なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。 作:★Sprite★
前回更新からしばらく経ちましたね(-_-;)
やっと形になった(?)ので出して見ました。
さて、前回更新時にはたくさんの感想ありがとうございました。
返信が全く出来ていない事に関してまずお詫びをorz
さて、今回の感想の中に「主人公はどんな容姿ですか」というニュアンスの質問がありました。
それまで考えてなかったので、考えてみた結果。
背が高めな『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンでイメージが固まってしまいました(笑)
俺の中ではピッタリだったんですよね。
これからはそんなイメージで見てもらえると幸いです。
それでは今回もよろしくお願いします。
おはようございます。 神崎和馬です。
現在、午前4時。
正直眠いわ…。
ブラッキーをはじめ、のんきなゼニガメ君やおだやかなチルットさんにいつもハイテンションなダンバルまで今回ばかりは寝ぼけ眼でボーッとしている。
唯一いつも通り、通常運転なのは。
「モーシィッ!」
ヒトモシの ひのこ!
きゅうしょに あたった!
「チュゥ…。」
朝から張り切って、コラッタにひのこをぶつけてドヤ顔なヒトモシ位かと。
まぁ、こんな調子なので、ヒトモシには引き続き周りに警戒してもらい、まずは最初の畑へ。
「!? …いや~、分かってはいたがこれは目が醒める光景だな…。」
「…ブラッ!?」
あまりにもおかしすぎる目の前の光景にブラッキー覚醒。
「ゼニ…。」
ゼニガメは、目を見開いて呆然としている所を見る限り、目は覚めたのだろう。
「バルバルバル~!」
ダンバルのテンションは急上昇。
「…。」
あ、これはチルットさんですね。
現実から目を背けるように、羽で顔を覆っています。
気持ちは分からんでもない。
ヒトモシは…、うん未だに戦闘中。
後で見て、驚く事になるんだろう。
昨日実験込みで植えたラムの実が立派な木になった上に、しろぼんぐりの木も最初のラムの木同様俺の身長を超えるこれまた立派な木に成長。
4株しか植えていない筈なのに、葉の広がりが尋常ではないがためにもうどこにもきのみを植えられるスペースが無い状況になっていた。
「もう一株しろぼんぐりを植えられると思っていたんだが、予想外だったな、これは」
ゲームと同じ設定であるなら、確かしろぼんぐりから作れるボールはスピードボール。
素早いポケモンが捕まえやすくなるボールだったはずだ。
もう少し量産出来れば、薬なんかに使う訳でも無いので、サキヤさんに送れる量が増やせただろうに。
まぁ、ラムの実は人間向けの万能薬の材料になるらしいから、無駄にはならないんだろうけど。
「じゃあ、とりあえず実験の成果を確認しようか?」
「チルチルッ!」
もう立ち直ったらしいチルットが木の上に飛び出した。
俺の指示を受けて、きのみを収穫していく。
その間、ヒトモシと変わるように覚醒したブラッキーとダンバルが見張りについた。
そして、戦闘に一区切りついたヒトモシはその木を見て、
「モシ…?」
嘘だろ?とばかりに、目を擦っては見る、一度視線を外してから二度見など色々な見方を試して、ようやく納得したらしい。
さて、今回の成果だが。
最初のラムの木:9個
普通に植えたラムの木:6個
応援して植えたラムの木:10個
合計:25個
実験の成果が目に見えて分かる結果になった。
さらに、木についている未熟な実や花の数も、応援して植えたラムの木が一番多い様だった。
それはそうとしても…。
「増えたな…収穫量」
ゲームじゃ、育てるのにそれなりの時間がかかる上に、一回の収穫量もあまり多い物ではなかったはずだ。
それがこんなにどんどん増えるなら、他のきのみは…。
今日これから植えるきのみを見ると、
(まさか、な…。)
もしも俺の想像が現実になったなら、間違いなく人手が足りない。
ヒメリの実とかはゲームの設定なら状態が良好なら一株で20個一度に収穫出来たはずだ。
想像するのが怖くなり、ひとまずしろぼんぐりの方へ。
結果だけ言うと、10個収穫。
上々な結果に満足した俺。
これから植えるだろうあかぼんぐりとくろぼんぐりも育つ様になれば、1日におよそ30個ずつは安定して送れる様になるだろう。
とりあえず、サキヤさんにしろぼんぐりを送っておきますかね。
今は午前4時半。
向こうは大体午後8時半くらいだろうから、まだ起きているに違いない。
一応、チャット機能にてメッセージを先に送っておく事にする。
「これでよし、送りますよっと」
しろぼんぐり10個が送られた途端、チャットの更新を知らせるメロディが。
和馬:しろぼんぐり10個なっていたので、早速送りますよ~!
