なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。   作:★Sprite★

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どうも! ★Sprite★です!

前話に続き、感想評価ありがとうございます!

感謝感激雨あられとは正にこの事です!

さてさて、感想で次捕まえるエスパータイプのポケモンについて予想していただいた方々。

申し訳ないですが、次捕まえるのはなんとゴーストタイプでございますorz

ぜひぜひ予想のし直しをしてから、下へお進み下さい( ̄▽ ̄;)

ではどうぞ!


10話目

「あぁ、そういえば」

 

イーブイがブラッキーに進化した後、念願の進化に興奮して、俺除く一同の生暖かい視線なんて何のその。

抱きしめて愛でていたとき、俺のポケモン達が見えて、ふと気付いた。

 

「どうしたの? 和馬君」

 

田口さんがすかさず反応した。

 

新島さんや姫島さんは一通り撮り終えたという事で機材を片付け始めていた。

 

「いや、この後はエスパータイプのポケモンを捕まえようと考えていたんですが…」

 

「ん? それってあれだよな? 確か超能力を使えるとかいう」

 

「はい、その認識で問題ないです」

 

でも。

 

そういって、俺はポケモン達の中の一体を見た。

 

「今日捕まえたダンバルは鋼タイプであると共に、エスパータイプでもあるって事に気付きまして」

 

そう。

ダンバルは鋼・エスパータイプ。

 

俺はマルチナビで具体的なステータスを出してみた。

 

ダンバル LV15

 

はがね・エスパー

 

性格:むじゃき

 

特性:クリアボディ

 

とっしん

 

まぁ、こんな物だろう。

 

タマゴ技なんて存在しない上に、夢特性はライトメタルという重さが半分になるという物であるため、普通の特性で助かった。

 

折角なんで、進化したばかりのブラッキーのステータスを見てみようか。

 

ブラッキー♀ LV20

 

あく

 

性格:ずぶとい

 

特性:せいしんりょく

 

スピードスター

でんこうせっか

かみつく

どくどく

いばる

New! だましうち

 

となった。

 

さようなら、ねがいごと。

こんにちは、だましうち。

 

といった所であろうか。

 

「じゃあ、そこにいるダンバル君も超能力使えるの?」

 

「今はまだ、といった所ですかね。進化すれば…ですけど」

 

ダンバルは、教え技なんかを除くと、とっしんしか覚えないという変わった特徴を持つポケモンである。

 

最初は戦いづらいものの、いずれかなりの大物になる逸材である。

 

改めて、俺は自分のリアルラックに感謝した。

 

 

 

 

「この後は? 夜の探索とかしたりするのかしら?」

 

如何にも行きたいといった表情の田口さんら3人、いや2人だな。

姫島さんは、少し青い顔をしていた。

具合が悪いというよりは…。

 

「こんな暗い中で探索は今の所する予定はないですよ」

 

途端に姫島さんの血色が良くなり、笑顔になった。

 

(やっぱり暗い中の探索が嫌だったのか…。 気持ちはよく分かる)

 

探索をしてみたいという気持ちはもちろんある。

夜にしか出てこないポケモンだっているだろうし、暗い中戦闘する経験が必要なのも分かる。

 

しかし、だ。

 

「探索はしてみたいのですが、この視界の無さをカバーできるだけの実力はまだついてないので」

 

フラッシュなんかがあれば、辺りを明るく照らして、広く視界を確保できるのだろう。

 

だが、手元にはフラッシュの技マシンがない。

 

なら、カバーできるだけの実力をつける必要があるだろうし、俺自身も的確な指示が出せるだけの経験を積む必要があるだろう。

 

(まだまだだな~、俺。)

 

頑張らなきゃなと思っていた時、りっちゃんがそうだ!と言い出した。

 

「明るくすればいいんでしょ? 」

 

「え? まぁ、とりあえずはな」

 

りっちゃんはロコンを下ろした。

 

「ロコン、周りに『おにび』!」

 

「コーンッ!」

 

周りに青白い炎が浮かび、辺りを照らした。

 

