8月29日、日曜日。
オレの東京武偵高卒業の話は知るところには知ることとなり、昨日には送別会のような催しがオレの部屋で行われることとなった。
その催しには知り合いがゾロゾロとやって来ては騒いでいくという迷惑行為に近い行いが連発したものの、夜の10時頃にはその波が止んでメンバーもその時にはほぼ固定されていた。
最初から翌朝までいたのは幹事の理子と料理担当の小鳥と幸帆。
寝る直前までいたのがジャンヌと貴希の2人だが、ここは部屋のベッドの数的な問題で催しの貢献度によってほとんど無理矢理に帰されたといった感じだったな。
落ち着いてからの時間には理子が気を利かせて劉蘭とテレビ電話を繋いで話をしたので、劉蘭にも卒業の件は伝わったことになり、現状でオレに明確に好意を寄せてくれている人──理子とジャンヌと劉蘭と幸帆と、貴希もか?──は全員が知ることになったのは良かったと見るべきだろう。
卒業するに当たって男子寮の部屋を明け渡さなきゃならない──同室の生徒がいないしな──ので、催しの段階ですでにほとんどの荷物が部屋からはなくなって……というか片付けてみたら理子の私物の方が多かったのでとりあえず殴った。
持っていくには大きかったり要らなかったりの物は、幸帆達が欲しいと言った物を譲ったりでほぼなくなり、残りはすでにロンドンのマンションに送ってある。
そうしたあれこれがあって今日、オレはまたロンドンへと旅立つ。
後日に教務科から通達された正式な卒業の日時が9月15日で、留学に関してはもう取り止めても良かったのだが、色々な手続きをロンドンでしなきゃいけないし、何より急にロンドンを出るとか言って癇癪を起こしそうなメヌエットを説得する必要がある。
まぁオレもすぐにロンドンを出て仕事を始めるつもりもないから説得も何もなく報告で終わるだろうが、今後に関してはメヌエットとも相談はしなきゃいけないし。
そうした事情のもと、オレのロンドン行きを知ってるメンバーはいなくて、誰にも話さずに発とうと準備してきた。のだが……
「甘いねキョーやん」
「まったくだ」
「2度目は引っ掛かりませんよ」
「張っておいて正解でしたね」
「京夜先輩もワンパターンですね」
せめて出発の直前にはメールしておこうかと思ったのも全てが無駄。
搭乗時間の直前に空港にやって来た理子、ジャンヌ、小鳥、幸帆、貴希に意図も簡単に見つかってしまった。
何でバレたのかと聞くべきではあるだろうと尋ねてみれば、オレが部屋を明け渡すタイミングが早すぎて、かつ新しい住居を探す素振りを見せていなかったのが怪しまれたようだった。
確かに今後の拠点探しを日本でしてなかったわ。これは盲点。オレもまだまだ甘いな。
「んで、見送りに来たのは言い逃したことでもあったか?」
「理子は特にないけど、何かあったら頼ってよね。すぐ飛んでくから」
「そんな時があったらな」
「うむ、改まると私もこれといってないが、訃報だけは聞かせてくれるなよ」
「努力するよ」
「わ、私はその……えっと、頑張ってください!」
「頑張んなきゃ食っていけないからな。心配するな」
「京様なら大成すると信じています。私もすぐに追いつきますから、それまで落ちぶれたりしないでくださいね」
「後輩に情けない姿は見せないつもりだ。任せろ」
「あの、寂しかったりした時は電話でもメールでもしてください。いつでも話し相手になります!」
「国際電話は料金がな。メールはもしかしたらするかもだ」
長話は出来ないから各々が一言程度で挨拶をしてくれて、それに1人ずつ返すと、しんみりを嫌った理子がおふざけ半分で抱きついてキスしてこようとした。
