なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。   作:★Sprite★

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こんにちは、★Sprite★です!

驚きましたかね?

このイラスト。

…俺が描いた訳じゃないですよ?

俺なんざ、絵心ないので(笑)

これはこの小説をきっかけで知り合いましたとあるポケモントレーナーTさんから頂きましたイラストになります!

Tさん本当にありがとうございます!

実は今回出す新キャラクターも、Tさんに設定を考えて頂きました!

今回の話はなかなかに強引な流れになってしまってます、すいません!

※この小説はフィクションです。名前等は架空の設定なので、現実とは関係ない事をご了承下さい。

それでは、どうぞ!




12話目

日本勢のポケモントレーナー報告会を終えた俺は、家族と夕飯を食べていた。

 

『突如現れたポケモンは、芸能界にも影響を及ぼし…。』

 

「えーっ!? あのドラマ楽しみにしてるのに野生のポケモンのせいで撮影が延期になってるのっ? お兄ちゃん何とかしてよー」

 

「はぁ? 無理に決まってんだろ? 向こうは関東、こっちは東北だぞ? 出来たとしても、俺はそのドラマに興味なんざ無いし」

 

「えー。楽しみにしてたのに、このままじゃ放送も延期だって」

 

「今の自然の摂理なんだから従う他ないって事だろうよ。 はい、ごちそうさまでしたっと」

 

食べ終わり、空になった食器を流し台に置き、自分の部屋に逃げるように立ち去る際もりっちゃんの不機嫌な声は止むことは無かった。

 

 

 

さて、部屋に戻ってきた所で俺はポケモンマルチナビを開いた。

さっき、解散直後に気になる項目を発見したためである。

 

トレード専用掲示板

 

よくアイテムのトレードやプレゼント機能のあるオンラインゲームなんかである専用掲示板であった。

 

トレードのために誰かしらスレを挙げるだろうとは思っていたが、まさか専用掲示板の項目を別にちゃんと作ってくれるとは。

 

とりあえずタップしてみると、

 

「うわぁ、既にこんなにスレ挙げてんのかよ」

 

大体20は超えているだろう数のスレが。

100人しかいない筈なので、既に5分の1がスレを挙げている事になる。

 

軽い交換条件から、割りと豪華な条件まで様々なスレが並ぶ。

 

一例を見てみると。

 

Title:求)キズぐすり×3 与)モンスターボール×2

 

Title:ダイブボール持ってます! ダークボールと交換していただける方募集!

 

Title:俺のわざマシン07あられをすなあらしと交換してくれ!頼む!

 

などである。

わざマシンに関しては今の所強みは無いものの、消費アイテムに関しては何気にちょっとずつダウジングで増やしてきた分、余裕がある。

 

とはいえ、逆にいえば最初のTitleみたいな要求なら別に正直無理矢理にでもやろうとは思えない訳で。

 

(そんなトレードしなくても、拾ってくればいいしな…。)

 

そんな考えが浮かんでしまい、スルー。

 

そんなこんなで、流し気味でとうとう最後のページへ。

 

「ここまで見てきたものの、消費アイテムとわざマシンの交換みたいな美味しい話はやっぱり無いな…。 ん? これは?」

 

そんな美味しい話ないよな…と意気消沈していた時に見たTitleがこれだった。

 

Title:ボール作ります! 材料になるきのみ、ぼんぐり最低2個以上でよろしく!

 

おやおや?

これは、なかなかいいんじゃないか?

 

今は仲間に配ったりでラムの実は最低限の2個しか無いが、明日になればまた収穫できるだろうし、ゼニガメにもらったしろぼんぐりは今日帰ってきてすぐ植えたから、明後日位にはもしかしたら物になっているかもしれない…。

 

話してみる価値はありそうだな。

 

「えーと、このスレの作成者は、へぇ、イギリスの人なんだ」

 

名前はサキヤ・レイフォルトという名前のようだ。

 

名前から察するにもしかしたら日系のハーフか?

 

(どんな人なんだろうか…。 まぁ、気楽に話かけてみますか。)

 

俺はそのスレに入ってみる事にした。

 

 

 

和馬:こんにちは~。 少し話いいっすかね?

 

サキヤ:わぁお、最初のお客さんがやっと来てくれたね! しかも『本場』の日本人じゃないかっ! 素晴らしい!

 

おっ? なかなか好反応じゃなかろうか?

