緋弾のアリア~影の武偵~   作:ダブルマジック

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Bullet122

「本当にこれでいいのね?」

 

 朝早くに教務科へとやって来て、担任の高天原先生と個室で話をしたオレは、渡されていた交換留学の書類を返しつつ自分なりに出した答えを述べると、書類を受け取って確認の質問をしてくる。

 

「どういう選択が正解とか、そういうのではないですよね。でしたら自分の生徒の選択を黙って受け入れてもらえませんか」

 

「……そうね。猿飛君も悩んで決めたことだろうし、黙ってっていうのは先生としては少しあれだけど、いいでしょう。ただ進路相談の方はちゃんとさせてもらいますから、その時は具体的なことにも答えてくださいね」

 

「3年の担任が高天原先生だったなら、喜んで」

 

 オレの決定に理由が聞きたいのは先生として当然ではあるのだが、この辺は武偵高。多くを語るのは非推奨だ。

 それを心得てる高天原先生もいつもの笑顔でそう言ってから「先方には私から連絡しておきます」とありがたいことを付け足してくれて、それに感謝を述べて教務科をあとにしいつもの日常に戻っていった。

 ……いったのだが、なんか教室に着くなり理子が何かを聞きたげにしながらも話しかけてこない不思議現象に見舞われ、それが気持ち悪くてこっちから話しかけたら「な、何でもないですしおすし」とか誤魔化して他の女子との会話に逃げられる。

 これはあれだ。オレが自分から話すのを待ってる感じのあれだ。そうに違いない。露骨すぎる。気持ち悪い。

 だが話していいものか。話してどうなるものでもないし、だからといってすでに知られてることではあるわけで……

 とかなんとか先日の自室への侵入者の対処をどうするか考えていたら、なんか隣のクラスからリーダーがやって来て、うんうん唸ってたオレの首根っこを掴んでズルズルと移動を開始してしまい、オレはそのまま廊下を引きずられながら何事かと尋ねる。

 

「依頼だ。今回はチームで依頼に当たるから召集したまでだ」

 

「目立つからとりあえず引きずるのやめて。言葉の通じない犬猫じゃないんだから」

 

「お前は色々とやる前に聞くから強制連行が先行したのだ。それに嫌なら力ずくで振り払えばいい。非力でか弱い私ならば簡単なことだろう」

 

「本当に非力でか弱い女なら、こんな風に男1人を引きずって平然と歩けませんがね……」

 

 何か良からぬことでもしでかしてしまったかと思ったがそうではなく、当たり前の事前相談なしで依頼を取ってきたから協力しろということで、詳しい話もしてくれる気配がない。

 だがいつまでも引きずられていると余計なことも言った手前、ジャンヌが顔を赤くして「早く自分で歩け」と目で止め時を訴えてきたので、このくらいの仕打ちはいいだろと知らんぷりしたら前方に滑るように投げられてしまった。ご、強引な終わらせ方……

 

「ひゃあっ!」

 

 その関係で階段近くに仰向けで頭からスライディングしたオレはその先から来た生徒の真下に滑り込んでしまい、運の悪いことに女子生徒だったためスカートの中が一瞬だけこんにちは。

 すぐに下がってスカートを押さえられたが、見えたものはすぐには消えん。というか声からして……

 

「な、何をやってるんですか、京様……」

 

「お前の戦姉に暴力を振るわれた。不可抗力ってことでよろしく」

 

「不可抗力……っ!? み、見たんですね!?」

 

「不可抗力ってことでよろしく」

 

 やはり幸帆だったので、上半身を起こして振り返りつつそんなやり取りをすれば、顔を真っ赤にした幸帆をフォローするように後ろからジャンヌがオレの頭を空手チョップし場を納めてくれる。

 

「すまないな幸帆。これにはあとで私から追加で制裁を加えておく」

 

「き、京様も悪気はなかったと思いますから、ほどほどで。それよりおかえりなさいですよ、京様」

 