が、それをバカみたいな速さで制して黙らせたジャンヌと幸帆の動きに仰天。示し合わせたようにピッタリ左右の腕を極めておられた。
やっぱり戦姉妹は似てくるものなのかと考えながら、理子の「ギブギブっ!」を聞いてから解放してやるように言えば、2人も抱きつきにいかない言質を取ってから腕を解放。
改めて顔を揃えた4人に言葉をかける。
「んじゃ、ひと足早く社会人になってくる」
これから先も4人とはどこかで会うし話だってする。
これが特別な旅立ちではあっても、多くが変わってしまうわけではない。
それが4人もわかっているから、オレの精一杯の背伸びに対してにこりと笑って見送ってくれたのだった。
なんてことがあったのが約半日前になった頃。
何事もなくロンドンに到着したオレは、相変わらず朝に出発したのに同じ日の昼近くになる時差に少々滅入る。夏だし。
しかし暑さにダラけてもいられないので、まずは荷物をマンションに置いてきて、送っておいた荷物もシルキーがしっかりと受け取って部屋に入れてくれていたのを確認。ありがてぇ。
荷解きはまた後にしておいて、防弾制服・黒に着替えてからロンドン武偵高へ。
到着予定時刻は伝えてあったので滞りなくマリアンヌ校長との対談が通り、すでに東京武偵高から通達もあったオレの卒業とそれに関する話が始まる。
「では事前に打ち合わせた通り、本校での留学は新学期を区切りに取り止めという形でよろしいですか」
「はい。約4ヶ月、お世話になりました」
「……フローレンスの時もそうして感謝されましたが、私は今もあの子をここから送り出したことが正しかったのか、考えてしまうことがあります。それだけの能力を持っていると判断したことは間違いではありませんが、人を教え導く立場に立ってから、嫌でもそうした不安を感じてしまいます。まだ教えるべきことがあったのではないかと」
いつもの紅茶を差し出しながら対面に座ったマリアンヌ校長は、オレの卒業を喜んでくれるのと同時に、教師としての立場から感じる苦悩を吐露。
それはこれからここを出ていくオレやこれまでの卒業生。羽鳥にも本来ならば吐き出すべきではない思いだったはず。
それでも口に出してしまったのは、オレならそれをはね除けるだけの力があると信じてくれたから。と思いたい気持ちで言葉をかける。
「そうですね。アイツにはまだまだ教えることはあったでしょうね。例えば掃除や洗濯の仕方とか。あれがどんな環境で生活してるか知ってますか?」
「…………フフッ。知ってるわ。あの子、仕事は出来るけど生活力がないものね。どこかで良い旦那さんが見つかれば良いのだけど」
おそらくこれ以上の内心を吐露したくはないと察して、軽い冗談のつもりで羽鳥のだらしない面を言ってあげると、やはり親代わりのマリアンヌ校長はご存知だったらしく小さく笑ってくれる。
それは良かったが、その言葉の最後で何故オレに期待の眼差しを向けるのか。オレは無理ですよ。あれは人間として拒絶反応が出る。男女がどうこうではない。
というオレの感情が表面に出てしまったか残念そうな顔をしたマリアンヌ校長は、ひと息入れるために紅茶を口に含んでから話を続ける。
「これからの展望はおありですか?」
「まだ確定ではないですがいくつか。卒業を薦めていただいた手前、無様なことは出来ませんしね」
「あなたのこれからの活躍に期待しています」
「はい」
弱音を吐き出した姿は完全に消し去ってからオレのこれからについて少し心配する様子で尋ねてきたのに対して、何の策もなく卒業などしないと笑ってみせると、マリアンヌ校長も詳しくは聞かずに笑顔で返してくれたのだった。
あとの話は事務的なもので、ほとんどサインしたりなんだりで終わり、オレの留学は滞りなく本日をもって終了。
