なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。   作:★Sprite★

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えーと、まずは更新が遅れてしまいすいません!
仕事がなかなか忙しく進まない状況が続いておりましたorz

それにしても、まさかまさか日間ランキングにこの小説が載るなんてっ!
さらに、数々の感想や評価、お気に入り登録300人突破など、皆様方のおかげであります!

では今回もどうぞよろしく!

『1月29日 持ち物一覧にダークボール×1 追加修正しました! 指摘ありがとうございました! 』


6話目

「着替えとかありますか? そのスーツ汚したら大変ですよね?」

 

妹に今から帰るから準備しとく事と、同行者が増える事をSNSでメッセージを送りながら、3人に呼び掛けた。

 

おぉ、りっちゃん戸惑ってるな…、OK出してもらったが変に緊張しなきゃいいけど…。

 

一方、3人は。

 

「実は今日から駄目元でポケモンの調査をするように上から言われてたから、みんな持ってきてたの」

 

とは環境課の田口さん。

市役所は分からないなりに対応しようとしていたらしい。 が。

 

「正直、何をどうしたらいいか分からなくて、丁度話し合いをしていた所なんだよね、いや~、和馬君が来てくれて本当感謝だよ~♪ ねぇ新島く…、あれ? いない…。」

 

「新島君なら、もう着替えするために自分の車まで行ったわよ? 和馬君もう少し待っててね、なるべくすぐ戻るから!」

 

ここで待ってて?と言われ、姫島さんと田口さんが小走りで外へ駆けていった。

 

「あまり急がなくてもいいですから!」

 

聞こえたかどうか分からない声を出すと、マルチナビを取り出した。

 

もちろん、コミュニティアプリを開くためである。

 

まだ周りの視線が突き刺さる中、俺は画面を見た。

 

 

 

和馬:市役所への報告終了~。 今10時だから、最速じゃないか、俺?

 

大輝:え? マジ? もう言ったのか! さすがリーダーは違うな~。

 

和馬:ぅん? 何すか? その『リーダー』ってのは。

 

大輝:いや、一番ポケモンの事知ってるんだろうから、リーダーだなって事になった訳よ。 ちなみに俺は副リーダーで、聞いて驚け! 参謀は秀和さんだぜ!

 

和馬:大輝さん副リーダーからの、秀和さん参謀とか…。 秀和さんもよく了承したなぁ、おい。

 

大輝:めっちゃ楽しそうだったぜ? 今朝決まったんだが、朝とは思えない程テンション高かったな、多分元からそういうのが好きな人なんだろうな!

 

この様子だと、大輝さんもノリノリだったに違いない。

俺のいない内にそんな物に任命されているとは…。

 

大輝:ちなみに、女性陣も和馬をリーダーにするの賛成してたから、和馬リーダーはほぼ決定事項な訳だが…、当の本人はどうよ?

 

確信犯が何か言ってきましたよっと。

断れない空気作っといて、俺に決断を迫るなんて、そんなもん…。

 

和馬:やらせていただきます。

 

やるしかないじゃないっすかー。やだー。

 

大輝:和馬ならそう言ってくれると思ってたぞ! 頼むぜリーダー?

 

和馬:おーっす。 ぼちぼち頑張ってみます。 大輝さんはまだ市役所行ってないんすか?

 

大輝:今市役所の駐車場に車停めて、待機してるんだが、何て話せば無難かね? なるべく変な目で見られたくないんだが…。

 

あぁ、少し前の俺ですね分かります、その気持ち。

全ては、あの白人の少年が悪いっ!

 

和馬:俺の町の市役所はショッピングセンターの中にあるんですけど、正直にそのまま話してポケモン出したら、一気にもみくちゃにされた…(-_-;)

 

大輝:なんだ、そりゃ。 あれか、こんな田舎にそんな人がいるなんて!的な?

