設定とかそんなものは知らん!
お手柔らかにオナシャス!
ビッグネームお借りしやす!
すまないが、書けてしまったのでな。お前にはここで読んでもらう。
悪く思うなよ。
俺は転生者である。
此度、ワンピースの世界にとばされた。
神様転生という奴である。
チートはくれないらしい。
しかし、しかしである。
ひとつだけ、願いを叶えてくれる(あんまり無茶なのは却下)とのことだったので、願ってみた。
『俺の考えた悪魔の実を下さい』
その実の名前は“マグマグの実”。
とは言ってもマグマじゃなくてマグネットの方。
自然系の悪魔の実である。
身体が磁力で出来ている磁力人間になる実。
ぶっちゃけた話、自然じゃなくて超人でも良かったけど、なんだか変に解釈してくれた。
名前的に、かなり誤解を受けるとのことで“デジデジの実”とかわけわからん名前になってしまったが、それでも良かった。
そう!磁力!
相手を引き寄せるもよし!地面と足で同極同士にして反発させて飛ぶもよし!
レールを敷くもよし!磁力を貯めて電気に変え、放出するもよし!
ゴムは砂鉄で食い破り!ルフィ君来てもええんやで^^!
そんでもって、サービスとして武装色の覇気の才能をくれた。
才能だから、いつ覚醒するかはわからないけど。
二次創作みたいにはいかないんだよ!
でもなるべく良くしてくれる神様素敵!まだ現役!イケメン!
で、世界に降り立った俺は、何故か女になっていました。
どこだここは?
陰気臭い所だぜこの野郎。
薄汚れた石の天井が目覚めた俺をお出迎え。
青空とかがいいんですが。
「ぐあ……いってー……」
かったい石床で寝たからか、肩が妙に凝る。
腰もちっと痺れやがる。
「ここは……どこだぁ……?」
キョロキョロと辺りを見渡すと、骸骨ばかり。
うわ、本物か……?
そんでもって檻。
鉄格子だ。
牢屋か。
「転生先がインペルダウンとか言ったら笑えねーぜおい……」
冗談はよせよ……。
あ、そうだ、能力確認すっか。
立ち上がる。
プルン
ん?
「ぷにぷに……?」
重力に胸が引っ張られるのを感じる。
なんだこれは……?
なんでこんな重いんだ……。
意味がわからん……。
胸に手をやると、確かなぷにぷにもちもちの感触。
「…………」
しばし没頭する。
TSしました……。
どういうことなんだ……何故TSなんだ……。
頭を抱えた。
「俺が……女に……」
せめて、男にして欲しかった。
能力は使えることはわかったけどさ……。
まぁ海楼石の手錠が嵌められてたから発動は出来ないけど。
磁力を溜めることは出来るみたいなので、溜める。
上限が無いみたいなので時間をかけて溜めまくる。
「……………………」
暇。
ってかここがどこかわからないんだけど。
インペルダウンなの?
まさかのレベル6ってやつなの?
僕、ワンピースあんまり知らないんだけど、確か無限の退屈を与える場所だっけ?
「………………」
そうなると、僕はどうなるんだ……。
僕?なんで僕は自分を“僕”と呼んでいるんだ?
一人称は“俺”じゃなかったか?
ええい、まさか精神が女に引っ張られてるとでも言うのか。
このしましまの囚人服勘弁してくれ……めっちゃ汚い。
というか、今の時系列はいつなんだ……。
ルフィ君が侵入してくるんだろうか。
それなら助けて欲しいんだけど。
ズズゥン……!
「……?」
轟音が響き渡った。
なんだろうこれ……。
ってかあれからどの位たった?
僕独りの牢獄はもう嫌だ……磁力を溜めるのは欠かしてはいないけど。
撃てないなら意味はない。
もうなんだろうと破壊できそうだよ……。
暇すぎて武装色の覇気も目覚めたみたいで……勘弁してくれ……。
なんかいきなり出て来た時にはびっくりしたよ……なんかいきなり倒れたし……。
多分ひと月位は経った……?
「あ……あー……」
声が出ない。
ひと月でこんなになるもの?
ダメ。一応発声練習しよう。
「アーアアー」
トランザム!
「アーアアー」
「アーアアー」
……これは止めよう。
「ひとり……ごと……なるべく……いう……ように……しよ……」
その前にさっきの轟音だ。
爆発?
まさか、主人公組の凱旋?
それなら、僕はどうすればいいのかな?
