比較的早く投稿が出来ました!
ではゆっくりしていってねー
あれから、先生に追い付かれずに学校の外まで走り出たが見る範囲に二人は居なかった。
《……これは、帰って良いのかな?》
《……良いと言いたいけど、それをすると明日大変じゃない?》
そうだよな…………俺はもし行かなかったら、利狗や有紀に文句を言われ続けるだろうな。
《よし、あのマンションまで走るか》
《……む。無理したら、どうなるか分かってるよね?》
俺は流星の冷たい一言にヒヤッとしつつ、大丈夫だよと言った。すると彼女はムッと声音を変えずに呟いた。
《まぁ、分かってるなら良いけどね》
《アハハハハハハハ》
俺は、乾いた笑いをしながら利狗のマンションに向けて走り出した。
《…………着いたね》
「あぁ…そうだな」
走り出して5分ちょっとかな…俺と流星は、利狗のマンションの前に立っていた。あの二人が居ないので多分先に部屋の方へと向かったのだろう。俺はそう思い、決死の覚悟で呼び出し鈴へと向かった。
「えーと、利狗の部屋は……」
確か、最上階だったよな……そう思って郵便ポストを見ていると……あった。1101か。
「……これで、もしも利狗のデバイスしか居なかったら…」
《不味い空気になりますよね》
はぁ……利狗、何故先に行ったし…俺はそう今ここに居ない親友に対して文句を言いつつ俺は1101と入力し呼び出しボタンを押した。
「…………」
「はーい、どちら様?……って貴方は」
あぁ……ちくしょう、やっぱり帰ってきてなかったか、俺は心の中で舌打ちをした。
「利狗の奴は帰ってきてないみたいだな」
「?……利狗はまだ帰ってきてないけど?」
そう言ってくる、利狗のデバイスの……多分冒涜の方だな。よし、なら一度帰るかな。俺は一応お礼を言ってからこのマンションから出ていこうとした。
「そっか……ありがとう。じゃあ利狗の奴が帰ってきたら伝えといてくれ『今日は、帰るから』ってな」
「えっ?」
よし、言伝ても頼んだし帰るか、俺はそう言って出ていこうとしたら、スピーカーから制止の声が聞こえてきた。
「待って!!」
「?何だよ?」
俺がそう言うと、ガラス張りのドアが開いた。
「……入って」
ただ一言だけそう言ってきた。
「……っ」
俺は頭を掻いてからそのドアの中に入った。
《主……》
「さて、一番上の階だったよな?」
《えぇ……》
俺はそれからエレベーターに乗り、最上階へのボタンを押してから向かった。
「《…………》」
エレベーター内で俺達は無言でいた。まぁ流星の事だから、俺が無茶しなけりゃ何も言わないつもりなんだろうな。そう思っているとチーンと音がしてエレベーターのドアが開いた。
「さてと着いたか……!?」
[………………こんにちは冒涜さん]
エレベーターの真ん前に冒涜が立っていた。俺は驚きのあまり身構えてしまったが、流星は至って普段通りに挨拶をした。それに対して冒涜の方も
にこやかに笑ってから口を開いた。
「こんにちはー。さぁ付いてきて」
「お、おう」
俺は、少し警戒しつつも後に付いていく。すると流星が俺に念話してきた。
《……主、利狗が居ないので注意しておいて下さい》
《あぁ》
分かっていると俺は、答えつつも冒涜に招かれるように、部屋へと入った。
「失礼します……」
「あ、少し座ってまってて」
俺がそう言って部屋に入ると、お茶を詛呪がお茶の準備をしていた。この部屋に来るのも二回目か。そう思っているとお茶が俺の前に置かれた。
「ありがとう」
「えぇ……」
詛呪はそれだけ言ってから、向かい側に座った。冒涜もその隣に座る。さて、これからどうするかだな。その時、丁度詛呪が口を開いた。
「さっき、利狗に念話したから、この状況は伝わってるわ、そして……」
その続きを冒涜が話す。
「私……いえ、私達が貴方を向かいいれたのには、理由があります」
話……か、取り敢えずこの二人の動機は気づかれないように警戒しておこう。俺はそう思ったら冒涜は呆れたように溜め息を吐いた。
「……反応無しは、ちょっとどうかなって思うんだけどな?」
[それもそうですよ、『マスター』……すみません。冒涜さん]
「悪い……」
どうやら、警戒し過ぎて反応をしてなかったのが不味かったようだ。やっぱり慣れないことをするもんじゃないな。
「…………で?話とは?」
「えぇ……それは利狗の呪いについてよ」
話を切り出したのは詛呪が先であった。……利狗の呪い魔法ってそんなに危険なのか?それとも……。
俺の脳裏に最悪の予想が出てきたと同時に冒涜が口を開いた。
「このまま事件が何もなければ、別に良いんだけど……」
「大きな事件がこれからあるのなら……」
詛呪と冒涜はそこで言うのを躊躇った。まさかこの二人……利狗には口止めでもされてるのか?もしくは、この二人の言いたくない事だったんだろうな。俺は何となくだが、そんな気がした。
「「利狗が呪いによって、死ぬ」」
「成る程な……」
俺は、その言葉にそれだけ返した。すると手元から声が聞こえた。
[……!?あるっ……マスター!]
