なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。   作:★Sprite★

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え~。まずは一言。

1ヵ月以上放置しまして、本当にすいませんでした!

前話を出した際に送っていただいた批評のコメントを見て、もう更新をやめようかとも思い、放置していた訳ですが。

先週の日曜日、友人とカラオケに行った際、友人からこの小説の話をした事をきっかけにまた更新しようと思った次第です( ̄▽ ̄;)

その友人はもちろんのこと、この作品にメッセージ、感想を送っていただいた皆様方に感謝感激です。

今回は、リハビリ回ということで、次回に繋ぐポケモン要素薄めな話になりますが、よければ見ていただければ幸いです!


14話目

「今日の業務終了~…。目が大変な事に…。」

 

慣れないデスクワークを何とかこなし、終業時間になる頃には、涙目になっていた。

 

資料作り自体は、大した事もなく進める事は出来るんだ。

言ってしまえば、ゲームの攻略サイトを作るみたいに、基本的な情報を打ち込んで、たまに新島さんや姫島さん、田口課長にアドバイスを貰いながら作ればいい。

 

問題はその情報量。

 

基本中の基本となるポケモンの種類、タイプの説明から技の説明やアイテムの説明など打ち込む要素は多い。

 

「お疲れ、どうよ記念すべき一日目の調子は?」

 

新島さんが笑いながら、俺のパソコンの画面を覗きこ む。

 

「おっ?…慣れてない割には進んでるじゃないの」

 

「先輩方のアドバイスあってこそですがね」

 

そうか?と誇らしげに笑う新島さん。

 

「一日目ご苦労様、和馬君!」

 

「慣れないデスクワークだったでしょうから大変だったんじゃないかしら?」

 

「あ、姫島さん、田口課長お疲れ様です。 一応、集中力と忍耐には自信あるんで大丈夫でしたよ」

 

製造の仕事をしていた時に身に付けた根気がこんな形で身を結ぶ事になろうとは…。

 

「今日はもう上がってもいいわよ? 明日の事もあるし、ね?」

 

そうだった。

明日はフィールドワーク。

田口課長や新島さん、姫島さんのポケモンを捕まえる日だったわ。

 

「じゃ、先に上がらせてもらいますね? 明日は動きやすい格好で。何回も言うようですが、どんなポケモンを捕まえたいかイメージしておいて下さいね?」

 

分かってるって~。という反応を見せるお三方を見た所で、一つ思い出した。

 

「そう言えば、今日収穫したばかりのラムの実持って来たんですけど、どうしたら?」

 

確か、ポケモンの毒なんかの万能薬になるかもとか何とかで、サンプルを欲しがっていたような?

 

興味があまり無かったためか、印象が薄く今までずっと忘れたままだったわ。

 

「あぁ、その事なんだけど、今日の報道陣の集まりを見て腰が引けたとかで明日改めて市役所に来るみたいよ?」

 

「え? 来るって誰がです?」

 

「岩手医大の教授よ?」

 

へ?

 

マジっすか…。

 

あの時の話を、市立病院へ伝えたら、何だかんだで岩手医大の教授の耳まで届き、製薬開発計画の一歩という事で、教授自ら来るとの事。

 

「だから、明日はスーツで来て、着替えを持って来るようにしてね? じゃないと格好つかないから」

 

「了解しました」

 

明日に待ち受ける面倒事の予感に頭を悩ませながら、先に帰宅した。

 

 

 

家に帰り、着替えてから真っ先にマルチナビを開いた。

 

「6人中2人か、この時間帯だと祐太君は確実かな」

 

中学生の祐太君なら、この時間は学校も終わって、家に帰っていてもおかしくない。

 

さぁ、報告会しようじゃないか。

 

 

 

和馬:おっす! 仕事終わりましたよっと

 

祐太:あ、お疲れ様です! 見ましたよ、朝のニュース!

 

優希:お帰りなさい! 初めて和馬君の姿見たけど、背高くて凛々しかったね!

 

和馬:祐太君に優希さん、あなた方も見たんすね…。 まさかあんなに報道陣が集まるとは…。

 

祐太:やっぱり数多かったんですか?

 

和馬:それはもう、あそこだけ人口密度半端じゃなかったから。 緊張したし、多少恐怖もあったかね。

 

主に報道陣の気迫によるものだが。

 

大輝:お疲れ~。 リーダー、見たぞ朝! 格好良かったぜ?

 

秀和:ただいま。 僕も見たよ。 すごい人だったね?

 

美佳:あら? 私が最後か~…。 あ、リーダー朝はお疲れ様~

全員が揃った所で本題。

 

昨日あったあの出来事についてである。

 

和馬:突然ですが、重大な報告を1つ。

 

大輝:いきなりどうしたよ、リーダー?

