皆さま誠に申し訳御座いませんでした!
あとファフナーが終わりなんだか悲しいです!( ;´Д`)
ポラリスは、【フェストゥム】の上位存在とも言える【ミール】という存在である。
空間を捻り切り、
相手の精神に干渉し、
人を癒し、
人を消し、
生命を創造する。
そして敵は破壊するでもなく、消滅させるでもなく、一体化…つまりは【同化】することが出来る。
その上、体の表面にはワーム・スフィア(空間歪曲)が展開されており、攻撃が通る事などまずあり得ない。
こんな存在を倒すことが出来る生物が存在するのか?
まず居ないだろう。
二天龍でさえ、その圧倒的な力に完封された。
【倍加】
どれだけ強い力でさえ核兵器にも劣る威力の攻撃がフェストゥムの肉体に届くはずがない。たとえ届いてもすぐさま再生させられる。
【半減】
どれだけ半減しようがワーム・スフィアは【空間を捻り切る】という事象であるため、半減は無意味となる。
神や魔王をも殺すことの出来る二天龍でさえ、ポラリスを殺す事は出来ない。
天を冠する龍でさえ…地に堕とされた。
ではかの高名な【
最強の一角であるこの二体ならば『ポラリス』に勝てるのだろうか?
不可能だ。
【無限の龍神】
同化されて『無限の力』を奪われる。
同化とは“一体化”することであり、
力の差も、
経験の差も、
無限の魔力も、
不死身であろうとも関係は無い。
全て一体化され、無に帰すことになる。
【赤龍神帝】
無限の龍神と同じ理由で勝つことはまずあり得ない。
『夢幻の力』を奪われ同化され終わりとなる。
結果
勝てる者は皆無である。
某バスケ漫画の天才のように詰まる所、『ポラリス』に勝てるのは『ポラリス』本人だけである。
つまり、『ポラリス』は…
生態系の、
食物連鎖の、
生物の、
生命の、
“頂点”である。
絶対的な捕食者
最強の生命
しかし彼は何よりも人間が好きだ。
『皆城 総士』が教えてくれた素晴らしさが、美しさが、醜さが、優しさが、恐ろしさが、可能性が、
全てが愛おしかった。
全てが好ましかった。
故に彼は人に危害を加える者を容赦はしないだろう。
最強の生命として、
絶対の捕食者として、
その力を振るうだろう。
その全てを砕き、裂き、奪う一撃を…
ーーーー振るうだろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
イッセーside
「……イッセー…どうしたの…?」
「辰宮…」
俺が一人で夜空を見ながら黄昏てると後ろから不意に辰宮が話しかけて来る。
「…どうしたって…なんか今日の特訓で…分かってたことだけど俺が一番弱い。頼みのブーステットギアも使いこなせてない。このままで俺勝てるのかな…」
弱い自分が恨めしい。皆の足手纏いな自分が憎い。強くなろうとしても、時間も才能も努力も足らない、じゃあどうしたら良いんだ。
「……」
辰宮は何も言わないが俺の目をジッと見つめている。吸い込まれそうな黒い瞳を俺は綺麗だと思った。
「……イッセーは敵を倒したい…?それともレーティングゲームで勝ちたい…?」
「そりゃレーティングゲームに勝ちたいに決まってるだろ!ライザーに勝たないと部長はあいつと結婚しちまう。そんなのは嫌だ!!」
「…じゃあ別にイッセーがあの鳥に勝つ必要は無い…。チームがあの鳥に勝てば良い…それはイッセーの勝ちでもある…」
「チームの勝ちが…俺の勝ち?」
「……」コク
辰宮は少しだけ頷いて俺を見る。
「…はは…俺はお門違いなことで悩んでたんだな…。そっか…チームの勝ちは俺の勝ち…。俺
「……」コク
辰宮は小さく頷いて俺を見る。
「…でも…大丈夫…イッセーは強くなる…」
最強にそう言われたらなんだかすんごい自信が湧いてくるな。
「…今日は遅い…もう寝ると良い…」
そう言って辰宮は自分の部屋に入っていった。
「…強くなってやる…!皆と同じくらい…いや皆以上に!」
俺は決意を固め、明日の特訓に備えて眠ることにした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
朱乃side
今回、合宿の為に山奥のグレモリー家の別荘に来ている。だけど、別荘に着くと思わぬ来訪者が現れた。
辰宮・P・祝
私の想い人にして最強の【黄金の虚無】と呼ばれるお方。
そう呼ばれているのに対して、その姿はまる小学生のように愛らしく、防犯ブザーの戻し方が分からないからというだけで涙目になるほど子供っぽい人。
私がふと水を飲みにキッチンに行くと、冷蔵庫の前で何やらコソコソしている祝君を見つけてしまった。
「……」コソコソ
そっと近づいて後ろから脅かしてみることにする。確か気配を消すのではなく誤魔化すと言っていた。
だけれど祝君はコソコソとしていて注意力が逆に散漫になっているみたいだから、普通に近付いても気付かないかもしれない。
「……」コソコソ
「わっ!」
びくぅぅっ!!
