激しい力の衝突に辺りには衝撃波が広がる。
二人はお互いにその衝撃を利用して後ろに飛んで距離をおいた。
二人の顔はどこかこの戦いを楽しんでいるように見えた。
すると悟飯が睨みをきかせながら笑みを浮かべて、
「確かにスゴいね、パワーは認めるよ。」
そう言いながら重心を低くして構えを深くする。
幽香はクスッと笑うが、その笑みはやはり相手の背筋を凍らせるよのな恐怖があった。
「その言い方だとまるでパワーだけは、と言っているように聞こえるわよ?」
「…そう聞こえたかい?」
悟飯は力を込める。
すると、幽香も構えをとりいつでもぶつかり合える状態になる。
すこしの間、静かな空気が流れる。
そして悟飯が一歩踏み出し、距離を詰めようとする。
次の瞬間、
【ビシュン!】
「なっ!?」
「なんだ!?」
幽香と魔理沙が驚く。
何故なら先程までいた悟飯が消えたのだ。
「きっ、消えた!?」
幽香が目を見開く、するとすぐそばになにかを感じ、自分足下を見るかのように眼を下に向ける。
すると幽香のすぐそば、数センチほどの距離にすでに悟飯はいた。
悟飯は幽香の腹に向かってエルボーを繰り出す。
幽香はとっさに左手でその右肘を受け止める。
「くっ!!」
幽香が右腕を振り上げ、悟飯にむかって思いきり殴り付ける。
しかし、
【ビッ!】
「!!?」
また悟飯の姿が消え、幽香の拳は空を裂いた。
(いま、私が拳を降り下ろすよりも先に消えた!?そんな馬鹿な…当たる直前ならまだしも、私よりも何手先も早く動いたというの!?)
【シャッ!】
幽香の背後でなにか風を切るような音が聞こえた。
幽香は振り返り確認をしようとするが、それよりも先に頭に大きな衝撃と激痛が走った。
そして吹き飛ばされていった。
近くにあった向日葵を吹き飛ばしながら大地を滑り、そして止まった。
幽香はゆっくりと起き上がり先程までいた場所をみると、そこには悟飯が立っていた。
「チッ!」
舌打ちをしながら左手首を回し動作確認をする。
(くそっ…!全くあいつの動きが見えなかったわ。それに早いだけじゃなくて何手先も先を見てるみたいじゃない…それにこの力…受けた左手まだしびれてるわよ…!久しぶりねぇ、こんな血が騒ぐのわ…)
そう言いながら狂気の笑みを浮かべて悟飯を睨む。
すると悟飯もほんのわずかだが顔をしかめて、
(…あれを食らってもふらついてる様子はないか…。くそ、今のやつならかなり効いただろうと思ったのに。こうなったら一瞬で終わらせてやる!!)
悟飯が正面を向きなおし腰を落とす。
そして右腕を腰の辺りに持ってきて力をこめ始める。
すると周りの風の様子が変わり始める。
「こんなとこで時間なんかかかけてられないんだ!一気にけりつけさせてもらうぞ!」
そう叫ぶと悟飯は白いオーラを纏い始めた。
様子が変わったのを見ると幽香がそれをにらむ。
まるでその力を見極めるかのような目付きになる。
がすぐに狂気の笑みを浮かべると、
「…それは楽しみねぇ?」
そういって幽香も体に力をこめ始める。
魔理沙はその悟飯の様子を見て、あることを思い出していた。
(「あぁ、俺は一度だけ変身できるんだ。超サイヤ人ってのになるといまよりもスゴくパワーアップするんだ。」)
そう、悟飯がかつて言っていたこの台詞だ。
(…あの幽香を一瞬で終わらせる。確かに普通の状態でも幽香を倒せると思うぜ。けれど、悟飯は一気にけりをつけると言っていた…たぶん、変身する!)