〈プレゼント『しろぼんぐり×10』を送りました。〉
サキヤ:これがしろぼんぐりなのかいっ!? 最高、サイコーだよっ! 早速作らせてもらうよ、完成品すぐに送るからっ!
テンション高いな~…。
朝からじゃ、そのテンションにはついていけないっす。
やがて、チャットの更新。
サキヤさんがキメ顔で出来上がったばかりだろうスピードボールらしきボールを持つ画像が張り付けられた。
正直、その画像にイラッと来たのは秘密である。
〈サキヤからスピードボール×5が送られてきました!〉
サキヤさんとは、今の所数を半分ずつに分けてそれぞれが受けとる様にしている。
サキヤさんも今頃、俺と同じように良い笑顔を浮かべている事だろう。
サキヤ:あかぼんぐりとくろぼんぐりも育ったらよろしく! いやぁ、自分の能力を使えるのがこんなに良い気分になるなんてね!
和馬:喜んでもらえて何よりです(*^^*) これからもよろしく!
こうしてチャットを終えた俺は新しい畑に向かったのだった。
新しいきのみ畑、植え込み完了!
最初の畑に比べたら断然広いこの畑だが、今回植えるきのみがなかなかに多いがために、これでもう植えるスペースは無い様だ。
最初の畑の事を振り返り、隣の木とのスペースを離して植えた。
あ、もちろん応援もしましたとも。
あの効果を期待して、目指せ一株で30個!
…案外冗談じゃすまない気すらする。
そして、現在朝食中。
相も変わらずニュースはポケモン一色。
まだ、都会の方では混乱続きらしい。
「やっぱりドラマ撮影延期してるって!」
「らしいな」
「お兄ちゃん、何とかし「だから無理だっての。 りっちゃんがやってやれば?」うん、それ無理(笑)」
今日も平常運転で何より。
『昨日、岩手医科大学にて、ポケモンが使う毒に対する特効薬の製薬チームが結成されました』
おっと?
これまたタイムリーな。
ニュースの内容としては、岩手のポケモントレーナー(俺)と協力体勢をとり、まずは試作品、いずれは実際に人間に使える様にしていくのが急務だとか何とか。
(急務なら、記者の多さに尻込みしてる場合じゃなかっただろうに…。)
そう思った俺は悪くない。
「岩手のポケモントレーナーって和馬の事?」
「そうだな。 今日教授さんが俺の育てたきのみ、あ、これな? これを取りに来るとさ」
出してやったそのラムの実をりっちゃんが見て一言。
「…美味しくなさそう。」
「そりゃ、外側の皮は苦くて辛くて酸っぱいからな」
「何その三重苦」
人間向きではないだろうが、効果は抜群だ。
きのみの説明をしてやって、3個位渡してやると素直に喜ばれた。
老人ホームに近寄る虫ポケモンの中にはやっぱり毒を使うポケモンもいるらしい。
ロコンとはタイプ的には相性は良いが、当の本人は虫嫌いなためグロッキー気味の様である。
まぁ頑張れよ、と声をかけ玄関に向かった。
「おはようございます!」
市役所の皆さんが挨拶を返してくれた。
それがまた、市役所の一員になったという実感を感じる瞬間だった。
「おはよう、和馬君」
「おはようございます、石田さん」
受付の石田さん、相変わらず美人だな…。
「話題の教授さん、もう来てるよ?」
「え!? まさか俺遅刻!?」
「それこそまさか、よ? だって新島さんまだ来てないから」
あぁ、さいですか。