「ん? ああそっか。欧州から帰ってから会ってもいなかったのか。悪い。色々ごたついてて暇がなかった。ただいま」

 

「いえ。それだけ聞ければ十分です。お急ぎの様子ですし、私に構わずどうぞ」

 

「ん、中空知と島を待たせてるのでな、失礼する。来い駄犬」

 

「前は騎士とか言ってたくせに……」

 

 スカートの中を見られたというのに制裁なしの幸帆の平和さは武偵高では貴重すぎて尊いが、悪いとは思うので後日に埋め合わせはしておくとして、促されるままにジャンヌの依頼をこなす流れになってしまったことはもう諦めよう。幸帆のあれの罰としてな。

 

「遅いですの!」

 

「すまない島。京夜が来る途中で女と戯れをな」

 

「誤解を招く説明はやめろ」

 

「それならいつものことですの!」

 

「どういう意味だそれは」

 

 校舎を出てすぐのところに停まっていた島のワゴン車に乗り込み、意味不明なコントをやってから車はすぐに発進。

 後部座席の前にオレは座ったのだが、その後ろの席から後ろはカーテンで仕切られて見えないようにされているが、たぶん中空知が独自の空間を作り出しているのだろう。なんとなく車の重心も後ろに傾いてるし。

 それで助手席に収まったジャンヌがようやく依頼の内容についてを説明するために用意した書類をオレに渡し、後ろの中空知にもカーテン越しにパスすると向こうに吸い込まれたので問題なさそうだ。

 

「どうやら学園島ではタブーに触れる内容だけに、教務科からもかなり内密に来たものだ。詳しくは島を出てから話すが、書類に目を通して質問を受け付ける形の方が私は楽だぞ」

 

「手抜きリーダー」

 

「ですのー! 苺ちゃんは運転中ですのよー」

 

「京夜が後ろからささやいて説明すればいいのではないか?」

 

「耳元で?」

 

「恥ずかしいですのー!」

 

 なんというか、スイッチのオンオフがハッキリしすぎてるせいでブリーフィングすら締まらないコントになってるが、こういう雰囲気の時は緊急性はそこまででもなく、危険度も割と低い。

 つまりオレが死ぬ思いをする可能性は低くなってくれてるので、オレもふざけられるというわけ。チームの雰囲気もだいぶ分かってきた気がする。

 そのジャンヌの言う通り、とりあえず学園島を出るまでは手元の書類を黙々と読んでみると、何故タブーとされてるかはすぐにわかる。

 主に出てくる『チョコレート』だの『14日』だの『バレンタイン』だのによってな。

 小学生並みの身長の島の運転は何故アクセルとブレーキに足がつくのか不明ながら、女の子の足下を覗くのは失礼なのでいつか助手席から観察することにして、その身の丈に似合わずタクシー並みに静かな運転は不快感なく学園島を抜けてそのままレインボーブリッジを渡り新宿の方に向かう。

 

「では島への説明を兼ねて簡潔に京夜から頼む」

 

「リーダーが責務放棄したー」

 

「ですのー」

 

「私は声をなるべく使いたくない。これから嫌というほど使うことにもなるしな」

 

「じゃあ中空知からどうぞ」

 

 学園島を抜けたので改めて今回の依頼内容を確認することになったはいいが、内容を知ったからオレもだいぶ適当な感じになり、後ろの中空知にパスしたらドタバタと怖い音が響いたので悪いことしたと思いつつ携帯で通話してスピーカーオンで話をしてもらう。後ろにいるのに。

 

『失礼しました。それでは今回の依頼内容について簡潔に説明させていただきます』

 

「始めからこうすりゃ良かったんだよ」

 

「黙ってろ。中空知が喋っているのだ」

 

『依頼主は新宿に店を構える洋菓子店。3日後に控えたバレンタインデーに備えてのバレンタイン商戦が本日より本格的に開始となるため、そのヘルプというのが仕事になります』

