だけど私はこのまま続けます。
羊を撲殺し終えて羊毛と木の板でベッドを作り、木で諸々の道具を揃え終わった。
斧は昨日壊してしまったが、すでに木の剣はあったため、木のツルハシ、スコップ、クワ、そして斧を作り直した。
今、彼の仮の拠点はリスポーン地点のすぐそば、川のほとりに立っている。
今彼に必要なもの、それは石。
石でかまどを作らなければならない。
もう生肉は食べたくない。
そう思いながらそこらへんに沸いた鶏を殺して生肉を確保しておく。
餓死寸前でフラフラしていたところをついばまれまくったからとかじゃない。
この世界の動物の肉は腐ったりしないのだ。
(というか鶏は肉食じゃ無いだろ。なんでつつかれたんだ)
スティーブは心の中でつぶやいた。
そして昨日のうちに存在を確認していた洞窟を目指し、川を越えて、もう森林とは呼べないバイオームの小高い丘の麓に来た。
「あ、あった」
縦横およそ2メートルかそれより狭いか。
身長179センチのスティーブがギリギリ通れるくらいだ。
奥へと続く暗い洞窟。
中に入る前に入り口の石を削ってかまどと剣、ツルハシを作る。
これでようやく最低限必要なものが揃った。
かまどと作業台を入り口の外に置き、申し訳程度に囲っておく。
かまどには昨日切っておいた木を燃料にして、焼きたいものを置く上の段にも木をおく。
木で木を焼くと木炭が出来上がるからだ。
その間に気のドアを三つ作り、そのうち2つを洞窟の入り口に立てる。
そして余った木の板のブロックを全て使って入り口から外の少しの範囲を囲い込み、開けておいた玄関に最後のドアをおく。そこにベッドとチェストを置いて簡易的な居住空間を作る。
もしも夜になった時、スポーン地点まで戻るには川を渡らなければならないし、モンスターと戦うのが面倒臭いからだ。
それから出来上がった木炭を木の棒と組み合わせ、松明を作った。
できた松明は16本。スティーブは一本手に持つ。
松明は赤々と燃えている。
居住空間に2本、その外に数本ばらまいて明かりを確保しておく。
こうすることで近くにモンスターが湧きにくくなるのだ。
これで準備は整った。
スティーブは洞窟の方のドアを開け、松明の明かりを頼りに暗闇の中へ足を踏み入れた。
(…まずい)
数時間ののち、スティーブは鳥の生肉を握ったまま立ち往生していた。
迷ってしまった。
入り口が小さいからといって油断してはいけない。
この洞窟はかなり入り組んでいた。
…少なくともスティーブにとっては。
決してスティーブが方向音痴だったからとかじゃ無い。
石炭を最初に掘ったあたりからスティーブの脳内地図はかなり怪しかったのだが、そんなことはお構い無しに進んだスティーブ。
…見事に迷ってしまった。
今スティーブの手持ちのアイテムは、松明1本と鶏の生肉数枚、石炭が53個と鉄鉱石が3個だ。
原木焼きの板はすでに使い切り、ツルハシも先ほど壊してしまった。
ツールはもう石の剣しか無い。
この、石に囲まれた空間で、スティーブは絶望しかけていた。
まだ見えない暗闇の向こうから、うめき声が聞こえるまでは。
遅れてすみませんでした。
やっと出せるよ!でも次いつか分かんないよ。
つか今年から受験勉強やんなきゃだよ!
どうしろって言うんだー!