なんか選ばれたらしいから自由にやってみる。   作:★Sprite★

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どうも、★Sprite★です!

まずは、数々の感想ありがとうございます!
さらに、評価やお気に入りも入れていただき、
おかげさまでお気に入り600件、評価1000pt突破であります\(^o^)/

めちゃくちゃ嬉しいです、ありがとうございます!

さて、今回ですが。

前回、ポケモンゲットからイーブイ進化までなんて予告しましたが、予定よりボリュームが大きすぎたため、二話に分けたいと思い、更新しました。

更新が遅れるよか良いかと思いまして(--;)

どうか暖かい目で見ていただけると幸いです。

それでは、どうぞ!


8話目

AM5時。

 

柄にもなく、こんな早い時間に起床した俺は、やはり勝手にボールから出てきて、俺の体の上で寝ていたイーブイやチルットを静かにどかすと、着替えを始めた。

 

俺が起きたのに気づいたのか、イーブイやチルットも目を覚ました様だ。

 

「悪いな、起こしたか?」

「ブイ?」

 

「チル~。」

 

イーブイは首を傾げ、チルットは顔を左右に振っていた。

その仕草に、つい頬が緩んでしまう。

 

気を引き締めて、着替えを早々に終わらせた。

 

パーカーに下はジーンズ。

 

トレーナーベルトを着けて完了ってな。

 

さて、今日こんな朝早くに起きたのには理由があった。

 

理由がなきゃ、例えボールから勝手に出てきていたポケモンが俺の体の上で寝ていようとも二度寝でGood night! だろうからな。

 

俺達は外に出た。

 

まだ4月前半、少し肌寒く感じる中、俺は目的の場所へ。

 

「…よっしゃ」

 

マルチナビをある方向に向け、画面を覗くと、ガッツポーズ。

 

ラムの実 熟成度100%

 

いよいよ収穫の時が来たためである。

 

 

 

「イーブイ、周りの警戒よろしく!」

 

「ブイッ!」

 

「チルット、収穫の手伝いよろしく頼む」

 

「チル~。」

 

さてさて、お楽しみの収穫である。

マルチナビ片手に手が届く所は俺が、届かない所はチルットが収穫し、用意した籠の中に入れていった。

 

「ブーイッ!」

 

「グルァ!?」

 

イーブイはいつも通り、襲いかかってきたジグザグマやコラッタ達にスピードスターをかましていた。

 

ゲームと違い、VS群れな戦いが基本的になっているこの頃において、スピードスターの様な全体攻撃があると、戦闘や育成の効率は段違いである。

 

さらに、チルットもボールから出しているがために経験値が分け与えられてバランス良くLVも上がっている。

 

今、イーブイとチルットのLVが上がった事を知らせるメロディがマルチナビから流れてきた。

 

「どれどれ、おっ! 新しい技だな。 じゃ、これをこうしてって、え?」

 

途端、イーブイの体が白く輝きだして…。

 

 

 

 

「ま、待った!」

 

 

 

 

マルチナビの進化キャンセルを慌てて選択。

白い光が消え、残ったのは不思議そうな顔をしたイーブイが。

 

(ま、間に合った)

 

危なかったぞ、今の。

これで進化して、エーフィにでもなったらどうしようかと思ったわ。

 

「ごめんな、イーブイ。せっかく進化出来たってのに」

 

「ブイ?ブイブイッ!」

 

気にしないでと言わんばかりに体をすりよせてきた。

 

少し気の毒に感じるが、イーブイにはエーフィとは違うあの進化になってもらいたいんだよな。

 

気を改めて、イーブイとチルットの技の設定をした。

 

イーブイ♀ LV17

 

スピードスター

でんこうせっか

ねがいごと

いばる

どくどく

New! かみつく

 

 

チルット♀ LV17

 

はがねのつばさ

ハイパーボイス

チャームボイス

うたう

そらをとぶ

しんぴのまもり

 

技マシンも活用して、自分なりにやってみた!

 

やってみると、技スロット6つでも少なく感じてしまうから困ったものだ。

本当なら、イーブイには『みがわり』を、チルットには『しろいきり』なんか面白そうだな、とか思ってた。

 

 

 

収穫終了!

結果、7つ!

