それと、祝!お気に入り数200突破!ちょー驚いております←
こんなへっぽこ作者ですが、今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m
そして、今回はオリ主の対局回です!能力も1部判明します。
そして、今回は2度ほど部長視点が存在します。
てことで始まります
「妹さんが抜けたところに宮永さん「夜でいいですよ」……そう。それじゃあ夜が入るとして、和のところは–––––須賀くん、お願いね」
「俺っすか? 会長が入ればいいじゃ……」
「だから、私が入ったらみんな飛んじゃうでしょ?」
「こりないのぉ。けど、夜と打つのは久しぶりじゃの。お手柔らかに頼むよ」
「おー! 今度は夜ちゃんと打つのか!」
あはは。なんかみんな気合い十分なんだけど……部長に言われた席–––––咲が座っていたところに腰を下ろし、思わず苦笑する。しかし、部長って何故か打とうとしないけど、そんなに強いのかな? 今度打ってみたいな。
「さっきは東風戦だったけど、今回は大会ルールで行くわ。25000点持ちの30000点返し。ダブル役満無し。大明槓での嶺上開花は責任払いね」
「ダブル役満なしで責任払いですか。中々特殊ですね」
「そうね。責任払いは私の知り合いの知り合いが所属している団体では採用しているらしいけど、他ではあまり見たことないわ」
それに加えてダブル役満なし……まぁダブルが出るのは稀だけどね。
「でも、何で大会ルールなんですか? 別に普通の半荘でもいいんじゃ……」
「今回、うちは全国を狙うからよ」
大会ルールに疑問を持った京太郎が部長に問い、部長は胸を張って答えた。そして、その答えを聞いた周りは驚く。もちろん私も。
「全国とは……また大きく出たのぉ」
「夜の実力は知らないけど、宮永さんが入るだけでも行けるかもよ?」
「まだあの子は入ると決めたわけではないのですが……」
「多分入るわ。そうじゃないと、和が黙ってないもの」
「上手く説得出来たらの話ですけどね」
まぁ和はプライド高いし、咲も今回の勝利で少しは変わってると思うから、入る確率の方が高いと思うけど……
「っと、話が逸れたわ。時間も時間だから一回だけね」
部長は薄暗くなった外を見ながら言う。そろそろ“夜”か……これはこの卓荒れるかな?
「それじゃあ夜の実力、見させてもらうわよ」
部長は私の後ろにスタンバイ。さっきは京太郎もいたが、今回は卓に入っているので、部長だけが私の手牌を見ながらの観戦となる。じゃあ、咲も居ないし、“アレ”で行きますか。
さて、やりますか。
東一局 親・片岡
先程同様、優希が起家で始まる。取り敢えず、東場は様子見かな。染谷先輩は昔から打っているし、優希、京太郎に関しても何回か見たから大体分かるけど……東場は優希の調子が1番いいから大人しくしている方が得策かな。
3巡目
「リーチだじぇ!」
案の定優希が先制リーチ。しかも早い。さっきもあったけど、これは読めないな。誰かが振り込むか、ツモるかだけど……さっきはツモったからこれも後者かな。
「きたじぇ! ツモ! リーチ一発ツモ、メンタンピンドラドラ。6000オールだじぇ!」
「またかよ!」
「本当、この勢いが南場まであれば文句ないんじゃがの」
片岡 43000(+18000)
宮永 19000(−6000)
染谷
須賀
東一局一本場 親・片岡
そう言えば優希が親だったね。誰かが上がらないと場は流れないか……まぁそっちの方が面白いから別にいいんだけど。
7巡目
「ロン! 5800の一本場で6100だじぇ!」
「えっ⁉︎ それ染谷先輩が捨てたやつじゃ……」
「直撃狙いだじぇ! さっきはのどちゃんにやられたからやり返したんだじぇ!」
「それ俺悪くないじゃん!」
「代わりだじぇ!」
京太郎、乙! しかし、優希ってやっぱ可愛いなぁ。対面だからよく表情が分かるけど、テンパってる時とそうじゃない時の違いが顔に出ちゃってるし。
片岡 49100(+6100)
宮永 19000
染谷
須賀 12900(−6100)
東一局二本場 親・片岡
さて、そろそろ流しますか。もうちょっと見てたいけど、このままだと京太郎が飛びそう。いや、確実に飛ぶわ。