「ん?どした?流星」
[っ!………………]
俺がそう聞くと、流星は唖然としたのか黙ってしまった。……いや、驚いてはいるけどまぁギリギリ予想の範疇だからな。
「……で、お前さん達の願いはその呪いの浄化って事か?」
俺がそう聞くと、向かいに座っている少女達はゆっくり頷いた。…………呪いの浄化ね……濃度によるが……一番簡単な方法は原因を潰す事だが……な?
俺は静かに観察眼……まだほとんど使ってない特典を静かに起動したそして、彼女達をじっと見る。その瞬間に頭の中に膨大の情報が入り込んでくる。
「「……?」」
「……っ……」
彼女達はまったく気が付いていない……そのうちに構造やらだけを見た。
《…………これは!》
脳裏に流星の声が聞こえた。が、俺に今それに対して返事をするだけの余裕はない……それから……暫くして漸く、解決法方が分かった。
「ふぅ…………」
「「………………っ」」
勝手に盗み見たのは、流石に途中で気付いてはいたようだ。俺が息を吐くと、少し肩の力を抜いた様だ。別にこの『目』にゃ、攻撃性は皆無なんだがな。今のところは…………だけど。
「……正直、直ぐに作るのは無理だよ……」
……君達が望む物はね。そう続けた俺に予想がついていたのか、二人とも頷くだけであった。まぁだからと言って俺は……。
「まぁ、期待せずに待っててくれよ」
「なっ!?」
「ちょっと!!」
俺の言葉に二人が言い返した時に丁度玄関が開いた音がした。俺はニコッと笑ってから玄関の方を見た。それから数秒後、玄関からリビングを隔てるドアが開いた。
「おっ、劉介!悪い悪い」
「すまん。少し両親に話してしてきたら遅くなった」
利狗、有紀稚の順番に俺に話しかける。それに俺は肩をすくめながら答える。
「別に気にしてねーよ」
「そっか、じゃあ……詛呪、お茶を追加で持ってきてくれ」
「…………分かったわ」
利狗の言葉に詛呪は此方を一睨みしてから離れていった。
「……?まぁ良いか。よしっ!じゃあ隠しっなしだぜ?」
「あぁ、分かってるって」
「うーい」
利狗の号令で話し合いが始まった。
「……とは言ったけど……正直に言って、俺と劉介はもうしてるんだよな?」
「まぁな……」
利狗の言い分に、俺は頷く。するも有紀稚が呆れていた。
「お前ら…………なら個別に俺が教えた方が良かったんじゃないのか?」
「そうとも言えない……何故なら……」
「原作の事か?」
利狗の言葉を先回りして答えると、利狗は頷いた。
「そうだ。正直に言うと、俺はこの三人の中では一番原作について無知だ」
「「……あ」」
そこまで聞いて、漸く思い出した。こいつ、この世界の事については名前と触りぐらいしか知らなかったな。となると。
「俺らから、原作の知識を共有したいと……」
「あぁ…………頼めるか?」
利狗は、そう言ってきた。それに有紀は分かったと頷いた。
「分かった。じゃあまずは自己紹介兼能力だな。俺の名前は、片倉 有紀稚。でこっちが俺の相棒であるブラックロータスだ」
有紀はそう言うと、ポッケットから1つのペーパーナイフを取り出した。するとその装飾である宝石がチカッと光った。そこから息を潜むような高い声が聞こえた。
[ブラックロータスです。よろしくお願いします]
「で、俺の特典は魔力の急速回復だ。後は火と地面の魔力変換だ」
「「………………また、マニアックな」」
有紀の言葉に俺と利狗はハモりながらそう答えた。だってよ……地面の魔力変換って……あれ案外使える?俺が思考に潜っていると、利狗が自己紹介をしていた。
「って所だな……じゃあ、次は劉介の番だぜ?」
「………………ん?」
俺は呼ばれて頭を上げた。するとそこには呆ら顔の利狗であった。
