バカとテストと召喚機   作:wasu

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僕はボロボロになった秀吉の召喚機を見上げながら話す。
どうやら点数を減らされただけではなく疲労も溜まってきている。
戦死したら補習室行き。
なんて恐ろしい!
だけど僕はこの部隊の隊長なんだ。
こんなことをいちいち恐れていたらきりがない。
それに今まで痛かった股間の痛みが晴れてきた。
僕は腕輪らしきものにスイッチを入れながら右手を勢いよく挙げ、

召喚機召喚(ジンスタッド)!」

と大きな声で言い放った。


よくわからない方がいれば前作をご覧ください。
それでは『第四話 協力』楽しんでご覧ください。


第四話 協力

僕の全身がフルゼノバーという全身装甲に包まれていく。

肩、腰、胸、腹部、アーム、レッグの順に装甲が装着されていく。

色は白色だ。

確かに僕のは雄二の言ったとおり専用機らしい。

どのクラスにも属さない色。

だけどなんで白なのかな?

疑問が僕の頭の中を巡る。

だが装甲の装着は続いてる。

核となるコアが操縦者の背中に位置する。

また、空を飛ぶことができるようになり背中には「カスタム・ウィングβ」と呼ばれる空中飛行用の装甲化された翼が付けられる。

最後に装甲からプシュウ、プシュウという空気が抜けるような音が響いた。

そして生まれた時から同じ体のような一体感。

密着しているため僕とこのISの意思が繋がっているようだ。

解像度がこの上ないようにクリアーな感覚が視界に広がって、全身にその膜みたいなものが張り巡らされる。

クリアーな意識の裏側で僕のISはウィーンという音をたてながら莫大な情報量を処理していた。

僕の体に合わせるために身体最適化処理(ボディフィッティング)を行う。

その前段階として初期化(フリージング)を行っている。

今こうしている間にも僕のISの表面装甲と深部装甲が変形・形成・強硬化・ペインティングされている。

中心(ソフトウェア)外見(ハードウェア)の両方を一斉に書き換えているため僕の分からない数字や文字がズラッと視界の前で流れていく。

とんでもない桁を示していた。

そんなことだけではなく全ISには搭乗者の生体維持機能もあるため点数が削られ戦死しても命だけは助かる。

そう、命だけは・・・・・・・・

 

「ぎゃあああぁぁ!!」

 

「吉井!またこちら側の戦死者が出たわ!」

 

はい、こういうことになります。

戦死すれば全身装甲が消え2、3メートルの高さから落ちる。

もちろん腰や背中から落ちれば保健室に行きたくなるがアイツが許してくれない。

この学校に生息している『ゴリラ』が・・・・・・・・

 

「戦死者は補習!!!!」

 

「ご、ゴリラがああぁぁ!」

 

「ゴリラではない!私の名前は鉄田人斗(てつだじんと)という名前がある!」

 

僕は思った。

あのシックスパック割れの腹筋、ゴリゴリした体、ジャングルに行って獣に襲われることはないだろう厳つい顔面、どこからやってくるか分からないまるで超上級忍者のようなステルス持ち、そしてあの名前、僕は思った。

アイツはゴリラではなく『鉄人』( ・・ )と。

 

「みんなあいつはゴリラじゃない!『鉄人』( ・・ )だ!」

 

僕は大きな声でみんなに言い放った。

戦闘をしていたFクラスとDクラスの生徒の動きが止まりみんなの視線が鉄人のほうへいく。

『アイツが鉄人か』

『ゴリラじゃなかったんだな』

『ま、俺は入学した時から気づいてたけどな』

『嘘つけ、お前さっきまでゴリラ!ゴリラ!って騒いでたじゃねぇか』

どうやらみんな僕が命名した名前に納得しているようだ。

鉄人はその様子に少しばかりの怒りを見せながらFクラスの生徒を軽々と三人ほど背負って補習室へ向かって行った。

僕はその光景をボーっと見ていた。

 

「吉井!何ボーっとしてるの!早くあんたも行きなさい!」

 

「え?・・・・・・・あ、そういえば僕まだ戦争のルール聞いてないんだけど・・・・・・・」

 

一度頭をリセットして気持ちを切り替えた。

 

「朝先生が言ってたでしょ?もう忘れたの?」

 

「うん・・・・・・・」

 

そういえば朝先生が長ったらしい話をしていた記憶がする。

それがルールなのかな?