5巡目
「もういっちょ、リーチだじぇ!」
「残念。それロンだよ」
「何ですと⁉︎」
「七対子ドラ2。6400の二本場で7000」
片岡 42100(−7000)
宮永 26000(+7000)
染谷 19000
須賀 12900
「よくチートイで直撃させたわね」
「たまたまですよ。たまたま」
さっきの上がりを見て、部長は関心したように言ってきた。本当は仕掛けがあるのだが、これを今言うと騒ぎそうだからやめておこう。
何はともあれ、優希の親は流せたから良しとしますか。
東二局 親・染谷
さて、咲の時は東風戦だったから優希が逃げ切ろうとしたけど、今回は半荘だからもうちょっと稼ぎたいはず。んー、私が阻止してもいいんだけど……点数はまだあるし、もう少し泳がせてもいいか。そっちの方が面白い。
6巡目
5巡目から優希の口元が少し吊りあがってるんだよね。はってるな。絶対。
「ロン! 3900だじぇ!」
「はい」
思ったより小さかった。まぁいいか。このまま東場は優希に全部上がってもらおうかな。
ここで、後ろから妙な視線を感じたので、チラッと部長を見た。その表情は咲の時と同じく、信じられないものを見たような顔をしていた。やっぱ鋭いな。この部長さん。
〜竹井side〜
まさか姉妹揃って怪物だったとは……優希の手に自ら振り込むとは思わなかったわ。しかも妹さんみたいにプラマイゼロを狙ってるわけでもないのに……
これ、本当に全国に行けちゃうよね? ていうか、この姉妹出したら優勝しちゃうんじゃない? 特に夜に関しては、まだ何か隠してそうだし……下手すればあの宮永照と同等、またはそれ以上かもしれない。まぁここら辺のことはまだ実際に見てみないと分からないことではあるけど。
「リーチだじぇ!」
っと、東三局でもまだ優希は衰えないわね。しかも、今度は2巡目と来たか。彼女も和、咲に負けないくらい強い。欠点といえば、集中力が続かないこと。後は見る限り、点数計算が出来ないところかしらね。
「ツモ! リーチツモ混一色ドラ1。3000・6000だじぇ!」
「またハネマンかよ!」
「勢いが落ちんのぉ」
「ふはははは! これからは東風神とでも言うがいい!」
「ゴメン。それ無理」
優希はこれで2回目の跳満ね。東風戦の2回を合わせても3回。普通に考えたら脅威ね。須賀くんなんてもう魂が抜けそうよ。まこは今回は様子見なのかな? 全く動こうとしない。それとも…………まぁそれはいいとして、問題は夜よ。親被りで3位に転落したのにも関わらず、平然としているわ。落ち込むどころか、楽しんでいる。さらに、嵐の前の静けさのように全く動こうとしない。動くのは南場ってことなのかしら。
取り敢えず一つだけ分かったことは、今回、私たち麻雀部はとんでもない姉妹を連れてきてしまったことね。
〜side out〜
その後、東四局で今まで動きがなかった染谷先輩の満貫に振り込み、遂にラスへ落ちた私。因みに今の点数は
東四局終了時点
片岡58000
染谷24000
須賀12900
宮永8100
トップとの差は50000点近くある。そして、残すは南場のみ。普通に考えれば、逆転なんて難しいところではあるが、私はこの状況になることを狙っていた。
次からは南場。今まで調子良かった優希も失速してくるこの時を待っていた。元から東場は捨てている。ここからが私にとっての本番だ。さぁ行くぞ東風王。点棒の貯蔵は十分か。
南一局 親・片岡
配られた手牌を一度開いてから再び伏せる。そして目を閉じ、イメージをする。いつもの私なら、イメージするは常に最強の自分、とすると思うけど、今回それやっちゃうと下手するとすぐ終わっちゃうし、条件的にも無理。それに楽しくない。まさに愉悦。決して慢心王ではないが、今回はある人をイメージしよう。これでも十分強いけど、個人的にこの子の“能力”は好きだからいいか。まずは肩慣らしだけどね。
〜竹井side〜
予想通り、夜は南場になってから雰囲気ガラッと変わった。東場は特に何も感じさせず、異変というものはなかったけれど、今回は違う。卓の外にいても、まるで1匹の狼に狙われた羊のような感覚になった。後ろから出される殺気で背筋が凍りつくような……そんな感覚。卓に入ってなくてコレなのだから、もし卓に入っていたらと考えるとゾクってするわ。