 

秀和:とりあえず参謀として話を聞こうじゃないか。

 

それぞれが心配そうなメッセージを送る中、意を決めた俺。

 

和馬:端的に言いますと、イギリスの特殊能力ボール職人なリーダーさんと交流する機会があったんですが…。

 

優希:わぁ、リーダー同士? 凄いねー!

 

美佳:相手のリーダーってイケメンだった?

 

和馬:えぇ、ムカつく位のイケメンでしたよ…、じゃなくて。

 

本題はそこじゃないんだよな。

 

とっとと言ってしまうか。

 

和馬:その後、イギリスの外務大臣から取引依頼と日本とイギリスの関係の強化について話がありましてね?

 

祐太:…え!? いきなり外務大臣出てきたんですけど!

 

大輝:何があった…?

 

秀和:参謀とか言ってたけど、これは受け止めきれないかな、うん。

 

和馬:ですよね~…。ちなみに、外務大臣もやっぱりイケメンでしたよ…。 外人補正なんですかね。

 

優希:今はそれどころじゃないと思うんだけど…(^-^;

 

和馬:それでもしかしたら、イギリスと同盟組むかも…なんて( ̄▽ ̄;)

 

やっと本題が切り出せたよ、うん。

みんなの反応はそれぞれだったのだが、

 

大輝:何というか、立派にリーダーやってんな。 同盟とかそれっぽくて良くね?

 

秀和:日英同盟、いいねぇ。 受け止めきれないとか言ってらんないね、本当に。

 

祐太:凄すぎますよ! 外務大臣の話でキャパオーバーなのに、同盟まで話が進んでるなんて…。

 

美佳:やっぱりリーダーの能力って貴重なんだね~。

 

優希:さっすが和馬君だね!

 

否定的な意見は何一つとしてなく。

 

これから、またイギリスのリーダーであるサキヤさんと話す事を伝えると、解散となった。

 

 

 

『待ってたよ、和馬!』

 

「あぁ、それはいいんですけど、少しばかり質問が。」

 

報告会を終えて、サキヤさんと連絡を取ると、すぐに応じてくれた。

それは良かったんだが…。

 

「今いる場所って一見してサキヤさんの家じゃなさそうですし、何故隣にウィリアム外務大臣がいらっしゃるんで?」

 

そこには笑みを浮かべたイケメンが2人。

まぁ、ウィリアム外務大臣とサキヤさんな訳だが。

 

『えーと、こちらにいる外務大臣のウィリアムさんから召集の申し出があって、一足先に僕が召集先に近いホテルに泊まってるって感じかな?』

 

『和馬君、驚かせてしまってすまないね。でも、スマートフォン越しで話すより、こうやって話すべきだと思ったから、2人の会話にお邪魔させてもらったんだよ』

 

「いやいや、お邪魔なんてそんな事ないですから! 」

 

イギリスはもう既に召集をかけて、集まったうえで話し合いをするそうな。

 

『とはいっても、イギリスには僕の他にトレーナー3人しかいないみたいだから、ちょっと厳しいかもなんだよね』

 

「それは、また…。」

 

あの面積で4人は相当に厳しくないかね。

まぁ、日本もそれなりに厳しいとは思うけど。

 

『まぁ、弱音を吐いてばかりじゃいられないし、今は自分に出来る事をするだけかな』

 

そう言って微笑んでみせたサキヤさん。

 

言ってる事は素晴らしいと思うんだが、やっぱり…。

 

「ウィリアムさんがいるこの場にふさわしくないかもしれないっすけど、イケメン爆発しろ」

 

『そんな馬鹿なっ!』

 

ウィリアムさんの苦笑と共にサキヤさんの叫びが俺の部屋に響いた。

 

 

 

『さて、そろそろ今回の本題に入ってもいいかな?』

 

「あ、大丈夫っすよ」

 

『僕はイケメンなんかじゃ…。』

 

サキヤさんはまだ復活できてないようだが、まぁ大丈夫だろう。

 

自虐的なイケメンを放っておいて話を進める事に。

 

『今回は、そのきのみやぼんぐりだったかな? それらを英政府から正式に買い取る際の値段について軽く話をしようかと思ってね』

 

「へぇ~…。 え?」

 

イギリスの政府が直々に買い取る?

 

俺の育てたきのみを?

