フランス入国から散々だった日の翌朝。
起きてすぐに車内に積んでいたらしい男物の服に着替えた羽鳥は「やっぱりこっちがしっくりくる」とかなんとか言いつつまた性別を見た目上の男にして朝食を調達してきて車内で食べながら脳を起こしにかかる。
「まずは現状をちゃんと把握した方がいいだろうね。君はまだ欧州戦線がどんな状況か具体的には何も知らないだろう?」
「それはそうだが、ここで嘘を言われる可能性もあるだろ」
「ここで何をミスリードさせる必要があるんだ。欧州戦線が師団の形勢不利だという事実があり、私と行動を共にする以上、君の目が最初から曇っていたらスパイ暴きも何もないだろ。やはり君はバカだな」
「なら事実だけ述べろよ。推測やら何やらが混ざったら信じない」
朝から羽鳥の呆れるような言葉を聞きながら、現状の確認をさせてくれることにはとりあえず感謝しておく。
それを言葉にはしないが、言葉少なにターンを譲ったオレにクスリと笑った羽鳥は察したように表情に真剣さを増して口を開く。
「まず私達リバティー・メイソンは基本的に影の組織。それ故に白兵戦はあまり得意ではないし、そうした前線向きの代表戦士がほとんどいない」
「正面切って戦える戦力は向こうが上ってことか」
「バチカンも魔術に重きを置いた古めかしい組織でね。欧州では瑠瑠粒子の濃度によってステータスが安定しない。もちろん同じ魔術を使う魔女連隊や砂礫の魔女も同様だが、向こうはバチカンのように魔術一辺倒の組織ではなく、近代兵器も柔軟に取り入れて戦術に組み込んでくる」
「要は前線で踏ん張る力が欧州戦線の師団にはないんだな。そこにスパイの情報漏洩もあったとなったらそりゃ圧される」
「だからこそ向こうの武器庫を押さえられれば、形勢も傾くということだよ」
簡潔さはあったものの、欧州戦線が圧される理屈は通ってるのでそうなのかと納得しておく。
それで隠密行動として羽鳥に武器庫捜索の任務が来て、それだけじゃ生温いとスパイ捜索まで乗り出して今に至ると。
「んで、お前が推理したスパイってのはどういう論理から導いたんだよ」
「まだ確信も何もないと言っただろ。それでも聞きたいなら話してあげるが、全ては言わない」
「話すことは事実のみだろ」
「では情報を与えるよ。先の君達の香港乗り込み。これもスパイによって眷属にリークされていて、パトラとカツェが攻め込むタイムラグをなくされたのは記憶に新しいだろう。そしてこの件がスパイの存在を浮き彫りにしたと言って過言ではない」
朝食を食べ終えた羽鳥は脳に栄養が行き始めたのか、いつもの調子で話し出してオレも聞きに徹する。
「だがよく考えてくれたまえ。君の記憶力が良いならば、アジア圏での眷属の襲撃はそれだけではなかったかな? 日本の君達の拠点に玉藻御前の鬼払結界があるとはいえ、それを恐れてあの血の気が多い眷属の連中が揃いも揃って尻込みするとは私は思えない。現にその外に出た瞬間に眷属は君達にピンポイントで仕掛けてきた」
「それだけ玉藻様の鬼払結界が強力な証明じゃないか?」
「そうかもしれないね。でも向こうは今、ここ欧州戦線でも用いている近代兵器という武器がある。それは玉藻御前の鬼払結界で防げるものではない」
「鬼払結界とは別の仕掛けられない理由がある?」
「いや、私は仕掛けるタイミングが掴めていないと推測している。それはつまり君達の周囲の状況がスパイには不透明な部分があって、リークできる情報が得られていないからという可能性」
あくまで推測。推測ではあるがこいつが話すと不思議と確信に近い何かを感じるから困る。
いつの間にか事実のみならず推測も語ってるが、もうそこを気にする段階ではないし指摘するタイミングを逃したからこのまま行こう。