「ポン」
そんな感覚に陥っている間に、もう5巡目。そして、優希の捨てた六筒で夜が鳴く。
何をするのかしら。後ろで見てるからわかるけど、今のポンで夜の手はテンパイした。けど、役が一つもない。役無しテンパイだった。
しかし、6巡目で夜がツモった牌を見て、鳥肌がたった。この子、まさか⁉︎
「カン」
夜がツモったのはさっき優希から鳴いた六筒。その六筒を迷うことなく加槓する。
加槓とは、ポンして3枚にした牌に4枚目を加えることによってカンする方法。形は違えど、カンではあるため、もちろん嶺上牌はとる。そして、嶺上開花にもすることが出来る。そう、夜は––––––
「ツモ。嶺上開花のみ。500・1000」
さっき、夜の妹である咲が2回やった嶺上開花を上がるために加槓したのだ。
〜side end〜
片岡57000(−1000)
染谷23500(−500)
須賀12400(−500)
宮永10100(+2000)
ふぅ。“久しぶり”に上がったね。嶺上開花。でも、まだまだ点数を初手では高くできなかったな……まぁ普通なら3、4回ぐらいやらないと高くはできないけど、昔から使ってたし、日も暮れて“夜”でもあるから次から問題ないかな。
南二局 親・染谷
今度は配牌を開いたままにするが、その手牌をみて思わず口元が引き吊ってしまった。予想通り、高い手が出来そうな流れになっていることが分かった。これから私がやろうとしてるけど、優希、御愁傷様。
13巡目
南場なので優希が早く上がると言うことはなく、この局初めての遅い展開となる。その間に私の手がなかなかのカオスな事になっていると言うオマケ付きで。後ろで見ている部長なんか凄い顔になってるよ。見てないけど。
「タコスパワーが切れたじぇ……」
そう呟きながら優希は1枚の牌を捨てる。それを、待っていた!
「カン!」
優希が捨てた牌でカンをする。いわゆる大明槓だ。そして、今回のルールでは大明槓での責任払いがある。
誰かが捨てた牌でカンをするのが大明槓。その時、嶺上開花で和了るとカンした牌を捨てた人が1人で全部払うというルール。
何でこんな事を言うかって? それは–––––––
「嶺上開花…………ッ⁉︎」
嶺上開花で上がることが“出来る”からだ。因みに、今呟いたのは後ろで見ている部長。その声が聞こえたものは全員驚愕した顔になっているが、私は手牌を倒そうとしない。その代わりに、
「もういっこ、カン!」
『なっ⁉︎』
4枚を倒し暗槓をする。私以外の全員がさらに驚いた顔になる。あくまで嶺上開花“出来る”だ。一体いつから私が“1回目”の嶺上開花で上がると錯覚していた?
「また嶺上開花⁉︎」
再びツモってきた嶺上牌で嶺上開花になる。けど、ここで上がってもさっきと点数が変わらない。だから、
「更にカン!」
もう一組の牌を倒し、カンをする。もちろんもう一つ準備してましたよ。
そして、3枚目の嶺上牌に向けて手を伸ばす。周りはただ私の手を見るだけ。ありえないものを見ているような顔をしているが、そんなことを気にせずに嶺上牌を掴み、卓の上に思いっ切り叩きつけると同時に手牌を倒す。
「ツモ。清一色 対々和 三暗刻 三槓子 赤1 嶺上開花–––––––––32000です」
数え役満。3回連続カンを見た上に、その手は数え役満となれば、声を出すことが出来ない麻雀部員たち。その中で私は1人、淡々と点数申告をした。
以上となります。
あんま夜関係ねーじゃん!と思うと思いますが、もちろん他にも存在します。
それと、なぜ県予選決勝大将戦の役かと言いますと、ここで言っちゃいます。夜は大将として出したいと思っています。となると、咲のこの役が使われないと思ったので、ここにぶっ込んでみました←
大将戦で出せばいいじゃんと思いますが、別の能力で大将戦はやるので、他に入れるところがなければここに入れればいいじゃないかということで入れました。
次回は後日談!と出来れば藤田プロが出るところまでは書きたいです。
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