紅紫の武偵   作:トナカイさん

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ハーメルンに紅の二次ないな〜と思って書いちゃいました。
更新はスローです。


プロローグ。最悪の朝の始まり

『いい子にしてるんだよ?』

 

……やだよ。

どこにいくの? お父様⁉︎

 

『大丈夫。いつかきっと会えるから……三人で暮らせる日は来るから』

 

行かないでー!

僕を置いて行かないでー!

僕も一緒に……。

 

『大丈夫だよ。______には支えてくれる人がたくさんいるから。

だから、大丈夫。

ごめんな。本当は一緒に連れて行きたいんだけど……それは無理なんだ』

 

何で? どうして?

弱いから?

僕が子供だから?

 

『違うよ。______には生きて幸せになってほしいからだよ』

 

なんだよ。それ。

意味わかんないよ。

僕の幸せは父様や母様と一緒にいることだよ?

 

『ごめんな。父さんももっと______と一緒にいたかったんだけど、やっと掴んだチャンスなんだ。

歪空(ゆがみそら)にやっと認められて、やっと掴んだチャンスなんだよ!

ごめんな。______になれよ』

 

なんだよ。なんだよ、それ。

父様の馬鹿ー!

なんで、なんでそんなこと言うの⁉︎

嫌だよ。嫌だ。

嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌だ______‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ! ……夢、かぁ……」

 

目を開けるとそこは知らない天井……ではなく、見慣れたいつもの自室の天井だった。

窓から射す日の光が眩しい。目覚まし時計を確認すると時刻は午前6時。まだ普段なら寝てる時間だ。だけど嫌な夢を見たせいか、眠気は吹き飛んでしまった。仕方ない起きるか。

朝から嫌な夢を見たなーと。

寝ていたベッドから起き上がり、カーテンを開け、ベランダの戸を開けると、部屋の中に都会のビル風と共に若干潮の香りが漂ってきた。

うーん。今日もいい天気だ。

しばらくボーッと景色を見ていると。

ベッド脇の机______の上に置いていたスマートフォンが鳴り響く。

この時間に鳴らすのは一人しかいない。

表示を確認せずに出る。

 

「……おはよう。今日も頼むぞ。騎場」

 

電話口からはいつものように「かしこまりました、桔梗(ききょう)様」といった返事が返ってくる。

 

「……いつも言ってるけど、『様』付けはしなくても」

 

『なりませんぞ。貴女様は九鳳院(くほういん)家の血を受け継ぐ高貴なお方。

先代からもくれぐれも無礼のないようにと承っております故に』

 

「あー、も〜。わかった。わかった。好きに呼べばいい」

 

このやり取りも何度目だろうか?

ふと、そんなことを考えると自然と口元が緩んでしまう。

 

『桔梗様、口元が緩んでおりますぞ。涎と目やりを取る為にも洗顔をするべきかと』

 

「なっ、なんでお前が知っておる⁉︎」

 

『見ております故。安全確認も近衛隊の任務故に』

 

電話口から聞こえた騎場の声に、ゾクリと寒気がした。

スマートフォンを片手に持ちつつ、部屋の中を調べると。

 

『あー、そこではありませんぞ。エアコンの中と、LED照明灯に九鳳院家の技術を集結させた超高性能カメラを、それにコンセントのプラグに集音力がバツグンの高性能盗聴器を仕掛けてなど、口が裂けてもいえませんとも』

 

「見るなー、見るなー、見るなー! 聞くなーーー‼︎

騎場のバカ______‼︎」

 

『ああ……恥ずかしがる桔梗様、かわゆぃ〜』

 

ああ、もう! 騎場のせいで最悪の朝だ!




あれ?
おかしいなー……騎場さん(原作とは別の人)が変態なキャラに……。


ど う し て こ う な っ た ⁉︎


主人公の名前を変更しました。

黄花→桔梗

紅 桔梗 に。
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