 

和馬:そうみたいっすね。ポケモンだけでなく俺まで押し掛けられまして、少しグロッキー気味ですわorz

 

大輝:ドンマイ。 こっちは普通の市役所だからそこまでではないだろうが…、覚悟はしとくか。

 

和馬:で、その後。色々説明受けた後、何だかんだで明後日から市役所専属のポケモントレーナーになる事になりましたよっと。

 

大輝:マジ? 良かったじゃんか! 就職活動しなくて済んだし、好条件なんだろうし。

 

和馬:本当っすよ! で今から妹のポケモン捕まえに行く所っすかね? それに市役所の先輩方が同行するって事で待機←今の状況

 

大輝:妹のポケモン捕まえに? って俺ら以外の人もポケモン捕まえられるのか?

 

そっかー。

大輝さん達もポケモンの知識は無いに等しいから捕まえ方なんて詳しく知らないのは無理もない。

 

和馬:基本、弱らせてからボール投げて当てれば入れることが出来ますけど、ボール投げた人がそのポケモンのトレーナーになるので、誰でもポケモントレーナーになれるはずです。

 

大輝:知らなかったな、さすがリーダー。じゃあ和馬の妹ちゃんが日本で7番目、岩手じゃ2番目のトレーナーになるわけだな! 夕方にでもみんな集まるだろうし、リーダーになった挨拶がてら報告もよろしく~♪

 

大輝さんに言われてから、その事実に気付いたわ。

妹ちゃんが岩手第2号のトレーナー…ねぇ。

 

これはあれだな。

今妹が働いてる老人ホームからの引き抜きだけは無いように言う必要があるだろうか。

俺は無職だったから良かったものの、あいつは1年たって環境に慣れ始めた頃だからな、それは可哀想すぎる。

 

「和馬君お待たせ~。」

 

「女性陣遅すぎなんだよ~」

 

「しょうがないでしょ!」

 

3人が戻ってきたようだ。それぞれ動きやすいようなジャージやらジーンズやらを着てきた。

 

和馬:丁度3人来たんで、俺は一度抜けます。 早く市役所に報告いった方いいですよ? 昼間だと人多いでしょうから

 

大輝:ありゃ、それもそうだな。 夕方集まった時のリーダー就任挨拶期待してるからな(笑)

 

和馬:マジっすか…

 

コミュニティから抜けて溜め息を溢した。

いつの間にかリーダーで就任挨拶とはこれまた。

 

「…悪くはないかな?」

 

案外、俺も乗り気だった。

 

 

 

合流した俺達4人はショッピングセンター内のスーパーで昼食を買うと、早速俺の家に向かう事になった。

 

3人は市役所の車で俺の車に着いてくるようだ。

 

「そういえば、さっきのあれ」

 

「? 何ですか、田口さん」

 

車に乗ろうとした俺に待ったをかけるように話しかけてきた田口さんは、

 

「さっき私達が来たときいじってたゲーム機みたいなのって何なのかなって」

 

そう言ってきた。

まぁ、別に隠すようなものでもないので、出して説明した訳だが。

 

コミュニティアプリの説明をした時、姫島さんがある事に気づいた。

 

「って事は、日本に選ばれたポケモントレーナーが何人いるか分かるって事だよね? 何人いるのかな?」

 

気付いてしまったか、姫島さんや。

 

正直に伝えて良いものか、北東北と南九州にトレーナーが固まってる事を。

 

「さすがに10人はいるだろ? じゃなきゃ、日本ピンチどころの騒ぎじゃないし」

 

まさかまさか、6人しかいないなんて言えるわけ…。

 

「どうせ、ニュースなんかで後々出るんだろうから、秘密にする必要もないでしょ?」

 

「…、はい全く問題ありません。 話しますよ」

 

仕方なく事実を3人に告げた。

 

 

 

 

時間はとんで、自宅に帰ってきましたよ!

 

「嘘だろ…、北と南で固まってるって…。」

 

「甘く見てたと言うか何と言うか。」

 

「最悪の事態を考えると、これは…。」

 

うわぁお、3人の雰囲気沈みすぎだぜ。

 

もっとテンション上げてっこーぜっ!