「お前の番だぜ?」
「あ、悪い……んんっ」
俺は息を整えた。そして話し出す。
「俺の名前は、川上 劉介。そしてこのリストバックルが俺の相棒である流星だ」
俺はそう言って、右手首に着いているリストバックルを見せた。それと同時にスピーカーから声が聞こえてくる。
[ご紹介に預かりました。流星です]
「……で、特典だよな?」
確認するように呟いた後に、俺は悩み始めた。流星に任せると、ろくなことにならないからなぁ……話を盛るから。
「俺の特典は回復と支援魔法の上限を無くすレアスキルと、デバイスや魔法の構造を読み取る目だな」
「えっ、それだけなのか?」
有紀はまるで初めて利狗に言ったときの様になった。俺はそんなに接近職の特典貰っているように見えてるのか?そんなことを思っていると、ブラックロータスが話し出した。
[私もマスターと同じ意見です。座っていても何時でも流星さんを展開出来る準備が出来ていますし]
「まぁ劉介は、そう言う奴だからで済ました方が良いぜ?だってコイツさぁ……な?流星さん?」
利狗!今良い感じに黙ってるのに、流星に話をふるな!俺は心の中でそう叫んだ。
[…………そうですね。マスターはこう見えても、魔力量の少なさを技術でカバーしてますから。ねぇ?マスター]
「はっ?マジかよ劉介……」
唖然としている有紀に俺は静かに頷いた。
[失礼ですが、貴方の魔力量はどれくらいでしょうか?]
[マスターの魔力量は現在の段階でC-程度ですね]
「「「「[はっ!?]」」」」
流星の言葉に全員が驚いた。…………えっ予想よりそんなに少なかったのか?
「最低でもbはあるとばっかり……」
「私も……利狗は?」
まずそれに答えたのは冒涜で、次に詛呪であった。詛呪に聞かれた利狗は完全に震えていた。
「あ、『あれ』で魔力量C-?…………マジかよ」
その状況を見た有紀は自分の相棒に話しかけた。
「なぁ、ロータス。コイツが俺じゃなくても、今の利狗の量をもったらさ……」
[……そこら辺にあるロストロギアより危険ですね]
ちなみに現在の利狗の魔力量はA+らしい。確かにそれだけあれば……。
[マスターがそんな量の魔力を使ったら、まず一対一なら負け無しでしょう]
まぁ、そうかもしれない。確かに俺は、脇差しと槍を習ってるけどさ……。そう考えていると、有紀と利狗は納得していた。
「うん。劉介はこれでバランスを保っているんだな」
「コイツに仲の良いユニゾンデバイスが出来たら化けるな」
コイツら……勝手に化け物扱いしやがって……!
「お前ら……こうなったら、ゲームで勝負だゴラッ」
「「おう!」」
[えっ?]
俺は、ドカドカと利狗の家にあるテレビの前でゲーム機を出した。それに利狗達はノッてくれた。
「原作については、今度教えるわ」
「ん?……って教える気ないだろ?」
利狗はそう言ってきた。まぁそうなんだよな……。俺は、隣にいる有紀を見た。すると頷いた。
「だって……なぁ?」
「あぁ……」
「「利狗は、そのままでも解決しそうだがら」」
俺と有紀はハモりながらそう答えた。それに利狗は少しいじけてしまったが、そこまでではないようだ。
「よしっ、じゃあ門限まであそぶぞー!!!」
「おう!!」
「あぁ!!」
「「ちょっと!?」」
詛呪と冒涜が利狗を止めようとするが、俺達はそのくらいじゃ止まらない!!
それから、俺達は大声で門限ギリギリまで遊びに遊んだ。その翌日利狗がご近所さんから怒られ、げっそりしていたのを俺達が介抱するのはまた別の話である。
うーん、中々越えない5000字の壁…………
次回から漸く無印です!……ここまで長かった……
これからもこの小説の応援して下さい!
それでは!