ハイスクールD×F 蒼穹のフェストゥム   作:HA.KO3

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第7話 瞬殺〜踵落としは最近の流行り〜

『申し訳ありません…主人よ…。悪魔に見つかってしまいました…』

 

 

 

プレアデス型がゆっくりと僕に近付いてきて謝罪の言葉を述べる。

いやそれは別に構わない。問題は何故見つかったのかという事、不可視になる事ができるプレアデス型を見つけるなど、かつての竜宮島の【ソロモン】でも不可能だったのだ。それを見つけることがてきる相手…相応の実力を持っていると思って良いだろう。

 

「ほぉう…女だと思ったらお前男だな?まぁそんな事はどうでも良い…問題は貴様の下僕が俺らに対して盗み聞きをしていた…という事だ。さて…貴様はこれをどう落とし前を付けるつもりなんだ?んん?」

 

 

 

なんだかチャラチャラした格好の男が話しかけてきた。しかも若干燃えてる…。制服を着ているわけでもないから絶対生徒ではないだろう。

僕は首に掛けていたものを持ち上げる。そしてその下部分についている紐を【リス】が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビィィィィィィィィィィィ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

引っこ抜いた。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

生徒会室

 

 

 

 

「か、会長!どこへ行くんですか!!??」

 

 

「離しなさい椿姫!!変態が…変態が現れたんです!!一刻も早く消さないと!!!!」

 

椿姫がソーナの制服を掴み、必死で止める。

 

「何の事ですか会長!!まだ仕事が残ってるんですよ!?」

 

だが、椿姫の制止も空しくソーナは生徒会室を出て行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

シトリー邸

 

 

「はっ!何か…ポラリスきゅんに何か起こっている気がする!!!!一刻も早く人間界に行かなければ!!!!!」

 

 

何故か祝の異常を察知した変態が、ここでも動き出した。

そしてセラフォルーの部下が、セラフォルーの残した仕事を終えるために気力を使い果たしたのは言うまでもない。

 

 

 

 

誰かこの姉妹を止められる者はいるのだろうか?

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

三人称

 

 

 

 

ビィィィィィィィィィ!!

 

 

 

「くっ!何だこれは!!」

 

ライザーは耳を抑え音が不快だとばかりに顔を顰める。

 

 

ドドドドドドドドド!!!!

 

だが、ブザーの音を掻き消す程の地響きが鳴り、全員がドアを見た瞬間。

 

 

ドンッ!

 

 

ドアは蹴破られ、眼鏡をかけた前髪パッツンの美少女が現れた。

 

我らが生徒会長 支取 蒼那(変態)である。

 

 

「祝君っ!」

 

 

ソーナは辺りを見渡し、ポラリスの事を見て無事を確認する。

 

「…ソーナ…?」

 

 

 

ーーーーソーナvisionーーーー

 

 

 

『うっ…うっ…怖かったよぅ…ソーナお姉ちゃん…』ウルウル

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ソーナは祝を見た後、今度はホスト風の男を見て、

 

 

「貴様かぁぁぁぁぁぁ!!!こんの変態がぁぁぁぁ!!!!」←鏡を見ろ

 

 

ソーナは滾る魔力を全て水へと変化させ、その水でライザーを拘束する。

 

 

「なっ!お前はシトリー家の!!何をする!俺はフェニックス家のライザー・フェニックスだぞ!!」

 

 

自己紹介しているがソーナは目が血走っているので聞こえていないだろう。

 

「黙れ焼き鳥!!!!!祝君に何をしたぁぁぁぁ!!!!」

 

ソーナはまた魔力を水に変化し、今度は水のカッターをライザーにぶつけた。

 

 

 

 

「ぐぉぉぉ!!!」

 

 

拘束ごと切られて何とか脱出に成功した様だが、水圧カッターで切られたライザーの体は、徐々に治っており、傷口が若干燃えている。

 

 