 

「…。」

 

あ、こりゃマジな奴だな、おい。

 

「おいおい、こんな雰囲気で大丈夫っすか?」

 

「いや、だってよぉ、なぁ?」

 

「私にふらないでよ」

 

さてさて、妹に会う前にこの雰囲気を何とかしましょうかね。

 

「一番大変になるだろう俺があなた方を励ます事になるとは、うん、どゆこと?」

 

「…、なんで和馬君はこの事実を知って尚、平気でいられるの?」

 

「それって、何気に俺の事馬鹿にしてません? 決してただ能天気なだけじゃないすから」

 

3人は俺をまっすぐ見据えた。

やめろよ、照れ…、うん、やめとこ。

ふざけるのは控えといて。

 

さらに俺は言葉を繋げた。

 

「確かに6人しかいない上に、北と南で固まってるなんてのはなかなかきつい状況だってのは分かってるんですよ。 でも、いつまでもウジウジ考えていても何も変わらないって思うんすよ」

 

それはそうかもしれないけど…。

 

そう言いたげな顔をしている3人を見て苦笑すると、

 

「でも、俺達6人は絶望したままで終わらなかったんですよ」

 

そう言い放った。

 

「6人で話した結果、今は今出来る事を全力でやろうって事になった訳ですよ。もしも最悪の事態が起こった時のためにそれぞれがそれぞれ出来る事をしようって」

 

何か途中から何話してんだか分からなくなってしまったが、要するに。

 

「今は前を向いて、出来る事をしましょうって事です。 ウジウジ悩むよかその方がよっぽど有意義でしょう?」

 

そう言って笑うと、3人ともポカーンとしていたものの、

 

「ふふふ、それもそうよね」

 

「ですね~。一番年下に言われちゃうんですから、おかしい話ですよね」

 

「じゃ、まぁ張り切っていきますか!」

 

3人のテンションが復活したようです。

いやはやどうなる事かと思ったが、良かったわ、本当に。

 

「じゃ、妹呼んでくるんで少しお待ちを」

 

そんな3人に声をかけると、家に入った。

 

 

 

 

「改めて、こいつが俺の妹です。」

 

「神崎遊莉です。今日はよろしくお願いします」

 

「環境課の田口です、無理言って同行しちゃって、ごめんなさいね?」

 

「い、いえ! 大丈夫です!」

 

うわぁ、緊張してらっしゃる。

そんな猫被らなくてもいいだろうに、疲れるぞ?

 

「姫島です。 遊莉ちゃん、だよね? そんな気張らなくてもいいから、楽に、ね?」

 

「そうそう、無理言ってるのは俺達の方なんだから、気にしなくていいよ? あ、俺は新島な?」

 

「姫島さんに新島さんですね。よろしくお願いします」

 

綺麗に一礼してみせた。

 

(初めてかもしれん、こんな妹見るの)

 

3人が機材の準備に行った際に、妹に話を聞いて、何故そこまで緊張してるか理解した。

 

「3人共美形すぎでしょ…。緊張するなって言われても…」

 

あぁ、なるほど。

確かにそうさな。

 

 

 

「はい、それではフィールドワークを始めます。よろしくお願いしまーす」

 

「しまーす。」

 

さっき色々と話をしている内に打ち解けたらしく、妹はいつもの調子で返事した。

 

「何かほのぼのしてて良いわね~。」

 

「さっきまで見てて、緊張してるの丸わかりな位ガチガチだったから安心しましたよ。」

 

田口さんと姫島さんは、カメラを構えながら、楽しそうに会話していた。

新島さんはというと、

 

「よしっ、まず何やるんだ?」

 

と、じっと出来ないのか走る仕草を見せながら聞いてきた。

よほど楽しみなのか、さっきまで準備運動を入念にやり、ポケモンを捕まえようとしている当のりっちゃんよりやる気に満ち溢れていた。

 

「じゃ、とりあえず渡す物渡してしまいますか。」

 

と言って、背中のリュックを下ろすと、中から取り出した物を田口さん、姫島さん、新島さんに渡していく。

 

「え? えーと、これは?」

 

「見たことないキャラクターのぬいぐるみに、」

 

「スプレーか? 何だこれ?」

 

渡された3人は怪訝な顔を向けていた。

まぁ、気持ちは分からなくもない。

 

「ピッピにんぎょうにむしよけスプレーです。」

 

そう言って、りっちゃん含む4人に説明を始めた。

 