 

「はいこれ、戦争のルール」

 

「あ、ありがとう」

 

見せられたのは島田さんのISに搭載されているルールブック。

左手首の装甲が開き隙間から電子版が上がってきた。

そこにはとても僕の頭には入れられないような長い文が書いてある。

 

「えーっとなになに?」

 

僕は声に出さずに心の中で黙読した。

 

 

このIS学園におけるクラス設備の奪取・奪還および戦争のルール

一、原則としてクラス対抗戦とする。

各科目担当教師の立会いにより試験召喚システムの許可が出てISを召喚する腕輪みたいなものが起動し、召喚が可能となる。

なお、総合科目勝負は学年主任の立会いのもとでのみ可能。

二、ISは各人一体のみ所有。

このISは、該当科目においてもっとも近い時期に受けたテストの点数に比例した力を持つ。

総合科目については各科目最新の点数の和がこれにあたる。

 

三、ISがエネルギーを消耗するとその割合に応じて点数も減点され、戦死にいたると0点となり、その戦争を行っている間は補習室にて補習を受講する義務を負う。

四、ISはとどめを刺されて戦死しない限りは、テストを受けなおして点数を補充することで何度でも回復可能である。

五、相手がISを喚びだしたにもかかわらずISの召喚を行わなかった場合は戦闘放棄とみなし、戦死者同様に補習室にて戦争終了まで補習を受ける。

六、召喚可能範囲は、各戦闘フロア内ならどこでも召喚可能。

 

七、戦争の勝敗は、クラス代表の敗北を持ってのみ決定される。

この勝負に対し、教師が認めた勝負である限り、経緯や手段は不問とする。

あくまでもテストの点数を用いた戦争であるという点を常に意識すること。

 

 

この七ヶ条が定められている。

うん、覚えられない。

何を言っているのかさっぱりだ。

まぁちょくちょく改訂されるし、他にも色々と詳しいルールがあるけど覚えておくのはこれぐらいでいいだろう。

 

「吉井!見てあれ!」

 

島田さんはそう言いながらルールブックをしまった。

どうしたんだろうと思いながら島田さんのほうが見ているほうへ僕も顔を向ける。

 

「五十嵐先生よ!Dクラスの奴ら科学教師を捕まえたわね」

 

見るとそこには一年生科学担任の五十嵐先生がいた。

なるほど。

時間を短縮するために立会人を増やして一気に片を着けるつもりか。

 

「島田さん、科学に自信は?」

 

「全くもってないわ、60点台常連よ」

 

流石はFクラス。

お世辞でも一時間の点数無制限テストでいい点数とは言えないな。

 

「それなら僕と島田さんと須川君はこの数学の高橋先生フロアで戦闘をしよう、残りの人は科学のところで相手の点数を削ってきてくれ」

 

『おおっ!』

 

僕たち三人以外のみんなは五十嵐先生のほうへ行く。

目の前のFクラスの生徒がDクラスの生徒にやられ補習室送りとなり6人ほどDクラスの生徒が襲いかかってきた。

だがここは数学のフロア。

前からやってくるDクラスの連中を軽々と島田さんが蹴散らす。

そう、島田さんの得意教科は数学である。

さっきまで戦ってくれていたFクラスの生徒のおかげでDクラスの生徒は点数が削られている。

 

「はあぁぁ!」

 

島田さんが「紅のバハムーン」に搭載されているソードデバイスでDクラスの「蒼のストライク」の装甲を軽く斬り裂いた。

 

「アイツで最後みたいね」

 

どうやら今のが僕らに襲ってきた生徒たちの最後の生徒だったみたいだ。

いや、待て。

向こう側からすごい勢いでこちらに走ってくる女子生徒がいる。

しかもその子は5,6人の生徒を引き連れてきている。

はぁ、神様は僕たちに死ねと。(つまり補習室行きのこと)

5,6人いるDクラスの生徒の後ろには先ほどDクラスが連れ来たはずの五十嵐先生がいる。

どうして居るのかと思って五十嵐さんがさっきまで居たところを見ると僕の部隊から送ったFクラスの生徒全員とDクラスの生徒3人が倒れていた。

あ、なるほどDクラスの生徒の生き残りがあの女子生徒に通達したってことか。

高橋先生は数学、五十嵐先生は科学、確か戦闘をするフロアが違ったら後から来た立会人に優先権が渡る。

ということはこのフロアは数学から科学になるということと同時に島田さんの得意分野が消え結果僕たちは全滅するということになる。

バカな僕でもこれくらいの状況は分かる。

 

「・・・・・・・!!」

 

ん?あの女子生徒が何か騒いでいる。

逃げたいけど気になる。

僕は眼を閉じ耳を研ぎ澄ませる。

 

「吉井!何やってんの!逃げるわよ!」

 