「ぐぅ!水の魔力のせいで再生が遅い!」

 

 

ライザーは体を治そうと全身を燃やすが、その前にソーナが動く。

 

「グボッ!ガボッゴブッ!」

 

ソーナの水の檻の中で、ライザーはガボガボと口から空気を吐き出している。

動けないライザーに、ソーナは止めを刺すべくまたもや水圧カッターを作り出す。

 

 

 

「トドメ!!!」

 

 

 

もはやソーナの面影はなくなっている。

 

 

「落ち着いてください!」

 

だが、ソーナが水の魔力をぶち当てるよりも先に、グレイフィアがソーナを後ろから拘束してしまった。

 

「何をやっているんですか!!」

 

「離しなさいぃぃい!!!あの変態を消し去らなければぁぁぁぁ!」

 

「鏡を見なさい!今の貴女も相当です!!」

 

グレイフィアがソーナを抑えるがソーナはジタバタと暴れ、何とか拘束から脱しようとしている。しかし、ソーナが抜け出すよりも先に、

 

 

 

 

パリーンッ!!!

 

 

 

窓から1つの人影が飛び込んできた。

 

ダンッ!

 

人影は両手を地面について跪く体勢になり、地面に顔を伏している。

 

「待たせたな!!」

 

スネーk…セラフォルーであった。

 

「ポラリス君っ!」

 

 

ポラリスが首を傾げていると、

 

 

ーーーーセラフォルーvisionーーーー

 

 

『…セラフォルーお姉ちゃん…僕…汚されちゃった…』ウルウル

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「許さんぞぉぉぉ!!ポラリスきゅんにそんな羨まし…じゃない!ひどい事をぉぉぉぉ!!こんの変態めがあぁぁぁぁ!!」←鏡を見ろ

 

何やら盛大に誤解しているがポラリス本人はよく分っていない。

 

「セ、セラフォルー様!こんな所で何をやっているんですか!!!」

 

ソーナを拘束していたグレイフィアは、セラフォルーを見て驚いていた。

 

「くぅらぁえぇぇぇぇぇ!!!

 

サタン・オブ・マジカル踵落としィィィィ!!」

 

※魔力を帯びた踵落としです。

普通の踵落としではありません。

そして真似しないでください。

 

 

 

ライザーの頭をセラフォルーの踵が直撃する。

 

 

 

ドゴンッ!!!

パキ

 

 

ライザーは…人体の構造上決して鳴ってはいけない音を鳴らしてKO。

だが、治癒能力の高いライザーは死にはしないだろうが、如何に治癒能力が高かろうとも、魔王であるセラフォルーの魔力を帯びた本気の一撃を喰らったので、立てないのは自明の理である。

 

 

バタンッ

 

 

ライザーは白目を剥き、痙攣しながら泡を吹いて地面に伏した。

 

 

 

 

結果

 

ライザー

撃沈

 

要因 ソーナの水で極限まで弱り、セラフォルーの魔力を帯びた渾身の一撃がライザーの脳天を直撃し完全にKO

後遺症の可能性アリ

 

ライザー眷属

慌ててライザーを回収し、リアス眷属に散々言った後いそいそと帰る

 

リアス

状況を飲み込めず唖然

 

リアス眷属

リアスと同様に唖然

 

 

姫島 朱乃

ライザー云々より先に祝を見た瞬間硬直してカップを落とす

 

グレイフィア

頭痛に耐えながら胃薬を飲む

 

ポラリス

防犯ブザーの戻し方が分からず泣き目←これが二人が変な妄想をしてしまった要因でもある。

 

リス

防犯ブザーを止める。

 

プレアデス型

ポラリスの命令を遂行できずションボリしながら部屋の隅で待機

 

 

 

ソーナ&セラフォルー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩を組みやりきった顔で部屋を出る

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

以上が僕が防犯ブザーを鳴らした結果だ。

そもそもなんでこのリスが防犯ブザーの戻し方を知っていたのか不思議だ。お前って実はできる子なの?