 

しかも、まだ20%~50%の実が結構残ってるという状態。

 

「実り過ぎじゃないっすかね?」

 

「ブイッ!」

 

「チルチル~♪」

 

予想以上の成果と将来性に唖然とした俺がいた。

 

しかし、ここである問題に気付く。

 

「ゲームだったら、リュックの中に入れといても腐るなんて事なかったけど、現実ならどうよ?」

 

冷蔵庫に入れとけば何日か持つかもしれないが、使わなくてたまっていって腐らせるなんて事があったら…。

 

頭の中で、ラムの実で一杯になった冷蔵庫の絵が思い浮かぶ。

 

こんな時のマルチナビのヘルプ機能だろ!

 

見てみましたとも。

 

『支給品が入れられていた宝箱の中に入れておけば、腐らせずに保管が可能。』

 

存在を忘れかけてた意外な物の登場に慌てて、物置にしまっていた(放置していた)それを取り出し、自分の部屋に改めて設置した。

 

もちろんラムの実を7つの内4つ入れておいた。

あとの3つはリュックの中へ。

 

「もう6時半過ぎたか…。 朝のニュースでも見るか」

 

俺達は居間に向かった。

 

 

 

「あ、お兄ちゃんおはよう」

 

「コーン!」

 

「ん、おはようさん ロコンもおはようさん」

 

いつも通りの挨拶を交わす。

母さんは朝食の支度をしているようだった。

 

「グッドタイミングだね、今ニュースでお兄ちゃんのことやってたんだよ」

 

「はぁ? 俺の事って?」

 

俺はニュースを見た。

 

『現在、選ばれたポケモントレーナーとして申告があったのは6名。その方々の住所がこちらになるのですが…。』

 

アナウンサーが手で示したモニター画面には日本地図。

岩手県、秋田県、青森県、宮崎県、熊本県、鹿児島県の6つが赤く塗りつぶされていた。

 

「みんなもちゃんと行ったんだな。 良かったわ、現在、1人なんて表示されなくて。」

 

心底ホッとした。

そんな事になったら、俺だけ晒し者になっちまうだろうからな。

 

しかし、ここで問題が発生する。

 

『ここで、申告があった岩手県T市市役所から中継が入っています』

 

「…え!?」

 

「マジかよ…おいおい」

 

確かにそこに写っているのは、T市市役所があるショッピングセンターの入り口前。

元気良く返事をした女性アナウンサーの横には、

 

「市長に、田口さんっ!?」

 

マジかよ…

正直言葉が出ないんだが。

 

「では次に、環境課課長の田口さんから話を聞きたいと思います」

 

余りのショックの大きさに市長の話を聞き逃した俺は、次の田口さんの話を聞いた。

 

「実際に会って話をされたようですが、その時の印象をお願いします」

 

変な事言わないでくれよ?

頼むから。

 

「彼はとても気さくな好青年でしたね。 私達にポケモンについて、短い間でしたが教えていただきましたし、無理言ってポケモンの捕獲に同行させてもらった時も、優しく指導してくれました」

 

うわぁ、なんか照れくさい。

朝から変な物見たわ。

 

「明日には彼が環境課の一員として仕事に就くという事で、とても楽しみにしています」

 

「そうですか! 明日の就任式も中継しますのでお見逃しなく! それではスタジオに返しまーす」

 

就任式…中継だと。

 

すぐさま、スマートフォンに手を伸ばした。

通話の先はもちろん。

 

「もしもしっ! 田口さんっ!」

 

『あっ、おはよう和馬君! 朝から元気だね』

 

「元気だね、じゃないっすよ! 何ですか、今の生中継!」

 

『見てくれた? どうだった?』

 

「まぁ、良かったんでは…、てか今日の中継とか明日の就任式とか中継とか聞いてないんですけど!?」

 

『明日スーツ着てきて! あと動きやすい服装と仕事に必要そうな物、ポケモン達を置いてきちゃダメだからね~。』

 

「連絡を今するんですか!?」

 

『え? あ、今そのトレーナー君と話してて…。え、変わって欲しい?』

 

「え、今誰と話してらっしゃるので?」

 

『和馬君、さっきの女性アナウンサーさんが明日について挨拶とインタビューしたいから代わってって言ってるんだけど、どう?』

 

「遠慮します! 俺話下手なんで。 明日の挨拶すらまともに考えてないってのに、インタビューを今とかキャパオーバーっすよ」

 

