あとライザーの最後(最期)はゴリ押しというかグダッてます。
早く聖剣に行きたいのですよ…。
何も無い虚無の空間、暗く、おぞましいとさえ形容できるであろうこの空間には、一人の男と、“何か”が居た。
『これが人間の感情だ。
誰かを愛し、
誰かを妬み、
誰かを欲し、
誰かに求められる。
それは醜くて、とても美しい感情だ』
【…………………………………】
『そうだ。醜くても、美しいと感じてしまうような、矛盾した二面性を持ってしまう。それが人間の素晴らしさと言うものなんだ』
【…………………………………】
『ああ、お前にもきっとわかる時が来る。いつかきっと…』
ーーーーーーーーーーーーーーーー愛という感情をーーーーーーーーーーーーーーーー
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「俺が勝ったら…部長を、俺たちの部長を返して下さい!!!」
ポラリスはその光景を見て一つの感情を、一つの疑問を募らせていた。
【コレが愛だというのなら、自分はこの時間を刹那という時間でさえ見逃してはならない】
「いいだろう。君が勝てたならばリアスを連れて行くと良い。ライザー君もそれで構わないかな?」
「……不服ですが、構いません…」
「そう言わないで、君が勝てたら君には今よりも高い爵位を約束しよう」
勝ったにもかかわらず、再度ここで一対一の決闘をしろと言われたライザーは不機嫌だが、サーゼクスは片方だけではなく、お互いに勝利の褒美を用意する事でこの決闘が正当なものであるということを証明した。
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「……それが…愛…なの…?」
イッセーがライザーの顔面をブチ抜き、ライザーは空中を放物線を描きながら飛翔する。
「…初めまして…」
後ろから唐突に声が聞こえてくる。周りに人がいないのにそんな言葉が聞こえてくるということは、その言葉は間違いなくポラリスに向けてられた言葉だ。
「…だれ…?」
ポラリスが振り向くと、そこには
その人物とは、直接面識があったわけでは無い。その人物の“兄”と面識があったのだ。
「…私の名前は…皆城 乙姫…」
透き通るような黒髪、クリクリと可愛らしいつぶらな瞳、ぷっくりとほんのりピンク色の唇が、ゆっくりと自分の名を呟く姿はまるで天使を彷彿とさせる。
「…私は…“黄金の巫女”…貴方の目となり耳となる者よ…?」
「…目となり…耳となる…」
ポラリスは彼女のことを知っていた。その皆城という名を、同じように連ねる者から、彼は【人間】を知ったのだから。
「ここにいたのか、乙姫…」
乙姫の後ろから、また誰かが歩いてくる。
「…!…だからここに来たのか、乙姫…」
「皆城くん。乙姫ちゃん見つかった?」
「おい総士。勝手に動くなって父さんたちも言ってただろ?」
増えゆく人、その人の姿も、声も、全てがポラリスにとって聞き覚えのある、否、聞いたことはなくとも、知っていた声だった。
「…どう…して…」
ポラリスは、驚愕するしかなかった。
「…初めまして…僕の名前は“皆城 総士”…我々は貴方の剣となり、盾となり手足となる者…」
皆城 総士
彼こそが今のポラリスを作り上げ、創り上げ、人間を教えてくれた唯一の人間。
遠見 真矢
その心眼のごとき観察眼を持って天からの来訪者に立ち向かった女性。
真壁 一騎
世界の為に世界を救い、世界の為に世界の敵と戦った英雄。
だが、彼等はこの世界の住人ではない。
この世界に存在するはずが無い。
皆城 乙姫も、皆城 総士も、遠見 真矢も、真壁 一騎も、誰もこの世界に存在するはずが無い。
仮にこの世界とポラリスがいた世界が同じだとしても、時代が違い過ぎる。
故に、彼等はポラリスとの接点は無い。
その筈だった…
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「それでは、まずはご挨拶をしましょう。我々は【アルヴィス】。【黄金の虚無】を信仰する宗教団体と思われていますが、本来は違います」
あの後、ポラリスのところにイッセーに褒美を与え悪魔の老人どもから逃げてきたサーゼクスと、その後ろから二人の男性が現れた。
片方は眼鏡をかけた黒髪の、若干ふくよかな体型の男性。
もう片方は白髪混じりで、くせっ毛が特徴の壮年の男性。
いずれも、皆城 総士らと同じように白と青、赤のラインの入った服を着ていた。
そして、二人はポラリスに会うためにサーゼクスに接触し、ここまで来たのだという。
「我々【アルヴィス】は、数百年前の三大勢力の戦争、ひいては二天龍との争いの際に参加していた神器所有者の人間の生き残りです」
曰く、数百年前にポラリスが“治した”のは、三大勢力だけではなく、二天龍を封印するために集まった人間がいた。
曰く、彼等はその子孫であり、ポラリスに“治して”もらった際、フェストゥムの因子が体内に残っており、彼等の代まで衰えることはなかった。
そして、自分たちの存在を長い間三大勢力に秘密にしてきた。
曰く、秘密にしていたのは【黄金の巫女】と呼ばれる存在、つまりはフェストゥムの因子を過剰に持ち合わせる少女が覚醒していなかったため。
曰く、【黄金の巫女】が覚醒したためポラリスに接触するべきと考えた。
のだそうだ。
「なるほど…」
サーゼクスは顎に手を当て、何やら考え込んでいた。
「…ポラリス様…長い間貴方様に会いに来なかった我々をお許し下さい。しかし、我々はこれから、貴方の
目となり、
耳となり、
剣となり、
盾となりましょう」
白髪混じりの男性が胸に拳を当て、誓うように…否、間違いなく、誓っていた。
これから始まる。
新たな物語が、
美しい英雄譚が、
素晴らしい喜劇が、
始まる
ボツネタ
【…………………………………】
『は?僕には愛した人は居なかったのかだって?
まさかお前、僕の記憶を覗いたな!?』
【……………“…… ……”…………】
『ちっ、違う!別に僕は“遠見”の事はなんとも思っていない!!』
【……………“…… ……”…………】
『なにッ!?“一騎”!?どうしてそこで一騎が出てくる!?
僕にも一騎にもそっちの趣味はない!!』