 

「キュキュ!!」

 

どんなもんやと胸を張るリス。

 

別に泣いてない。

 

 

泣いてない。

 

 

僕はリスをそっと撫でながら残ったメンバーを見る。

その場にはグレイフィアと僕、そして知らない悪魔達と羽む……イッセーが残った。

 

『…主人よ…今のは一体何ですか?』

 

「……僕にも分からない…」

 

『…そうですか…では…私達はこれからどうしますか?』

 

「……グレイフィアに任せる…だからこのまま待機してよう…」

 

『…了解です…』

 

 

ん?あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……喋れたの……?」

 

 

 

 

 

僕はこの時表情には出さなかったがかなり動揺していた。

ぶっちゃけ話せることは知らなかった。感情があることは分かるが喋れるとか知らない…。

という事はエウロス型も喋れるのかな?

 

『はい。我が主人よ…。私は他の個体とは圧倒的に性能も規格も違う存在…他のフェストゥムを統括をすることが可能なほどですので、他とは格が違います…故に、言語を解する事は何ら不思議な事は御座いません』

 

へぇ〜だいぶ不思議だと思うんだけど…まぁ、いっか!

 

「で、ではお嬢様…今回のレーティングゲーム、ライザー様が予想外の負傷をなされたので、試合は二週間後という事で構いませんか?」

 

「え、ええ…それよりも…あの子は?」

 

どうやら僕のことの様だ。

 

「あの方は辰宮・P・祝様…本名をポラリス様と申します。彼は立ち入り禁止区域の森に住む、伝承の【黄金の虚無】と呼ばれる存在なのです」

 

変なあだ名。

 

 

 

 

「な、おっ!【黄金の虚無】ですって!!」

 

 

紅い髪の女の人は僕のことを叫んだ。

その二つ名恥ずかしいなぁ…。

 

「あの〜すいません部長…その【黄金の虚無】って何ですか?」

 

羽むs…イッセーが恐る恐るといった感じで紅い人に話し掛ける。

 

「イッセー君。【黄金の虚無】って言うのはね?嘗て、二天龍との戦いでその二天龍を圧倒し、戦いで傷付いた人達の怪我を一瞬で治した伝説の人物なんだ…」

 

イッセーの疑問を金髪の二枚目が答える。

 

「なっ!マジかよ!二天龍って俺のブーステットギアに封印されてる龍のことだよな!?」

 

「そうよ…。嘗ては神をも越えるとされた二天龍を、まるで赤子の手を捻るかの様に倒してしまったそうよ…」

 

なんで知ってるんだろう。誰も僕の戦うところ見てないはずなのに。

 

「ってことは…辰宮って…滅茶苦茶強い?」

 

イッセーは首をギギギギと効果音の付きそうな動作で僕を見る。

 

「ええ、ぶっちゃけた話最強の一角よ。【無限の龍神】や【赤龍神帝】と肩を並べるほどの強さらしいわ…」

 

あ!【無限の龍神】ってオーフィスのことだ!確か会った時にそんな事を言っていた気がする。

早く帰ってこないかなぁ…。

 

「す、スケールが大きすぎてよく分からない…」

 

「それにしてもグレイフィア…何故そんなに大事な事を黙っていたの!?」

 

紅い髪の人はグレイフィアに詰め寄る。

 

「実は…サーゼクス様より…

 

 

 

 

『リーアたんの驚く顔が見たい!』

 

 

 

との事でしたので…」

 

 

「お兄様…」

 

紅い髪の人は頭を抑えてぐったりする。

やっぱりこの人はサーゼクスの妹だったのか。それにしてもどうやらこの人は苦労人の様だ。

 

「あの…自己紹介させてください…。

 

私はリアス・グレモリー、グレモリー家の次期当主です。

この区域の管轄を任されております」

 

そう言ってリアスは頭を下げる。

 