 

「チョコですのー!」

 

「言っとくが食べる専門はないからな」

 

「ですの?」

 

「ですの、だ」

 

 携帯越しの中空知のアナウンサー声でようやく話が進み、これから参加するバレンタイン商戦にウキウキの島だったが、このバレンタイン商戦は侮れない。

 危険度という意味では確かに皆無なのだが、日本というのはイベントは『とりあえず盛り上がる』悪しき風潮があるためにその市場では売上が爆上げとなる。

 特にバレンタインというのは日本のチョコレート消費量の約半分を占めるとまで言われているまさに戦争。

 店としてもここで頑張らなきゃ1年を乗り切るのが鬱になりかねない打撃を受けるわけだ。

 

『今年のバレンタインデーは日曜日となっていて、前日が土曜日となるため、手作りチョコも製作可能ということで完成品と共にチョコの材料と包装も販売。そこの売り子を担当するのと、出張で出店を展開し売り上げの拡大を図る。なお、出店のための車の運転手と助手の2名を確保とのことですので、こちらは島さんが1名確定です』

 

「私も売り子さんをやりたかったですの……」

 

「できるんじゃないか? 運転手って言っても目的地に着いたら用済みってわけにもいかないだろうし、人員が足りないから声がかかったわけで。島はマスコット向きだしな」

 

「そうだな。店頭販売と出店販売でのチーム分けは私と京夜。中空知と島でやるとしよう」

 

「いや、ダメだろそれ……」

 

 とりあえず今回の依頼の内容はおおかた把握したところで、売り子ができるとあってはしゃぐ島をちょっと無視してジャンヌがチーム分けをするが、一応のチームのまともなのが固まって、島と中空知を目の届かないところに行かせるのは不安しかない。

 最近で修学旅行の件が尾を引いてるのもあるが、中空知なんて接客と鈍臭さを変装食堂で披露済みだし。

 

「ジャンヌは中空知の面倒を見ろ。オレは島の保護者をやる」

 

「リーダーとサブリーダーで分けたのだが……仕方あるまい。ではそうしよう」

 

『お心遣い、感謝します』

 

「保護者ってなんですのー!」

 

 だから面倒の少なそうな島を引き取る形で中空知をジャンヌに押しつけることに成功したオレは、改めて書類に目を通して出店の方の内容を把握していった。

 しかしまぁ、何故こんな依頼が武偵高に来るのかと不思議なところはあるかと思うものの、これにもちゃんとした理由があり、依頼してきた洋菓子店に到着してみればなるほどとなる。

 少しだけ高級感のある外観とオシャレさを持つ洋菓子店は、それに見合ったケーキやらももちろんあるが、お手頃価格の物が多くを占めて敷居は低く設定されている。高校生でもプチ贅沢は十分できそうだ。

 

「これは書類の文章以上にバチバチやってんなぁ」

 

「万一の時には抜くことになりそうだ」

 

「そこは武偵手帳を見せるだけにしとけ。それだけで抑止力になる」

 

 店の感想はそのくらいにしておいて、現在進行形で開店準備中の店の前で棒立ちしていたオレ達は、道路を挟んだほぼ真正面の位置にあった『ショコラティエ』の店に振り返って小言する。

 そちらでもチョコを専門に扱ってるだけあって、開店準備からこっちを意識して装いやらを派手にしてる印象。

 明らかにこの界隈でのライバルが向こうであり、書類にも折り合いが悪くここまでにいざこざもちょっとあったと報告が上がっていたが、見えない火花が今も飛び交ってるのが傍目に見てもわかる。

 そうした喧嘩腰の両者がバレンタイン商戦の本番でどんな事態を引き起こすかわからない。という近隣による声もあって、何か起こる前に止まる抑止力としてオレ達が雇われた。

 

「とにかく開店時間も迫ってるし、段取りやらの確認だろ。店長に話を通せ」

 

「言われずともやる。少し待っていろ」

 