しかし、『本場』って何の?

 

和馬:あ、何かありがとうございます。 ところで『本場』って何の事なんですかね?

 

サキヤ:それはもちろん、ポケモンという作品が生まれ育ってきた本場という意味に決まっているじゃないか!

 

このサキヤさんという人は余程日本の、特にポケモンの歴史について日本人の俺ですらよく知らない事を次々と話してくれた。

 

…そろそろ本題をお願いしたい。

 

サキヤ:あぁ、すまない。話に夢中になって自己紹介すらしていなかったね? 僕はサキヤ・レイフォルト。 イギリスのポケモントレーナーのリーダーをしている。よろしく!

 

和馬:俺は神崎和馬って言います! 奇遇にも日本のポケモントレーナーのリーダーをしています! よろしくお願いします!

 

サキヤ:それは本当かい!? じゃあ期せずしてリーダー同士の対談となっている訳か!

 

サキヤさんめっちゃ嬉しそうだな、うん。

 

まぁ、俺としても、初めての外国の人との会話だから何気にテンションが上がっているわけですが。

 

ちなみに、サキヤさんは23歳、俺は21歳なので、2つ上の先輩にあたる様だ。

 

本人は呼び捨てで構わないよ?というが、礼儀ってのがあるから、さん付けにしときます。

 

サキヤ:それで本題に移るんだが、僕の特殊能力はボール職人といって、ポケモンのきのみやぼんぐりを材料にボールを作る事が出来るという物なんだ。

 

へぇ、きのみからも作れるのか…。

ますます、俺との相性抜群じゃないか。

 

どうやって作っているのかを聞いたのだが、物凄い抽象的な説明に、生返事をしてしまった俺は悪くない。

 

サキヤ:でも、能力があっても材料が無い事には宝の持ち腐れなんだよね。だから、このトレード専用掲示板を使ってみたんだよ。

 

2個以上という条件は、作成に2個必要という訳ではないらしい。

やるなら、自分の分のボールも欲しいという事らしい。

 

やっぱり自分自身にもメリットが無いと面白くないもんな~。

 

サキヤさんも自分自身で材料を探したらしいが、見つからなかったらしい。

サキヤ:それで材料の話になるんだけど、和馬は今何のきのみを持っているのかな?

 

和馬:えーと、今はラムの実が2個、かな。あ、でも明日になったら収穫出来るだろうから数は増えるかな…。

 

サキヤ:へぇ、ラムの実を収穫……、収穫?

 

和馬:あとは、今日しろぼんぐりを植えたから、明後日位には収穫出来るようになるかと…。

 

サキヤ:ちょ、ちょっと待ってくれ! 確かきのみは植えても育たないんじゃ…、まさか和馬、君は…!

 

和馬:特殊能力を持っているのが、サキヤさんだけなんて思わないで下さいよ~?

 

サキヤさん良いリアクションするなぁ。

 

和馬:俺の特殊能力はきのみ名人! ポケモンのきのみやぼんぐりを育てる事が出来る能力! サキヤさんの能力と相性抜群じゃないかと思って、話しかけたって訳です。

 

サキヤ:本当の事なのかい!? 疑っている訳ではないんだけど、申し訳ないけどそのラムの木を見せてくれないかな?

 

まぁ、確かにいきなり『きのみ名人です!』なんて言われても信じきれる物ではないか。

 

とはいえ、見せるといってもどうやったら良いのかね?

 

サキヤ:ポケモンマルチナビでビデオ通話みたいな事が出来るから、試してみないか? 和馬とも面と向かって話してみたいし。

 

そんな機能あったんだ、これ。

 

思えば、何となくで使っていたけど、一応取扱説明書はあるんだが見てなかったわ。

 

通話にはお互いの許可が必要で、通信拒否、ブラックリストなどの機能もあるようだ。

 

早速、サキヤさんとの通話をすることにした。

 

 

 

 

通話が始まった。

 

うん、始まったんだけどさ…。

 

『君が和馬だね? あれ? ん? 声聞こえてる?』

 

「あ~、はい聞こえてますけど、とりあえず一言良いっすかね?」

 

『え? いいけどどうしたんだい?』

 

言っても無意味なのは承知だが、言わせてもらおうじゃないか。

 

「うわぁ、イケメンかよ…。」

 

『ぅえっ!?』

 

画面に映っていたのは赤みがかった黒髪を靡かせる美青年の姿だった。

 

聞いてないぞ、この野郎!

