ハイスクールD×F 蒼穹のフェストゥム   作:HA.KO3

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第13話 決戦〜朱乃やばい〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リアス…正直驚いているぜ。他の眷属だけじゃなく【女王(ユーベルーナ)】まで撃破されるなんて…」

 

旧校舎の屋根の上、ライザーは己が全ての眷属が撃破されたと知るや否や、この旧校舎に飛んで来たのだ。

 

「だが、それもこれで終わりだ!!お互いに一騎打ちと行こうじゃないか!!」

 

身体を燃やし、まるで太陽をその身に宿しているかのように燃焼してゆくライザー。

 

「ふん。何を言っているのライザー?この状況で一騎打ちだなんて、負け行く敗者の戯言にしか聞こえないわよ?

貴方如き私のの眷属だけで十分よ」

 

「なにっ!?」

 

 

 

 

ダンッ!!

 

 

 

 

 

「ぶちょおぉぉぉぉぁぁああぁ!!」

 

 

 

 

 

そこには兵士がいた。真っ赤な籠手を左腕に纏い、その目は信念を宿し、勝利を渇望していた。

 

「ライザー…貴方の相手は私の【兵士】が相手をするわ。

“世界最強”に鍛え抜かれた赤龍帝に、貴方はどこまで持ち堪えられるかしら?」

 

「はっ!!何が“世界最強”だぁ!!

所詮はただの御伽話だ!!この俺が負ける理由にはならん!!」

 

さらにライザーの炎の勢いは増し、旧校舎を焼かんばかりの熱を帯びていた。

 

 

「ドライグ!!頼む力を貸してくれ!!この闘いに勝ちたいんだ!!!!」

 

『しかし、今の貴様ではどう足掻いても右腕を代償にしたとして、禁手化(バランスブレイク)は10秒かそこらが限界かもしれんぞ?』

 

「なんとかしてくれよお前も辰宮の“お仕置き”は嫌だろッ!?」

 

実はイッセーはポラリスに、試合が始まる前日、つまりは特訓の仕上げの時に言われたのだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『…もし負けたら“お仕置き”する…』

 

『えっ?あの〜辰宮先生?“お仕置き”とはいったい…?』

 

『…イッセーの◯◯◯を◯◯◯◯して××を××××くらい××したり□□□を□□したりする…』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「とな…『絶対勝つぞ相棒ッ!!!!あぁんな焼き鳥風情は、俺様の力を使えばお茶の子さいさいだぜ!!犠牲も最小限でイケるように努力するから!!

だから負けないでくださいお願いしますッ!!』…」

 

 

 

※二人(匹?)の感覚は繋がってます。

 

 

 

イッセーは、最近半径30メートル以内にポラリスが入ると自然とガクブルし出す相棒の為にも負けないと誓った。

 

「いくぜドライグ…!!」

 

『おう!!』

 

 

 

『Welsh Dragon Over Booster!!!!』

 

 

 

 

 

真紅の鎧、燃ゆるような、光を滑るような光沢のある姿を見た時、ライザーは本能的に悟った。

 

【このガキの力が達した時、自分は勝てなくなる】

 

その瞬間、ライザーは流星のような速度でイッセーに向かって飛翔し、確実にイッセーでは見えないであろう速度で右腕を振り下ろした。

 

だが、ライザーは決してイッセーに勝てない要因があった。

 

 

要因①

イッセーには敵が見えていてもいなくても関係がないということ。

 

ブンッ!!

 

ライザーの腕は空を切り、イッセーはすでにライザーの背後に回っていた。

 

要因②

イッセーは現在、無理矢理“禁手”の状態に至っており、本来の【赤龍の籠手(ブーステット・ギア)】のルールに則る事は必要なく、【赤龍帝の鎧】という別の力となっていたという事。

 

 

『BBBBoost!!!!!』

 

「おらぁ!!」

 

『Explosion!!!!』

 

 

ドゴォ!!!

 

あまりの威力に、イッセーの拳はライザーの腹部を貫く。

 

「ぐはッ!!」

 

腹を貫かれる痛みが、ライザー体から神経を伝っての脳に伝達されてゆく。

 

「調子に…乗るなぁ!!!」

 

両手を回転させ、ライザーが纏っていた炎は渦のように吹き荒れ、まるで竜巻のような柱を作り上げた。

 

「くたばれクソ餓鬼がぁぁッ!!!!」

 

狂うように舞う火の粉と熱が鎧を焼き、一誠を蒸そうとする。

 

 

 

「こんなもん…熱くともなんともねぇッ!!!」

 

 

炎の中から一誠は拳を突き出し、ライザーを殴り飛ばす。

 

「ぐぅッ!オオオォォァアァァアッ!!!!」

 

殴られた箇所が仄かに燃え、猛る様にライザーは叫ぶ。

 

 

「これでぇぇえ!!!」

 

鎧の兜でイッセーの目は見えないが、その身体から滲み出る闘気を感じたライザーは、すでに心が折れかけていた。

それでも折れなかったのは、彼が一流貴族の息子であり、それなりの強さを持つという自覚と自信があったからだ。

 