 だがいつまでも店の前で立っていても仕方ないので、ジャンヌが店へと入って店長とあれこれと話をしに行き、その間にキャッキャとはしゃぐ島とすでに役立たずな雰囲気を纏った中空知に目を向けて先行きが不安になる。

 その後すぐに威圧感のある武偵高の制服は客足に響くからと店が用意した制服に着替えてそのままブリーフィングしながら開店の準備を手伝う。

 それによると出店の方は学生のスケジュールに合わせて放課後を狙い打つとかでオレと島の出動は午後とわかり、それまではみんなで店頭販売に助力とのこと。もちろん、その間のお向かいさんへの警戒も怠らずにやる。

 しかしまぁ、変装食堂で免疫とか恥じらいとかが取れたとはいえ、この依頼を引き受けた理由の4割ほどがこれだろうなという自分の制服に目を落として、同じように着替えた三者三様の晴れ姿を見て苦笑する。書類にもキラキラした感じで書かれてたからなおさらだ。

 

「依頼だからって口実欲しさに引き受けるなよリーダー」

 

「私は教務科からの依頼に応じたに過ぎん。フフッ。しかしなかなかのデザインだ」

 

 面倒なのでもうズバッとツッコんでやるが、ヒラヒラのフリフリのメイド服みたいな制服を着たジャンヌは公的に言い訳できるからかテンションがやたら高い。

 似合ってるからまた文句も出ないが、中空知も島も同じ制服を着て恥ずかしそうにしたり楽しそうにしたりで、なんというかバーテンダーみたいな白黒の制服のオレはおまけ扱いに等しい。

 今は正直、こういったのほほんとした依頼はアリアとかの状態を見るにやってる時期でもないと思うのだが、気を張り続けても神経がすり減るだけなので気分転換と開き直ろう。

 それにバレンタイン商戦をナメてかかると食われる。店の人達のマジの目を見ればのほほんなんて言ってられないし。

 オレ達のヘルプは一応13日までの3日間となるため、店頭販売は全日。出店の方も同様だが、こっちは日で場所を変えて顧客の入れ換えを図るらしい。しっかりしてる。

 しかも場所も女子高とかの近くに配置されていて、下校途中に多くの生徒が通る絶妙な位置と見た。リサーチもしているんだろうな。

 バレンタインデーは女が男にチョコを渡す恋愛イベントという根幹はあまり変化はないが、昔からある義理チョコや、昨今では仲の良い友達にあげる友チョコとか、家族にあげるファミチョコとか、仕事の同僚とかにあげる義務チョコとか色々と幅が広いらしい。

 中には自分チョコとかいう御褒美的なものもあるため、その需要は年々増しているのが現実。

 

「いらっしゃいませぇ」

 

 だからどの層をターゲットにするかも重要な項目で、この店ではほぼ全部の層への需要を満たすような品揃えをしていて、開店から1時間程度が経過した段階で向かいのショコラティエの店はプライドがあるのかお悩みの値段設定をしているっぽく、バカ売れといった雰囲気はない。

 だからといってこっちもこっちで平日の午前とあって客足もまばら。本当の戦いは午後3時以降くらいになることが予想される。まぁその時にはオレと島は出店の方に回るんだが。

 ただ気になるのは、店が女性しかいないというのもあるのだろうが、オレという存在が割と異質で何かと頼られてしまうというか、やたら話しかけられるというかで、その度に適当に応対してやり過ごすのが繰り返されてちょっと精神的に疲れてしまう。

 悪気はないんだろうが、元来で会話を頻繁にするタイプじゃないから、男がオレだけのこの空間から少しでもマシな出店に早く回りたいと思ってしまっていた。

 

「では頼むぞ島、京夜」

 

「お任せですのー!」

 

「そっちも中空知の面倒を見ろよ」

 