その瞬間を逃さないために魔理沙は悟飯にのみ集中していた。
悟飯はさらに力をこめる。
その手からは血管が浮き出るほどに、
「はあぁぁぁぁあぁぁああ!!!」
どんどんオーラが大きくなる。
そして、
「はあぁあ!!!!!」
なにか爆発のようなものが起こる。
それは木よりも1mほど上にいる魔理沙にも届いた。
悟飯の目付きはさらに鋭くなりオーラは荒々しく、さらに激しくなっていた。
悟飯は仁王立ちで構えながら幽香を睨む。
が、そのすぐあとに自分の手のひらを見つめる。
その目はまるで信じられないとでも言うかのように、
(こ、これほどまでの力を隠していたなんて…全く想像以上としか言えないわね。)
幽香がはじめて冷や汗をかきながら悟飯に対峙する。
魔理沙は少しがっかりとしながら、
(ふぅ、なんだ変身しなかったんだぜ。…まぁ変身して化け物みたいになられても困るからそれはそれでいいような気もするぜ。)
と、少し安堵のため息をつく。
そして悟飯たちを見つめ直す。
悟飯も幽香の方を向くが、今度は重心を下げずにまるで待ち構えるかのように構えた。
幽香は傘を悟飯に向ける。
そして傘から大きなレーザーを放ってきた。
なんの前触れもなかったその攻撃に魔理沙は驚き悟飯にむかって叫ぼうとする。
が、今叫んだら悟飯は自分を叱るだろうと咄嗟に判断しその叫びを飲み込んだ。
そして悟飯の体をレーザーが貫こうとする…
その刹那の瞬間、悟飯の体は消えた。
「また消え…【ドゴォン!!】ぐはぁ!!?」
幽香が言葉を言い終わる前に重い音が響きそして幽香の幽香の苦痛の声が聞こえてきた。
魔理沙と幽香は驚きながら幽香の腹をすぐに見る。
するとそこには悟飯の姿と悟飯の右肘がめり込んでいる幽香の腹があった。
「がっ…はっ…あ…」
幽香はふらつきながらもなんとか倒れるのをこらえる。
(…なるほど、もうフルスピードで動いても傷は痛まないな。)
そう思いながら幽香の腹から腕を離そうとする。
しかし、なにかにがっしりとつかまれ離れなかった。
悟飯ははっとして自分の腕を見る、するとその腕は幽香の両手によってがっしりとつかまれていた。
「逃がすわけないでしょ…?」
「…ずいぶんと頑丈だな。」
幽香は悟飯を思いきり自分を軸に180゜反転させて投げ飛ばす。
悟飯は投げ飛ばされるがすぐに空中で体制を立て直し、数メートル飛ばされて止まる。
幽香を見ると再び傘を取り出してなにかを仕掛けてくるようだった。
不気味な、そして憎しみと怒りの笑みを浮かべながら、
「これでもくらいなさい…!!!!」
【元祖 マスタースパーク】
一番始めに悟飯を襲ったスペルが再び悟飯に襲いかかる。
しかし、今度のスペルははじめの時よりもさらに大きく強力になっているのがすぐにわかった。
「不味いんだぜ!悟飯が止まるのが早すぎて避けようにも距離が足らない!!」
魔理沙が思わず叫ぶが、レーザーの激しい轟音に掻き消されて悟飯には届かない。
が、悟飯はそのマスタースパークを睨みながら…いや、僅かに見下しながら睨むようにして、
「べつに、避ける必要もない…!」
そう言いながら瞬時に手のひらを頭の上に持ってきて気を溜め始める。
気を溜めるスピードは異常に早くマスタースパークが悟飯に届くよりも先に体制が整った。
そして、マスタースパークがついにすぐそばまで迫ってきた。
「【魔閃光!!!!!】」
悟飯が大きく叫びをあげながら手を前につきだし、強力な気功波を打ち出した。
そして激しい衝突が巻き起こる。
【ドッガァァァァァァアン!!!!!】
二つの強大な攻撃は辺りに衝撃を撒き散らしながら激しくぶつかり合う。
魔閃光がマスタースパークを押し返し、二つのちょうど中間の辺りで均衡状態になる。
(チッ!あの状況からまさか互角まで持ち返すのね!あいつがスペルを発動したのなんてほとんどゼロ距離よ!?)
