なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。 作:★Sprite★
書き始めた頃の自分と比べて、発想力だとか文の思いつきだとかが衰えているなぁ…と日々感じながら、作成してみました!
前回に比べると短めではありますが、大体これくらいの長さで1話分としていきたい…していけたらいいなぁ…笑
今回も自由に書いてみたので良かったらどーぞ!
『恋の浜海水浴場』での用を終えた俺達は、ポケモンのレベルを上げるため、車で『橋田鉄鉱山跡』に向かっていた。
「と言う事は、あと9Lv上げたらペリッパー…だっけ?進化するんだな」
「そうですね…とはいえ、今の俺の手持ちの最大Lvでも24なので、おそらくはそこまでは上げられないかと…」
「まぁ、RPGでもLvが上がるごとに必要な経験値が増えるのは常識だからなぁ…」
新島さんはゲットしたばかりのキャモメを撫でながら、俺に次の進化やバトルのコツについて質問してきた。
余程、早くバトルさせたいのだろう。目がさっきからキラキラしているようにも見える。
「あんなワクワクしちゃって…、まるで遠足前日の小学生みたい、ねぇキノちゃん」
「キノキノぉっ!」
そんな新島さんを姫島さんは苦笑気味に見て呆れていたようだったが、木工団地出た後の姫島さんも、俺から見ればそんな大差が無かったよう…
「神崎君?何か変な事考えなかった?」ニッコリ
「いえいえ!全くそんな事はないっすよぉ…?」
勘が鋭すぎるのよ…思わずキョドってしまった。
姫島さんから目を背ける様にしながら、俺はマルチナビで新島さんのキャモメの情報を改めて見てみた。
キャモメ♂️ Lv16
みず ひこう
性格 やんちゃ
特性 うるおいボディ(雨のとき、状態異常を回復)
はねやすめ
みずでっぽう
そらをとぶ
でんこうせっか
ちょうおんぱ
つばさでうつ
当初覚えていた『なきごえ』を車に乗る前に『そらをとぶ』に変えておいた。
『なみのり』を覚えさせようかとも思ったのだが、範囲攻撃である事から、実のところ使うタイミングが限られてくるため、今回は見送らせてもらった。
特性がどうぐが容易に手に入らない今の状況にはピッタリな『うるおいボディ』、『はねやすめ』で体力の回復も見込めるのがとても優秀だ。
「とりあえずLv20目指しましょうか、確かLv20で新しい技を覚えるはずなので!」
「新しい技!いいねぇ…!どんな技なんだ?」
「『みずのはどう』って言う技ですね!『みずでっぽう』より威力が高い上、混乱の状態異常を引き起こす事も出来る優秀な技ですね」
「へぇ…あと4Lvだな…?よし、頑張るぞキャモメ!」
「キャモぉ!」
キャモメ本人(本鳥?)も新島さん同様張り切っているようにも見える。
こっちも負けてはいられない。ゼニガメも早くLv上げて進化させてやらねば…!
「3人とも!そろそろ着くから車出る準備しといてね〜」
「はい!」
「了解!」
「分かりました!」
運転してくれている田口部長の声掛けに姫島さん、新島さん、俺の3人で返事をすると各自持ち物確認などしていった。
よーし、数日ぶりの『橋田鉄鉱山跡』到着!
各自、車から降りると体を動かして準備運動し始めた。
主役であるゼニガメも出してみたのだが…
「ゼ…ニ…zzz」
「さっきの海岸で満足して寝てる…鼻風船とか初めて見た…」
彼はどこまでもマイペースだった…。他の子たち出しても、みんなそれなりに元気だというのに…。
「メタァ〜ング!」
パンッ!