数は10位だろうか。

確かに辺りは明るくなった、が。

 

「当たったらやけど状態な上に、青白い火の玉が浮かんでるせいでよりホラーになったんだけど!?」

 

姫島さんの表情がだんだんおかしくなってきた。

 

新島さんや田口さんも苦笑していた。

 

りっちゃんは改めて辺りを見渡し、

 

「うわぁ…、やっといてなんだけど、無いわぁ…」

 

そう呟いた。

 

こんな中じゃ、ポケモン達もやけど状態になる危険がある上、トレーナーも冷静にはなれないだろう。

 

りっちゃんはすぐにロコンに消すよう指示していた。

 

ロコンは不思議な顔をしながらも指示に従った様だった。

 

辺りの火の玉が次々に消えていく。

 

 

「コンッ!」

 

消し終わったよ!と言わんばかりに一鳴き。

 

褒めるりっちゃん。

 

田口さんと新島さんになだめられる姫島さん。

 

うん、こりゃ、俺しか気づいてないな。『アレ』に。

 

「りっちゃんや」

 

俺は『アレ』から目を背けずにりっちゃんに声をかけた。

 

「どうしたの?お兄ちゃん」

 

「ロコン、おにびは全部消したんだよな?」

 

「うん、そうだよね、ロコン?」

 

「コン!」

 

田口さん達も不思議そうな顔をしていた。

しかし、姫島さんは、俺の視線の先を見てしまったんだろう。

 

「あ、あ、ああれ」

 

震える手でその方向を指差した。

 

「なんであんな遠くに青白い火の玉があって、明らかにこっちに向かって来てるんだ?」

 

視線の先に見える火の玉はロコンがおにびを出した時、一緒に出現した物だ。

 

最初はかなり遠くにあったため、少し不思議であったものの、そこまで気にしていなかった。

 

しかし、ロコンがおにびを消した後も見える青白い火は最初に見た時よりも大きく見える上、方向はぶれていない。

 

要するに、真っ直ぐこっちに向かって来ている訳で。

 

「えーと、これって地味にまずい状況?」

 

新島さんが顔をひきつらせながら聞いてきた。

 

「そう、ですね…。あれだけ遠いとマルチナビも反応しませんが、かといって近づくのも、ねぇ?」

 

これじゃ、あれがポケモンか違う何かなのか分からないっすからねと言うと、

 

「まままさか、ゆ、ゆゆゆ幽霊とか、ないよね」

 

姫島さんはもはや涙目で田口さんにすがり付いている。

 

りっちゃん?

 

すぅっと家に逃げ込もうとしたんでダンバルに阻止してもらいましたが何か?

 

「あれっ!?」

 

姫島さんの驚いた声。

俺も驚いた。

 

あの火の玉がいきなり見えなくなったのだ。

 

どこにいったのか。

俺たちが辺りを忙しなく見渡していたら、マルチナビからメロディ音が。

 

画面に映ったのはバトルモードの文字。

 

相手の名前がここで始めて分かった。

 

ヒトモシのおどろかす!

チルットには こうかが ないようだ…

 

「モシッ!?」

 

ヒトモシ、ろうそくポケモン。

 

青白い火の玉の正体である野生のポケモンからの襲撃。

 

チルットに矛先が向いたものの、ノーマルタイプにはゴーストタイプのおどろかすは効かなかったのである。

 

初めての夜の戦闘が始まった。

 

 

 

ヒトモシの特徴である頭の青白い炎が突然見えなくなったカラクリはマルチナビの履歴ですぐに分かった。

 

ヒトモシのくろいきり!

 

こんな夜中にくろいきりなんてやるなよ!

おかげで姿が全く見えないじゃないか…

 

向こうのヒトモシはなかなかに賢い様だ。

 

バンッ!

 

「チルッ!?」

 

ヒトモシのひのこ!

 

避けるよう指示しても、まずどこに相手がいるかが分からないが故に当たってしまう。

 

この視界の悪さではこっちもろくに攻撃できない。

 

俺達は完全にヒトモシの作戦に嵌まってしまっていたのだ。

 

チルットのうたう!