「要するに、ピッピにんぎょうは野生のポケモンとの戦闘を1回だけ回避できて、むしよけスプレーは規定時間内で戦闘を仕掛けられなくなる、でいいのかな?」

 

「姫島さん、一つ補足を。 むしよけスプレーの効果はいかに手持ちのポケモンが強いかによる、と書いといてください」

 

「へぇ、こんなにんぎょうがそんな効果を、ねぇ。見た目によらないってか?」

 

「ありがとね、和馬君」

 

理解した3人は、それぞれ頷き、それらをしまった。

 

「お兄ちゃんがいつの間にか、専門家らしくなってた件」

 

「何だよ、それ。 あ、これはお前の分と、メインのモンスターボールな?」

 

「あ、ありがと。 わぁ、本物のボールだ」

 

念のために3個渡しといた。

失敗した時を考えて、余ったら使ってくれと渡してやった。

 

あ、そういえば。

俺はリュックの中を見た。

 

「ん? どうしたよ和馬?」

 

「えーと、昨日拾ったアイテムを足して、今何を持っていたか確認してなかったな、と」

 

アイテムの整理、確認は必要だろうと、アイテム紹介がてら、リュックの中身を空けた。

 

結果。

 

ゴツゴツメット

げんきのかたまり×1

サイコソーダ×9(1本俺とイーブイ、チルットで3等分して飲んだ。美味かった。)

ハイパーボール×3(昨日1個拾った)

むしよけスプレー×6

ピッピにんぎょう×4

おまもりこばん×1(1個りっちゃんにあげた)

キズぐすり×13(拾ったり使ったりした結果)

モンスターボール×5(昨日1個使って4個拾った)

スーパーボール×1(昨日拾った)

ネットボール×2(昨日拾った)

ダークボール×1(昨日拾った)

いいキズぐすり×6(昨日拾った)

 

以上である。

 

「結構あるのな」

 

「俺も無我夢中で拾ってたんで内心驚きです」

 

整理も終わり、リュックの中身をしまった所で本題。

 

「りっちゃんはどんなポケモンを捕まえたいのさ?」

 

「?」

 

そんな話が一度も無いままだと、どこをどう探したらいいのか分からないしな。

 

「先輩方ももし、捕まえるとなった時は、どんなポケモンを捕まえるかを考えてくださいね」

 

今日は手持ちがあまり無いので勘弁してくださいと苦笑いして言うと、新島さんは若干残念そうにしていたが、3人とも納得し、

 

「空を飛べるポケモンがいいよな!」

 

「仕事の事も考えると…。」

 

「癒しがほしいわぁ…。」

 

と、考えを巡らせていた。

 

当の本人はというと、

 

「えーと、可愛いの!」

 

「アバウトすぎ。アウト!」

 

「えー」

 

バカっぽい発言をした妹に白い目を向けると、ふいっと視線を反らされた。

 

「まぁ、とりあえず歩きましょっか?」

 

俺達は家の周りを歩くことにした。

 

 

 

「この廃校舎の中でチルットにあったんすよ~。」

 

「へぇ、確かここって今は集会所に使われているのよね」

 

「ですね。町内イベント後の反省会なんかで使ったりしてます」

 

昨日来た公民館付近まで来ました。

周りは昨日と大して変わらず、スバメやキャタピーなんかがいるのみであった。

 

(これが普通になってしまってるのがまた…。)

 

苦笑が絶えない。

 

「さて、こっからはこれを使おうか、りっちゃん」

 

「ん? 双眼鏡?」

 

以前ネットにて買った自前の双眼鏡を渡した。

使う事もあまり無かったが、この場合は有効だろう。

 

「はい、むしよけスプレー使って~。チルット預けとくから双眼鏡で探して、見つけたら俺に教えな?」

 

俺はアイテム探しに勤しむからと離れていった。

 

「え?いや、マジで?」

 

「チルッ!チルチル~。」

 

「あ、うん。ありがと、頑張るわ」

 

大丈夫そうだね、うん。

その調子でポケモンも見つけな?