終わってみればあっさりとしたもので拍子抜けしたくらいだったが、今日でこのロンドン武偵高にも来ることはなくなるのかと、浅い留学期間だったながらも校長室から出て校舎を歩きながら感傷に浸っていたら、偶然なのか図ったのか玄関でヴィッキーと遭遇。
オレを見たヴィッキーのちょっと驚いたような反応から意図してではなさそうだったので、卒業を機にまたリバティー・メイソンに勧誘されるのではという危惧は取り除いて折角だからと近寄って話をする。
「夏休みに学校に来るなんて、依頼か?」
「まぁそんなとこ。キョーヤはいつ戻ってきたのよ」
「今日だ。今は色んな手続きをしに来ただけ」
「ふーん。留学生も大変ね。んじゃ私、これから用があるから」
いつもなら人の目がなきゃ割と会話を続けるタイプのヴィッキーが、今日はなんだか素っ気なくて寂しいとか思ったものの、日本でウザ絡みされまくった影響でそう思っただけだと考え直して、これから用事があるというヴィッキーを無理にひき止めたりせずに一緒に校門まで歩く。
こういうところを他の生徒に見られるとヴィッキーが困るらしいが、ちゃんといないのは確認したから問題ない。
ただ、校門までの道が50m程度ですぐだから、そこまでほぼ無言で歩いてしまったのがなかなかに無意味なことだったような気がしないでもないが、校門を出てからは左右で違う道を行くからか、自然と「それじゃ」とあっさりと別れて行ってしまう。
そんなヴィッキーの後ろ姿を見て、なんだかんだここでは世話になったので同じ生徒として最後の言葉をかけておく。
「ヴィッキー、ありがとな」
「えっ? なーに? なんか気持ち悪いんだけど」
普段のオレからはほぼ出てこないだろう感謝に思わず足を止めて振り向いたヴィッキーの反応はすこぶる失礼極まりないが、そんな反応されても仕方ない自覚はあるオレも特に何か言い足したりはしないで軽く手を振って反対方向に歩き出して、そのあとチラッと振り返ったらヴィッキーも首を傾げながらまた歩き始めていた。
取り急いで済ませてしまうべき案件は終わったので、陽の高いうちにマンションに戻って荷解きをするのも手かと思いつつ、その手は携帯でメヌエットへメール。
スマホを買ってからはレスポンスが早くなったので、ものの1分ほどで返ってきたメールからは1時間後に来いとのこと。
それだけあるならと早足でマンションへと戻ってから、さっさと荷解きして整理整頓を済ませ、メヌエットへのお土産を持ってまた外出。
日本にいる間もメールでやり取りはしていたが、顔を合わせるのは約1ヶ月ぶりとあって距離感はどのくらいだったかなと思い出しながらメヌエット宅に到着。
いつものように呼び鈴を鳴らせばサシェとエンドラが出迎えてくれて、変わりなさそうな2人にお土産の化粧品などをプレゼント。
ただしメヌエットよりも先にこういうものを貰うと失礼になるからと保留にされたが、面倒なお嬢様ですね。
仕方ないので2人へのプレゼントは1階のテーブルに置かせてもらって、メヌエットへのお土産だけを持って2階へと上がり、私室と応接室どっちだろうなと観察すると、足音で察したメヌエットが私室から声をかけて招いてくれる。
一応の礼儀として私室のドアをノックして、許可を得てからドアを開けると、いつもの仏頂面のメヌエットが今日の新聞を広げながら紅茶を飲んでいた。
「ずいぶんと長い帰国でしたね」
「長いって1ヶ月だろ。メヌの中ではオレの帰国はそれでも長いのか」
「家族や親戚に挨拶をするだけならば1週間もあれば十分でしょう。大方、あちらの学友と遊び呆けていたのでしょうし、それを咎める権利も私には無いわけですからいいのですけど」
「素直に寂しかったって言えば可愛げもあるのに……」
