申し訳ない!!
まぁファフナー終わってかなり経ってるんですけどね。
では、本編どぞ。
リアス・グレモリーVSライザー・フェニックス
決戦当日
部室にはすでにポラリスを除いたメンバー全員が揃っていた。
「あれ?辰宮は?」
「いや、イッセーくん。彼がこのレーティングゲームに参加したらゲームじゃなくなるよ。
もしかしたら僕らとライザー眷属全員で共闘しても相手にならないだろうね……」
「………そりゃそうか…」
イッセーは思い出していた。自分がポラリスにされ続けた地獄の特訓を。(大半は気絶していただけではあるが…)
自分の反撃を子犬でもあしらう様にいなし、アレだけの
そんなポラリスが本気で相手すると考えれば、イッセーは直ぐさま逃げ出す自信がある。
「開始時間になりましたらこちらの魔方陣から専用のフィールドへと転送されます。フィールドは異空間に作られた使い捨ての空間です。どれだけ壊しても構いません」
グレイフィアがレーティングゲームに使われる空間の説明をしている。これだけの大掛かりな空間を演出使い捨てにするというところから、悪魔の技術力の高さが伺える。
「今回のレーティングゲームは非公式ではありますがグレモリー、フェニックスご両家の皆様が観戦されております。さらに、魔王ルシファー様とご友人の【黄金の虚無】殿も拝見されております。くれぐれも、お忘れなきよう………」
イッセーは魔王が見に来ているということによる緊張とポラリスが見ているということによる安心感を同時に感じて若干複雑な気分になった。
「そう、お兄さまも…………」
「あの、今部長が魔王さまのことをお兄さまって言ったような気がしたのでございますですが…………?」
イッセーはリアスの呟きを聞いてその疑問を祐人にぶつけてみる。
「そうだよ、イッセーくん。魔王サーゼクス・ルシファー様は、部長のお兄様だよ」
「まじで?」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
観覧席VIP席
「…サーゼクス…」
魔王であるサーゼクスの事を『サーゼクス』と呼び魔王と呼ばない、しかも呼び捨てで呼ぶ者など限られていた。
「やぁ!よく来たね!ポラリスくん!」
そこには、駒王学園の制服に身を包んだポラリスの姿があった。
「今日はいつもの服装じゃないんだね」
「…ふさわしい服装ってグレイフィアが言ってたから…セラフォルーは…?」
それでどうして制服になるのかはサーゼクスにはあまり理解不能だったが、あえてスルーする事にした。
「ああ。彼女はこの前仕事中に飛び出していったとかでまだ仕事しているんじゃないかな?」
ポラリスは一瞬踵落としをしているセラフォルーを思い浮かべたが直ぐ脳内から消去した。
「君的にはどうなんだい?どっちが勝つと思う?」
「…知らない…けど…順調に行けばあの焼き鳥は負ける…」
サーゼクスは一瞬驚く、自分の予想とは違った答えが返ってきたからだ。
「へぇ?どうして?」
「…ただ死なないだけの相手を倒す方法なんていくらでもある…」
その目は呆れと落胆を物語っていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ゲームはまるで出来レースの様に事が運んでいった。だがそれは“ポラリス”から見たゲームの内容だ。
周りの反応はまるで逆だった。
あのライザー・フェニックスが、何も出来ずに戦力を削られているのだ。
重要拠点である事を逆手に取り体育館を爆破され、ライザーは兵士3人と戦車1人を失った。
「あっははははは!!!何だい!?!?今の魔法は!?服をっ、服を弾き飛ばすって!しかもそれだけって!!!あはははは!!!」
サーゼクスはイッセーの編み出した魔法を見て大爆笑していた。
それもそうだろう。初めて見る魔法が、『ただ服を弾き飛ばすだけ』の魔法なのだ。しかもそれにイッセーは魔力の才能の全てを注ぎ込んだらしい。
「それにしても彼…攻撃を避ける時だけは偉く洗練された動きだったね〜もしかして君が教え込んだのかい?」
「…そう…気絶しても殴り続けた…」
「………………ちょっと聞きたくなかったな…」
その言葉を聞いて少しだけイッセーに同情するサーゼクスであった。
「おや?どうやら戦局が変わるみたいだね…」
――――――瞬間。
移動していたイッセーと小猫を、熱風と粉塵、爆砕音が包み込んだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あっ!あっぶねぇ!!!まじで危ねぇ!!」
そこには、小猫の手を掴み爆発のあった場所とは少し離れた場所で冷や汗を流すイッセーと、爆発で耳をやられた小猫が居た。
「…み、耳が…キーンてなりました…」
眉を寄せ耳を押さえて苦悶の表情をする小猫の顔は、何処となく可愛らしかった。
「ま、まさか!今のを避けるだなんて!!!」
上空から驚きの声が上がる。
もしも、この場に居たのがイッセーではなかったのなら、確実に撃破していた事だろう。
だが、イッセーは尋常ではな回避能力を手に入れている。
「お?あのオバさんは確かライザーんとこの【女王】だよな?」
「…はい…あのケバい顔は間違いなく向こうの【女王】ですね…」
「なっ!!??下級悪魔風情が、マグレで避けれたからって調子にのるなぁ!!!」
【
ーーーーーーーー雷鳴ーーーーーーーー
先程の爆音よりも大きく、鼓膜を裂かんほどの轟音に、2人はとっさに耳を塞いだ。
「あらあらうふふ。こんな所にネズミが1匹、迷い込んでいますわ〜」
朱乃であった。それも最高に興奮したとっても危険な状態の、朱乃であった。
朱乃は最初から何処となくそわそわしていたのだ。具体的には〜“ポラリスが観覧席”〜の辺りから、何処となくそわそわしていた。
「これでやっと…
やっと見せ場ができましたわ〜!!」
普段の彼女なら、そんなことに執着することはなかっただろう。では何故か?