そしてここまでの話で羽鳥が何を言おうとしてるのかをおおむね把握したオレはその可能性とやらの1つの答えを導く。
「つまりオレ達の近くにスパイはいない。アリアはもちろんだが、基本的に東京武偵高にいる戦力にスパイはいないってことか」
「あくまで私の推測ではね。君達との情報共有は大雑把な行動決定の際のみで、細かいことは現地で判断している。現に今、君はこちらの状況を初めて把握しただろ。そしてスパイの働きはここ欧州戦線で思い返せば心当たりがいくつかあった」
だからスパイはここ欧州の方にいる。
羽鳥の推測は筋の通ったものでオレも納得するところが多いが、全てを鵜呑みにしてもこれから見るだろう景色が曇る。
オレはいま知った事実から羽鳥のようにいくつかの推測をしながらスパイを暴き出さなきゃならない。
そのためにもこれからの行動は大事だ。
「私はそういった視点でこれから動くが、君は私とは違った見方ができるのが好ましいね。だから私もこれ以上の推測は語らない」
「方針はそれでいい。で、これからどう動くんだ。当然アテはあるんだろ?」
「何もなしにパリをうろついたって無駄だしね。その辺はもう手を打ってあるよ。これから指定した時間に合流する手筈になってるから、何をするにもそこからだね」
「合流? リバティー・メイソンやバチカンの手も借りれないのにか?」
「そちらの手は借りられないが、戦役と関係ない『外部の手』を借りる分には問題ないし、してもらっていることも戦役には直接的に関係ない。それに君も知っている人達だよ」
話はわかったのでいよいよ行動の開始に当たってどうするかと問えば、何やら外部の人間。それも複数人に何かをさせていたようで、その辺でも抜かりはないだろう羽鳥ならリバティー・メイソンとバチカンにも悟られてはいないはず。
その合流する時間が迫っていたのか、ゆっくりと車を発進させていった羽鳥は、このパリでエッフェル塔と並ぶであろう有名どころ、凱旋門を目指していった。
しかしオレも知る人物……それも外部の人間って誰だ?
月華美迅……は海外になんて出張ってこない。あの人達が関西から消えたら軽い騒動になるし。
考えてもよくわからないから羽鳥に無駄とわかりつつ聞いても案の定「会ってからのお楽しみさ」で終わるし、もうそれでいいや。誰でももう驚かん。
「あらあら、まぁまぁまぁ!」
もう驚かな……
「こんな海外の、1つの国の1つの街で京夜さんと会えるなんて、やっぱり運命の赤い糸ってあるのかしらね。ふふっ」
……驚くわアホが!
凱旋門まで来て羽鳥先導で合流した人物は、変装してるにも関わらずにいきなりオレとわかったようで何が嬉しいのか顔を赤らめてそんなことを言う。
あなた子持ちの母親でしょ……
「……お久しぶりです、英理さん。相変わらずビックリするくらいお綺麗でいらっしゃって驚きです」
「いやですわ京夜さんったらそんな美人だなんて。子持ちの母親を褒めても結婚なんてできませんからね」
とにかくまずは挨拶をと思って目の前で嬉しそうにする小鳥の母親、英理さんに社交辞令を言ったのだが、悪ノリしてきて照れながらオレの胸をツンツンしてそんな返しをされ、普通に挨拶すれば良かったと反省。
その様子を呆れながらに見ていた羽鳥は目で「君は人妻にまで手を出しているのか」と訴えられたが、絶対にわかっててそんな視線をぶつけてるなあいつ。死ね。
「あの、吉鷹さんは?」
「まぁ、京夜さんの前で別の男性の話なんてできませんわ。今は京夜さんだけの英理ですから」
「…………羽鳥」
「君がちゃんと言えばやめてくれるだろうに……マダム、お戯れもそれくらいでお願いします」
「ふふっ。京夜さんは反応が可愛いから一緒にいて楽しいです。これは小鳥に本気で頑張ってもらわないとかしら。私、京夜さんみたいな息子がいたら毎日イタズラしちゃいそうです」
