何か言うつもりなのかその顔に笑みを浮かべてオレを恥ずかしそうに見てくる劉蘭。
「それに、昨日初めてお会いして、その人となりをなんとなくではありますが理解できて、お恥ずかしい話、この人となら本当に結婚しても良いと思ったのです。その、結婚とはフィーリングも大事だと言いますし、女の勘というものも信じてみてもいいかなと思いましてその……そんな感じで京夜様のことは会う前よりも好いております」
「ぐっ……」
そこから飛び出したのは会う前より好きになったというまたもや告白じみたもので、昨日からそういう感情丸出しの劉蘭にさすがに圧される。
理子とは違って物理的に感情をぶつけてこないから、いなし方もよくわからない。
な、なんか劉蘭は苦手だ。いつの間にか劉蘭のペースに乗っけられる……
「その、劉蘭の気持ちは嬉しいよ。本心でそう思うけど、オレもオレで色々と整理できてない気持ちがあって、今はその気持ちに整理をつけないといけなくてだな……」
そのペースでまとまらないものを言葉にしたので珍しく動揺が顔に出てしまうが、そんなオレに対して劉蘭は慌ててるのが面白かったのかクスクスと笑って、恥ずかしくなったオレは顔が熱くなるが、そこにダメ押しの小籠包が来て2人して同じ類いの笑みを浮かべるのだった。
「そういえば、2年ほど前に嫌味を言われたことがありました」
注文した小籠包を食べながら、話し慣れてきたのか劉蘭から話題を振ってきて、食べつつその話に耳を傾ける。だいぶ打ち解けてきたと判断していいかな。
「誰に、どんな?」
「京夜様もご存知のココ。ああ、その中の狙姐にですね。あの子が日本でビジネスを失敗して戻ってきた後に、話をする機会がありまして。そこでポロっと許嫁の話をしてしまって、京夜様の名前を出したら狙姐が『キョーヤなら日本で会ったヨ。そうか、劉蘭の許嫁カ』って言った後にニヤァってしまして、なんて言ったと思いますか?」
「また懐かしい話を。んー、なんて言ったかか。そんな約束意味がない、とか?」
「その程度なら私はなんとも思いません。それがわかってる狙姐は『ならキョーヤは私がいただくネ。キョーヤには辱しめを受けたから責任取ってもらうヨ』ですよ。曹操の血統とは昔からことあるごとに因縁がついて回りましたが、あの時ほど狙姐に怒りを覚えたことはありませんでした」
「それで狙姐はオレに執着してるのか。半分くらいは劉蘭への嫌がらせだったわけね」
「ですから狙姐が日本でのビジネスに失敗して留置されたと聞いた時は、卑しいですがざまぁみろと思ってしまいました。それでも藍幇の貴重な人材ですから、釈放のために尽力はさせていただきましたがね」
ウフフッ。
普通の人なら抱いて当然な嫉妬のような感情でも自己嫌悪はしてる劉蘭は、そうした因縁の相手でも同じ組織の人間だから助けるのだと笑って言うので、やはりこの辺が人を惹き付けるのかもしれないと思う。
まぁ、恩に着せるような行いを狙姐達が素直に感謝するかは別問題になるわけだが、ライバル視してるということは互いに能力は認めているということなのだろう。
そうして自分の話をしてくれた劉蘭はとても楽しそうで、見てるこっちも笑顔になれる雰囲気を作ってくれた。
しかしオレがここで自分の過去話をするかと言えばそういうわけにもいかない。
オレは武偵。自らを語るということは業界では愚かな行為と罵られる。それがたとえ武偵とは違う劉蘭であってもだ。
だから話題を振ってくれた劉蘭に対して自分の話題を振ることができなかったオレは、それを察してかどうかはわからないが小籠包が冷めてしまうからと食べるのを勧めてきた劉蘭に申し訳なくも感謝するのだった。
なんとなく劉蘭という人間が見えてきて、小籠包を食べただけで飯店を出たオレ達は、次にちゃんとした昼食を摂ることにして、劉蘭がお気に入りだと言う大衆店――粥や麺を扱う店――に移動するため路面電車に乗り上環から東の
さて、先日食べた超壺麺のせいで食べる気が若干失せていたラーメンだが、食欲は復活するのか。
とかなんとか思っていたが、実際に程よい空腹でラーメンを目の前にすれば体は自然と欲するもので、手の進むままに食べればこれが超美味い。
オレの反応が気に入ったのか笑顔を向けてきた劉蘭もオレに続いてラーメンに手をつけ始めて、この後のことも話しながら完食。
昼食の後はあの写真が一番の宝物というのがどうも恥ずかしかったので、それに代わって普段持ち歩く物でもプレゼントしてあげようと近くの店に色々と入ってみる。
オレからのプレゼントとあって今日一番のテンションではしゃぐ劉蘭は、もう目移りが激しくてあっちに行ってはこれがいい。そっちに行ってはこれもいい。と悩みまくっていた。
その原因の1つが安すぎても高すぎてもオレに申し訳ないと考えていることだったが、その辺を気にしてくれる劉蘭にはちょっと嬉しく思う。
これが幸姉とかなら大変なことになる。そもそも幸姉にはプレゼントを選ばせるなんて愚行は犯さないがな。