私が後ろから祝君の肩を軽く叩くと、ビクっとして私の方を見る。
「……」ウルウル
ウルウルと涙目になりながらその手にあるのは冷蔵庫の隣の棚に置いておいたお菓子だった。
「あらあらうふふ、いけませんよ?こんな夜更けにお菓子だなんて」
「……」シュン
ああ…可愛い。
私がお菓子の袋を取り上げるとさらにシュンとしまった。
「……」
「ダメですよ?もうお部屋に戻って寝ないといけませんわ?」
そう言ってとぼとぼと祝君は自分の部屋のある方向に歩いて行った。
ガチャ
祝君がドアを通って行ったのを確認すると、
「はふぅぅ……」
私は床に座り込み顔が熱くなっているのを理解して顔を抑える。
「……可愛いですわ…」
こうして少しの間私は動けずにその場であの涙目の顔を脳内で反芻し続けた。
何故あの方はこんなに愛らしいのだろうか?自分達よりも何百年も年上なのに、何故幼さが未だに抜け切っていないのだろうか?
その全てを愛らしく思いながら、彼女は夢の中にまでポラリスの事を考え、明日の特訓に向けて英気を養っていた。
ようはポラリスで妄想に浸っていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ポラリスside
唐突だが僕には食欲というものが無い。食べることはできるがお腹が減るという欲求は存在しない。だが美味しいものは美味しいと感じるので食べたいとは思える。
「……」コソコソ
なので今僕は冷蔵庫の棚の横にしまってあるお菓子を食べようとしている。
ポピュラーなじゃがいものお菓子で、誰もが食べた事のあるであろうお菓子だ。
名を《ポテト・チッ○ス》という。
【ポテチ】の愛称で有名だ。
なんでも牛肉とフォアグラのロッシーニ味とかいうものらしく、とても気になってしまいこんな時間に食べに来たのだ。
だがこんな夜更けにお菓子を食べるのはいけない事だと思う。だからこんなにコソコソとしながらお菓子を取りに来ているのだ。
なんだかとてもドキドキしているせいかちょっと怖いような感覚がある。
「……」コソコソ
「わっ!」
びくぅぅっ!!
だ、誰?!ごめんなさい!!
「あらあらうふふ、いけませんよ?こんな夜更けにお菓子だなんて」
僕の肩を叩いたのは、どうやら朱乃だったようだ。反射的に謝ってしまった。声に出してなかったのが唯一の救いだと思う。そして朱乃は僕の持っていたポテチの袋を取り上げる。
「……」シュン
食べたかったが仕方ない。明日まで我慢する事にしよう。
「ダメですよ?もうお部屋に戻って寝ないといけませんわ?」
そう言われてとぼとぼと僕は自分の部屋のある方向に歩いて行った。
ガチャ
部屋を出てドアを閉めると、そこにはイッセーが居た。
窓の外を眺めながら黄昏ている。
なんだ?イッセーもお菓子を食べに来ようとして怒られたのだろうか?
だったら慰めてやろう!
「……イッセー…どうしたの…?」
「辰宮…」
※イッセー視点に戻る。
これで今年の更新は最後になりそうですので、書きだめに戻りまする!
では次回も頑張ります!!