「やることは……かわらない……」
そういうと、僕はまた少しずつ電力を溜めていった。
何故か上限は無いし、溜められるなら溜めてみよう。
もしかしたら役にたつかも。
眠りながら、磁力を溜めよう。
いつになったら僕はここから出れるんだろ?
ガチャン!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
インペルダウンレベル6。
通称“無限地獄”。
ここに投獄された者は、一億や二億の懸賞金などザラにいる程の凶悪な犯罪者達の集まりであった。
そのほとんどが、過去に投獄されてから、世間から存在を抹消された者達。
そしてその者達には、無限の退屈が与えられる。
そんな中に、ひとりのルーキーが義兄を救う為にインペルダウンへと侵入した。
モンキー・D・ルフィ。
東の海に現れた、大型ルーキー“麦わら”のルフィである。
ゴムゴムの実の能力者で、海楼石や覇気以外による打撃、銃撃は効かず、本人も圧倒的なまでの戦闘力を誇っていた。
その彼は今、大量の仲間達を引っさげて、エースがいるはずの檻にむかっている。
義兄からもらったビブルカードを頼りに。
「エース……」
義兄の名前を呟きながら走った。
その後に続く、ニューカマーランドの住民たち。
そして、それらのリーダー、エンポリオ・イワンコフ。
そして、屈強なレベル6の囚人たち。
「……!」
ふと、ルフィの足が止まる。
「……?」
「ルフィボーイ?」
怪訝な顔をしているイワンコフをよそに、ルフィはふらふらっととある扉に手をかけた。
その扉は、檻の扉。
「おい!お前!」
檻の中に、少女が独り。
体育座りで、座っていた。
誰?
「……?」
光が見えた。
すこし、すこしだけだけど、僕には過ぎた光だった。
真っ暗な中にずっといたから、光なんて久しぶりだった。
「……誰?」
「俺はルフィだ」
ルフィ……主人公……つまり、今はエースを助けにインペルダウンから脱出する時なんだね。
そうだ、顔を見ておこう。
どうせ助かれば革命軍入りで、助からなかったら磁力を溜める日々に逆戻りなんだ。
あるはずのなかった原作キャラとの邂逅だ。
せっかくだから楽しもう。
「僕は……ボルト。
ボルト=アイアン」
俯いたままに、そう答えた。
流れ込む記憶。
ボルト=アイアンとしての人生。
転生ではなく、憑依だったのかな?
東の海出身のソロ海賊。
自然系、デジデジの実は、とある無人島に無造作に置いてあった物を食べた。
能力は、体をデジタル化すること。
電波、磁力、データ。
それを利用した戦い方。
経験、潰してきた海賊達。海軍。賞金稼ぎ。
懸賞金70000000ベリー。
“電子”のボルト。
最後は英雄ガープに叩きのめされてここに入れられたこと。
スリーサイズ。
孤児。
ありとあらゆる“彼女”としての記憶。
「“電子”のボルト……レベル6中で唯一海狼石の独房に入れられた奴だ……レベル6内じゃあ懸賞金は低いが、その能力が厄介極まりない」
「自然系の悪魔の実。
デジデジの実の能力者で、電波となって壁を通り抜けることが可能ッチャブル。
その能力で、天竜人の館に侵入し、色々とやらかして、ルフィボーイ、ヴァナタの祖父、英雄ガープに捕らえられた海賊ガール」
「解説どうも……クロコダイルさんにイワンコフさん」
まさか彼等も来るなんてね。
ってことは今からエース救出に頂上戦争するんだね。
頑張っておくれよ。
「ボルト。
お前も来いよ」
……顔を上げる。
逆光でとても眩しいけど、すこしだけ慣れてきた。
僅かながら、ルフィの顔が見えてきた。
「……いいの?」
「勿論だ!
エースを助けるのを手伝ってくれよ!」
ニシシと、ルフィの笑い声が聞こえる。
……まぁ、悪くないよね。
僕としても“ボルト”としても。
ここにはもう居たくない。
「僕も……連れて行って」
「あぁ、わかった!
ちょっと待ってろ!今外すから!」
そう言うと、ルフィが近付いてきて枷に手をかけた。
横顔を見た。
ドクン
「ルフィ……」
なんだろうこれ……。
男だった僕が消えていく感覚。
動悸が止まらない。
顔が火照って仕方ない。
ルフィから眼が離せない。
締め付けられる。
「……よし!