 しかしそういう心持ちの時は時間を長く感じるもので、ようやく出店の方が出動となった時には島の半分以下の元気しか残っていなかった。

 ここまででなんとか中空知の鈍臭さはフォローできていたが、果たしてジャンヌだけでフォローできるのか。

 意外だったのは島が小さいながらに割とテキパキ動いてくれたことで、その様を見たおば様方が「可愛い」の連呼でやたら人気があった。

 島はその子供を見るような扱いに不満そうだったが、売り上げには貢献してた気がする。

 その人気はおば様方だけでなく、出店に回った先でもそうで、売り子をする島は同年代の女子高生なのに子供扱いで大人気。すぐに話題の中心になってくれて助かる。

 かく言うオレも店員さんに事前に習っていたラッピング実演を購入者にしてあげて不思議な歓声を浴びていたり。普通にやってるだけだが。

 

「猿飛さんお助けですのぉ……」

 

「じゃあラッピングの方やってくれ」

 

 ラッピング実演が予想よりも注目され、生徒が増えて丁寧に教えていたら、ヘロヘロにされた島が接客を放棄して逃げてきたので、仕方なく仕事を交代してオレが接客に行くと、完全なる営業スマイルにも関わらず女子がなんか照れる。こっちが恥ずかしいわ。

 出店の方は正規の店員さんが1人で仕切ってるので、始まったらパワフルな店員さんは少し離れた位置で必死の声出しをしてくれていて、そのおかげで女子高生の波はなかなか途切れない。

 これは素直に凄いのだが、役割としてはこう、なんか違う気がする。

 出店は照明などを積む余裕がなかったから日が落ちてくるとパフォーマンスも落ちてしまい、予定よりも早く切り上げになったものの、売り上げは上々。店員さんと島の宣伝効果が凄かった。

 

「おい、あれ何だ」

 

「見てわからないのか。私達の後輩だ」

 

 店の方もジャンヌの外人メイドパワーが炸裂して上々に終わった初日から一夜明けて、2日目も開店から手伝いをしていたら、こちらの客足と雇われの武偵であることがショコラティエの店の方にバレたらしく、早急に対応して派遣されてきた生徒が5人。

 間宮、佐々木、火野、麒麟、桜ちゃんの1年とインターンの仲良しグループのようだが、こうなると向こうは敵である。後輩に負けては2年の面子が潰れる。

 こっちは最早いることがレアな京極のいない穴はあるが。中空知という足手まといはいるが……3人でもまぁ、何とかするしかない。

 それからのバレンタイン商戦は苛烈を極め、なんか変に吹っ切れてしまった向こうが訳もわからないコスプレで宣伝したり、対抗してジャンヌが試食コーナーを設けて何故か食べさせてあげるという意味不明のサービスをし始める。

 それには客層を無視して男が食いつき謎の客層が形成されていたが、変化球も2日目だけで、出店の方も本店に注力しないと危ないと思ったのか、急遽チラシを作って店の宣伝をやらされた。

 3日目は土曜日プラス宣伝効果もあって客足は上々。数で勝負のこっちと質で勝負の向こうで最後までデッドヒートを繰り広げていたが、総売り上げの方は店のみぞ知るといった具合でオレ達には教えられなかったが、武偵が絡んだこともあっていざこざは起きずに純粋に商戦の枠に収まってくれた。

 依頼は完了となって店の方には感謝されたので結果としては良かったのだろうと思いつつ、やっぱり接客は別の意味で疲れると再確認して現地解散の達しを受け島の車で学園島に帰ろうとしたら、ジャンヌに止められてそのまま腕に引かれ移動を開始。

 

「どこ行くんだよ」

 

「秋葉原だ。黙ってついてこい(フォロー・ミー)

 

 日も完全に沈んで夜のデートかと思ってしまったオレだが、そういうことならちゃんと照れてくれるジャンヌがそうならないので別件かと納得しつつ、なんか最近にもアキバって単語を聞いた気がしてそっちに思考を巡らせてジャンヌのあとについて行くのだった。

 アキバのどこに行くのやら……

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