島田さんの声が邪魔をする。

そして目を開けてみるともう残り数メートルのところにいた。

僕は島田さんに言い放った。

 

「いや、島田さんもう遅いよ」

 

真実を言ったまでだ。

高橋先生の数学フロアが消え五十嵐先生の科学フロアとなった。

そのため今まで数学で戦闘をしていたISが消えてしまった。

だがIS自体にはなにも支障がないためそのまま戦闘が続けられる。

相手が走りながら右手を挙げISを召喚したためこちらもISを召喚する。

 

「もう!―――――召喚機召喚(ジンスタッド)!」

 

召喚したのは島田さんのみ。

僕と須川君はただ島田さんを見上げる。

そして一つの考えにたどり着く。

 

「よし、島田さんここは君に任せて僕は先を急ぐよ」

 

「ちょっ・・・・・・・!普通逆でしょ!『ここは僕に任せろ』じゃないの!?」

 

「そんなのゲーム世界のことであって現実では通用しない!」

 

「よ、吉井!このゲス野郎!」

 

その考えとは逃げることである。

島田さんには申し訳ないと思いつつ五十嵐先生から14メートルほど離れて島田さんの様子を窺う。

相手のDクラスの子は既にISを召喚していた。

島田さんもISを召喚していたためすぐに戦闘状態に入った。

 

「お姉さまに捨てられて以来、美春はこの日を一日千秋の思いで待っていました・・・・・・・」

 

「ちょっと!いい加減ウチのことは諦めてよ!」

 

あぁ、うん島田さんとあの美春って子とはそういう関係だったんだ。

他人の人生は他人が決めるべきではないっていうけどさすがにこれは・・・・・・・

見方を戻そう。

今はそういうことを考えてる場合じゃない。

 

「はあぁぁ!!」

 

「やあぁぁ!!」

 

二人の気合がこの広いグラウンドに響く。

それぞれのISが搭載されているソードデバイスを構え、お互いの力比べが始まる。

 

「こ―――――のっ!!」

 

「負けるわけにはいきません!!」

 

見ているこっちまで思わず力が入ってしまいそうな鍔迫り合いを繰り広げる二人のIS。

どちらも勝利を譲ろうとしない。

そのためか互いのソードデバイスが刃こぼれしてボロボロになっている。

息も切れている。

この戦いはもはや気力での戦いとなっていた。

僕は須川君と一緒に島田さんの勇姿を離れたところから見ている。

だが点数がゴリゴリ減らされている。

 

「島田さん!相手のほうがもともとある点数が高いんだから正面からぶつかっても負けるだけだよ!」

 

「分かってるけどこのIS操作しにくいのよ!」

 

気づけば相手の点数と20点の差が付いていた。

ソードデバイスを首筋に向けられる島田さん。

島田さんがピクリとでも動けばこの距離なら避ける前にやられる。

 

「い、嫌あぁ!補習室は嫌あぁ!」

 

島田さんの気が取り乱れる。

それもそうだよね。

僕だって補習室は嫌だ。

 

「ここまでです!」

 

美春さんの右手に持ってるソードデバイスが高く上がりもう島田さんの負けが決まりそうになった時一つの光が差した。

 

「島田!危ない!―――――召喚機召喚(ジンスタッド)っ!」

 

この声の主は隣にいた須川君!

僕の代わりにありがとう!

まるで君が救世主に見えるよ!

すぐにISを展開して展開が完了するとすぐさま島田さんのほうへ向かう。

 

『Fクラス 須川亮 98点  VS  Dクラス 清水美春 56点』

 

須川君の右手には既に搭載されているソードデバイスで清水さんの攻撃を受けて島田さんの盾になっている。

清水さんの点数は島田さんとの戦いで点数を消耗していた。

すぐに勝てたみたいだ。

・・・・・・・いや、まだDクラスの生徒がいたんだった。

大丈夫かな?

 

「吉井隊長!俺一人じゃ無理だ!協力してください!」

 

やっぱりそうなるよね。

仕方ないな、それじゃやりますか。

 

「吉井明久行っきまーすっ!」




皆さんこんにちは、暇があればとりあえず小説の内容を考えるwasuです。
お久しぶりです。

今回の話に前書きを付けてみました。
どうでしょうか?上手く出来ていたら嬉しいです。

バカテスの設定でISを使用するので色々な設定や専門用語?が入ってきてしましますがご了承ください。

それでは次回 『第五話 勝利』 です、タイトルを見れば結果が分かってしまいすいません、ですが楽しみにしていてください!

ではまたソードアート・アライブかこの次でお逢いしましょう!
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