 

「まぁ、それはさておきラムの木だな」

 

『僕、そんなカッコ良くはないと思うんだけどな…。』

 

もういいよ、その話は…。

 

この話の流れを打ち切るために、さっさと本題へ。

 

ボールから出していたポケモン達の方に目を向けた。

 

「友達にラムの木見せに行くけど、来る?」

 

「ブラッ!」「モシィッ!」 「ゼニッ!」 「バルバルッ!」 「チルチル~!」

 

うん、みんな元気だね~。

 

ふと画面を見ると、唖然とした顔のサキヤさんが。

 

『もう5体もポケモンを仲間にしているのかい!? 僕はまだゲットすらしてないから、パートナーのラルトスしかいないのに…。』

 

あぁ、そういう事ね。

 

サキヤさんのパートナーはラルトスか~。

 

優希さんのラルトスと違い、サキヤさんのラルトスはオスでいじっぱりらしい。

 

「まず、ヒトモシ以外はまともに戦闘せずにゲットしてるってのが1つ。 あとはこれかな」

 

リュックから出したのはお馴染み、ダウジングマシン。

 

『きのみ名人な上、ダウジングマシンって…。 運良すぎじゃないかい?』

 

分かる、その気持ち。

 

最初は俺もそう思ったからな。

 

『現在の状況において、その2つは物凄く重宝される物だろうね。正直羨まし過ぎる』

 

サキヤさんのたいせつなものは、すごいつりざおだった様だ。

 

「それはそれで羨ましい。 というか、何でじゃあ、そんな探索に積極的じゃないんですか?」

 

すごいつりざおなんて、川とか海とかあれば使えるだろうに。

 

『いやいや、何かあったら大変だろうから、まずは連絡をとって何人かで集まってから行こうかと思っていたんだよ』

 

実際、意気揚々とサキヤさんも家を出たらしいが、1分も経たずにエンカウント。

 

これは不味いと思ったらしい。

 

まぁ、これに関しては、ラルトスを出したまま移動していたから好戦的なポケモンが寄ってきたんじゃないか、と。

 

こうして考えると、俺結構無茶苦茶やってんな~、てのがよく分かる。

 

他にも色々な話をしながら、俺達は外に向かった。

 

 

 

はい、ラムの木の前到着。

 

ヒトモシに明かり役をしてもらい、サキヤさんに見せてやった。

 

ちなみに、さっき、話の中でサンプルとしてプレゼントしたラムの実もあるので、本物のラムの木である事が分かってもらえるかと。

 

サキヤさん、生ラムの実に興奮してたな…まるで子供みたいに。

 

「で、これが今成長途中のラムの実です。 おそらく明日収穫できる実でしょうね」

 

『うわぁ、本当に本物のラムの木なんだね…。 こんなに大きいなんて思わなかったよ。 でも、あれ? これって一昨日位に植えたんだよね? 成長早くないかい?』

 

「俺も驚きましたよ。 まさかこんなに早く収穫出来るようになるとは…。」

 

もう俺はそういう物だと諦める事にした。

 

そう言ったら、サキヤさん苦笑してたね。

 

「で、こっちがしろぼ…え?」

 

『ん? 和馬、どうしたんだい?』

 

しろぼんぐりを植えた方を見て、固まってしまった。

 

いや、だってそうなるだろ。

 

「俺、しろぼんぐりを今日の夕方植えたって言ってましたよね?」

 

『あ、うん確かに聞いたよ? 何かあったのかい?』

 

えぇ、ありましたとも。

 

「何かめっちゃ成長してんすけど。」

 

いつも冷静で動じないブラッキーや性格:れいせいなヒトモシですら、唖然としていた。

 

サキヤさんは言わずもがなである。

 

なんたって、俺の身長と同じ位まで成長してるんだぜ?