「ゼニっ!?…ゼニ?」
メタングが鼻風船を割ると、ゼニガメは慌てるように起きて、状況確認。
主犯を見つけると、怒ったように追いかけはするのだが…
「まぁ、届かないよね…メタング浮いてるし」
「ゼニ…」
すぐに無理だろうと諦め、追いかけるのをやめた。
それを見て、構ってほしそうに擦り寄るメタング。
結果、彼らの間で話し合ったんだろう。
メタングがゼニガメをその腕で持ち上げ、ゼニガメは満足そうな表情をしていた。
まぁ、しっかり画像に残しましたとも。俺も先輩陣3人も。
「アンタら、こんな所に何しに来たんだ?ここはしばらく閉鎖する事になってるんだが…?」
「へ、閉鎖っ!?それはまたどうして…?」
いざ、入口に向かったのだが、そこで管理している方の話を聞くと、閉鎖していると言う事を聞いた。
どういう事なのか話を聞くと、
・見物客の通る通路に『石に手が生えたモンスター』が出没している。
・ここ数日で数がかなり増えると同時に目撃・被害情報が頻発し始めた。
・まだ重傷者は出ていないものの、追いかけられたり驚かされたなどのクレームが多数来ている。
との事らしい。
間違いなく、目的としていたカモ…いや特訓相手のポケモンに違いない。
「管理人さん、俺実はポケモントレーナーなんですけど…」
「あっ!そういえば君は隣町の市役所の!」
よしっ!流石テレビに、しかも全国区に出ただけの事はある!
有名になったもんだ…とはいえ恐らくは後ろでじゃれ合ってるポケモンが大きな一因だろうとは思うが…
「今日はフィールドワークがてら、こっちの隣町に来たんですが、ポケモン絡みのトラブルが起こってると言う事ならぜひ力になりたいんですが」
何も俺がいきなり言い出したと言う訳ではない。
耳打ちにて田口課長が
「いざとなれば、こっちの市役所の方に連絡して許可貰っても大丈夫だから、顔が売れてるだろう和馬君に交渉任せてもいいかな?」
なんて言ってきたため、こういう形となった。
とうの指示してきた本人は既に、釜石市役所の方に交渉を始めている。
うまく行かなかったらどうするのか…不安になりながらも話は進む。
「しかし…、見る限りあちらこちらにこいつらがいるから危険じゃないのかい…?」
「いえ!自分達には頼れる仲間たちがいますので!」
「メタァング!」「ゼニッ」
「キャモぉ!」「ワォーン!」「キノッ!」
今回の主要メンツであるゼニガメ、キャモメ、レオ(ガーディ)、キノココにここでゲットした縁のあるメタングが頼りがいのある声をあげてくれた。
ここでもうひと押し。
「俺は、ポケモントレーナーの普及と共にポケモンとの共存を目指しています!ぜひこのトラブルを少しでも良くするために手伝わせてもらえないでしょうか…!」
和馬の心の声『ここにいるトラブルの元は俺からすれば良い特訓相手になるんだ!さぁ、活躍させてくれ!さぁ!』
「和馬君だったね…?こちらからお願いしてもいいだろうか…!君のような有望な若者ならこの事態をどうにかしてくれる…そんな気がするんだ…!」
「ありがとうございます!微力の限りを尽くしたいと思います!」
和馬の心の声『よっし、進化確定っ!!手助けも出来てこっちも目的が果たせる!ラッキー!』
心の声だから表には全く出ていない。
田口課長や新島さん、姫島さんがジト目でこっちを見ていても、ポケモン達がため息つきながらこっちを見ていても、おじさんには知られてないから問題はないのだ…!