そう思いながらも傘を持つ手にさらに力をこめ、より大きな妖力を注ぎ込む。
悟飯もまるでそれに合わせるようにして力を上げる。
二つの強大な力は均衡状態から変わらずにいた。
が、次の瞬間に大きく変化する。
「…はぁあ!!」
悟飯が瞬時に力を上げる。
するとあげたエネルギーがマスタースパークと衝突した瞬間、二つのエネルギーは激しく荒ぶりを見せてから大きな爆発を起こした。
激しい爆風が幽香と魔理沙、そして悟飯に襲いかかる。
あまりに強い爆風に吹き飛ばされそうになる魔理沙だが、なんとか箒にしがみつき飛ばされないように空中で必死に耐える。
幽香もその爆風に吹き飛ばされようになるが自慢の力で飛ばされないように耐えていた。
がそんな風のなかで一人だけ行動を始めている人物がいた。
【ゴォオ!!】
爆風を腕で防ぎながら幽香の所へとすごいスピードで迫る。
そしてすぐにたどり着き、幽香の首後ろの襟をつかみ思いきり投げ飛ばす。
「ぐあ!?」
完全に不意を疲れた幽香は抵抗することができずにあっさりと投げ飛ばされる。
空中でなんとか体制を立て直そうにも爆風が強すぎて立て直せない。
そんな幽香に悟飯がすぐに追い付いてくる。
しかし、悟飯はそのときにはオーラは纏っていなかった。
すごいスピードで先回りした悟飯は飛んでくる幽香を右足で蹴り上げる。
幽香から声が漏れるがあまりにも一瞬の苦しい声は誰にも聞こえない。
蹴りあげられた幽香にも追い付いていく悟飯。
その圧倒的なスピードで先程同様に幽香のさらに先を行き止まる。
そして幽香に向けて手を向ける。
飛んでくる幽香に向けてまるでターゲットを絞るかのように手をあわせて動かす。
そして悟飯の真横わずか下に来たとき、
「はあぁあ!!!」
気合いのようなものをぶつける。
「ぐあ…がはぁ!!」
幽香はそれに直撃して思いきり吹き飛ばされていく。
そしてやがて畑からわずかに外れた所に墜落する。
そこに悟飯が手を向けて気を高めるが、それをすぐにやめていきなり目を閉じた。
そしてまるでなにかを探るかのように首を回すと目を開けて、
「魔理沙!!!すぐにここから逃げるぞ!!俺についてくるんだ!!」
再び悟飯がオーラを纏うとすごいスピードである方向へと飛んでいってしまった。
「えっ!?ちょっ、待てよ悟飯!!」
【彗星 ブレイジングスター】
魔理沙はいきなりのことに訳もわからない様子だったがスペルを発動してすぐに悟飯をおっていった。
幽香がふらふらと立ち上がるがすぐに目を大きく見開き、その狂気に染まった瞳で悟飯を見る。
しかし、先程まで悟飯がいた場所にはすでに姿がなく白いオーラが尾を引いているだけだった。
「なっ…まさか!?」
幽香はすぐにその尾の続いている先を見る。
すると悟飯(と魔理沙)がすごいスピードで逃げていくのが見える。
それを見た幽香の目はさらに激しい憎悪と狂気を宿しながら、傘を二人に向ける。
「逃がすわけが…」
傘の先端にとてつもない妖気が集められていく。
「ないわいよねぇ!!!?」
【元祖 マスタースパーク】
幽香は特大のマスタースパークを悟飯達に放つ。
が、もうすでにかなりの距離にいるため幽香の放ったマスタースパークはすぐに気づかれ簡単に躱されてしまった。
そして、それを躱した悟飯達はもう見えなくなってしまっていた。
幽香は悟飯達の消えた虚空を見つめながらやがてうつむき、
【ギリッ】
大きな歯軋りをする。
そして大きな舌打ちをする。