そうして2時間ほど悩みに悩んで選んだのが、金、銀、黒の3種類セットの髪留め。日本円で5000円とトンデモ価格だが、髪留めだからであって出費としてはそこまでの物ではなかった。
その髪留めを大事そうにポーチに入れて店を出た劉蘭は、オレの顔を見ては逸らして、その度に嬉しそうに笑うが、その行為に何の意味があるんだ。可愛いから文句も言いにくい。
とはいえ、夜は幸姉も交えてのディナーの予定が入っているので、そろそろ九龍に戻らないといけないが、その帰路につこうとしたところであることに気付く。
見られてる。それもかなり近くで、誰かに。
だいぶ警戒が緩んでいたが、それでも気付ける明らかな視線は、後ろからだな。
そう思って悟られないように靴紐を結ぶ素振りをしてチラッと後ろを見てみれば、行き交う人の中によく知る人物が棒立ちしていた。
「……理子っ!」
その人物が見えた瞬間に反射的に立ち上がったオレは、すぐに振り向いて走り寄ったが、その理子からはなんかドス黒いオーラみたいなものが見えなくもない。
慌てて追ってきた劉蘭が誰だろうと首を傾げてる中で、理子のこうなってる原因はすぐにわかる。
お、恐れていたことが現実になった……
「あのさ、京夜。今どうしてここにいるのかとかあるけど、一応、修学旅行Ⅱから戻ったら会って話をするくらいはって考えてたんだけど、あのメールとかはご機嫌取りのつもりだったわけ?」
「そんなつもりはない。本当にお前と話がしたかった。それだけだ」
「ああそう。つまりその話ってのは、そこの女とデキたからもう付き纏うなってことかよ。はいはい、わかりましたわかりました。もう京夜なんてなんとも思ってませんから、どうぞその女と末永くお幸せに」
「……っ! 勝手に解釈するなよ! オレはそんな話をしたかったわけじゃ……っ!?」
この状況でまずは激しく誤解しただろう理子を刺激しないようにしたのだが、凄い誤解をした理子は素が出まくりのままどこかへと行こうと背中を向けたので、あまりに一方的な物言いについ感情的になって理子の左手を掴んで止めるが、その反動で振り向いた理子は本気のビンタを頬に打ち込んできて、驚いて思考が止まった瞬間にどうやったかわからないまま地面に仰向けに倒されてしまった。
ぐっ、不意を突かれるとさすがに理子相手じゃ手も足も出ない。
だが、倒されてから立ち去る理子が、その目に大粒の涙を浮かべていたのだけはしっかりと見えて、勝手に怒った理子への怒りもどこへやらで、慌てて起こしてくれた劉蘭に礼を言いつつ立ち上がると、今度は目の前に怖い怖い竜悴公姫様がお立ちになっていた。
陽もまだ出ているので日傘をさしたヒルダは理子の影に潜んでいたのだろうが、その表情はスカイツリーで見た時よりも穏やかながら確かな怒りを現していた。
「サルトビ。愚かな男。理子がどんな思いでいたかわかっていながら、こんなところで女と逢い引きなんてね」
「わかってる。これはオレが悪い。たとえ嫌われようとあいつとはちゃんと話をする。だからそれまではお前が理子を見ていてくれ。もし殺したいならその話が終わった後にしてくれ」
「言われなくとも理子は私が守るわ。それと不用意にお前を殺すと色々と面倒臭いのよ。それでも殺るとなったら躊躇しないけど、そんな結果にならないように必死に足掻きなさい、サルトビ」
「ああ、足掻いてやるよ。それがオレにできる唯一のことだからな」
怒りがある中でも、どうやらそれをぶつけてくることはなさそうなヒルダは、何かに気付いているような物言いでオレに足掻けと偉そうにするが、言う通りなので覚悟を決めた顔でそう返せば、それに満足したのか薄く笑ったヒルダはその身を翻して理子を追おうとする。
その時に劉蘭の携帯が鳴ってその相手が緊急時以外は来ないと言っていた趙煬からの連絡にオレも緊張し、何か察したヒルダもその足を止めて劉蘭を見ると、通話を切った劉蘭はデート気分の表情からキリッとした表情へと変わってオレとヒルダに聞こえるように口を開いた。
「どうやらココと孫が動いたようです。狙いはこちらに来られてる遠山キンジ武偵。
「場所は?」
「上環の辺りと言っていました。趙煬には香港島に行くと言ってあったので、巻き込まれないよう避難を促す連絡でしたが、行かれるのですか。静幻もすでに動き始めていますから、もしかしたら騒動にならずに済む可能性もあります」
「状況ってのは実際に見ないとわからないからな。1人にするのは忍びないが、劉蘭は先に戻っててくれ。事が済んだらオレも戻る」
「では私もご一緒します。戦力にはなりませんが、孫は私の声に耳を傾ける可能性があります」
押し寄せるような展開に嫌になってくるものの、なってしまったことに文句も言ってられないので切り替えて近くに起きているというキンジと香港藍幇との衝突に首を突っ込もうとすると、劉蘭もついてくると言うので少し困ったが、オレが守ればいいだけの話だしと了承。
話を聞いていたヒルダとも一緒に上環に向けて移動を開始した。