 

チルットの こうげきは はずれた。

 

うたうですら、方向が合ってなければ当たらないようだ。

圧倒的に経験が足りていない。

 

ヒトモシのLVは16。

 

向こうの方がLVは低いというのに、完全に不利な状況に追い込まれていた。

 

(参った…。 このままじゃ、チルットがひんしになっちまう。どうすれば…。)

 

その時、ブラッキーを見て、違和感を覚えた。

 

ブラッキーがある方向に反応を示した。

 

「ブラァッ!」

 

「チルッ!? チルッ」

 

ポケモン同士の短いやりとり。

 

なんとその直後、反応を示した方向からヒトモシが出てきたのだ。

 

ヒトモシのおにび!

 

ヒトモシの こうげきは はずれた。

 

「モシッ!? モシモシ!」

 

ヒトモシは驚いた後、ものすごく悔しそうにした後、また黒い霧に身を隠した。

 

「ブラッキー、もしかしてあのヒトモシの居場所分かるのか?」

 

「ブラッ!」

 

胸を張るブラッキー。

 

その目を見て、よし!と決断した。

 

「チルット戻れ! 行ってこい、ブラッキー!」

 

もっと早く交代してやればよかったな。

 

さんざんヒトモシに振り回され、1/4まで体力が減らされ、疲れた様子を見せるチルットを労う様に、キズぐすりを吹き掛けてやった。

 

安心したのか眠ってしまったチルットをボールに戻すと、指示を始めた。

 

「ブラッキー、ヒトモシに『だましうち』!」

 

「ブー、ラッ!」

 

ドカッ!

 

「モシィッ…!」

 

ブラッキーの体が一瞬消えたかと思えば、ヒトモシの後ろから出てきて一撃。

 

余程堪えたのか、堪らず逃げようとしたヒトモシ。

 

「ブラッ!」

 

そんな愚行を許す俺とブラッキーではない。

 

「ブラッキー、かみつく!」

 

カプッ

 

「モシィッ! モシィッ!」

 

なんでこうなるんだと悶え苦しむヒトモシ。

 

俺はリュックからボールを取り出した。

 

(思えば、これが最初のバトルしてからのゲットになるんだな…。)

 

手にしたモンスターボールをヒトモシに投げた…。

 

緊張の面持ちでそのボールを見る俺達。

 

どうか…。

 

その願いは。

 

パカーンッ!

 

「モシィッ!」

 

叶わなかった。

 

どこか心の中でゲット出来るのが普通と思っていた自分がいたのは確かなんだろう。

 

ヒトモシが放ってきたひのこやおにびをかわす指示を出しながら、リュックから次のボールを取り出した。

 

今度はスーパーボール。

 

(これなら…。)

 

スーパーボールをヒトモシに向けて投げた…。

 

コロコロと左右に揺れるボール。

 

その動きをじっと見つめる俺達。

 

パカーンッ!

 

「モ……シッ」

 

どう見たって疲れはてて弱っているのは明白。

 

しかし、それでもこのヒトモシは根性でボールから出てきたのだ。

 

「凄い、凄すぎるだろ…。このヒトモシ…。」

 

もはや尊敬の念すら感じる。

 

だからこそ。

 

「俺は絶対ゲットしてみせる!」

 

俺はリュックから新しいボールを取り出した。

 

 

 

 

それからしばらく。

 

ボールをさらにいくつか使った所で、あるボールの存在を思い出した。

 

リュックのポケットの隅から出てきたそれを投げた。

 

「行けっ! ダークボール!」

 

ダークボールは、夜の時間帯か暗い場所で使う事で最大の効果を発揮するボールだ。

 

結果。

 

トゥーン

 

ボールが動かなくなり、赤く点滅していた光も消えた。

 

最初ボールを投げてから捕まえるまでに掛かった時間、実に30分。

 

使ったボールはモンスターボール×4にスーパーボール×3。

 