拳を強く握りしめ、今までのなかで一番激しい憎悪をこめながら空を睨み付ける。
「ははっ…やってくれるじゃない…」
口元が力なく上がる。
次の瞬間、
「ふざけるんじゃないじゃないわよ!!!!!」
【ドゴオォォォォン!!!!!】
その握りしめた拳を地面に叩きつけた。
地面は砕かれ、陥没し、隆起し、そして、原型を忘れた。
幽香は拳を震わせていた。
悟飯達を仕留めることのできなかった自分に対する怒り、憎しみ、失望。
そして、悟飯達に対する怒りや憎しみ、いや、そんな言葉では言い表せないほどの激しいなにかによって。
幽香はしばらくその拳を引き上げることはなかった。
とある館の門の前で一人の女性が寝ていた。
が、なにかに気づいたかのようにいきなり飛び起きる。
「なっ、このとてつもない気は!!?」
すぐに向日葵畑の方を向き険しい顔つきになる。
(…こっ、この気は…あのときの異変と同じ気だ…!)
どうやらこの人物も気を感じとることができるようだった。
その気を感じた女性はそこから離れているのにも関わらずに武道の構えをとっていた。
どうやら武道家のようだ。
(けれど、あの時とは違い荒々しいだけのものではなく、落ち着き、安定感のある気になっている。それに…気の大きさも異変の時よりもさらに大きい…!!)
そう感じる女性の頬からは冷や汗が流れていた。
そんな時、どこからか声が聞こえてくる。
「美鈴。どうやら感じたようね。どうかしら、やつの強さは。」
その声は柔らかな、どこか寒気のするような声だった。
美鈴はその声に構えを解き、
「…はい。この人の気の強さは異常です。私はもちろん、あの太陽の畑の妖怪、風見幽香でさえ、圧倒する気を見せつけられました。本当に恐ろしい気です。」
そう伝えると再び太陽の畑に目を移す。
そして拳を握る。
するとまた声が聞こえてくる。
「…分かったわ。やつがここに来たらこう伝えなさい。…………………、………………。」
「分かりました。」
そう返事すると、その声はもう話さなかった。
一方女性の方は激しい気の感じる方をずっと見つめていた。
「おぉ…やっぱりおっかないなぁ。これだけ離れていても幽香のあの雰囲気が感じられるぜ。」
魔理沙が驚きながら向日葵畑の方を見る。
「…あぁ、すごい狂気と憎悪を感じたよ。それにとても強かった。魔理沙の使う【気】ともまた別のものを感じたよ。」
「あ、そういえば悟飯は魔力も妖力も知らないのぜ?」
「いや、魔力って言うのは本で読んだからそれなりには、ただ妖力って言うのは全く知らないよ。」
「そっか…それなら話した方が良さそうだな。」
魔理沙は空を飛びながら悟飯に妖力のこと、ついでに霊力のことを悟飯に伝えた。
悟飯はそれを聞いたあと、そっか、っと少し反応を見せるとなにかを考えるかのように黙り混んでしまった。
魔理沙は邪魔するとは悪いと悟飯に話したりせずに静かに飛んでいた。
が、ある疑問が魔理沙の頭をひとたびよぎる。
どうしても気になった魔理沙は沈黙を破った。
「なぁ、悟飯。」
魔理沙が呼んだことに気づき、顔を魔理沙の方に向けて聞く体制をとる。
「なんで紅魔館がこっちだってわかったんだ?私教えてないし、戦ってたんだから方向なんて狂ってるはずなのに。」
「あぁ、簡単だよ。魔法の森の瘴気と人里の気を結んだんだ。来るときに通ったのだからその紅魔館って場所はその延長線上にあると思ったのさ。」
魔理沙はなるほど、と納得したような声を漏らすと今度は別の質問をして来た。