理由は単純、
好きな人にアピールをしたい。
それだけだ。
そのためだけに全力を出し、そのためだけに相手の【女王】と一騎打ちをする。
「くっ!このっ!!」
「安心なさい?直ぐには逝かせませんわ。しっかりと私を魅せてからお逝きなさい!」
轟く雷鳴、響く爆音。
「…行こうか…小猫ちゃん…」
「…そうですね…」
初めて2人の意見が合致した。
ここには居たくない。最悪巻き込まれる。イッセーは直感で、小猫は女の勘で理解した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イッセーは、体育館倉庫の物陰に隠れる木場を見つけ、静かに近づく。
「よっ!木場、どうだ?現状は?」
「ここを守っているのは【騎士】に【戦車】と【僧侶】がそれぞれ1人ずつだね…」
「うへーかなり厳重なことで…」
「まぁここを攻め込まれる訳にはいかないだろうからね…。それよりも副部長は?一緒じゃないのかい?」
「…いや…朱乃さんは…向こうの【女王】と戦闘中だ」
イッセーは光悦とした表情で魔法を放つ朱乃の顔を思い浮かべ、直ぐさまその恐ろしいイメージを頭を振り回して消し去る。
「な!向こうの【女王】と!?じゃあ加勢に行った方が…」
良いんじゃないか。そう言おうとして、イッセーに両肩を掴まれる。
「止めておけ…!巻き込まれる可能性の方が高いぜ?それにもしもお前が【女王】を倒そうもんなら朱乃さんはお前を消し炭にするかもしれないぞ?」
イッセーのその鬼気迫る表情が物語っていた。
今最も危険なのは【
「…よし。僕らは僕らの仕事をこなそう…」
祐人はその瞬間を想像して、諦めた。否、恐れたと言ってもいい。それ程までにイメージが凶悪なほど鮮明に浮かんでしまったのだ。
三人は聞き耳を立てて向こうの眷属の叫び声が聞こえる。
「私はライザーさまに仕える【騎士】カーラマイン!
こそこそと腹の探り合いをするのにはもう飽きた!!
さあ!!リアス・グレモリーの【騎士】よ、いざ尋常に剣を交えようではないか!!」
ライザー側の【騎士】が木場に勝負を挑んできた。それも真っ向勝負をだ。
「うーん、あそこまで言われたら行くしか無いかな」
「ま、そうだよな…(キリッ」(服を弾き飛ばしたいだけ)
「…バカなんですか?」
相手方の騎士の挑発にあえて乗ろうとする祐人とエロい思考をしているイッセーに「ありえない」という表情を見せる小猫。
だが、ここで二人にだけ行かせる程小猫は腐っていないし二人に手柄を全部くれてやるつもりも無い。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
観覧席
「………」ばりばり ぽりぽり
「…………」
「………」ばりばり ぽりぽり
「さっきから何食べてるのかなっ!?」
横でポテチを食べるポラリスに痺れを切らしたのかサーゼクスはついにツッコんだ。
「……ポテチ…」
「そういうことじゃないよ!!なんでそれを今食べるんだい!?」
「……?…食べたかったから…」
サーゼクスは諦めた。サーゼクスが言いたかったのはこの状況で食べるものでは無いと言いたかったのだろうが、常識を超えているポラリスに常識を当てはめても無駄だと理解した。
「…はぁ…。それにしても、完全に予想外だったよ。まさか赤龍帝君がここまで強くなってるなんて、それだけじゃなくリーアの【女王】までもが強くなってる…」
「……朱乃には…ほとんど何も教えてない…。一つだけ技を教えたけどアレじゃない…」
「…え?」
朱乃が強くなったと感じるのは、ひとえにポラリスへの想いがあるからだろう。
人の想いとは、時に何物にも変え難い力となる。
【真壁 一騎】はそれを体現してみせた。
単なる想いの力で、彼はポラリスに心を教えた。
人の想いはそれ程までに強いのだ。
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戦局は完全に終盤へと移った。
『ライザー様の【
閃光の中から熱と煙を放ちながら落下してゆくライザーの【女王】を見て、観客達は完全にこのゲームを掌握しているのは【ライザー・フェニックス】ではなく、【リアス・グレモリー】であると確信した。
「あらあらうふふ…。悪魔でも焼けるといい香りがするのね?もう一撃喰らわせてこんがり焼きにしておきたいところだけれど…。
わたくしをしっかりと魅せてくれたから許してあげますわ」
頬を赤らめる朱乃の姿は、とても妖艶で美しく、観客の大半を虜にしたが、最も虜にしたい人物は焼けたユーベルーナが美味しそうだなぁくらいにしか思っていなかった。
「さて、部長達のところに行って最後の仕上げに入ることにしましょう…」
朱乃がそう言った瞬間、
空を紫の雲が覆ってゆく。