態度などでは全然いつも通りで平然としていたメヌエットなのだが、その言動は可愛く言えば寂しがり。ひねくれて言えばスネていて、なんとも面倒臭い状態だ。
メールでは効果があまりないからとその毒を抑えていた感じはしていたから、ここぞとばかりにオレの反応を楽しもうという魂胆は見えたので、大ダメージを受ける前に機嫌を直してやらないとな。
そう考えながら新聞を閉じたメヌエットの対面に座って落ち着くと、どう苛めようか思考してるっぽいメヌエットにそうはさせるかと先制。
「メールでも報告したけど、来月の半ば頃から武偵高を卒業することになった」
「そうですね。そして今はその卒業までの空白期間。私の推測では武偵としての活動は日本になるのでしょう。近日中にも今の住居は引き払い、ロンドンも発つと見ました」
「おっと。その推測は早計だな、メヌ」
卒業の件はすでに報告済みでも、その後にどうするかはまだ話していなかったからか、メールで話さなかったことをネガティブに捉えたっぽいメヌエットが毒を吐く準備を整えたのを察知。
そこにストップをかけたオレの意外な言葉にネガティブ思考だったメヌエットは咄嗟に推理が出来なくなったのか、はてとオレを見る。
「確かに最初は日本で活動しようと考えたよ。Nの件でもアリア達と動きを合わせやすくはなるし、こっちより知り合いも多いからな。だけどそれは環境に甘えようとする部分が無いとは言えない選択だと思う」
「……ではどうすると?」
「少なくとも来年の春まではロンドンを中心に活動するつもりだ。そこでその活動内容で1つ、メヌに相談といきたい」
「本来は内容にもよりますが、友人の相談にはとりあえず耳を傾けましょう」
オレが日本にまた戻るのではと思っていたところに、まさかのロンドン滞在継続の話となれば、メヌエットにとっては少しでも喜ばしいことだったと信じて、聞く耳を持ったまま毒を吐く隙を与えないように話をたたみかける。
「まぁこれは正直オレに都合の良い話だから、論外なら突っぱねていい。端的に言えばメヌとの内密の契約を結びたい」
「端的すぎます。もう少し詳しく話しなさい」
「これまでもメヌの元にはたくさんの依頼が舞い込んできただろうが、その中に『調査の必要あり』って判断した依頼もあったんじゃないか? そういう調査を……」
「京夜に内密にやらせるわけですか」
「実際、シャーロックの時代にも似たような協力者はいたって聞くし」
「
「そういうことだ。悪い話ではないだろう?」
これはかつてメヌエットがオレを専属の武偵にするという冗談じみた提案から発想を得て練ったもの。
調べればシャーロックも現役時代……今もそうと言えばそうだろうが、19世紀末の頃には、ロンドンのストリート・チルドレンに情報収集させて報酬を与える関係を築いていたらしい。
それに倣ってメヌエットの専属の武偵は出来ないまでも、メヌエットの都合でいくらか自由にオレを使うことはできるわけだ。
「結論としては必要ありません。そのような依頼ならこれまで通り断ればいいだけですので」
「うわっ、こりゃ手厳しい」
「……ですが、京夜がどうしても私に使ってもらいたいと懇願するのであれば、検討しないこともありません」
「えぇ……じゃあいいよ……」
しかしオレの予想とは裏腹に思考時間もほんのわずかで提案を却下してきたメヌエットに残念なリアクションをしてしまい、それを見たかったっぽい笑みを少し浮かべてから、頭を下げれば考えなくもないと要求してくる。
そういうことしてくるのがメヌエットだよなぁと、今更なことにはリアクションをしてやらないのが一番ダメージが入るのがわかってるオレは、逆にここであっさりと引き下がってみせれば、ほーらどうだい?