「勘弁してください……」
英理さんの独特なペースがなんとなく苦手なオレは羽鳥に間に入ってもらって難を逃れたが、かなえさんといい英理さんといい、どうして知り合いの母親はこう、母親らしくないのか……年齢詐欺だろ。
そういうことを口にするとまたからかわれるので黙っておきつつ、公共の場だからか必要ないだろうにリードを付けたハヤテにも挨拶しつつ話を本題に移す。
ここには英理さんとハヤテしかいないが、おそらくは吉鷹さんもどこかにいるはず。
「マダム、捕捉はしてくださってますよね」
「今は吉鷹さんと小町が問題なく。これが人探しでしたらもう少し手間取ったかもしれませんが、ほとんど監視に近かったのであくびが出ちゃいますよ」
「退屈な依頼で申し訳ありませんでした。こちらの方の引き継ぎを終えたら少しは骨のある仕事ができると思うので」
まだ橘夫妻への依頼内容を知らないオレを無視して話を進める羽鳥と英理さんだが、どうやら誰かの監視をしているっぽいな。
そして英理さん達にはまだやらせることがあるのもわかる。
それがなんなのか知るために今度は英理さんとハヤテを車に乗せて、吉鷹さんと連絡を取る英理さんの誘導で移動し吉鷹さんとも合流を図る。
「おいガキ。それは俺への挑発か?」
「そう見えるなら目が曇ってますよ」
図ったのはいいが、合流して早々に英理さんが意味不明な行動としてオレの腕に抱きついてニコニコ笑顔でいるので、それを見た吉鷹さんが額に血管を浮き上がらせて拳を握る。
当たり前だが自分の妻が他の男に寄り付いていたらそりゃ怒る。オレもたぶん怒るだろう。
それがわかってて英理さんがそういうことをするので、単に吉鷹さんとオレが遊ばれてるだけなのだが、このノリはやられる方は嫌だな……
「吉鷹さんったら、京夜さんにまでヤキモチ妬くのですか? それとも鞍替えされたと思うほど自分に自信がなくなっちゃったのかしら?」
「なっ!? え、英理……その言い方はズルい……」
吉鷹さんがマジになる前にふざけるのをやめてくれた英理さんだったが、オレを見る吉鷹さんの目は厳しいまま。
娘をたぶらかしただの妻をたぶらかしただの思われるのは非常に誤解であるが、この人との心の距離はこれ以上縮まらないだろうことを本能的に悟ったオレは、吉鷹さんを刺激しないように英理さんとは少し距離を離して、我関せずでいた羽鳥が依頼主として話を進める。
「吉鷹氏。目標は今どこに?」
「ん? ああ、あの建物の3階……日本文化だと4階のあそこの部屋だ。今は小町があそこで中の変化を見てるが、正直なところやってることの意味がわからん」
「言ってることは正論ですが、こちらにも事情があります。ではこちらはもう私とこの人妻好きが引き継ぎますので、毒牙にかからぬうちにお二方は本領を遺憾なく発揮してきてください」
「おい。誰が人妻好きだ」
「えっ……京夜さんは私のことが嫌いなんですか……」
「…………いえ」
ここに来てもまだ何をしてるのかわからないオレを他所に話が進む中、どうやら監視していた人物のいる場所まで判明済みでこれからオレ達がその監視を引き継いで、英理さんと吉鷹さんは探偵としての能力をこれ以上に発揮できる仕事に移るようなのだが、名残惜しそうにイタズラな絡み方をしてきた英理さんを吉鷹さんがちょっと強引に引っ張って行ってしまった。助かった……
「んで、あそこに誰がいるんだ?」
「ん? 君のチームメイトだよ。あそこはおそらくジャンヌの住居の1つだろうね」
それでまた2人きりになったので吉鷹さんに示された部屋を覗ける場所に移動しながら聞けば、お2人に探させていたのはまさかのジャンヌ。
確かに連絡を絶ったせいでどこにいるのかわからなかったが、何故このタイミングでジャンヌを見つける必要がある?