 

『まだ日本のトップとも話を進められていない内にこの話を持ち出すのは時期尚早かとも思ったんだがね、こちらとしても原案を纏めておかなければならないから、本人と話がしたかったんだよ』

 

「あ、そ、そうすか」

 

話のスケールの大きさに既にオーバーヒート気味な俺。

 

ここで復活した自虐的イケメンなサキヤさんも話に加わってきた。

 

『幸い、僕と和馬のマルチナビで物やお金のやり取りも可能だから、空輸なんかの問題も発生しないから、取引もしやすいだろうしね』

 

あぁ、それは確かに有効な手段だな。

 

だけど、問題もある訳で。

 

「生産が追い付かないだろうし、ラムの実に関しては人間にも効果があるようなポケモンの毒に対する特効薬を作るだとかで、明日サンプルを医大教授に渡す手筈になってるから、軽く渡せたりはできないかも…。」

 

生産性の向上はもちろんのこと、人手も足らないという状態であるが故に厳しい気がする。

 

ラムの実に至っては、医大教授が出てくる始末。

 

…俺が使う分確保出来るんだろうか…orz

 

『生産性や人手の件については日英の会談の際に少し話をしてみるよ。 それはそうと、木の実の件なんだがね?』

 

「あ、きのみがどうかしましたか?」

 

『違う種類のきのみを育てるだけの余裕はあるかな?』

 

話によると、向こうの方でポケモンの被害が出ている現場に向かう役所職員や警察官らに変わったきのみのような物があったら拾ってくるように命じたそうで。

 

結果、それなりに集まったので見てほしいという話らしい。

 

育てるとなった時は、少しこっちに流してくれれば、あとは俺の物にしてもいいという美味しい話。

 

「ぜひ見せて下さい!」

 

食いつかない訳がなかったのだ。

 

『さすがに食いつくの早いね…。』

 

「それはそうだろ? 言ってしまえば、ラムの実は実も葉も緑一色な上、これから収穫できるだろうしろぼんぐりだって名の通り白いから正直見てて面白味に欠ける気が…。」

 

『確かに見た目地味かもね…。 畑で育ててるんだったかな?』

 

「そうっすね~。そろそろ家の前の畑がラムの実としろぼんぐりで一杯になりそうだから父さんに違う畑使っていいか交渉しないとなぁ、なんて」

 

『生産性や人手に加えて、土地も問題に…。 前途多難だね、和馬』

 

「全くっすね」

 

俺達、2人互いに苦笑いする中で、ウィリアムさんは真面目に考えていた様で、しばらく黙っていたが一言。

 

『和馬君がイギリス国民なら、どんな問題もクリア出来るんだがね…。』

 

「何か、すいません( ̄▽ ̄;)」

 

申し訳なさそうに呟くウィリアムさんに謝りながら、籠に集められたきのみをサキヤさんに広げてもらい、確認していった。

 

 

 

貰える事になったきのみを見て一言。

 

「イギリスの人って凄いな…、尊敬するわ」

 

『気持ちは分かるけど、イギリスの人で一纏めにされると落ち着かないかな』

 

『凄いのはアクシデント処理に走ってる警察官や役所職員の人達だからね。 まさかこんなに集まるとは…。』

 

結果。

 

モモンのみ×1

クラボのみ×2

オレンのみ×1

オボンのみ×1

ズリのみ×1

ブリーのみ×1

くろぼんぐり×1

あかぼんぐり×1

 

……本格的に土地がピンチなんだが。

種類豊富なのは嬉しいが、世話見れる自信がないですわ~。

 

『きっと大丈夫、は無責任かな( ̄▽ ̄;)』

 

「…まぁ、植えてみるだけ植えてみます」

 

『この件については私達にはこれ位しか助力が出来ないのが悔しい限りだよ』

 

「これ位しか、なんて事ないですよ! 俺も探したのにしろぼんぐりしか見つからなかったんですから、凄いですよ!」

 

しかも、正式にはしろぼんぐりはゼニガメの所持品だったがために、自力で見つけたきのみは未だに0だったりするわけで…。

 

(これは…、運が良い事を喜んでいいのか…?)

 

その後、微妙な気持ちになった俺をよそにこれからもよろしく頼むよなどと挨拶を交わし、解散。

 

その頃には、運も実力のうちと開き直った俺。

 

早速、親父に連絡してみたら、やけに簡単に許可を得てしまった。

 

どうやら、親父も職場で朝のニュースを見たらしい。

 

「まさか、お前の姿をテレビで見る事になるなんて驚いたぞ? 畑も新しい仕事か何かなのか? まぁ、何にせよあまり無理はするなよ」

 

親父のありがたい話もあり、今は使われなくなった畑を使えるようになった。

 

やらなきゃない事を全て終わらせて、明日の準備を済ませると、寝床についた。

 

目覚まし時計をいつも通りセットして…。

 

「あ、明日きのみ植えなきゃならないから、もう1時間早く…、農家って大変だな」

 

もう既に夢の世界に旅立っている相棒達5体を一通り撫でてやると、俺も眠りについた。

 




次回はガッツリポケモン要素を組み込めたらと思っています!

出来たら、暖かい感想をお願いします。

こんな俺ですが、これからもよろしくお願いしますorz

追伸:予想外の感想の量により、活動報告にてお礼の言葉を載せさせてもらいました。

こんな深夜なのにたくさんの感想、感激してます!

ありがとうございます!
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