尸魂界の秘密   作:ゆう☆彡

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初代一番隊結成まで。【新手】

「ハァ…ハァハァ……ハァ……ハァ………ハァ…」

 

「ハァ…ハァ……、

 

くそっ……、当たるどころか、かすりもしない……。」

 

 

吉良・雛森ペアの『鬼道』のテスト

 

ギンは鬼道を撃つことなく、ただかわしていただけ。

 

その結果は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“圧倒的”だった。

 

 

「うん、二人ともそこまでにしよか。」

 

これ以上やると、二人の霊力が切れそうだったので、テストは終了となった。

 

「雛森さんは状況判断も対応力も高いんやけど、威力がもう少し欲しいところやな。吉良くんは逆に、威力は高いんやけど、正確さを上げなあかんな。

 

後、集中力もな。雛森さんのこと気になりすぎて、途中から穴だらけやったで?」

「なっ!?そんなことないです!!」

「ブハハハハッッッ!!吉良!お前、バカだな〜!」

 

恋次にバカにされ、顔を真っ赤にして否定している吉良に、

「……。(そんな顔で否定しても、何の説得力もねーよ…。)」

と、冬獅郎が思ったのは内緒である。

 

 

「まぁ、色々あるんやけど、習いたての鬼道でここまで連携できたのはすごいことや。自信持ってな。霊力はこれから修行してけば、嫌でも上がるしな。二人共お疲れさん。」

 

市丸教官は笑顔で二人に言った。

 

「「はい!ありがとうございます!!」」

 

鬼道のテストで、生徒たち全員は、教官の実力を体感した。

演習場には、雛森と吉良を称える声と教官への尊敬の声。

場は和やかな雰囲気だった、

 

 

「じゃあ次は……『剣』の方にいこか。」

 

「「はい!!」」

 

二人を除けば。

 

 

目の前で圧倒的な強さを見せられた二人は、臆することなくむしろ、目の前の“倒すべき相手”に興奮していた。

 

「さっきのテストは、鬼道撃たなかったけど、剣の方はお互い“浅打”で勝負な。」

「わかりました。」

「じゃあ、早速始めよか。」

 

ギンは自分の腰から、刀を抜いた。

「ん?キョーカン、それって斬魄刀じゃないのか??」

「違う、違う。ちゃんと取替えてきたで。」

 

「……なるほど。」

「あぁ?何納得してんだ、冬獅郎?」

「いや、別に……。」

 

冬獅郎は気づいていた。

テストが始まる時から、入り口からテストの様子を頬を膨らましながら見ている女の子の存在に。

生徒の着る服じゃなく、見たこともなかったので、疑問に思っていたのだが、

「(教官の斬魄刀の具象化した状態、ということか。)」

 

 

 

 

「ほな、始めよか。」

「「お願いしm『ストップ~〜〜〜!!』!?」」

 

緊張がお互い、高まった時に聞こえてきた声。

全員、動揺が隠せなかった、ギンでさえも。

 

 

 

「会えるって今ですかい……。」

ギンが小さく呟いた。

 

 

「その勝負、総隊長の命により、(わたくし)、十番隊副隊長、松本乱菊が立ち会わせて頂きます!」

 

つまり、審判ということである。

 

そんなことよりも、

「十番隊!?」

「副隊長!?」

「ってか……総隊長の命!?!?」

 

とんでもない人物の突然の来訪に、生徒達の興味が注がれた。

 

「あの人が……。」

冬獅郎は昨夜、愛友とギンが話してくれたことを思い出した。

「……。(あの人が、市丸教官の……。)」

 

 

 

「わぁー!この子たちが、ギンの生徒たち??みんな可愛いじゃない!」

 

多くの男子生徒は、その規格外の胸に目が釘付けだった。

「阿散井、鼻の下伸びてんぞ。」

「冬獅郎!?お前はあれを見て興奮しないのか!?」

「……しねぇよ…。」

冬獅郎は呆れてるだけだったが……。

 

 

 

 

「……ん?あんた…………、」

 

突然、冬獅郎の元に乱菊が近づいてきた。

 

「なんだよ……。」

「ふーん、生意気ちゃんじゃない。でも……

 

 

 

 

 

 

 

可愛いいいいいぃぃぃぃ!!」

 

そう言うと乱菊は、自分の胸に冬獅郎の顔を押し付ける形で、抱きしめた。

 

「「「「「「「(((((((!?!?)))))))」」」」」」」

 

「やめろっっ!!何しやがんだ!!」

「だって可愛かったんだもの!あんた、真央霊術院(ここ)卒業したら十番隊(ウチ)に来なさいよ!!」

「丁重にお断りだ。」

「えーーー、どうしてよーーー。」

 

生徒…主に男子たちが怒りの目で冬獅郎を見ていたことに、本人は気づいてなかった。

 

 

「乱菊、総隊長の命なら立ち会っていただきたいんやけど、そろそろ始めてええ?」

「あっ、ごめんごめん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの賑やかな雰囲気が、一変した。

 

「ただいまより、市丸教官VS()日番谷冬獅郎と阿散井恋次の試合を始めます。」

 

先ほどの高いテンションから変わって、落ち着いた声で乱菊が言った。

 

 

「それでは……始め!!」

 

 

 

 

 

 

 

――――ダッ

――――ダッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ガアァァァァン

 

 

 

 

 

 

 

初っ端から、とんでもない霊圧がぶつかった。

「へ〜、ギンと総隊長が一目おく存在なだけあるじゃない。それに、赤髪の子も結構やるのね〜。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「足引っ張んじゃねーぞ!冬獅郎!!」

「あぁ!?それはこっちのセリフだ、面白眉毛。」

「なっ!?ふざけんなよ、テメー!!」

 

「「「「「「「(((((((なんでお前らで喧嘩してんだよ!!!)))))))」」」」」」」

 

 

 

「二人とも集中してなー。乱菊も頼むでー。

 

 

全力で行くからな〜。」

「「!?」」

「わかったわよ……、全くメンドクサイ。」

 

そう言いながらも、乱菊は生徒たちの前に立った。

 

唸れ(うなれ)灰猫(はいねこ)!!」

 

乱菊の振りかざした刀が、灰状に変化し、戦う三人の霊圧から生徒たちを守った。

 

「うごかないでよ、あんた達。死にたくなかったらね。」

 

 

乱菊の斬魄刀の霊圧で守られた生徒たちが見たもの

 

「おりゃああぁぁぁ!」――――ガキーーン

 

「ほっ!」――――スッ

 

「ふっ!!」――――ガキーーン

 

 

連携する生徒と、瞬歩で交わし続ける教官。

 

 

 

 

『すごい』

 

 

 

 

見ていた誰もが思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは、凄いことになりそうね♪」

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