田口さん何気に昨日よりテンション高いな。

 

じゃ、明日からよろしくね~。と言われ、田口さんとの通話を終えた。

 

「お兄ちゃん、好青年だってよ。良かったね」

 

「るっさいわ」

 

さーて、明日の事は置いといて、飯でも食うか。

 

 

 

「リュック良し!」

 

背中を親指で指し示す。

高校生の頃から使っているリュックで思い入れのあるそれは、今まで集めたアイテムや技マシン、ダウジングマシンなどが入っている。

 

「仲間の調子良し!」

 

「ブイッ!」

 

「チル~!」

 

仲間も元気一杯、気合いが入っている様でその視線は眩しい位だ。

 

「天気も良好!」

 

今日は午前午後と降水確率0%。

本日は晴天なり。

 

「よし、行くよ!」

 

俺は、助手席にいるイーブイとチルットを見てから、車を走らせた。

 

 

 

隣の地区にやってきた。

 

「まずはなみのり要員、やってきました河童渕!」

 

河童渕(かっぱぶち)。

 

本当に河童が住んでいるのではないかと言い伝えられている小川である。

 

たまに胡瓜を釣竿につけて河童を釣ろうとしているおじいさんがいたりするある意味ミステリーな観光スポットであるが、今日は平日。

 

「俺一人しか人いないな…、当たり前か」

 

「ブイ!」

 

「チル~。」

 

人がいない事を確認すると、車からイーブイとチルットを出してみた。

 

イーブイもチルットも楽しそうに辺りを見渡していた。

 

まずはなみのり要員な訳ですが、最初に考えたのはやはりラプラスであった。

 

しかし、まぁどこにいるかなんて分からんし、想像もつかない。

 

しかもこのT市、海に行くには峠を越える必要がある。

高速道路が開通し、早く行けるようになったとはいえ、海まで片道一時間はかかる。

 

よって、他のポケモンを捕まえる時間が無くなるため、海に行く案は却下。

 

なら、川となった訳だが。

 

家の前にある川をここに来る前見てきたのだが、俗に言う魚系のポケモンしか見当たらなかった。

それだと、水のある所でしか出してあげられない。

おそらく、育成も遅れることだろう。

 

結果、小川なら陸にも上がれるポケモンもいるかも。なんて考えていたのだが…。

 

「いないわ。」

 

「ブイ…。」

 

「チル~…」

 

さっきからドジョッチやカモネギ達をスピードスターやハイパーボイスで蹴散らしてた。

 

この間、2体共LVが1上がり、また進化キャンセル。

 

「2回目、本当にごめんな」

 

「ブイ!」

 

気にしないで!とイーブイが鳴く。

 

しかし、まぁ中々見つからないね、本当。

 

「ちょっと休憩しようか」

 

現在、9時半。

約30分位探しているのだが、やはり見つからない。

 

ニョロモなんかがたまに見えて、イーブイやチルットが反応したものの、

 

(俺ニョロモ育てた事無いんだよな…、うん、ピンとこないわ)

 

鮮やかにスルー。

 

そんなこんなで、俺達はその辺の原に腰をおろすと、リュックからあるものを出した。

 

「冷蔵庫で冷やしてたサイコソーダ! まだ冷たいね、うん」

 

最初の支給品の中にあったアイテムの1つ。

今日の探索の休憩で飲もうと何本か持ってきていたのだ。

 

じゃ、飲もうかと蓋を開けようとした時。

 

ガサガサッ

 

「? なんだ?」

 

奥にある茂みが不自然に動いている。

 

(また、カモネギかね?)

 

「イーブイ、チルット戦う準備…、はもう出来てるのか」

 

2匹とも警戒体勢で茂みの方を見ていた。

 

尚もガサガサと動く茂み。

そこから、ゆっくりと丸い何かが出てきた。

 

「カメ~…、カメッ!?」

 

「あっ…、また隠れたが、正体は分かった」

 

丸い何かと一瞬目があった途端、慌ただしく茂みに戻りガサガサ。

 

あ、また出てきた。

 

「ゼニ…、カメッ!?」

 

目が合うと、また隠れる。

 

このままじゃ、どうしようもない。

恐らくは、このサイコソーダを飲みたいんだろうが、恥ずかしいのか怖いのか、まともに触れ合えていない。

 

こっちも気にせず飲むなんて事は出来ないため、俺はイーブイに視線を…、

 

「ブイ」

 

分かってますよと言わんばかりに、既に茂みに向かっていた。

 

察していただけた様で何より。

 

俺とチルットはその行方をただ見る事となった。

 

「ブイブイッ!」

 

「ゼニッ!? ゼニゼニ」

 

「ブイ…、ブイブイ」

 

「ゼニ…、ゼニッ!」

 

「ブイ! ブイブイ~♪」

 

おっ?

