Fate/ The Mist   作:じーくとるふぉ

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どうもじーくです!この話もお願いいたします!


because of the nebula 〜プロローグlll〜

六導玲霞は死んだ。

 

聖杯大戦にて、守られるはずの存在だった六導玲霞は自分のサーヴァントを庇い致命傷を受けた後、サーヴァントに令呪による強化を施し息絶えた。

 

こうして死んでしまった玲霞、だが彼女は今、知らない土地の道で目覚めたところだった。

 

「私...死んだんじゃ...」

 

自分の手と足、そしてガラスに映る自分の姿を見て声にならない悲鳴を出した。

 

「...!?あっ、そうだわ...あの子...」

 

当然、玲霞のサーヴァント『アサシン』はいない。

それを確認すると玲霞はあの後どうなったのだろうか、と考えだす。

 

考えたくない可能性だが、おそらくアサシンは敗退している。

 

何故彼処で死んでしまったのか、それを考えだすと情けなさで倒れそうになる。

あの子の願いを叶えさせてあげられなかったのが心残りだった。

 

そう考えながらボヤッとしていた玲霞に三人の男たちが近づいてきた。

 

「おーん?こんなところにいるなんて...姉ちゃん娼婦かぁ?」

 

玲霞の体を舐めまわすような目線で見る男たち、それに気持ち悪さを覚えた。

 

嗚呼、昔はやっていたことが今は受け付けなくなっていた。

自分の少しの間での変わり具合に自分の置かれた状況を忘れてクスッと笑ってしまった。

 

「何笑ってやがる..,」

 

それを不快に思ったのか男は眉間にしわを寄せて更にこちらへ近づいてくる。

 

次には暴力を振るわれると玲霞が理解するのは必然だった。

 

くるであろう痛みに耐えようと目を閉じ歯をくいしばると聞こえてきたのは男の微かな悲鳴とその体が地面に倒れた音だった。

 

恐る恐る目を開け、辺りを見回すと今広がっている光景はついさっきまでとは全くの別物だった。

 

「霧...まさか!?」

 

「ジャック?」と言い終わる前に玲霞の目の前に影が現れる。

 

おかあさん(マスター)!」

 

玲霞の頬に涙がつたう。

 

そして玲霞は衝動的に、目の前の影を抱きしめた。

しかしその影からは違和感を感じた。

 

一つ目は体、ジャックより背が高く控えめでありながらも膨らんでいた胸が無かったのだ。

 

二つ目は声、ジャックの声は今目の前にいる影からは出ていなかったのだ。

 

「、マスターばかりズルい」

 

トントンと背中を叩かれ、少し振り向くとそこにいたのはジャックだった。

 

再会を喜ぶ間もなく玲霞は今抱きしめている影は誰のものなのか、と考えて顔を見ようとすると霧に包まれていてよく見えはしなかった。

 

助けを求めジャックの方を見ても首を傾げるだけで霧が消えることは無かった。

 

「...『分散』」

 

ジャックと一緒に首を傾げていると突然、抱きしめていた人物が呟いた。

 

胸の辺りに息がかかり少し驚くがそれより"少しだけ"驚いたのはその一言で辺りの白い霧が全て消えたことだった。

 

「そろそろ離してくれませんか」

 

そして霧が晴れたことにより隠れていた顔が露わになる。

顔をほんのり赤く染めた青年を見て、玲霞は手を離す。

 

意外と年が近く、驚いてしまったからだ。

 

玲霞が青年から手を離すと次はアサシンがすかさず玲霞に抱きつき始める。

 

片手でアサシンを抱きながら玲霞は青年に目を向ける。

 

「僕は"フィスト・S・ホームズ"」

 

その意味がわかったのか青年は頷き自分の名前、玲霞が生き返った恐らくの理由、さらにこの聖杯戦争が異端であるということとルールを玲霞に伝えた。

 

「最後にーーー」と言い青年は目を細めた。

これが一番言いたかったことだ、というのは玲霞に簡単に伝わった。

 

青年の口が開かれる。

 

「ーーー貴女はアサシンとバーサーカーのマスターとして戦えますか?」

 

この質問は玲霞にとって愚問だった。

 

「はい、私はあなた達と共に戦います」

 

これは二人のマスター、そして二騎の同名サーヴァントから成る異端の聖杯戦争の物語である。

 




お読みいただきありがとうございます!

さて、今回でプロローグもお終いになり次から異端の聖杯戦争本編が始まります。

まあサーヴァントを見てもらったらわかると思いますが真っ向から戦うタイプではないので遠目から、頭脳戦、闇討ち、これらが多くなります。
逆に真っ向勝負が始まった時は熱い展開にしたいなと考えています。あ!勿論他のも熱く書きたいなと思う所存です。

次は無理やりクリスマスネタを入れたいので明日が終わるまでには...と考えております。

それでは次回お会いしましょう!
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