一輪の咲く花とともに歩む夜中の姫   作:十六夜 大和

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ついにやってしまった
だが、後悔はしていない。
てことで始まります


幕開け

 満開の桜彩る春の季節。冬の寒さはなく、ポカポカと暖かい日。そんな日に、私は学校の近くを流れる川のほとりに座り、日傘をさし、肩にかけながら本を読んでいた。

  私の名前は宮永 夜。今年から家の近くにある高校、清澄高校に通う1年生。青と白を基調としたセーラー服に身を包め、学年色の赤いスカーフをしている。スカートは…………何でだか知らないけど、1年生のだけ妙に短い。見えるか見えないかギリギリのラインの長さで、上級生のとは違いすぎる。正直超恥ずかしい。

 

「夜お姉ちゃん。ここにいたんだ」

「ん?」

 

 後ろから声が聞こえたので、読むのを一回やめ、声のする方へと振り向く。そこには茶髪ショートカットの少女が立っていた。左側の髪にツノらしきものがあり、私と同じセーラー服に、赤いスカーフをしている。

 

「お、咲。what's up?」

「いや、どうして英語?日本語で聞こうよ」

「それじゃあ面白味がないでしょ?」

「別に面白くしなくていいから」

「だが断る」

「断らないでよ」

 

 少女は「はぁ」とため息をつき、「隣座ってもいい?」と言ってきたので、手でOKサインを出す。そして、隣に腰を下ろし、手に持っていた本を開いた。

 この子は咲。私の妹で同じ1年生。私と同じでよく本を読んでいる。いわゆる文学少女というやつだ––––––––私もだが。

 

「ところで、よく私の居場所がわかったね」

「どこに行ってもいなかったから、もしやと思って外に出たんだよ。まさか本当にいるとは思わなかったけど」

「むぅ。私だって太陽の下で本が読みたいもん」

「それでも日傘はさしてるんだね」

「流石にこれがないと厳しいからね」

 

 私は生まれつき特殊な体質で、日光をまともに受けることができない。日傘で日陰を作ったり、晴れの日以外だったら特に問題はないけど、普段より少し体調が優れなくなる。だから、いつもは室内にいることが多い。今日はあまりにも天気が良かったので、つい外に出てきてしまったけど。

 それから私たちは何もしゃべらずに、黙々と本を読んでいた。

 

「?」

 

 30分くらい読んだところで、ふと近くの道を歩いている人に気がついた。誰かと思い振り向くと、ピンク色の髪色を、赤いリボンで結んでいるツインテールの子が歩いている。綺麗な子だった。多分あの子はモテモテだろうと思ってしまうほどに–––––––––しかし、何だあの反則的な胸は! しかも、スカーフの色が同じということはあれで1年生⁉︎ ぐぬぬ、解せぬ。しかし、あの顔であの胸……どっかで見たことあるような気がする……

 

「おーい!夜、咲ー」

 

 そんなことを考えていたら、後ろから男の声がしてきた。咲はビクッと振り向き、そんな妹を可愛らしく思いながら、私はゆっくりと振り向く。

 

「ん? やっぱ京太郎だったか」

 

 彼の名は須賀京太郎。私たちの中学からの同級生。金髪で、顔立ちもいい方のいわばイケメンだ。

 

「やっぱとは何だ、やっぱとは」

「そのまんまの意味だよ。咲はともかく、私に声をかける男子なんて京太郎ぐらいだし」

「私も京ちゃん以外に声かけられないよ。で、何しに来たの?」

「お、そうだった。今日のレディースランチめちゃくちゃ美味そうだったからさ、学食行かね?」

「相変わらず人使い荒いね。君は。ま、丁度区切りがいいからいいよ」

 

 と言うのは建前上。本当は日傘で抑えていても、体調が厳しかった。今すごく室内に行きたい。

 

「さ、行くよ。咲」

 

 咲に声をかけ、本を閉じてから日傘を持ち、立ち上がる。咲はコクリと頷いてから、私に続くように立ち上がった。そして、私たちは学校に向かって歩き始める。

 

 –––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

「はい。レディースランチ」

 

 学食につき、私はお茶を、咲はレディースランチを取りに行く。京太郎は空いている席を取ってくれ、座って待っていた。最初に私が戻り、京太郎の前に座り、次に咲が戻ってきて、京太郎の隣に座る。

 

「おう、サンキュー」

 

 そして、京太郎は置かれたレディースランチに食いつき始める。ちなみに、私と咲は本を読んでいる。

 

「メール?」

 

 突然京太郎の方から着信音らしきものが聞こえ、私は顔を上げ、咲は京太郎に問いかけた。

 

「ん、これだよ」

 

 京太郎は片手に持っていたケータイの画面を私たちに見せてくる。そこには……

 

「「麻雀?」」

 

 スマホアプリのネット麻雀だった。

 

「京ちゃん麻雀するんだ」

「まだ役もロクに知らねーけどな。しかし、麻雀っておもれーのな」

「私、麻雀嫌い」

「いい思い出はないね。面白いのは否定しないけど」

 

 私たちはよく家族で麻雀をしていた。けど、ある問題が起きてしまい、それ以降一度もやっていない。ま、もう解決はしてるんだけどね。

 

「え?お前ら麻雀できんの?」

 

 京太郎は私たちの言葉に驚く。そこまで意外だったか?毎年大きな大会とか開かれてるし、プロとかもいるんだから出来ててもおかしくないだろ

  その後、京太郎はブツブツと何かつぶやいた後、急いでご飯を食べ、席を立ち上がる。

 

「ついでにひとつ付き合ってよ。メンツが足りないんだ」

「メンツって……まさかだと思うけど」

「そ、麻雀部」

「やっぱり」

 

 流石に断れる状況ではなかったので、私たちは顔を見合わせた後、仕方なく麻雀部に行くことになった。

 

 

 

 




はい、以上です。
別のものを書いている途中なのに、書いてしまいました←
正直咲-saki-のものは前から書きたかったんですが、いいものが思い浮かばず、ずっと保留にしていたものです。しかし、最近になってふと思いついたので衝動で書きました。
予想ですが、問題児の方も書きますが、こちらの方が登校頻度が高いと思います。そこらへんご了承ください。
ご指摘・ご意見・普通の感想を待ってます。
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