その疑問を持ちながらも車から持ち出した指向性の集音器と双眼鏡でジャンヌがいるという部屋に照準を合わせる。
双眼鏡はオレ。集音器は羽鳥だ。
「ん、キンジも一緒か」
そのジャンヌの部屋から監査役のキンジの姿が見えたので報告として羽鳥に言っておくが、あんまり興味はないようだ。野郎だからか。
「君達は味方からも敵からも注目されている」
「だからスパイにも情報は流されている。それによる襲撃の可能性か?」
「半々だね。フランスは師団の勢力圏内だし、中途半端な襲撃では成果は得られないのは香港で学習しているだろう」
あれが中途半端とか言うこいつは現場にいなかったからなのかなんなのか。
しかしあの規模の攻撃で倒せなかったオレ達を警戒するのはまぁわからんでもないな。常識の範疇では。
じゃあ羽鳥は何のためにジャンヌを監視するんだ。
「ジャンヌは頭が切れる。彼女ならば十中八九、救援者としてバチカンからあの人を引っ張り出す」
「バチカン? あの人?」
「『祝光の聖女』。メーヤ・ロマーノさ。君も宣戦会議の場で会っているだろ」
集音器と繋がるヘッドホンをしたままの羽鳥が口にした名前は、知り合い程度ではあるがオレも知る人物。
宣戦会議の場でバチカンの使者として師団入りを宣言し、カツェやヒルダを害虫扱いして大きな剣をブンブン振り回していた物騒な人だ。
「祝光の聖女? 確かに聖女みたいな信心深い感じはあったが」
「別に性格面の評価で呼ばれてる名ではない。それならローマ正教の女性信者はみんな聖女と呼べるだろ。彼女は超能力者としての能力に武運を特化させた部分があり、別の運を犠牲に戦役などの争い事を良い方向に持っていける力がある」
「その人がいればこっちの戦局もこうまで傾かなかったんじゃないか?」
「武運だけで戦いが決まるなら眷属の側にもそういう人物がいて当たり前だろ。彼女1人で全ての物事が良い方向に流れるわけがないということ。だが大局の小さな部分で有利に働くくらいの効果はある。つまり手詰まりの状況でも物事が進展する可能性が出てくるわけだ」
「なるほど。つまりジャンヌがメーヤさんと行動を共にすれば、何かしらの状況の進展はする確率が高いってことか」
「もちろんそれ頼りにだけするつもりはない。武運とは読んで字のごとく運。日本で言う神頼みと大差ないからね」
「英理さんと吉鷹さんをまだ動かしてるのがそうか」
「君は知らないだろうがね。橘夫妻はおそらく、我々リバティー・メイソンよりも捜索能力という部分においては圧倒的に高い能力を持つ。欧州では『
聞かなきゃ答えないこいつの面倒臭がりにも困るが、ジャンヌを監視する理由についてと英理さんと吉鷹さんをまだ動かす理由にもなんとなく納得。
英理さんと吉鷹さんが欧州では有名なのは聞いていたが、たぶん吉鷹さんの能力をフル活用してるんだろう。
小鳥が以前、吉鷹さんは現地の動物達の力も借りて依頼をこなしてると話していたから、小鳥よりも高度なレベルで能力を扱ってる可能性が高い。
言ってしまえばその辺を飛んでる鳥とか地を這うネズミさえ吉鷹さんの情報源になり得るんだから、そりゃリバティー・メイソンだって敵わないさ。
そんな吉鷹さんの独自すぎる情報網を知らないだろう羽鳥に話す必要はないな。
「で、英理さんと吉鷹さんに探させる奴ってのは?」
「リバティー・メイソンを出る前に事前の情報としてカツェがここパリにいるらしいと聞いていた。だから橘夫妻にはカツェの捜索を依頼している。そちらが見つかればジャンヌを監視してるよりも進展するから、そちらの監視に移る予定だよ」