これでいいぞ!ボルト!」
笑顔が、ルフィの全てが愛しい。
ダメだ。
僕は……男なのに。
「行こう!」
------今日から僕は女の子になります。
正義の門。
インペルダウン最後にして最強の壁。
その前には必ず幾多の軍艦が並び、脱獄者を迎え撃つ。
「-----
その軍艦の一つに、女性の姿があった。
まさに美女というに相応しい顔立ち。
無駄な肉はほぼ無く、囚人服から見える谷間が見るもの全てを魅了するだろう。
「……剛鞭《ウィップ》!!」
その腕が砂鉄でなければ、ではあるが。
巨大な黒の手。
砂鉄で出来た剛腕を鞭に変え、その場にいた海軍兵を海へと叩き落とす。
銃、剣、全てが彼女に当たらない。
銃は彼女の手元に集まり、バラバラに分解される。
剣はぐにゃぐにゃに曲げられ、粉末になって砂鉄に加わった。
「ふぅ……いいよ、皆」
死屍累々。
厳密に言えば死んではいない。
しかし、全員が昏倒、気絶して地に伏している。
「すっげー!
お前、つえーんだな!」
「そ、そんな……この位は……出来て当然だ……よ……?」
仮にもレベル6の囚人だし……。
戦いは苦手なんだけどね。
でも、愛する人の為だから。
「さ、行こうよ。
エースさん……いや、お義兄様を助けないとね」
願わくばご挨拶を!
「ん?
お前も俺達の兄弟になりたいのか?」
「違うよ、君のお嫁さんになりたいのさ」
迷わずに答える。
僕は、男を捨てる。
そして、この人についていくんだ。
この人のそばに居れたら、僕は満足だよ。
「なんか……とんでもない拾い物しちゃってんな麦わら」
「道化の君に言われたくないよ」
道化のバギーに突っ込む。
何故なら、こいつはインペルダウンの囚人を拾ってきたからだ。
「それにしても、意外と楽に戦艦乗っ取れたね」
「ほんとよーう!!で、門は開くの?」
ボンクレーさんがくるくる回る。
この人どうしてこんなにボロボロなのに元気なんだろう。
すごく気になる。
「ううん。
このままじゃ開かないよ」
「ハァ!?
じゃあどーすんのよう!!」
「大丈夫。
正義の門は、僕が破壊する」
そう言って、僕は船首に立つ。
軍艦の前には、巨大な門。
やっぱり、これ大丈夫なのかな……壊せるのかな……不安になってきた。
いや、でも今まで貯めてきた磁力を全部解放すれば大丈夫だよ!
「皆は下がって。
後ろからくる海軍達を食い止めてて欲しい」
「おう!任せろ!」
「足止めなら専売特許だガネ!」
Mr3がロウソクで防壁を作り、それに隠れながら砲撃で軍艦を牽制する。
こっちには囚人たちが大量に居るから人手には困らないようだ。
「さて、こっちも準備しないと……」
電圧何かに関しては、ゴロゴロの実の方が貯めやすく、そして早いだろう。
でも、僕が体内で貯めた磁力……もろもろ全てブチ込めば、それよりも、はるかに強いはずだ。
正義の門なんて、ぶっ飛ばしてやるさ……!待っててルフィ!お義兄さんと僕とルフィで一緒に暮らそうじゃないか!
「1千……5千……3万……」
電流を体に流す。
右腕に集中させると、球体が出来上がる。
うん、やっぱりこれが僕の能力。
磁場を発生させ、さっき分解した武器の砂鉄を、球体をコアにして貼り付ける。
「70万……150万……655万……」
体内に貯めてあるこれは、出すときに少し時間がかかる。
その点考えると、ゴロゴロの実のほうがいいよねやっぱり……。
磁場や電圧は使いやすいけど……電流や電力は使いづらい。
この境界線がどこなのかさっぱりわからない。
どうせなら全部あっさり使わせてくれ。
「1千万……3千万……9990万……1億2500万……5億……!」
身体が熱い。
撃て!壊せ!その力を、あの人のために目の前のハリボテの壁にブチ込め!!