「なんでさっき幽香にとどめをささなかったんだ?弾幕(?)みたいなのを放とうとして途中でやめてたし、それに超サイヤ人ってのになればもっと簡単にけりがついたんじゃないか?」
魔理沙にとってこれが一番気になっていたことだった。
超サイヤ人の存在。
これは魔理沙…いや、この幻想郷にとってとてつもなく重要なことだろう。
それにあのタイミングで弾幕をはなっていたのなら幽香は倒せていただろうに悟飯は攻撃せずに多少のリスクを負う逃走を選んだのだ。
勝負から逃げることは決して誇れることではない。
悟飯がそれを理解していないはずがない。
だからこそ魔理沙はその答えが聞きたかったのだ。
すると悟飯はすぐにそれに答えた。
「…だって、俺達の本当の目的は別に幽香さんと戦うためにここまで飛んできた訳じゃないからな。もっと大切なことのためにそこに向かってたんだからな。」
それを聞いた魔理沙は悟飯のことを尊敬するかのように見つめる。
始めの異変から見てきた魔理沙にとって、今の悟飯の印象はとてつもなく変わって見えるものだった。
なぜあんな異変が起きたのかがわからないくらいに。
そして、やがて大きな湖が見えてきた。
そこは今までの場所よりも温度が低く、肌寒く感じるぐらいだった。
魔理沙に聞くと、どうやらこの場所は【霧の湖】といって普段から寒い場所のようだ。
そして、湖を少し飛ぶと
「おっ、あれだぜ。あそこに見える真っ赤な建物が紅魔館だぜ。」
そういいながらある場所を指差す。
するとそこには言葉の通り、まさにすべてが真っ赤に染められた館があった。
「…なるほど、確かに見るからに【紅魔館】って所だな。確かにこれならすぐわかる。けれど大分目が疲れそうだな…」
そういいながら苦笑いをする。
しかし魔理沙はもう見慣れてしまっているようで全然目につかれを感じなかった。
そして魔理沙と悟飯は門の前に降りてくる。
するとその門の前には一人の女性が立っていた。
緑の服に腰よりも長い紅の髪の毛、そして行く手を遮るかのような立ち方だった。
(…あの服装…そしてこの感じ、武道家か…!)
悟飯が相手の様子を察してから話を切り出す。
「あの、俺は孫 悟飯と言います。この館の主、【レミリア】とそのメイド長【十六夜 咲夜】さんに大切な要件があるんですが。」
「アポイントはお取りですか?」
「すみません。取っていません。ですが、本当に大切なことなんです。どうか通していただけませんか?」
そう必死に頼み込む悟飯。
すると門番が少し黙ってから。
「今日はもうダメです。明日の夜。明日の夜にもう一度訪ねてきてください。私が頼んでみますので。」
それを聞いた悟飯が少し安心したように、
「ありがとうございます。わかりました。そしたら明日の夜にまた来ます。」
そう言いながら頭を下げる。
そして、頭をあげると魔理沙と共に再び空へと飛び上がっていった。
そして門番から二人の姿が見えなくなると、再びあの声が聞こえてきた。
「ありがとう、美鈴。これでいいわ。これで…」
「お嬢様…これでよかったんですよね?」
「えぇ、よかったのよ。約束通りあなたは明日の夜、あいつと戦っていいわよ。あの孫 悟飯ってやつにこれで…!!!」
最後の言葉には怒りのような感情が見えた。
そして声は消えていった。
美鈴は自分の拳を見つめながら、
(悟飯って言う方と…どれだけ戦えるだろうか…)
不安になりながらも青く広がる空を何となく眺めていた。
「なぁ、悟飯。どこに向かってるのぜ?」
