ハイスクールD×F 蒼穹のフェストゥム   作:HA.KO3

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おかえりドライグ…。

さようなら…。


第10話 懺悔〜ドライグ復活〜

 

 

特訓一週間目終了

 

 

 

残り7日

 

 

「ようやく一段落といったところかしら…」

 

ふぅ、と溜息を付きリアスは近くの椅子に腰掛ける。

 

「あらあら部長?何かお飲みになりますか?」

 

「ええ…そうね。紅茶を頂こうかしら」

 

「かしこまりましたわ。祝君もなにかお飲みになりますか?」

 

「……ホットミルクが飲みたい……」

 

「ええ!かしこまりましたわ!」

 

朱乃はポラリスに頼まれたことで有頂天になりながら台所へ向かった。

 

「………」

 

「どうかしたの?イッセー?」

 

イッセーは自分の左手の手のひらを見ながら何か考え事をしていた。

 

「今日ので実感しました。俺は今まで弱かった。だけど…まだ強くなれる。これから…俺は皆と敵に勝ちたい。俺だけじゃない…皆と一緒に勝ちたい!」

 

何かを見据えた瞳を見て、全員はイッセーの覚悟を受け止めた。

改めて自分の弱さと『赤龍帝の籠手』の強さを知ったのだろう。倍加で強化された魔力の一撃は、山をも吹き飛ばした。

 

「ええ…もちろんよイッセー。でもライザーと戦うにはまだまだ足りないわ。もっと時間があれば良いのだけれど…」

 

リアスは顎に手を当てて考え込む。

 

「…リアス達は時間が欲しいの…?」

 

ポラリスは朱乃にもらったホットミルクを息でふーふーと冷ましながらリアス達に問いかける。

 

「え?ええ…確か体感時間と現実の時間をずらす魔法具があるらしいのだけど、そんな魔法具は持ち合わせていないし何よりそんな超級の魔法具なんてなかなか手に入らないのよ」

 

「なんですかその『精神と○の部屋』みたいなアイテム…。そんなのがあるんですか?」

 

「うん。一応存在はするよ?でもそのレベルの魔法具だと魔王様クラスが持つものなんだ…」

 

イッセーの的を射ていた例えに、祐人が補足をする。

 

「マジか!あるのか『精○と時の部屋』!!ていうか魔王様クラスかぁ…なら辰宮なら持ってそうだな!」

 

イッセーは冗談めかして不意にポラリスに話題を振る。

 

「…持ってる…」

 

「へぇそっかぁ〜持ってるのかぁ〜。あははははははははははは……

 

 

 

 

 

 

………はぁ!!?!?!!?」

 

 

 

 

 

『持ってるの!?』

 

 

ポラリスの持ってる発言に、その場の全員は驚きを露わにする。

 

 

 

「…なんなら使う…?」

 

そう言ってポラリスは懐から手のひら大の緑色の水晶を取り出す。

 

 

そして水晶は眩いばかりの光を放つ。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

ザザー…ザザー…

 

 

 

 

 

サファイアのような美しい海。

 

エメラルドのように雄々しく育った木々。

 

トパーズのような輝きを放つ太陽。

 

所々に見える街並みも島の景観を損なわない建ち方をしており、その島全体を表すなら、正に

 

 

宝石箱

 

 

そう呼ぶに相応しい場所であった。

 

 

「島…?」

 

リアスは自分がどこに来たのかを疑問に思い、

 

「ここは…」

 

イッセーは辺りを見渡し、

 

「綺麗です…」

 

小猫はその景色に息を呑み、

 

「うん…とっても綺麗だ…」

 

木場は小猫に共感し、

 

「こんな島があったんですのね…」

 

朱乃はただただ目の前の光景に目を奪われていた。

 

 

「…ここは【竜宮島】…」

 

 

かつてフェストゥムと戦い、対話を望んだ島。

 

かつてはポラリスと対立し、奪い奪われた島。

 

「…向こうの1日はここでは3日…」

 

「じゃ、じゃあここでなら残りの一週間が三週間になるって事か!?」

 

「………」コクリ

 

イッセーの質問に是で答えるポラリス。

 

「ん?待てよ?てことは最初からこれ出してればあと2週間分多く修行できたんじゃ…」

 

ポラリスは目を逸らした。

 

「…辰宮…」

 

イッセーは呆れた顔をしたがそれでもこの状況はかなり良い方向に向いているのだ。

 

「ともかく、これは絶好のチャンスよ。あと1週間という期間が3週間に延びたのだから」

 

リアスはポラリスの失態を責めるでもなく、取り敢えずこれを良い方向に持って行く事にしたようだ。

ちなみにこの魔法具はポラリスがアザゼルに創ってもらったものであり、本来なら国一つを買ってお釣りがくるほど高価な代物なのだ。

 

閑話休題

 

 

「…イッセーは僕と修行…」

 

 

その一言に、全員が目を見開きポラリスを凝視した。

 

「なっ!!マジかよ!なんで俺なんだ!?」

 

ポラリスは、イッセーのブーステット・ギアを指差す。

 

「…羽虫…起きろ…」

 

『………』

 

ポラリスの起きろ発言に、赤龍の籠手は無言だった。

 

「お、おい辰宮、もしかして俺の神器って喋れるのか?」

 

「………」コク

 

その言葉にイッセーは驚いたが、他のメンバーは当たり前だと感じていた。

イッセーの神器はかつての【二天龍】を封印した最高ランクの神器だ。

 

「……起きないなら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捻り切るぞ…」

 

 

 

 

『調子こいてスンマセンしたぁぁぁぁあ!!』

 

 

伝説の二天龍の面影は残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

『いや、俺もあの時は若かったっていうか、本当に悪気とかは無かったんだ。アルビオン…そう!アルビオンに無理矢理やれって言われたんだ!!』

 

何故か伝説の二天龍はそこら辺のチンピラレベルまで格が落ちていた。

命欲しさにライバルを売った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『ハックション!!』

 

「どうかしたのか?アルビオン」

 

『いや…解らない…何故かすごい悪寒が走ったんだ…』

 

「風邪か?いや封印されてるお前に風邪も何も無いな…」

 

『それもそうなんだが…なんというか…命の危機を感じた…』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

しっかり命の危機を感じていた二天龍の片割れであった。

 

「にしてもなんでもっと早く出てきてくれなかったんだよ」

 

イッセーは自分の左手を見ながら問いかける。

 

『俺がちゃんと出てくるのに相棒の実力が足らなかったんだ。仕方ないだろう?』

 

「そんな事言って本当は辰宮に会うのが怖かっただけじゃ無いのか?」

 

イッセーはニヤニヤしながら伝説の二天龍を弄り始める。

 

『そ!そんな訳が無いだろうが!!!!勝手な事を言うんじゃ無い!!!俺は伝説の二天龍だぞ!!なにが怖くて「…うるさい…」……』

 

 

ポラリスの一言ですっかり黙ってしまった二天龍(笑)であった。

 

「……今すぐお前を捻り切りたいけど…」

 

『いやぁぁ!!!!助けてぇぇぇ!!こんな弱小の宿主じゃすぐに死んじゃうぅぅ!!!』

 

自分の相棒を弱小呼ばわりである。

 

「…でもイッセーは案外気に入ってる…だから今は止めておく…」

 

 

『一生ついて行くぜ相棒!!なんなら相棒が不老不死になれる方法を一緒に探すぞ!?』

 

 

そして見事な手のひら返し。

これがかつての二天龍だと誰が思おうものか。

 

 

そして物語は進み行く。

 

 

 

 

 

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