「と言う事で、色々とおじさんと協議を重ねた結果、イシツブテ達を通路から敷地外の山の方に出来るだけ追いやってほしいと言う事になりました」
「さっきの三文芝居の件については総スルーなのね?」
田口課長が何を言ってるのか分からないなぁ…芝居だなんてそんな事…
「ある程度一緒にいたから、焦ると目をわざとらしく反らす癖くらいは分かるわよ?」
「( ゚д゚)ハッ!しまった!」
説教とはいかないまでも、語りすぎだと田口課長から苦笑気味に注意を受けたり、新島さんや姫島さんにからかわれたりしながら、敷地内に入った。
「じゃあとっさに思いついた作戦の説明をします」
「とっさに思いついたのか!?」
新島さんが良いツッコミをくれた。
だって、そんなに発生しているなんて思ってなかったんだもの…。
「てっきり、もっと余裕もってバトル出来るものと思っていたので…」
「まぁ、こんな短期間でそんな問題になってるなんて思わないわよね…」
「確かに…、ポケモンが発生してからまだ数日ですが、もう同じようなポケモンが目撃されて問題を起こしているなんて」
「これは他人事じゃない話ね…、こっちでもスピアー、だったかしら?あのポケモンの問題が出てたし…早く対策しないと…」
田口課長と姫島さん、俺がそう話していると、新島さんが声をあげた。
「あれ!あの石動いてるぞ!」
指を指す先には誰も動かしてないはずなのに、勝手に転がる大きめな石が。
すかさず、マルチナビに手をかけ、フォト機能を使い写真を撮ってみる。
「まぁ、思った通りイシツブテですね…」
「よし!見つけたぞぉ!キャモメ準備出来たか!」
「キャモキャモぉ!」
今にも飛び出していきそうな新島さんとキャモメを、
「待ってくださいよっと!」
「メタァング!」
俺とメタングがすかさず止めに入った。
なんで止めるの?と疑問符を浮かべていた1人と1匹に、マルチナビの画面を見せた。
真剣に話をしていた姫島さんと田口課長もその画面を見て、
「うわぁ…これは」
「こんなにいるんですねぇ…」
「マジかよ、おい…」
三者三様に声をあげた。
マルチナビのフォト機能には隠れていたり擬態していたりするポケモンを見つけるという優秀な機能がある。
とはいえ、デボンスコープのように透明になっているポケモン(大体カクレオン)やシルフスコープのように謎の存在として出てくるポケモン(赤緑のポケモンタワーのイベント)のような例には意味をなさないらしいが。
画面を見ると、転がっているイシツブテの他にも地面に埋まって少しだけ体を出していたり、歩道から少し外れた草地に転がっていたりと、画面の中だけで5体のイシツブテがいる事が確認できた。
「イシツブテは確かにいわ・じめんタイプでみずタイプの技は4倍聞くんですが、同時にキャモメはひこうタイプでもあるので、いわタイプの技が2倍ダメージで来る事も予測できますよね?」
「これだけ数がいると、1体相手にして勝ったとしても…」
「残り4体から攻撃されてしまうかも…って事ね?」
「姫島さん、田口課長の思っている通りです」
これが、ゲームと現実の大きな違いとなる。
ゲームであれば、群れとの戦闘などあるものの、全体攻撃をすれば大体問題なくこなせる。
しかし、現実を見ると、そもそもそういう前情報も知識も無い中、闇雲に攻撃しようとしてしまうため危険な目にあいやすい。
「と言う事で作戦を考えました」
俺の考えた作戦を聞くため、先輩方3人とポケモン達がこっちを向いた。
とりあえず考えた作戦がこうである。
1 俺がマルチナビで周囲にいるイシツブテの位置を大体把握する。
2 不意をつくようにキャモメの『ちょうおんぱ』で相手を驚かせ、混乱を狙う。
3 キノココの『しびれごな』でイシツブテ達をまひ状態にする。(風向きなどを考えて相手にする群れを考える)
4 ゼニガメ、キャモメは『みずでっぽう』、キノココは『メガドレイン』でイシツブテ達を攻撃する。
5 ひんし状態になったイシツブテ達に対してレオの『ほえる』を使って敷地外の山の方に逃げさせるよう誘導する。
「と言う感じになるんですが、多分レオが1番難しいかと思います…」
正直、ほえるで相手を追いやる事は出来るとは思うのだが、方向まで指示することができるのか…?と説明していて疑問を抱えていた。
「まぁ、やってみないと分からないでしょう、ねぇレオ?」
「ワォーン!」
任せろとでも言いたげに吠えて胸を張るレオ。
他のポケモン達も一様に鳴き声をあげて応答してくれた。
「それに、この子達のポテンシャルが十二分に発揮できてる良い作戦じゃないかしら?やってみましょ!」
「和馬がある程度把握したら、俺のキャモメの出番って事だな!任せとけぇ!」
「キノちゃん?しびれごな出す準備は出来た?」
各自やる気も充分の様なので早速、マルチナビでイシツブテ達の位置を割り出す作業を始めたのだった…。
どうだったでしょうか…!
今回は【ゼニガメ育成計画】の前振りという形になりました…本当はこの話で進化して帰るまで行きたかったのですが、書きたい事書いてる内にこんな文字数に…(^_^;)
これからもこんな感じでマイペースに投稿していく形になると思いますが、気長にお付き合いくださいませ…!