Pixivの本編とか高校最後の学年末考査とか風邪拗らせたりとかしてこっちをやるヒマが見つからなかったです…。
さて、久々にこっちを書きましたが、XANXUS様の名前表記がカタカナになってます。しかも幼少期なので若干(?)暴君度が下がってます。
Side:マリア
…はっきり言おう。
9代目に言われてザンザスさまの家庭教師兼ボディーガードになったはいいけど、
「私って、お飾りじゃないですか…!」
「何をぶつぶつ言っているんだチビマリア。早くこの問題の解き方を教えやがれ。」
とかザンザスさま言ってますけど、
「…解けてますよ。ザンザスさま。」
「…ふん。当然だ。俺はボンゴレの頂点に立つ男だからな。」
教えるまでもなく大学レベルの数学の問題解けてますし。
つい2週間前まで母国語の読み書きもできなかったのに、今や母国語含め、フランス語、ドイツ語、英語の4ヶ国語をマスターしている。
しかも、憤怒の炎をある程度使いこなせるため、自衛も完璧。(毎度服の袖をダメにするのはどうかと思いますが。)
…5才でその上を行っている私が言うのもなんですが、
「……ザンザスさま、本当、天才すぎやしませんか。」
「当然だと言っているだろう。」
「なら、早く日本語と中国語、あとロシア語もやっちゃいましょう!」
「…………わかっている。…やるなら早くしろ。」
…どうも、ザンザスさまは日本語がちょっと苦手らしい。…私はギリギリ物心つく前に日本に住んでいた時期があるから普通にできるけど、ザンザスさまはイタリアのスラム街育ちだ。自分が生き残るのに必死で、外国人なんて知ったことじゃない。
世界的なマフィア、ボンゴレファミリーの現在の門外顧問の長が日本人だなんて知れわたったのは割と最近の話ですし。
かの組織と円滑に交渉を進めようと思ったら、日本語が喋れると便利なのだ。
……父さんのせいで若干ずれた日本文化が広まってるからなぁ……。
「…じゃあ、ザンザスさま。この言葉は日本語で…」
「大変ですマリア様!」
日本語の授業(授業なんていう堅苦しいものではないけど)を始めようとしたら、ヴァリアーのうちの部隊の人が入ってきた。
なお、ザンザスさまは大きな舌打ちをされました。
…一応、気に入られているみたいなんですよ私。
「どうしたんですか…えっと、ドクリルさん。用件をどうぞ。」
ドクリルさんは、けっこう穏やかな性格の男性だ。…毒薬に目がないマッドサイエンティストでもあるけど。
彼が顔を真っ青にしているなんて、絶対に何かあったんだ。
「城の周辺の森にアスタファミリーの戦闘員が300名!現在、シュワルクロイツが幻術で撹乱中!」
「…よりによって、ほとんどのメンバーが出払っているなんて…!」
シュワルクロイツさんは自称21歳の幻術使い。一応、世界ランク10番以内に入るレベルの術師だ。…いくらヴァリアークオリティーと言われる超人技をやってのける彼女でも、300人は倒しきれない。
「…サンディさんとディミトリアスさんが残っていたはず…。」
「…ロックウェルは“デート”、カーライルは弟分をおちょくってくると言って外出しました…。」
……………。さすが唯我独尊の猛者が集う雲の部隊!みなさん自由気ままですね!
………まぁ、そんな勝手な行動が許されるのは、
「わかりました。…………私が行く。」
私という“最強”の部隊長が必ずどうにかできるという“信頼”があるからだ。
「…ザンザス様。敵を殲滅してきます。
…………絶対に外に出ないでください。」
…死ぬ気モードの時に丁寧に喋るのは私の場合、けっこうキツい。
父さんレベルじゃないと普段の言動を崩さずに死ぬ気モードで戦闘、なんて芸当はできない。
…まだまだ修行しないとな。
……と思っていたら、いつの間にか城の外に出ていて、敵を発見。
「なんだこのガキ。…まぁ、見つかったからには生かしておくわけにはガハッ?!」
「うるさい。死ね。」
うん。敵に慈悲は必要ない。敵を“箒”で突き刺して返り血を浴びても今の状態の私なら冷静で居られる。
…「ファミリーに仇なす者には死を。」
リボーンと9代目の前でこの言葉を言ったときの顔は…悲しそうだった。
…私は幼いけど、ついこの間までボスになるための教育を受け、ボンゴレファミリーがどういうマフィアなのかも知っている。
だけど、これは人として間違いであっても、マフィアとしては間違いじゃない。
ボンゴレは力をつけすぎた。
そんなファミリーを仕切ろうと思えば、非情な絶対王者の一面を持つ必要がある。
だから、私は、
敵と聞けば容赦なく消し去り、
味方と知れば全力で守る。