姫島さんと田口課長で教授さんの応対をしているらしいので早速向かう事に。
「失礼します」
見えたのは手前に姫島さんと田口課長、そして奥に座るスーツ姿の男性。
男性がすぐに立ち上がって、挨拶をしてくれた。
「はじめまして、藤山です。 よろしくお願いします」
「神崎和馬です。よろしくお願いします!」
互いに挨拶を済ませて握手を交わす。
印象としては、真面目そうな、悪くいえば冗談が効かなそうな眼鏡のインテリ系の人って感じかね。
「早速だが、本題に入ろうか。 これから出かける用もあるようだからな」
見た目通り、雑談の余地すらない対応に苦笑しつつもリュックサックを机の上に出した。
中からゴロゴロと取り出した10個程度のラムの実を見て一言。
「…こんなに、いいのかい?」
「え? いや、いいっすよ? 今日25個位収穫したんで」
向こうは精々3、4個位だろうと思っていたらしい。さっきまでの対応が嘘の様に顔を輝かせている。
「こっちとしても、人間用の特効薬は早く欲しいと思っているので出来る限りの協力はさせてもらいますよ?」
「…ありがとう! 絶対成功させてみせるよ」
藤山さんはそのラムの実を大事そうに1個1個持参していただろうケースの中に入れていった。
そして、もう一度握手を求めてきたので握り返した。
さっきと違うだろう点は、ウキウキしているのかブンブン腕を握手したまま振っていた事くらいか。
…腕痛いから止めて、いや本当に。
今度は和馬君の家のラムの木を見に行きたいな、なんて話す藤山さんと連絡先を交換して、今、フィールドワークの準備中。
いや、正確には俺と新島さんは終わって『トゥ・ピア』前にて女性陣待ちなのだが。
「相変わらず遅いな…。こっちは早く行きたいっていうのに」
そういう新島さんは準備体操をしてみたり、その辺を走ってみたりと落ち着かない様子だ。
そんな新島さんに苦笑しつつも待っていたら、
「ごめんなさい、少し遅れちゃったわね?」
「いや、いいっすよ? 全く問題ないんで、少なくとも俺は」
「よし、来たみたいだな!」
「なるほど…新島君ちょっと落ち着いたら?」
「そうもいってられないだろ? なんせ今日は自分のポケモンを手に入れられる記念日になるんだからな!」
張り切りすぎな新島さんを見て女性陣苦笑。
まぁ、気持ちは分かる。
俺も最初は、大人げなく興奮していたからね。
さて、今回のフィールドワークは、『仕事の一環』として認められたものらしく、出勤日ということで給料も出るようだ。
移動手段は田口課長の車を使うとの事。
早速乗り込んだ俺は、早速話を切り出す事に。
「で、どんなポケモンを捕まえたいんです?」
その選択次第で行き先も変わってくるだろう。
「私は仕事を手伝ってくれて、癒しになるようなポケモンがいいなぁ」
姫島さんの一言。
「何というか、アバウトっすね」
「具体的な特徴とかじゃなく、望みそのままって感じなのな?」
俺と新島さんからの突っ込みは当たり前だろう。
それじゃ、極論そこら辺のジグザグマやスバメ辺りでもいい事になってしまう。
「よく見かけるポケモンじゃなくて、うーん。 せっかく和馬君がいてくれるんだから、例えば森の奥にいる様なポケモンとか?」
いや、俺に聞かれても困ります。
とりあえずは本人の希望通り森の奥に行ってみようかな。…そこら辺森だらけなんだが、どこの森?