「そのカツェが武器庫に行ってくれれば万々歳ってわけか。スパイの方は?」
「そちらは武器庫の所在が判明したらわかるかもしれないね。何においても慎重さは常に持ってくれ。私達は影だ。影は日のあるところに出てはいけない」
「影、ね。そんなのいつも通りってことだ。オレも、お前もな」
「私の影を濃くするのだけは避けてくれよ。でなきゃまた君を壊そうとするかもしれないからね」
「またボロボロのヘロヘロにされるのは勘弁願いたい」
そして英理さんと吉鷹さんに探させる人物が何故かパリにいるらしいカツェだと聞くと、抜け目がない羽鳥には参る。
それからまだ克服していないのだろう血の呪いとやらをチラつかされて嫌な汗が出るが、冗談半分に言えるようになったのは進歩だろうな。
「どうやら移動するようだ」
英理さんと吉鷹さんとの再合流は翌日の時間指定ということもあって、ジャンヌとキンジの監視に集中していたオレと羽鳥だったが、日中は笑えるくらい動きがなくてあくびが出そうになってた。
寒空の下で監視を続けていたその夜に、ようやく中で動きがあり、羽鳥は言いながら集音器を片付け始めて、何やらドレスやらの正装を取り出したジャンヌを見つつのオレを引っ張り車へと戻る。
「どこに行くんだ?」
「ガルニエ宮だよ。どうやら仮面舞踏会が開催されてるらしい。そこでメーヤと合流する手筈のようだ」
「仮面舞踏会? そんなところに入られたら監視なんて難しいぞ」
「それはそうだが、何のための盗聴だ。ちゃんと『目印』は聞いている。行く場所はわかってるから遅れる前にこちらも準備するんだよ」
説明しながら車を走らせた羽鳥は、どうやらその仮面舞踏会に紛れ込む算段のようで、一体いくつ取ってあるんだと思う3つ目のチェックイン済みのホテルに入りその部屋にあったタキシードをパパッと着てオレの分も何故かあるそれを着つつホテルに来る前に買ってきた鼻から上を隠す仮面も着けてみる。だせぇ。
そうして2人揃ってタキシードに身を包んでまた移動。想像よりもずいぶん大きなガルニエ宮は白亜の宮殿。
その近くに車を停めて仮面を着けガルニエ宮の敷地に入り、何食わぬ顔で秘密の出入り口的な鉄扉から地下1階の内部へと侵入。
中にはお忍びの芸能人らしき女性やら硝煙の臭いのするあれな男やらが顔を隠して談笑していて、如何にも密会してますな感じ。
ほとんどフランス語だからわからないが、聞き耳など立てようものなら血が飛び散ること間違いなしだ。
「ジャンヌは猫に馬。メーヤは犬に牛だ」
「簡潔すぎる」
「まったく、察しろ。猫のような姿をして馬のヌイグルミを持ってる女性と犬のような姿をして牛のヌイグルミを持ってる女性を探せということだ」
「ヌイグルミくらい言えバカが」
先回りしたかもわからない中で適当にグラスを取りつつ小言してきた羽鳥だが、自分さえわかってればいい的な説明でジャンヌとメーヤさんを探させるのでイラッとする。
だからといってここで喧嘩などして目立っても仕方ないし、2人で視野をカバーしながら周囲をそれとなく探って移動をしていく。
密会に使われてるにしても人が割と多く仮面までしてやがるので人探しもひと苦労だな。
こういう時に手分けするのが上策だが、今はオレも羽鳥も互いを監視する身。面倒臭いが常に視界に入れておかなきゃならないため、せいぜい背中合わせが限界。
まったく、何でオレはこう面倒な方にばかり転がっていくんだろうか……