俺はこれまでのゲットがどれだけ運の良い物であったか、消費し使えなくなったボールを見ながら痛感したのだった。

 

とはいえ。

 

ダウジングマシンで集めていた事もあり、無事ゲットする事が出来たヒトモシ。

 

ヒトモシが入ったボールを見つめ、感慨に浸っていた。

 

 

 

 

「今の戦闘、しっかりカメラに収めたわよ、ね?新島君?」

 

「といっても、ほぼ真っ暗で後半部分しかはっきり映ってないっすけど」

 

「まぁ、細かい事言いっこなしよ」

 

戦闘中ずっとカメラを回していたらしい田口さん達。

 

さっきの戦闘についてあぁだこうだ話しながら、機材の撤去を進めていた。

 

りっちゃんは戦闘が終わった途端、ダンバルを振り切り家の中へ。

まぁ、夜の戦闘を目の当たりにしたから、その急ぎようも分かると思いきや。

 

「SNSの待ち合わせしてるの忘れてた!」

 

あぁ、さいですか。

 

さて。

 

俺はポケモン達の方へ目を向けた。

 

「モシモシ!」

 

「ブラッ!」

 

気まずい空気も最初だけで、さっきの戦闘なんてなかったかのように、ほのぼのとした空気が流れていた。

 

ハイテンションなダンバルに嬉しそうなヒトモシ。

それを笑顔で見つめるチルットとゼニガメ。

ブラッキーも楽しそうであった。

 

最初ヒトモシを出した時、気まずそうに俯く彼(ヒトモシは♂だった)にブラッキーが一言二言話しかけ、前足で背中を叩いてやると、彼の目から涙が。

 

その後、戦闘でひどい目にあったチルットですら、慰めに入り、やがて仲良くなり今に至るという訳で。

 

(何というか、ブラッキーのコミュニケーション能力もそうだが、うちのポケモン達の包容力半端無いな…。)

 

だからこそ、俺の仲間に快くなってくれたのだろうが。

 

そんなヒトモシのステータスがこれだ。

 

ヒトモシ♂ LV16

 

性格:れいせい

 

特性:すりぬけ

 

くろいきり

ひのこ

おどろかす

ほのおのうず

おにび

あやしいひかり

 

うわぁ、使われたら大変な事になっただろう技が2つ程。

 

恐らく、くろいきりで勝てると踏んでいたが、途中から

余裕がなくなり、焦ってしまったのではないか、と。

 

さらに何気に夢特性。

ひかりのかべやみがわりなどの技の影響を無効にしてダメージを与えられるという物だ。

 

まぁ、何はともあれ。

 

「よかったな。ヒトモシ」

 

「モシッ!」

 

笑顔で答えるヒトモシにつられ、俺も笑顔になった。

 

 

 

 

「じゃ、明日からよろしくね、和馬君」

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

夜も遅くなってきたので解散という事になった。

 

その際、田口さんからこんな言葉が。

 

「市長さんから教えてもらったんだけど、明日の就任式、取材にくるマスコミ関係者の人達相当多いみたいだから、一応、明日駐車場に到着したら私に連絡してくれる? そしたら、状況に応じて対応するから」

 

「…マジっすか」

 

「あぁ、マジだな」

 

「大変だねぇ、神崎君」

 

まさかそんな大事になってるとは…。

 

明日が来てほしくない、少しそう思ってしまったのは仕方のない事だろう。

 

田口さん達が乗った車を見送りながら、一つため息をつくと、家に戻った。

 




ついに10話目が終わりました!

そして、仲間入りしましたヒトモシくん。

予想出来た人はいなかったんではなかろうかと思っています。

ロトムなんかが有力候補に上がっていたんじゃないかなと(実際、感想でロトムを推していた方もいましたね)。

次回はコミュニティ回!

和馬君がなんだかんだやってる時、日本の仲間達もなんだかんだやってる訳で。

報告会みたいな雰囲気になる予定です。

それでも良ければこれからもよろしくお願いします!
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