そんなマフィアになると誓った。
だから、
「消し飛べ、カス共。」
“裁きの雨”。私がそう名付けた炎の弾丸が、敵に降り注ぎ、燃やし尽くす。
………最近気づいたけれど、私の炎は基本的に真っ白だけど、必要に応じて色がちょっとだけ変わる。
敵の動きを鈍らせたいときは青っぽく水みたいに。
徹底的に破壊したいときは赤っぽく。
今みたいに広範囲攻撃のときは紫っぽく。
…正直、炎が変質する前より使い勝手がいい。
…もしかしてこれは、守護者さんたちが9代目を守るために使うリングの炎と同じ6種類のパターンに変化するんじゃないだろうか、と予想している。
…そして、もうひとつの可能性が閃いた。
…守護者のリングの炎にはそれぞれ違う効果があるのではないか、と。
「…試すか。」
まずは身体強化。
基本的に、死ぬ気モードの時点で肉体のリミッターが外れている状態になっているけれど、所詮“ちょっと”鍛えただけの5歳児である。数百人の手練れたちを一人で相手取るのはちょっとキツイ。
少し意識するだけで“箒”の炎の色が変化した。淡い黄色。…たぶん、晴れの守護者の炎に寄ったのだろう。
変化は…うん。なんというか、気分が高揚する。殺し合いではなくまるで、スポーツの試合にでも臨むような晴れ晴れとした気持ち。
……炎に感覚が引っ張られるなんておよそ1年ぶりだ。
…………死ぬ気弾で額をぶち抜かれて、下着姿で暴走していた頃が懐かしい。
………などと考えながらも、敵を殲滅する手は止めない。
「ぐああああっ!」
敵を凪ぎ払いつつ気配を探る。………1、2……………人数的には一桁なんだけど、
「………今までにない感じがする。」
「ヒャッハァ!魔法のまの字も知らねぇ雑魚共は情けねぇなァ!」
「仕方ねぇから俺達がやってやんよ!」
…………魔法、ねぇ。
…最近裏社会に出張ってくる“魔導師”なる存在の噂は私も知っている。
「実際に目にするのは初めてだけれども。
…関係ない。貴方たちもかき消す。」
「それはどうかなァ!シュート!」
魔導師Aが一言唱えただけで、10個以上の光の弾丸が私を狙ってくる。
“箒”で何とかしようと思ったけど、弾道が読めない。
まるで、弾に意識があるようだ。
「がはっ…!」
最後の2発だけ避け損ねた。左肩にかすった上に右脇腹を抉られた。熱い。痛い。
…脇腹の傷口は見ない方がいいと、よく分かる“深さ”だ。
実戦で初めて痛手を負った。
でも問題ない。
「…短期決戦なら、なんの問題もない。」
…シュワルから少し幻術を教わっておいて良かった。私は集中する。
炎が淡い藍色の霧のようになったのを確認し、私は頑丈な鎖を奴等に巻き付ける。
「なんだこれバインドか?!」
「何故だ!魔導師はいないはずだろォ?!」
………残念。ほんの数十秒しか持たない幻覚だ。私は魔法なんてものは使えない。
でも、それだけあれば十分だ。
「“魔女の嘆き”!」
……ぶっちゃけ、死ぬ気の炎を砲撃にした“だけ”の一撃。炎を噴射するという割と基本的な使い方。
これが、結構強い。
「「ギャアアアアアアアアアアッ!!!」」
これで焼死体どころか塵さえ残らない。
まぁ、
これで、
「任務完了……………」
回りに敵がいないことを確認できた瞬間、私の意識は暗闇に閉ざされた。
※マリアさんは死んでません。死んだら話が終わる&設定の矛盾が出てきますし。
そしてやっぱり混ざるリリなの要素。
(世界観的にないとおかしいのですが。)
設定:雲の部隊の人たち
・ドクリルさん 41歳男性アメリカ出身。見た目は正にモブ研究員。制服の着方は普通…だが、コートの内側に色々な薬品の入った試験管を隠し持っている。毒薬さえ絡まなければ常識人。
・シュワルクロイツさん 自称21歳の女性ドイツ出身。ぶっちゃけ、中学生でも通じる外見。青みのかかった黒髪をツインテールにして、十字架のモチーフを着けたゴスロリの上にコートを羽織っている。世界10位以内に入る幻術師である。口数がとても少ないが、かわいいものが好き
ディミトリアス・カーライルさん 21歳男性イギリス出身。どう見てもマフィアじゃなくて海賊の船長系剣士。金髪緑目のイケメン兄貴。弟分は原作キャラの某鮫剣士さん。この後左腕切り飛ばされた状態で帰って来た。
サンディ・ロックウェルさん 12歳女性イタリア出身。「生まれてくる性別間違えただろお前」とよく言われる黒髪黒目褐色男前美人な格闘家(暗殺者)。 年下の幼馴染みの“性癖”がイカれているけど、それすら含めて愛していて、将来は互いに結婚する気満々のようだ。なお、その幼馴染みはルッス姐さんである。