 

 

 

「和馬君、遊莉ちゃんがこっちに向かって手を振ってるわよ?」

 

「あ、田口さんありがとうございます! やっとか~。」

 

「長かったな、30分くらいか?」

 

「最初のポケモンなのよ? しょうがないじゃない」

 

話しながら、りっちゃんの元へ。

 

「いたいた、可愛いのいたよっ!」

 

「おぅおぅ、どこよ」

 

双眼鏡を受けとると、指差しされた方向を見た。

 

田んぼの脇にある用具小屋が見えた。

りっちゃんは下を見ろと言うので見ると、そこにはいかにも、もふもふなポケモンの姿が。

 

「あれは、ロコンか」

 

「ロコンって言うんだ! 可愛いよね、あのポケモン!」

 

3人もその姿を確認した。

女性陣は、揃って可愛い!と興奮しているようだった。

 

「和馬、あのポケモンってどんなポケモンなんだ?」

 

新島さんはポケモンの情報に興味津々のようだ。

 

「ロコン、きつねポケモン。炎タイプのポケモンですね。」

 

そう言うと、

 

「チルット、作戦伝えるから来て~。」

 

チルットを召集した。

作戦は、

 

まず、昨日のイーブイみたいに話をしてみる。

 

それが駄目で、戦いになった場合はそらをとぶで出来るだけダメージを負わずに相手の体力を減らし、うたうを使う様にする事を伝えた。

 

「チルッ!」

 

任せて!と言わんばかりに胸を張ったチルットは、早速ロコンの方へ飛んでいった。

 

「じゃ、チルットを追いかけますか。 女性の方々も行きましょうか?」

 

「ごめんなさい、取り乱したわ」

 

「その間、俺が映像とってましたから」

 

「ごめんねぇ、新島くん」

 

あははと笑うと、小走りでチルットの方へ向かった。

 

 

 

 

「どうしてこうなった?」

 

たどり着いたはいいのだが。

 

まずはロコン。

LVは8の様だ。

 

HPは残り2。

作戦通りぐっすり眠っている。

 

問題はチルットだ。

 

作戦通りなら、そらをとぶで出来る限りダメージを負わないはずだったのに、

 

「チル…。」

 

残りHP4。

気絶直前であった。

 

「あ、危なっ! もう少しで危なかったな、しかし、なんでこんなにダメージ受けてるんだ?」

 

新島さんの質問の答えは、マルチナビの戦闘支援アプリで証明された。

 

「このロコンのタマゴ技のじたばたが原因だろうな」

 

じたばたとは。

自分の体力が少ない程大きなダメージを与える技である。

 

そらをとぶ攻撃直後にじたばたを食らったようだ。

 

急所に命中していたようで、さらにダメージが高くなった様であった。

 

さっき拾ったキズぐすりをチルットに使うと、りっちゃんに声をかけた。

 

「さぁ。チルットがここまで頑張ってくれたんだから最後ミスするなよ?」

 

そう言って、ボールの使い方をレクチャーした。

3人も真剣に聞いてくれていたが、なんせ近くではロコンが眠っているのだ。

 

説明を手短にして、りっちゃんを前に出した。

 

「ここで外すなんて面白い事しなくていいからな? 恥晒すなよ?」

 

「しないっての…!」

 

というりっちゃんの手は震えていた。

 

(緊張しすぎっしょ。大丈夫かね)

 

そんな不安とは裏腹に、りっちゃんは何とか震えを押さえると、ボールを投げた。

 

投げられたボールは、ロコンに当たると吸い込み、地面に落ちた。

 

入ったっ!とどよめくりっちゃんと新島さんを手で制した。

 

まだボールは動いている。

俺の説明通りのランプの点滅と動きをカメラに収める田口さん。

姫島さんは、お願いと手を前で組み祈る様にしていた。

 

そして、その時は訪れた。

動きが収まり、ランプも消えた。

 

りっちゃん含む4人が俺に確認をするかの様に俺に視線を向けた。

 

「ゲット完了。おめでとさん」

 

歓喜の声と共に、今岩手第2号のトレーナーが誕生したのだった。

 

 




見ていただきありがとうございます!

皆さんが見てくれていると言う事に感謝し、更新していきたいと思っていますので暖かい目で見てもらえると嬉しいです!

では、次回もよろしくお願いします!
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