「最後だぁぁああ!!辰宮直伝のぉ、

 

 

 

 

正拳突きぃッ!!!」

 

 

 

 

『BBBBBBBBBBBBBoost!!!!!!!!』

 

『Explosion!!!!』

 

ーーーー刹那ーーーー

 

ライザーの身体は破裂したような音と共に凄まじい拳圧により爆ぜた。

 

 

 

 

 

 

要因③

イッセーには師がいた事。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

 

 

完全に体力を使い果たし、擬似的な禁手化の反動で動けなくなったイッセーは、その場に大の字になって寝転び、空を仰ぐ。

 

「よくやったわイッセー…カッコ良かったわよ?」

 

リアスはイッセーの頭を持ち上げると、自分の膝の上に乗せて膝枕をした。

 

(ふぉぉお〜〜!!!これが、これが伝説の膝枕ッ!!!こんな日が来ようとはッ!!!)

 

リアスのその太腿の柔らかさに涙を流す勢いで喜んだイッセー。

アーシアはそれを横で恨めしそうに見つめていた。

 

 

 

「…ま…だだ!…まだ俺は…負けていないぞぉぉぉ!!!!」

 

豪炎と共に再び現れたライザーを前に、イッセーとリアスは驚きを隠せなかった。

 

「…あら、まだ立ち上がれたの?でも、それはある意味運が悪い(・・・・)のかもしれないわよライザー?」

 

驚きはしたが、イッセーも、リアスも、アーシアでさえも、決して焦ったりはしていなかった。

 

 

「な…に…?」

 

 

 

突如、紫色の雲が辺りを覆う。

 

「準備ができたみたいね?随分と遅かったじゃないの…

 

 

朱乃?」

 

 

 

「あらあらうふふ。あんまり苛めないでくださいな部長?貴女が思ってるよりも結構時間かかるのよ?この雲を作るの…」

 

 

翼を広げ、艶っぽい雰囲気を纏った朱乃が空から降臨した。

 

「それを考慮しても遅かったって言ってるのよ。いったいぜんたい何をしてたのかしら?」

 

「ちょぉっとそこでネズミの姿焼きを作っていたのですわ。わたしを魅せるために随分と頑張ってくれましたわ。あのネズミさん♪」

 

戦場には似つかわしくないほのぼのとした雰囲気(話の内容は全くほのぼのではない)をしながら近づいてくる朱乃。

 

「…な…何を言っているッ!!それにあの雲はなんだッ!!!答えろリアスッ!!!」

 

狼狽えながら空を覆う紫の雲について問いただそうとするライザー。

本来、この空間は作られたものであり雲などという現象は発生するはずもないのだ。にも関わらず、空をこの紫の雲が覆っている。

 

「…あれは【ワーム・クラウド】わたくしの最愛のお方が伝授してくださった虚無の雲…。たかだか“不死”であるだけのあなたには、防ぎようがないわよ?」

 

そう言った朱乃の顔は、どの顔よりも妖しく美しく、艶めいていた。

 

 

 

 

「それでは部長に変わって…さようなら、ライザー・フェニックス…私の最愛の人を侮辱した罪…万死に値しますわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

そして、その場を紫電が駆け抜け、ライザーは

 

 

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 

 

 

焼かれ、貫かれ、捻られた。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

その場に残ったのは、黒く燻んだ色をした人型の炭で、触れれば簡単に崩れて風に飛ばされそうであった。

 

「…ふぅ、最後に…トドメを刺しておきましょう…グレイフィアのアナウンスがないところを見ると、まだ意識はあるみたいだし…」

 

リアスはイッセーの頭をゆっくりと下ろして立ち上がり、ライザー(炭)へと近づいてゆく。

 

カツカツ カツカツ

 

屋根の上を優雅に歩きながらライザーの目の前で立ち止まり、右手を上げて滅びの魔力を溜める。

 

 

ーーーーーーその時、イッセーは見た。

 

黒く焦げたライザーの指先が、ピクリと動く瞬間をーーーーーー

 

 

 

「ぶちょぉぉぉ!!!ダメだぁぁあ!!!」

 

 

 

リアスのいる方向へと手を伸ばし、必死に止めようとするイッセー。

 

「えっ?」

 

リアスはイッセーの叫びに驚き、イッセーの方へと視線を向けてライザーから目を離した。

 

 

 

ーーーーーーーーーー目を離してしまった

 

 

 

 

 

 

「…ま…だ………まだだぁぁあ!!!俺は、まだ負けていないぞッ!!リアスゥゥゥゥゥゥウウッ!!!!!」

 

 

 

 

爆炎を両手を滾らせてライザーは黒く燻んだ炭から抜け出しリアスへと襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『リアス・グレモリー様 戦闘不能…勝者、ライザーフェニックス』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたでしょうか?
今話は決戦を終わらせるのが目的で早めに終わってしまい申し訳ありません。

次回の更新は早めになるように頑張ります!!

では、感想、ご指摘ネタ提供などなど宜しくお願い申し上げます!!
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