会話終了か?

 

雰囲気からして良い方向にいったとは思うのだが…。

 

イーブイの後ろから恐る恐るといった様子で、ゼニガメさん登場。

まさか、生で初期御三家の内の一体に会えるとは!

 

「カメ~…?」

 

こっちを物欲しそうに見てきた。

 

(これはこれで可愛いわ)

 

とりあえず、 サイコソーダの蓋を開けてやった。

 

プシュッ

 

「ゼニ~!」

 

ゼニガメのテンションがさらに高くなっていく。

 

「ほれ。持てるか?」

 

「ゼニッ!」

ゼニガメは両手でしっかりと持つと、そのままごくごくと飲み始めた。

幸せそうなその顔を見ながら、俺もイーブイとチルットの分まで蓋を開けて飲み始めた。

 

 

 

 

「しかし、まぁ、仲良くなったな本当に」

 

俺の目の前でゼニガメ含む三体がほのぼのとした雰囲気で遊んでた。

 

時間にして、11時。

そろそろ休憩を切り上げて、探索に戻ろうか。

 

そう思い、イーブイ達の方に目を向けると、

 

ガサガサ

「ブイッ!」

 

コロコロ

 

「チル~。」

 

うちのポケモン2体が俺のリュックを漁ってた。

チルットが嘴でリュックを器用に開けて、イーブイがガサガサと。

 

目的の物を転がして、満足そうに一鳴き。

 

俺の方に転がってきたのはネットボール。

 

前に一歩出たのはさっき仲良くなったゼニガメ。

 

「ゼ~ニッ!」

 

頭を下げられました。

 

確かになみのり要員探してたし、陸にも上がれるポケモンでもある。

進化すれば、水に濡れなくても背中に乗れる位には大きくなる。

実際、アニメでも甲羅の上に立って、結構なスピードで乗って移動してるシーンもあったし。

 

でも、でもさ。

 

「知らない所で、展開早すぎだろ…。」

 

もちろん捕まえましたよ?

 

断る理由なんざ無いからね。

 

むしろwelcome。

 

一つ言えるのは。

 

「イーブイ、やっぱコミュニケーション能力高過ぎだっての」

 

 

 

 

車まで戻ってきた所で、ゼニガメのステータスを見る事に。

 

ゼニガメ♂ LV13

 

性格 のんき

 

特性 あめうけざら

 

たいあたり

しっぽをふる

みずでっぽう

からにこもる

あわ

ミラーコート

 

うん、受けの特殊カウンターとはこれ如何に。

 

そしてまさかの夢特性。

 

そんなゼニガメさんだが、捕まえたあと、ちょっと待っててと言わんばかりに、手を上から下に下げる仕草をすると、小川の上流の方へ。

 

帰ってきたゼニガメが持ってきたのが、

 

しろぼんぐり

 

あげる!と差し出されたそれについ呆然としてしまった。

 

(マジか…。ぼんぐりあるのか…。)

 

ぼんぐりとは、特殊なボールを作る材料になるきのみの事である。

しかし、である。

 

(ぼんぐりだけあっても…。いや、もしかして、ぼんぐりからボールを作る能力持ちの人がいるのか?)

 

あれこれ考えても仕方がない。

あって困る事はない。ありがたく植えさせてもらおう。

 

何はともあれ、なみのり要員であるゼニガメさんが仲間になった。

 

次は…。

 

「はがね、いわタイプ。行き先は『橋田鉄鉱山跡』!」

 

新しい仲間を乗せ、俺は車を走らせた。

 

 

 




はい。前半終了であります。

思えば、最初の茶番長すぎましたね(^^;

もうどうしようもないですが。

次こそは、イーブイさん進化しますよ!

かなり候補は絞られた、いやもう分かってるでしょう。

これからもよろしくお願いします!

それでは!
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