「そうですか。ではこのお話はこれで終わりにして、今回のお土産をいただきましょうか」
…………あれぇ? ここはちょっと困った顔になって「何故そこで簡単に引き下がるのですか」みたいなツッコミ待ちだったんだけど……
だ、だがオレにもわずかながらのプライドがあるから、それを表情には出さずにメヌエットが欲しがるリアクションを必死に抑え込み話の流れに乗ってみせる。ここは意地を通すんだ猿飛京夜。
「お土産については今回ちょっと迷ってな。メヌには少し早いかもと思ってたりするんだが、いる?」
「それを決めるのは京夜ではなく私ではなくて? いいから出しなさい」
本当にお土産の話に切り替わってしまって泣きそうになりながら、平静を装って持ってきたお土産をテーブルに置いてその中身を広げる。
取り出したるは8種類の小型のアトマイザー。その中身はもちろん香水。
この香水は燐歌の会社が始めていたオーダーメイドで作ってもらった試供品で、オレがメヌエットのイメージを伝えて、それに合わせて作らせたら8種類になったんだが、オレでは何が気に入るかまではわからなかったから全部試してもらう次第だ。
メヌエットも女の子なので香水を見た瞬間にキラッと目が輝いたのを見逃さず、早いだのと前置きしたことをツッコまれる前に試すように勧める。
何か言いたげではあっても気分よく試したい気持ちが勝ったようで、1つずつ上品な所作で香りを楽しんで吟味し、特に気に入ったものを2つピックアップ。
ランの花をベースにしたものと、バラの花をベースにしたものだが、これはわかってて選んだ感じだ。
調べてわかったが、ランの品種にはかつてシャーロック・ホームズという名前のものがあったらしく、バラにもオラス・ヴェルネという品種があり、フランス画家由来のこの名前は、シャーロックの祖母がこのオラス・ヴェルネと姉妹だったと言及したことから関わりがあったとされている。真実は知らん。
「一応の予算としてその2つをもう少しメヌ好みにアレンジも出来て追加発注も出来るけど、他のは諦めてくれ」
「京夜にしては頑張りましたね。ではお言葉に甘えてもう少し注文をつけておきましょうか」
香水はお気に召したようで文句も飛んでこなかった分、アレンジの注文が割と細かくて、それに応じた料金も発生する身としては結構な痛手。わかっててやってますねこれ。
そこはまぁメヌエットに喜んでもらえたとして割り切ることにしつつ、やはり流れた話は少し勿体ないな。プライドや思惑の云々はもう捨ててしまおうか……
そうした考えで書いたメモをしまって、メヌエットも貰ったアトマイザーを大事そうに化粧台の方に移動させていき、その際にもののついでのように口を開く。
「それで先ほどのお話は、本当に流してしまってもよろしいのですか?」
「検討してくれるのか?」
「京夜が頭を下げるのなら、です」
「……はぁ。意地を張っても仕方ないしな。考えてくれると嬉しい」
「考えるまでもなく最初からいいのですがね。ふふっ。素直な京夜は好きですから、今後もその無駄なプライドで損をしないように意地悪をしました」
まさかのメヌエットから話を蒸し返してくれて願ったり叶ったりだと受かれそうになるも、すぐに頭は下げないといけない現実を突きつけられて、これ以上の意地はメヌエットの気分すら変えるとわかってしまったオレは、仕方なく折れて頭を下げる。
そうしたらもう話を聞いた時から決めていたっぽい返答をしながら、本当に悪戯っ子のような笑顔で忠告してくる。
そんなことを可愛くドヤって感じで言ってるが、最初にツンデレを発症したのはメヌエットなんですがね!
さもオレが素直じゃなかったみたいに言ってますけど、メヌエットがあんな態度を取らなきゃ……
なーんて言ったところで今の上機嫌のメヌエットは都合の悪いことは耳に入らない状態にするに決まってるし、14歳の女の子に目くじらを立てて怒るのも大人げない。ふっ、大人になったな猿飛京夜よ。
というのが生暖かい視線から伝わったらしく、急にムスッとしたメヌエットが珍しく空気銃を抜いてきたのを慌てて制して事なきを得るのだった。