まぁ、あとで考えてみようか。
「今度は俺だな! 和馬さ、この前わざマシンだっけか、話してたよな? ひでんマシンがどうとか」
この前とは第1回フィールドワークの時である。
妹ことりっちゃんがポケモンを探してる間、暇潰しに話していたのだ。
「その時に言ってた和馬が持ってたひでんマシン、水上移動に空中移動だったよな? 両方出来るポケモンがいいよなってさ」
こっちはすぐに心当たりが出てきた。
さすがに進化した形態でなければ乗せて移動する事は出来ないが。
そして、最後の田口課長。
「実はね、少し前に飼ってた犬を引っ越しした時に実家に預けてたんだけど、昨日姿が変わったって連絡があったから、多分ポケモンになったんだと思うんだけど…。」
あぁ、そういえば近所のブルドッグがブルーになって大騒ぎしてたな。
…まさか、ブルーじゃないだろうな?
「何かお母さんが虫ポケモンから火の玉出して守ってくれたとか言ってたわ」
「お、カッコいい! その犬って雄っすか?」
「えぇ、男前でしょう?」
田口課長と新島さんの会話でブルーの可能性が皆無であり、あのポケモンだろうなと検討がついた。
「そのペットがどんなポケモンか分かりましたよ。 俺も好きなポケモンの一体ですね」
とはいえ、ゲームではあまりパーティに組み込む事は無かったが。
「じゃ、最初に田口課長の実家に。次は姫島さんのポケモンを捕まえに森へ。最後に新島さんのポケモンを捕まえに釜石辺りの海に行きましょうか?」
「海のポケモンか! 了解! 早く行こうぜ!」
「新島君落ち着いて、子供じゃないんだから~!」
「まぁまぁ、姫島さん。 それだけ楽しみだって事なんでしょ? あ、私運転するわね」
「あ、ありがとうございます!」
早く行こうと急かす新島さんを姫島さんが慌てて追いかけ、俺と田口課長も後を追った。
田口課長の実家到着!
着いた時点で、お母さんと一緒に例のポケモンがいたのが見えていた。
降りた俺達を見て、走り寄ってきてくれた。
「ガウッ!」
挨拶代わりに一鳴きするとしっぽを振ってテンション高めな様子で見渡して、田口課長を見た瞬間。
ダッ!
「わっ! ポケモンになっても甘えたがりは直ってないのね~」
この様子を見るに、ポケモンに姿を変えても記憶はバッチリ残っているらしい事が分かった。
「やっぱり、予想通りガーディだったか」
早速、マルチナビを見て、ステータスを確認してみた。
レオ(ガーディ) ♂ LV10
特性 もらいび
性格 やんちゃ
かみつく
ほえる
ひのこ
にらみつける
かぎわける
アイアンテール
持ち物 なし
名前はレオっていうのか。 カッコいいね。
タマゴ技のアイアンテールがなかなかいい。
やんちゃという事は、物理でガツガツいくタイプになるのかね?
とりあえず、トレーナーになる田口課長にもステータスを見せた。
田口課長はマルチナビを持っていないため、メモ帳に情報を書き込んでいた。
今日はこの後行くであろうどこかの森の奥にて初バトルをしてもらう事になるだろう事を話していたため、やる気満々といった感じで、ガーディのレオと話し込んでいた。
「レオ、これからよろしくね!」
「ガウガウッ!」
最初の俺を見ているみたいで、まだ数日しか経っていないのに懐かしく感じていた。
「じゃあ、次は森…って、どこ行きます?」
「森といえば、和馬君の家の近くにある木工団地辺りなんかいいんじゃないかしら? 施設の駐車場を借りれば、車の置き場所にも困らないし」
「いいですね! じゃ、早速行きましょうか!」
姫島さんが見るからにワクワクした様子で車に戻っていった。
「見たか、和馬? さっき俺の事子供って言ってた人とは思えな「新島君、何か言った?」いや、何も言ってない!」
慌てた様に手を振って弁解する新島さんを冷ややかな目で見てた姫島さん。
(仲いいな、この2人)
心の中で苦笑しながらも、次の目的地に向かうため、車に戻った。
次回、フィールドワーク後半戦になります。
下手ながらにバトルシーンを入れていきたいと思っています。
…大丈夫かなぁ( ̄▽ ̄;)
温かい目で見てもらえると幸いです。
これからもよろしくお願いします!