「……すげぇ……」
誰がつぶやいたか、僕の
「10億
巨大な雷の太陽が僕の指の先に輝いていた。
砂鉄が舞い散り、太陽の黒点のように、そして衛星のように周囲を黒に彩る。
すべてを喰らい尽くす砂鉄と電気の巨星が、正義の門へと向けられる。
「雷陽《インドラ》!!!」
撃ち込まれた星は正義の門に喰らいつき、その巨大な壁に大穴を開けた。
ド派手な轟音を響かせて、門を塵へと変えていく。
海楼石だろうと、正義の門だろうとなんだろうと、僕のこいつの前にはありとあらゆるものはただの塵。
ただの分子へと変わっていく。
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォッ!!!!?』
「っ……!?」
「すっげぇぇぇぇぇぇっ!!?
ボルト!これで通れる!ありがとうっ!」
あぁ、愛しのあの人が喜んでくれている。
「お礼はいいさ。
君のそばに居させてくれれば、ね」
「おう!
いいぞ!今日からお前も麦わら海賊団だ!!」
なにか勘違いをしているようだけど、まぁそれでもいいや。
僕は、彼のそばで、ずっと、彼と一緒にいるだけでいいし。
ほかの人なんか関係ない。僕たちに加わりたければ加わればいい。
何人ルフィに集まってこようと、僕はいいんだ。
ただ、その中に僕も……。
「ふふ、ありがとうルフィ。
大好きだ」
「?
おう?」
僕は横から胸を押し当てるようにして抱きついた。
どこか怪我をしているかもしれないから、比較的優しく。
やっぱり、僕のことを意識してはくれてないみたいだけど、それでもいいかな?
「さぁ!エースを助けに行くぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
いつかこの人のモノになれるその日を目指して、今日が僕の出発点だ。
息抜きです。
え?似たような能力を持った奴が原作にいるだって?
知ったことではない!何?訴えてやる?知るか!
※この作品の大元は作者がまだにじふぁん様のお膝元でふふんふしていた頃に書いた短編を手直ししたものです。
ワンピもそこまで読み込んでいなかったため、キャプテン・キッド=サンのことを知らなかった時代ですのでご了承ください。
最後にいつもの。
名前 ボルト=アイアン
年齢 19歳
性別 女
身長 166cm
体重 電波なので無いに等しい。一応58kg(自称)
3サイズ 93:60:84
能力 自然系《デジデジの実》 武装色の覇気(未習得)
備考 ルフィに一目惚れ 処女
転生したら自分が美女だった。
しかもめっちゃおっぱいでかい。やばい。
そんなことを思いつつ足にはめられた海楼石の手錠をはずそうとするも武装色の覇気が上手く発現せず、おとなしくしていることになってしまった。
記憶では東の海でひっそりと運営されている孤児院に住んでいたものの、海軍の圧力によって孤児院は倒産。
孤児院の先生方は皆散り散りに夜逃げし、自分は海軍への憎しみを少なからず抱きながら近場の小舟で漂流。
孤児院の皆と意図せずして別れ、どこかの無人島に流れ着く。
その無人島の木の根元にあったきのみを空腹ゆえに平らげたらなんか体が超軽い。
意図せずして電波人間のRPGを始めることになってしまった。
その後その島でしばらく過ごすと、海軍への恨みがちょっと出てきた。
海軍をぶっ殺すとは言わないまでも、嫌がらせでもしてやろうと出港。
船じゃなくて流れ着いた電伝虫から電伝虫へ渡ってみた。
ばっちり海軍の支部だったのでそこで暴れに暴れて少し小さめの船を奪って逃走。
そこから基地を転々とし、指名手配されていることに気づく。
さらに賞金稼ぎやら海賊やらが襲いかかってくるのをなぎ倒し、ふらふらと海軍支部を荒らし回る。
19歳の誕生日手前で天竜人の家で夕食を頂いているところを偶然謁見に来ていたガープに発見され、捉えられる。
電波化していたため、普通なら人間に見えることはないとタカを括っていたボルトは驚いたという。
かくしてインペルダウンにぶち込まれ、誕生日を迎える。
その時ガープにこぼした「僕そろそろ誕生日なんでケーキください」の一言をガープが面白がってインペルダウンにケーキを持ってきた。
「なんだよ、ガープっていいやつじゃん!」
そこから数ヵ月後、主人公の精神と融合。
記憶を織り交ぜながら、図らずもガープの孫に一目ぼれしていまい、今後、彼女はガープに娘さんを僕にくださいならぬお孫さんを僕にくださいを敢行することとなるがそれは遥か遠い未来のことである。
麦わら海賊団に入団。(予定)
ワンピファンの皆様すみませんでした。
2015/12/25 修正しました。
ペペロンチーノ様ありがとうございました。