魔理沙が悟飯のスピードについて行きながら聞く。
すると悟飯は、
「あぁ、今から永遠亭に向かおうと思ってね。怪我とかじゃないんだけど、聞きたいことができたんだ。」
そう言いながら白いオーラを纏う。
「魔理沙、さっきのスペルカードでついてこれるか?」
「え?あぁ、大丈夫だけど、道わかるのか?」
「あぁ、あのお姫様の気でわかる!」
そういうとすぐにスピードをあげて飛び出していった。
「!!?」
【彗星 ブレイジングスター】
魔理沙も出遅れたがすぐにスペルを発動して追いかけていった。
二人はものすごいスピードで幻想郷の空を飛んでいっていた。
悟飯に追い付こうと必死にスピードをあげるが、悟飯のスピードがあまりにも速くてとても追い付けそうになかった。
(は、速すぎるんだぜ…追い付くどころか離されないようにするので精一杯だ。)
二人の飛んだあとの空には轟音が響いていた。
そして10分後には永遠亭が見えていた。
永遠亭の入り口に降り扉をノックする。
しばらくすると扉を開けて永琳が出てきた。
「どうしましたか…ってあら、悟飯さん、ついでに魔理沙もずいぶんと早い再会ね?」
(ついで扱いかよ…)
「あぁ、またすぐに悪いな。ただ、今回は怪我とかじゃなくて、聞きたいことがあってきたんだ。」
「…そう、ちょうど患者さんもいないからなかで詳しく聞かせてもらうわ。」
そう言いながら二人を広間へと連れていく。
二人が座ると、優曇華がお茶を出してくれた。
悟飯がお礼を言うと優曇華が少し照れたようにしながら笑顔で返し、奥の部屋へと消えていった。
「じゃあ早速なんだけど、聞かせてもらえるかしら?」
「…はい。実は聞きたいことって言うのは…」
魔理沙と永琳が息をのみ、言葉に集中する。
そして、悟飯の口から話されたことは、
「超サイヤ人に変身が出来なくなってしまったんだ。」
「「…えっ?」」
「れ~む~。」
博麗神社で、誰か子供のようなほんわかとした声で霊夢を呼ぶ。
すると霊夢が神社の中から出てきて、
「はい?あら、萃香じゃない。…またお酒でものみに来たの?もうふらついてるくせして。」
とため息をつきながらその人物と話始める。
どうやらその人物は萃香と言うらしいが、見た目は6、7ぐらいに見えるのにお酒でも飲む、いや、飲んだらしく少しふらふらしている。
が、それよりも大切なことがあった。
その幼女には、自分の顔よりも大きな角を2本頭の横から生やしていたのだ。
そう、それはまさに…
「残念だけれど今回は違うんだよ~。いくら鬼だからって来たとき絶対にお酒しか用がないなんてことはないぞ~。」
そう、まさに鬼の角だった。
霊夢がまたため息をつきながら、
「…あんたが来たときそれぐらいしかないでしょ。」
「あれ?そうだっけ?まぁそんなことは気にするな~。」
霊夢とは反対にとても気楽に話す萃香。
しかし次の言葉がそれを変えた。
「ちょっと、話題になっている外来人。そいつに会いに来たんだぞ~。」
その言葉に霊夢の目が鋭く光った。
どうも、弾です。
もう勉強したくないっす…勉強疲れて色々とやる気でなくてさらにペースが落ちそうで怖いです。
そうなったとしても、更新はしていくつもりなので待っていていただけると嬉しいです。
最近龍球伝の動画をみて、やっぱり龍球伝はすごい面白いと思いました。
動画の龍球伝も一度目を通してみることをおすすめします。
個人的な話はこれぐらいにしましょう。
それでは次回もよろしくお願いします。