 

しかも、もう白い花の蕾がたくさんあるし。

 

『…いくら何でも早すぎやしないかい?』

 

「俺はもうそういう物だと諦める事にしますよ。考えてもしゃあないんで」

 

『ある意味ホラーだね』

 

確かに。

 

…何か肌寒くなってきたし、そろそろ家に戻ろうか。

 

 

 

 

「て事で、俺がきのみ名人だってのは理解してもらえましたかね?」

 

『あぁ、もちろんだよ。 あの成長力には驚きを隠せないけどね』

 

現実逃避してたんだから、言わないでほしい。

 

『今度は僕の番だね? じゃ、このラムの実を見ててくれよ?』

 

そう言いながら、目の前にラムの実を出した。

 

手のひらにそれを乗せると、深呼吸。

 

『最初の手持ちにあったパイルのみの1回しか能力を使ってないから、失敗するかもしれないから不安なんだよ…』

 

そのパイルのみは無事、モンスターボールに加工出来たらしい。

 

「気負いしないでください。 どうせ明日にはまたラムの実収穫出来るんですから」

 

『…気遣いありがとう! お陰で勇気が出たよ。 よし、やるよ!』

 

ラムの実が白く発光する。

 

形が本来のラムの実の形から、丸く変化していく。

 

やがて、光が収まると。

 

『…出来た』

 

「ハイパーボールじゃないっすか! やりましたね、サキヤさん!」

 

成功である。

 

まぁ、そもそも失敗例があるかは分からないが。

 

 

 

 

その後、話していると、サキヤさんの方から着信音と思われるアラームが。

 

『ちょっと失礼するね? 大切な用件なんだ』

 

「あっ、良いっすよ! 気にしないでくださいな」

 

すぐ戻るから。と言って、画面から姿が消えたのだが、話し声は聞こえる事から近くで話しているようだ。

 

サキヤさんはペラペラと英語で話していたのだが、そこは高性能のマルチナビ。

 

「字幕しっかり出てる…。 さすがだな」

 

相手が誰なのか分からないが、俺の事を話している所から、イギリスのポケモントレーナーかなと予想してみた。

 

『和馬と話、ですか? 分かりました、少し待ってください』

 

サキヤさんが戻ってきた。

 

「話は何となく聞いていたよ? ちなみにどなた?」

 

『たぶん自己紹介するだろうから分かると思うんだけど、驚かないでくれよ?』

 

なんだろ?

 

サキヤさんが自分のスマホをマルチナビのマイクにあてがった。

 

やがて、声が聞こえたと共に、俺は唖然とした。

 

『初めまして。 イギリスで外務大臣を勤めているウィリアムだ。 よろしく、和馬君』

 

ハァッ!?

 

 

 

 

その後は何て返せばいいか分からずに、呆然としていた。

 

サキヤさんのフォローから立ち直った俺は、ウィリアム外務大臣と話をした。

 

まぁ、簡単に纏めると。

 

・これからもサキヤさんと協力して頑張ってもらいたい。

 

・これを機に日本とイギリスでより良い関係を築けるよう、主にボールの生産体制から、協力体制まで話し合いの場を持っていきたい

 

以上。

 

一言申し上げたい。

 

(これ、俺1人だけで聞く様な話じゃないわ、間違いなく。)

 

要約はしたが、実際難しい話ばかりで何が何やら。

 

分かる所だけ要約したが、俺1人が請け負える様な話で無いことは確かだ。

 

なので、当たり障りが無いように、「善処します」なんて生返事をしてしまった俺は悪くない。

 

今は、仕事の都合で通話が終わった流れで、解散する事になった。

 

『今日は色々あって疲れたよね、たぶんそっちはもう遅い時間になっているんじゃないかい?』

 

現在、AM0時。

 

確かに遅いわ。

明日、就任式がある人とは思えない時間だね。

 

「今日一日、めっちゃ濃い一日でした~。 あ、別れる前にSNSのアカウント教えてください」

 

解散した俺は、風呂に入りながら一息。

 

(就任式、大丈夫かね…。)

 

朝のニュースを見た限り、不安しかないが。

 

「まぁ、やるしかないわけで」

 

よし、頑張ろう。 そう心の中で呟くと、最早当たり前となった、ブラッキーとチルットに加え、今日仲間になったゼニガメ、ダンバル、ヒトモシが待ってくれてるベッドへ。

 

「明日もよろしくな、みんな」

 

「ブラッ!」

 

「チル~」

 

「ゼ…ニ…zzz」

 

「バルバ~ル!」

 

「モシ~!」

 

ゼニガメ寝てたんすね。

 

ごめんな~。

 

こうして、今までにない濃い、濃すぎる一日が終わった。

 




どうだったでしょうか?

次回は、やっと就任式!

頑張って書きますのでよろしくお願いします!

では!
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