「こんにちは…私は姫島 朱乃と申します。このオカルト研究部の部長の眷属【女王】を務めておりますわ…」

 

今度は黒髪のポニーテイルの女の人がお辞儀をしてきた。

 

「………」

 

「……なに……?」

 

朱乃がジーっと見つめてくるので僕が首を傾げると、朱乃は困惑した様に僕の疑問に答える。

 

「い、いえ!その唐突ですが…祝…君は…数年前に神社で親子を救った事はありますか?」

 

ん?なんで知って居るんだろう…あの時はあの親子と堕天使のヒゲしか居なかったと思うんだけど…。

 

「…ん。確かにいたけど…なんで知ってる?」

 

「やっぱり…」

 

 

ギュッ

 

 

朱乃は急に僕に抱き付いてきた。

 

「ありがとうございます…あなたのお陰で…私は…今こうしていられる…」

 

涙を流し、朱乃は僕を抱き締める。

なるほど…あの時の少女はこの子だったのか。それにしても随分と大きくなった。

 

 

僕は未だにこんななのに…。

 

 

「あ、朱乃?」

 

リアスは自分の【女王】が取った突然の行動に驚いていた。

 

「うふふ…少し取り乱しましたわ…。ありがとうございます…祝君?」

 

「…ん。これからも家族とは仲良くする…」

 

「はい!」

 

次に挨拶してきたのは白い髪の小さい少女だった。

 

「初めまして…一年の搭城 小猫です。これからよろしくお願いします。辰宮先輩…?」

 

何故先輩という言葉に疑問を持つのだろう。

こんなに年上の雰囲気を醸し出しているというのに…。←そう思ってるのは彼だけです

 

「次は僕だね…二年の木場 祐人。これからよろしくお願いします」

 

さっきイッセーに僕の事を説明してた人だ。

綺麗な金髪で10人中9人は確実にイケメンと答えることだろう。

何故か若干笑顔が引きつっているが…。

 

「ア、アーシア・アルジェントです!よ、よろしくお願いします!ク、クラスメイト同士なのでたまにでも話し掛けてくれると嬉しい…です」

 

またもや金髪の今度は少女だ。随分と気の弱そうな子である。というかクラスメイトだったのか。

 

「えっと…俺も一応もう一度自己紹介しとくか…。

兵藤 一誠、クラスメイト同士これからよろしくな?」

 

知ってる。

さて、これで全員自己紹介が終わったことだろう。

それにしても…全員僕が見上げなければならないのがむかつく。

いや別にやろうと思えばサーゼクス位の身長になることも出来る。面倒くさいだけで…。

それは面倒臭い。すこぶる面倒臭い。

そんなことを考えていると、イッセーがリアスに質問をしていた。

 

「あの…部長…さっきの人達は…いったいどなた様で?」

 

さっきの人達とはおそらくソーナとセラフォルーのことだろう。

 

「さっきの二人は…。生徒会長の支取 蒼那とその姉の現魔王の一人…セラフォルー・レヴィアタン様よ…」

 

リアスは少し疲れた顔でイッセーの質問に答える。

 

「えぇ!?い、今のが支取会長と現魔王のセラフォルー・レヴィアタン様!?っていうか支取会長って悪魔だったんですか!?」

 

どうやらイッセーには衝撃的すぎて頭がついていけていないようだ。目を見開いてオーバーなリアクションをしてしまっている。

 

「では…お嬢様。私はこれにて失礼いたします。サーゼクス様に今回の件をお伝えしなくてはなりませんので…」

 

どうやらグレイフィアは帰ってしまうみたいだ。ならば僕もそろそろ帰ろう。

 

「では失礼いたします」

 

そう言ってグレイフィアは薄紫色の魔方陣の中へと消えていった。

 

「……僕も帰る……」

 

「え?ちょっ」

 

 

僕は空間ごとワーム・スフィアで転移した。

 

 

 

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